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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 体操・鞍馬で萱が銅
2021-08-02 Mon 01:44
 現在開催中の東京五輪ですが、きのう(1日)は、体操男子種目別の鞍馬で萱和磨が銅メダルを獲得しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      ボスニアヘルツェゴヴィナ・スポーツ(体操・2021)

 これは、今年(2021年)3月17日、ボスニア・ヘルツェゴヴィナを構成するスルプスカ共和国(セルビア人共和国)が、今回の東京五輪を意識して発行した“スポーツ”の切手のうち、体操男子の鞍馬と体操女子の平均台の演技を組み合わせたデザインになっています。

 1991年6月、いわゆるユーゴスラヴィア紛争が勃発し、 スロヴェニアクロアチアが旧ユーゴスラヴィア連邦からの独立を宣言。続いて、翌1992年3月にはボスニア・ヘルツェゴビナも独立を宣言します。

 これに対して、ボスニア・ヘルツェゴビナ内で独立に反対していたセルビア人は、セルビア人共和国(スルプスカ共和国)の樹立とボスニア・ヘルツェゴビナからの分離を主張し、独立賛成派のクロアチア人・ボシュニャク人(ムスリム人)の対立が軍事衝突に発展します。さらに、同年4月27日、クロアチア民主同盟(当時のクロアチアの政権与党)ボスニア・ヘルツェゴヴィナ支部の過激派がボスニア・ヘルツェゴヴィナからの分離独立を唱えて“ヘルツェグ=ボスナ・クロアチア共和国”の独立を宣言。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(以下、ボスニア紛争)は、セルビア、クロアチア両国の介入もあって泥沼化していきます。

 その後、1995年11月21日、セルビア大統領スロボダン・ミロシェヴィッチ(ボスニア・セルビア人代表として、ラドヴァン・カラジッチは欠席)、クロアチア大統領フラニョ・トゥジマン、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ大統領アリヤ・イゼトベゴヴィッチと同国外相ムハメド・サツィルベイの間で和平合意(デイトン合意)が成立。同合意は、12月14日にパリで署名されて発効してボスニア紛争は終結しました。

 この和平合意により、ボスニア・ヘルツェゴヴィナはボシュニャク人(ムスリム人)とクロアチア人主体のボスニア・ヘルツェゴビナ連邦と、セルビア人主体のスルプスカ共和国からなる連合国家となり、民生面を上級代表事務所(OHR)、軍事面をNATO中心の多国籍部隊(平和安定化部隊、SFOR)が担当し、停戦の監視と和平の履行が進められます。切手に関しては、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦とスルプスカ共和国が別個のものを発行しているだけでなく、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦に“県”として併合された旧ヘルツェグ=ボスナ・クロアチア人共和国も“ヘルツェグ=ボスナ”として独自の切手を発行し続けています。今回ご紹介の切手は、そのうちのスルプスカ共和国が発行したものです。

 さて、スルプスカ共和国は毎年“スポーツ切手”を発行していますが、2020年に関しては、当初、東京五輪の記念切手として発効することを計画していました。ところが、2020年3月、五輪の開催が1年間延期されたことから、デザインの一部などを変更した切手が同年9月21日に発行されました。

 こうした経緯を踏まえて、2021年のスポーツ切手に関しては、3月17日の切手発行に合わせて、ボスニア・ヘルツェゴビナ・ポストは、「スポーツ2021(切手)について」と題して、以下のような内容のプレスリリースを発表しています。

 (以下、プレス・リリースの内容です)
 新型コロナウイルス禍は全世界でいまだ終息しておらず、スポーツに関しても我々にとって未知の状況をもたらしています。多くの世界選手権、競技会、試合が延期されており、開催されたものも無観客で行われました。世界中のスタジアムから観客がいなくなり、試合のテレビ中継に観客が写ることもありませんでした。

 2021年は、我々が記憶している(新型コロナウイルス禍が深刻なものとなった)昨年3月以前のレベルまで、スポーツ・イベントは復活するでしょうか?近い将来、観客がスタジアムにいそいそと出かけるようになるでしょうか?それとも、人々は自らの自制心と新型コロナウイルスへの恐れから、事態はしばらく時間をかけて戻っていくことになるのでしょうか?(中略)

 同時に、アスリートたちも孤立を感じ、精神的にかなり追い詰められています。選手、ファン、観客、運営スタッフ、スポーツジャーナリストなど、スポーツに関わる全ての人が深刻な影響を受けているのです。

