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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 新元号は令和
2019-04-02 Tue 01:23
 今月末の今上陛下のご譲位に伴い、5月1日、皇太子殿下の御即位にあわせて施行される新元号が“令和”になることが発表されました。というわけで、きょうは、この切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      年賀・色絵土器皿

 これは、1973(昭和48)年用の年賀切手で、尾形乾山の“色絵絵替土器皿(梅紋様)”が取り上げられています。

 新元号の“令和”は、『万葉集』巻5、梅花の歌32首の序「初春月、気淑風、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香」を典拠としたものということで、初春の梅にちなんで、梅が中心的になっている年賀切手として、この1枚を選びました。なお、『万葉集』の当該箇所は、渾天儀を発明したことでも知られる後漢の張衡(78-139)の「歸田賦」の一節、「於是仲春令月、時和氣清、原隰鬱茂、百草滋榮」を踏まえて書かれたものとみられています。

 さて、切手に取り上げられた絵皿の作者、尾形乾山は、1663年、京都の呉服商、雁金屋の三男として生まれました。尾形光琳は実兄です。

 画家としても数多くの作品を残していますが、陶芸に関しては、野々村仁清に学び、三十七歳の時、後に関白となる二条綱平から鳴滝泉谷の山荘を与えられ、窯を開きました。号の“乾山”は、この山荘の場所が都の北西(乾)の方角にあることにちなむものです。

 1731年には江戸・入谷に移り、1743年に81歳で亡くなるまで江戸で過ごしました。琳派独特の大和絵の花鳥に和歌を、漢画の山水に詩文を讃した色絵の作風は乾山のオリジナルといわれ、日本の陶芸史に残る傑作を数多く残しています。

 切手に取り上げられた皿は、兄・光琳の「燕子花図」などとともに、東京の根津美術館の所蔵品で、5客1組のうちの1枚。直径は15.9cmで、色つきの素地の上に装飾的に白釉をかけて、簡単な梅紋様を描いています。“土器皿”と呼ばれているのは、暗い赤茶色の素地が裏面に現われ、素焼きのように見えるためです。

 ちなみに、今回