 世界最大級のスポーツ・イベントであるオリンピックさえも、史上初めて、延期の状態が続いていましたが、いよいよ、今年の異常な状況の中で開催される予定です。ただし、観客数や参加選手数など、開催予定という以上のことは(現時点では)ほとんどわかっていません。オリンピックは世界規模のイベントであり、世界中から人々が 一つの都市に集まるため、パンデミック時代の主催者にとって特別な課題となっています。

 それでも、我々は、自信をもって、まもなくスポーツのフィールドに共に集い、自分たちのスポーツ精神を失うことはないとの希望を持っているのです。
 (引用終わり)

 ちなみに、今回の東京五輪は無事に開幕し、ボスニア・ヘルツェゴヴィナは、陸上と競泳に各2人、射撃、柔道、テコンドーに書く1人の計7人の選手が参加しています。
 

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 柔道混合団体が銀、アーチェリーの古川が銅
2021-08-01 Sun 04:02
 現在開催中の東京五輪ですが、きのう(31日)は、柔道混合団体の日本代表が銀、アーチェリー男子個人の古川高晴が銅、の各メダルを獲得しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      タジキスタン・東京五輪加刷(アーチェリー2020)

 これは、2020年12月、タジキスタンが発行した今回の東京五輪の記念切手で、2003年に発行の“(アテネ五輪の)プレ五輪”切手の内、パルテノン神殿とギリシャ地図などを描くタブを挟むアーチェリーとサッカーの連刷切手に、“東京夏季五輪”を意味する英語とタジク語(Токио бозиҳои тобистонаи олимпӣ)の文字と“2020”の年号が入った富士山などが加刷されています。

 1991年に独立したタジキスタンでは、1992年春、イスラム勢力やパミール人、ガルム人などによる中央政府への抗議行動が発生。5月には、政府側の警備兵と反政府勢力の間で戦闘が勃発し、いわゆるタジキスタン内戦に突入します。

 内戦勃発後の1992年9月に発足したラフモノフ(現ラフモン。2007年にロシア語名からタジク語名に改名)は反政府勢力の民族浄化を行うなど強硬姿勢で臨み、1993年3月頃までに、国土の大半を掌握。ただし、大量の難民がアフガニスタンに流入し、タジク野党連合(UTO)を結成し、タジキスタン南部での抵抗を続けました。

 その後、1994年4月以降、国連・ロシア・イランの3者の仲介により、モスクワでラフモノフ政権とUTOの仲介に和平交渉がはじまり、交渉の進展を受けて、同年11月6日、憲法改正が行われ、ラフモノフは正式にタジキスタン共和国大統領に就任。さらに、同年12月16日、国連タジク監視団が創設され、停戦状況の監視と状況の報告、人道支援協力、CIS平和維持軍の協力による警備などが行われ、1997年6月27日の和平協定成立により、タジキスタン内戦はとりあえず終結しました。

 タジキスタンでは、独立後まもない1992年に国内オリンピック委員会が設立され、翌1993年には国際オリンピック委員会に承認されていますが、内戦の影響もあって、五輪に参加したのは、夏季大会は1996年のアトランタ五輪が、冬季大会は2002年のソルトレイクシティ五輪が最初です。また、2008年の北京五輪では柔道男子73キロ級でラスル・ボキエフが銅メダルを獲得し、同国初のメダリストになりました。

 さて、タジキスタンでは、2003年5月20日、五輪参加資金を捻出する一手段として、“オリンピックに向けて”と題してタブを挟む連刷切手2組で構成された切手シートを発行しました。このシートは海外のエージェントの企画による輸出向け商品としての性格が強いものだと思いますが、とりあえず、万国郵便連合からは正規の”タジキスタン切手”として認められています。今回ご紹介の切手の台切手に使われたのは、そのシート上段に収められていた“アテネ五輪”の連刷切手で、下段にはこれと同形式で体操と陸上競技の切手を組み合わせた“北京五輪”の連刷切手が収められています。

 切手の正確な発行枚数は定かではないのですが、“オリンピックに向けて”の切手シートはかなり売れ残ったようで、2012年のロンドン五輪の際にも、今回ご紹介のモノ同様、売れ残り切手に記念銘などを加刷した記念シートが、正刷切手とともに発行されています。おそらく、それでも売れ残り分を消化しきれなかったため、今回のような加刷切手の発行になったということなのでしょう。

 
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 柔道の素根とフェンシング男子団体が金、バドミントンの渡辺・東野組が銅
2021-07-31 Sat 03:11
 現在開催中の東京五輪ですが、きのう(30日)は、柔道女子78キロ超級の素根輝とフェンシング男子エペ団体の日本代表が金、バドミントン混合ダブルスの渡辺勇大・東野有紗組が銅、の各メダルを獲得しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      ルーマニア・党許五輪(2021)

 これは、ことし(2021年)7月23日(五輪開会式の日)、ルーマニアが発行した東京五輪の記念切手のうち、フェンシングを取り上げた1枚です。ちなみに、ルーマニアがフェンシングでメダルを獲得したのは、2016年のリオデジャネイロ五輪のフェンシング女子エペ団体での金メダルが最初で、今大会では、アナマリア・ポペスクが女子エペ個人で銀メダルを獲得しています。

 さて、わが国におけるフェンシングの歴史は、西洋の軍人のたしなみであった剣技を陸軍が導入すべく、1884年、陸軍卿・西郷従道の命を受けた陸軍戸山学校が“片手軍刀術”を教えるフランス人教官を募集したのがルーツとされています。

 1896年にアテネで第1回近代オリンピックが開催されると、フェンシングも正式種目として採用されましたが、当時は競技方法やルール等がまちまちだったため、国際大会が開催されるたびにさまざまなトラブルが発生しました。このため、1914年6月、パリで開催されたIOC国際会議で統一的な「競技規則」が採用され、現在のフェンシングの基礎が確立されます。

 ところで、岩倉具視の養子・具綱の孫にあたる岩倉具清は、この時代にフランスのグルノーブル大学に留学し、趣味としてフェンシングとその統一ルールを習得して1932年に帰国。帰国後は駐日アルゼンチン公使館に勤務し、1935年、アルゼンチン臨時代理公使アルトゥーロ・モンテネグロらの後援を得て“日本フェンシング倶楽部”を設立し、スポーツとしてのフェンシングを日本に紹介しました。

 五輪のフェンシング競技への日本代表の派遣は、1952年のヘルシンキ五輪に、慶應OBの牧真一が“視察員”の名目で、事実上のフェンシング日本代表として参加したのが最初で、さらに、1956年のメルボルン五輪には同じく慶應OBの佐野雅之が“視察員”の名目で出場しました。日本フェンシング協会が正規の選手団を派遣したのは1960年のローマ五輪が最初で、1964年の東京五輪では男子フルーレ団体が4位に入賞しました。
 
 五輪でのメダルは、2008年の北京五輪の男子フルーレ個人で太田雄貴が銀メダルを獲得したのが最初で、続く2012年のロンドン五輪でも男子フルーレ団体で銀メダルを獲得。今回の東京五輪で、悲願の金メダル到達となりました。

 * 昨日(30日)、アクセスカウンターが238万PVを超えました。いつも閲覧していただいている皆様には、あらためてお礼申し上げます。


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 柔道の浜田とウルフが金、卓球の伊藤が銅
2021-07-30 Fri 03:24
 現在開催中の東京五輪ですが、きのう(29日)は、柔道女子78キロ級の浜田尚里、柔道男子100キロ級のウルフ・アロンが金、卓球女子シングルスの伊藤美誠が銅、の各メダルを獲得しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      リヒテンシュタイン・東京五輪(柔道2021)

 これは、昨年(2020年)6月2日、リヒテンシュタインが発行した今回の東京五輪の記念切手で、現地在住の日本人画家、山野敬子の原画による柔道が取り上げられています。

 リヒテンシュタインはスイスとオーストリアに挟まれた欧州の小国です。オーストリアの貴族だったリヒテンシュタイン家は、その財力を活かし、1699年にシェレンベルク男爵領を、1712年にファドゥーツ伯爵領を購入し、1719年、神聖ローマ帝国の諸侯となってリヒテンシュタイン侯国を建国しました。その後、1806年に神聖ローマ帝国が崩壊すると独立国となり、1815年にドイツ連邦に加盟。1852年にオーストリアと関税同盟を締結し、1866年の普墺戦争を経てドイツ連邦が解体されると、戦後の軍縮交渉に便乗して1867年、非武装の永世中立国を宣言したこともあり、その後は、事実上、オーストリアの一部とみなされていました。

 第一次大戦の結果、ハプスブルク帝国が崩壊すると、1919年、リヒテンシュタイン家はオーストリアとの関税同盟を解消したうえで、スイスとの合意により軍事・外交をスイスに委託。さらに、1921年には憲法を改正してスイスフランを通貨とし、1923年にはスイスと関税同盟を結び、国境にはスイスの関税官が常駐することになりました。

 こうしてリヒテンシュタインは経済的にはスイスと一体化する一方、タックス・ヘイブンとして、税金免除を目的とした外国企業のペーパーカンパニーを積極的に誘致。この結果、人口よりも法人・企業の登記数が多いという状況で、そうした企業の収める法人税(税収の4割を占めています)により一般国民は直接税(所得税、相続税、贈与税)が免除されています。なお、EUとの課税に関する条約を調印していることから、国内にあるEU市民の預金に関しては利子に課税されることになっていますが、リヒテンシュタイン政府は預金者の情報を相手国に通知せず、一括して課税分を相手国に支払うという措置が取られています。

 さて、今回の東京五輪は、当初、2020年7月24日から8月9日までの日程で開催の予定でしたが、同年3月24日、新型コロナウイルス禍により1年延期となりました。しかし、リヒテンシュタイン側は、当初の開催スケジュールにあわせて同年6月に切手を発行すべく、すでに切手の印刷も終えていたため、記念切手の発行は会期に合わせて延期されず、当初の予定通り2020年6月の発行となりました。

 切手の原画を担当した山野敬子は、大学卒業後、大学の英語講師・翻訳家として活動していましたが、2000年にクモ膜下出血で倒れて臨死体験をし、その際に“光りに溢れた世界”を見たことが画家を志した原点だそうです。その後、リヒテンシュタインに移住し、“心象画家”として、日本の伝統的な色彩や書道の手法を活かした油彩作品を発表しています。


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 水泳の大橋、柔道の新井、体操の橋本が金、水泳の本多が銀
2021-07-29 Thu 03:29
 現在開催中の東京五輪ですが、きのう(28日)は、競泳女子200メートル個人メドレーの大橋悠依(400メートル個人メドレーに続いての2冠)、柔道女子70キロ級の新井千鶴、体操男子個人総合の橋本大輝が金、競泳男子200メートルバタフライの本多灯が銀、の各メダルを獲得しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      イスラエル・東京五輪(水泳・2021)

 これは、ことし(2021年)6月29日にイスラエルが発行した今回の東京五輪の記念切手のうち、水泳を取り上げた1枚です。切手本体には、イスラエル国旗をイメージした青の曲線の間に、飛び込んで水に入る瞬間の女性選手の背中が描かれており、タブには男性選手が描かれています。昨日の水泳の日本選手のメダルは男女一つずつでしたので、男女がそれぞれ取り上げられたマテリアルということで持ってきました。

 1948年5月に建国を宣言したイスラエル1952年のヘルシンキ大会から五輪に参加し、前回のリオデジャネイロ大会までに夏季五輪では総計9のメダル(セーリングで金1、銅2、柔道で銀1、銅4,カヌーで銅1)を獲得しています。

 五輪とイスラエルの関係では、イスラエルの代表選手そのものよりも、イスラエル国家の存在を(公式には)認めていないアラブ諸国・イスラム諸国出身の選手がイスラエル選手との対戦を拒否する(またはそのように本国政府から強要される)ことがしばしば問題になります。

 今大会でも、柔道男子73キロ級に出場する予定だったアルジェリアのフェティ・ヌリンが、組み合わせの結果、1回戦でスーダンのモハメド・アブダルラソールと対戦した後、2回戦でイスラエルのトハー・ブトブルと当たる可能性が生じたとして大会そのものを棄権しています。

 また、柔道男子81キロ級で“モンゴル代表”として銀メダルを獲得したサイード・モラエイはもともとはイランの選手でしたが、2019年夏に日本武道館で行われた世界選手権の際、決勝でイスラエルの選手と対戦する可能性が高まったことから、イラン政府から試合を棄権する指示が入ったものの、これを無視して試合を続行。このため、「親が住む家に公安組織が待機している」と伝えられるなど、さまざまな圧力を受けています。

 結局、モラエイは準決勝で敗れ、3位決定戦にも負けた後、ドイツに亡命し、棄権を迫られたことを公表。このことが世界に報じられたことで、イラン柔道連盟は五輪などを除く国際大会への出場資格停止処分を受け、モラエイは難民選手団として国際大会に復帰します。その後、2019年末にモンゴル国籍を取得したことで、今回の東京五輪では“モンゴル代表”として出場を決めたという経緯があります。

 さらに、7月23日の開会式では、1972年9月のミュンヘン五輪で殺害されたイスラエル選手・コーチ11人を追悼する黙祷が行われたことも話題となりました。五輪開会式でミュンヘン大会の犠牲者を追悼するのは初めてのことです。

 1970年にエジプト大統領のナセルが亡くなると、リビアの独裁者、カダフィはその衣鉢を継いで汎アラブ主義の後継者を自認し、PLO やその傘下のテロ組織を支援して反イスラエルの旗印の下でアラブ諸国を糾合しようとしました。このため、当時のファタハPFLPのテロ活動の背後にはリビアの影が見え隠れすることも珍しくはありませんでしたが、その典型的な事例が、いわゆるミュンヘン五輪事件です。

 ミュンヘン五輪開催中の1972年9月5日、ファタハが組織した秘密テロ組織の“ブラック・セプテンバー”は、五輪選手村でイスラエル選手団を人質にとって、イスラエル国内に収監されているパレスチナ人200人の解放を要求。銃撃戦の末、人質9名全員と警察官1名が死亡し、犯人側は8名のうちリーダーを含む5名が死亡し、残りの3名が逮捕されました。

 ところが、同年10月29日、ブラック・セプテンバーのメンバー2人が、パルマ・デ・マリョルカ発フランクフルト行きのルフトハンザ615便をハイジャックし、人質となった乗客と交換に、ミュンヘン五輪事件で逮捕された3人の釈放を要求。これに対して、当時の西ドイツ政府は、イスラエル政府と協議することなく、即座にハイジャック犯の要求に応じ、収監中のブラック・セプテンバーのメンバー3人を釈放してしまいます。釈放された3人は、その後、“アラブの英雄”として堂々とリビア入りを果たしており、一連の事件にカダフィ政権が関与していることが明らかになりました。
 
 なお、ミュンヘン五輪事件とその背景については、拙著『パレスチナ現代史 岩のドームの郵便学』でもまとめておりますので、機会がありましたら、ぜひお手に取ってご覧いただけると幸いです。


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 柔道の永瀬とソフトボールが金、サーフィンの五十嵐が銀、サーフィンの都筑と重量挙げの安藤が銅
2021-07-28 Wed 00:27
 現在開催中の東京五輪ですが、きのう(27日)は、柔道男子81キロ級の永瀬貴規とソフトボールの日本代表(13年ぶりの連覇)が金、サーフィン男子の五十嵐カノアが銀、サーフィン女子の都筑有夢路、重量挙げ女子59キロ級の安藤美希子が銅、の各メダルを獲得しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      ドイツ・ソフトボール(2021)

 これは、ことし(2021年)6月5日、“新しい五輪競技”のテーマでドイツが発行したスポーツ振興の寄附金つき切手のうち、ソフトボールを取り上げた1枚です。
 
 ソフトボールは、1887年、米国のジョージ・ハンコックがシカゴで冬季に野球を練習するためのスポーツとして考案したもので、当初は、インドア・ベースボールないしはプレイグラウンドボールと呼ばれていました。わが国には、1921年、米国留学から帰国した大谷武一や石黒寅次によって、学校体操科の遊戯として紹介されました。

 五輪競技としては女子種目のみで、1996年のアトランタ五輪で、男子の野球と共に正式競技に採用されました。当初はアトランタ大会限定とされていましたが、2008年の北京五輪まで継続して行われました。

 しかし、国際オリンピック委員会(IOC)が「五輪の肥大化に歯止めをかける」との方針を出したため、世界的に見ると普及度が低いことなどを理由に、2012年のロンドン五輪では野球と共に正式競技から外されました。このため、関係者は2016年のリオ五輪での復活を目指してPR活動を続けましたが、2009年8月13日、IOCはリオ五輪の競技には加えないことを決定します。

 当初、2020年に予定された今回の東京五輪でも正式種目としては採用されませんでしたが、開催都市提案の追加種目として実施されています。したがって、今回ご紹介の切手の“新しい五輪競技”というのは、(ドイツ語のニュアンスの問題もあるのかもしれませんが)ちょっと違和感がありますね。

 なお、野球とソフトボールは、次回(2024年)のパリ五輪では実施されないことがすでに決まっていますが、2028年のロス五輪に関しては未定です。

 五輪競技としてのソフトボールの出場枠は8ヵ国で、1996年のアトランタ五輪からの“皆勤賞”は日米豪加の4国です。また、1996‐2004年は米国が三連覇しており、この間、日本代表は4位(1996年)、2位(2000年)、3位(2004年)でしたが、2008年の北京五輪では決勝で米国を下して悲願の初優勝を果たし、13年の空白の後、今大会の優勝で2連覇を達成したということになります。

 ちなみに、欧州勢では、これまで、イタリア(2000年5位、2004年8位、2020年6位)、オランダ(1996年7位、2008年8位)、ギリシャ(2004年7位)の3国が五輪出場経験がありますが、今回ご紹介の切手を発行したドイツは一度も出場していません。


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 スケボーの西矢、柔道の大野、卓球の水谷・伊藤組が金、体操男子団体総合が銀、スケボーの中山、アーチェリー男子団体、柔道の芳田が銅
2021-07-27 Tue 02:08
 現在開催中の東京五輪ですが、きのう(26日)は、スケートボード女子ストリートの西矢椛(日本選手の金メダル最年少記録を更新)、柔道男子73キロ級の大野将平(2大会連続)、卓球混合ダブルスの水谷隼・伊藤美誠組が金、体操男子団体総合の日本代表チームが銀、スケートボード女子ストリートの中山楓奈、アーチェリー男子団体の日本代表チーム、柔道女子57キロ級の芳田司が銅、の各メダルを獲得しました。というわけで、きょうは、この切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      中国・東京五輪(卓球)

 これは、ことし(2021年)7月23日(五輪開会式の日)、中国が発行した東京五輪の記念切手のうち、卓球の混合ダブルスを取り上げた1枚です。

 卓球が五輪の正式競技に採用されたのは1988年のソウル五輪からで、2004年のアテネ五輪までは男女シングルスと男女ダブルスの計4種目が実施されていました。その後、2008年の北京五輪からは男女ダブルスに代わり、男女団体(1チーム3人)が実施されています。

 このうち、1992年のバルセロナ五輪は4種目実施で銅メダルが各2個授与されたため、前回(2016年)のリオデジャネイロ五輪までのメダルの総数は100個になりますが、このうち、中国が獲得したメダル数は金28、銀17、銅8の計53で他を圧倒していました。ちなみに、わが国は、2012年のロンドン五輪で女子団体が銀、2016年のリオデジャネイロ五輪で男子団体が銀、女子団体と男子シングルスの水谷隼がそれぞれ銅の計4で、これまで金メダルはありませんでした。

 こうした過去の実績から、今回の東京五輪から新種目として行われる混合ダブルスについても、中国は金メダルの最有力候補とみられており、そうした前評判を踏まえ、中国側は自分たちが新種目の初代王者となることを見越して記念切手の題材を選んだのでしょうが…。

 ちなみに、五輪で中国選手が敗れたのは、2004年のアテネ五輪で男子シングルス決勝以来のことで、女子がタイトルを逃したのは初開催となった1988年のソウル五輪ダブルス以来のことでしたから、水谷隼・伊藤美誠組の金メダルは、日本卓球界初の快挙という枠を超えて、世界の卓球史に残る歴史的快挙の大金星といっても過言ではありません。日本人としては、実に喜ばしいですな。

 * 昨日(26日)の文化放送「おはよう寺ちゃん」の僕の出番は、無事、終了いたしました。リスナーの皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。次回は来週月曜日・8月2日に登場の予定です。引き続きよろしくお付き合いください。


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 8月2日(月) 05:00~  おはよう寺ちゃん
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 競泳の大橋、スケボーの堀米、柔道の阿部兄妹が金
2021-07-26 Mon 02:57
 現在開催中の東京五輪ですが、きのう(25日)は、競泳女子400メートル個人メドレーの大橋悠依、スケートボード男子ストリートの堀米雄斗、柔道女子52キロ級の阿部詩、柔道男子66キロ級の阿部一二三(詩の兄)の4選手が金メダルを獲得しました。というわけで、きょうは、この切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      サンマリノ・スケードボード(2021)

 これは、今年(2021年)3月30日にサンマリノが発行した東京五輪の記念切手のうち、スケートボードを取り上げた1枚です。

サンマリノは、周囲をイタリアに囲まれた半島中東部の内陸国で、国土は、標高749メートルのティターノ山を中心に広がる山地および丘陵地の61.2平方キロ(十和田湖とほぼ同じ)。独立国として、今回の五輪にも、射撃2人、柔道、競泳、レスリングの各1人、計5人の選手が参加していますが、国家としての実態はイタリアの保護国に近く、国防の実務はイタリアに依存しています。
 
 郵便に関しては、1833年、当時は教皇領だったリミニとの国境付近に最初の郵便局が設置され、イタリア統一後は上述の友好善隣条約を受けて、イタリア郵政がイタリア切手を用いてサンマリノ内の郵便を取り扱っていましたが、同条約の改定により、1877年3月2日に独自の切手が発行され、現在に至っています。

 さて、今回の東京五輪では、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの4競技16種目が新競技として初採用されていますが、サンマリノが発行した今回の記念切手は、そのうちのスケートボード、スポーツクライミング、サーフィンについて、郵便配達員に扮した動物たち競技している3種セットで構成されています。

 記念切手の原画を制作したのは、イタリアの画家・漫画家、フランコ・マティッキオです。

 マティッキオは、1957年、イタリア北部、ロンバルディア州ヴァレーゼ生まれ。1979年、ミラノに拠点を置く老舗の全国紙『コッリエーレ・デッラ・セーラ(Corriere della Sera)』でデビューしました。ちなみに、『コッリエーレ・デッラ・セーラ』は、もともとは左派系の論調で知られていましたが、1977年、当時の親会社のリッゾーリ社が保守系のジュリオ・アンドレオッティ政権(キリスト教民主党)と対立して銀行からの融資を止められて資金難に陥ったことから、リッゾーリ社はヴァチカン銀行のポール・マルチンクス総裁が調達した資金を受け入れ、同紙編集長のピエーロ・オットーネ(左派論客として有名な人物でした)を解任。その後は保守主義的な論調を取るようになりました。ただし、過去の経緯もあって、日本では朝日新聞が提携先になっています。

 さて、保守的な論調に転向した直後の、『コッリエーレ・デッラ・セーラ』でデビューしたマティッキオは、その後、『リヌス(Linus)』、『キング(King,)』、『モーダ(Moda)』、『サルヴァ(Salva)』、『リネア・ドンブラ(Linea d'Ombra)』などのメディアで作品を発表し、1994年には『リヌス』に発表した作品をまとめた『ナンセンス(Sensa Senso)』で各種の出版賞を受賞。現在でも複数のメディアで連載を抱えているほか、書籍の装丁も担当するなど、精力的な活動を続けています。


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 柔道の高藤が金、渡名喜が銀
2021-07-25 Sun 00:42
 23日に始まった東京五輪は、きのう(24日)、柔道男子60キロ級の高藤直寿が金、柔道女子48キロ級の渡名喜風南が銀のメダルを獲得しました。というわけで、きょうは、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      国連(ジュネーヴ)・東京五輪2020(柔道)シート

 これは、ことし(2021年)7月23日(五輪開会式の日)、国連(ジュネーヴ事務局用)が「平和のためのスポーツ2021」と題して発行した東京五輪の記念切手シートのうち、柔道をテーマにした1点です。

 1947年の国連総会で、アルゼンチンの外交官でフィラテリストのホセ・アルセが、第二次大戦以前の国際連盟や常設国際司法裁判所(現国際司法裁判所)等の先例に倣い、国連用の切手を発行すべきと提案。この提案を受けて、1947年11月20日、国連総会は事務総長に対して国連としての郵便機関の創設の可否を調査するよう求める決議を採択。さらに、1948‐49年には、国連事務総長に対して郵便機関創設のための準備を進めるよう追加の決議が採択されました。

 こうした経緯の後、1950年11月16日、国連郵政が正式に発足。1951年3月28日、ニューヨークの国連本部内の郵便局が米国から国連に移管され、額面を米ドルで表示した国連としての最初の切手が発行されました。

 その後、1968年には国連郵政はスイス郵政と協定を結び、1969年10月4日、ジュネーヴ事務局内の郵便局で販売・使用するためのスイスフラン表示の切手の発行を開始。さらに、1979年にはウィーン事務局内の郵便局で販売・使用するための切手の発行を開始し、現在に至っています。

 さて、今回の東京五輪に際して6種の切手シートを発行。そのうち、ニューヨークの本部用のシートはセーリングと野球を、ジュネーヴ事務局用はダイビングと今回ご紹介の柔道を、ウィーン事務局用のシートは馬術とゴルフを、それぞれ題材としています。また、これらの切手シートの原画は、いずれも、横浜市を拠点に活動しているイラストレーター、橋本聡が制作しました。

 さて、このブログでは、毎回、五輪開催期間中の日本選手応援企画として、日本選手がメダルを獲得した場合には、その競技にちなんだマテリアルをいろいろとご紹介しています。今回の東京五輪でも、その先例に従おうと思いますので、しばらくはスポーツ切手の話題が中心になり、内容的なバランスに偏りが生じるかもしれませんが、よろしくお付き合いください。


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 切手に見るソウルと韓国:1964年東京五輪㊤
2021-07-24 Sat 01:14
 ご報告が遅くなりましたが、『東洋経済日報』2021年7月9日号が発行されました。僕の月一連載「切手に見るソウルと韓国」は、今回は、東京五輪の開幕にあわせて、上下2回の特別企画として、1964年の東京五輪と朝鮮半島について書いてみました。その前編の中から、この切手をご紹介しました。(画像はクリックで拡大されます)

      北朝鮮・東京五輪(自転車)

 これは、1964年9月5日、北朝鮮が発行した東京五輪(1964年)の記念切手のうち、自転車競技を取り上げた1枚です。

 大韓民国成立直前の1948年7月に開幕したロンドン五輪以来、朝鮮戦争最中の1952年冬季のオスロ大会を除き、韓国は1960
年まで五輪の全大会に選手団を派遣してきました。

 これに対して、北朝鮮は韓国が出場する大会には参加すべきではないとの大義名分や、朝鮮戦争とその後の戦後復興という国内事情などもあり、五輪にはほぼ無関心の姿勢を取っていましたが、メルボルン五輪終了後の1957年、突如、次回(1960年)のローマ五輪に合同選手団による参加を呼びかけます。この提案は、韓国側の拒絶により実現しませんでしたが、この頃から北朝鮮が統一工作の一環としてスポーツ交流を考えていたことがうかがえ、興味深いものがあります。

 ローマ五輪終了後の1962年7月、北朝鮮のオリンピック委員会は1964年の東京五輪への南北単一チームによる参加を再び提案。これを受けて、1963年5月には南北間で第1回実務者協議が行われましたが、合同選手団の名称や、韓国関係者の北朝鮮関係者に対する不信感、選手団選考などで両者の溝が埋まらず、交渉は難航。7月には2度目の会談が行われたものの、この席上で韓国側から会談打切り通告があり、結局、合同選手団は破談となりました。

 このため、同年10月、北朝鮮は“DPRK”として国際オリンピック委員会(IOC)に正式加盟し、1964年冬季のインスブルック五輪以降、南北は別個に選手団を派遣しました。

 ところが、東京五輪への北朝鮮への参加に関しては、あらたに“新興国競技大会(GANEFO)”問題が発生します。

 1962年8月、インドネシア・ジャカルタでの第4回アジア競技大会開催に先立ち、インドネシア当局は、アラブ諸国および中国との連携を重視して、イスラエルおよび台湾選手団に対してビザを発給せず、入国を認めませんでした。これに対して、IOCはじめ各競技の国際組織は、参加資格がある国の参加を認めないことを理由に、第4回アジア大会を正規の競技大会とは認めず、翌1963年4月にはIOCがインドネシアの資格停止(=オリンピック出場停止)を決議。すると、対抗措置としてアラブの12ヵ国が1964年の東京五輪のボイコットを示唆して、対立が深まりました。

 このため、1963年4月28日、インドネシアは、ソ連、中国(当時はIOC非加盟)などの社会主義諸国や反イスラエルのアラブ諸国、アフリカの新興独立諸国に呼びかけ、GANEFOを開催すると発表。すると、IOCや各競技の国際組織はGANEFOに出場した選手は五輪参加資格を失うと発表します。

 結局、1963年11月、GANEFOはジャカルタで開催され、中国から有力選手が多数参加して多くのメダルを獲得したのに対して、ソ連をはじめ多くの国は二線級の選手を派遣してお茶を濁していました。北朝鮮はIOCへの加盟がGANEFOの開催直前だったこともあって、結果的にGANEFOに有力選手を参加させてしまい、多くの選手が五輪への出場禁止の対象となります。

 当時の北朝鮮は、最終的にIOCは北朝鮮選手の東京五輪出場を認めると楽観視していたようで、予定通り、東京五輪に参加することを前提に、会期約1ヶ月前の1964年9月5日、今回ご紹介の1枚を含む東京五輪の記念切手を発行した。ちなみに、北朝鮮では、それまで切手に漢字を表示することを避けていましたが、今回は “東京”と表記しており、東京五輪の記念切手に漢字の表示を避けた韓国とは好対照をなしています。

 一方、韓国側は、1964年3月、大韓体育大会会長の閔寛植が来日し、駐日代表部、在日本大韓民国居留民団(民団)、在日本大韓体育会(在日体育会)に支援を要請。民団中央顧問の李裕天を会長とする東京オリンピック在日韓国人後援会(以下、後援会)が結成されました。

 後援会は、①韓国選手の強化練習の支援、②韓国からの五輪参観団3000人の招請、③在日同胞応援団の結成、を目標とし、1億4600万円を目標に募金活動を行っています。

 その際、重要な役割を果たしたのが、1957年、銀座で町井一家を母体に「東洋の声に耳を傾ける」との理念を掲げて“東声会”を結成した鄭建永でした。

 右翼・尊王・反共を旨として、朝鮮総連に対する防波堤をもって任じていた東声会は、首都圏を中心に1600人の構成員を抱える広域暴力団で、1963年、鄭は児玉誉士夫の仲介により、三代目山口組・田岡一雄組長の舎弟となっていました。ちなみに、1964年2月、警視庁は東京五輪に向けて「組織暴力犯罪取締本部」を設置し、暴力団の全国一斉取締りを開始しましたが、東声会もしっかりとその対象に入っています。

 大韓体育会の閔会長はこうした事情を十分に理解したうえで、東声会にも後援会への支援を求め、鄭もこれに応えて後援会を物心両面から支えていたわけです。

 なお、この辺りの事情については、拙著『日韓基本条約』でも詳しくまとめておりますので、機会がありましたら、ぜひお手に取ってご覧いただけると幸いです。

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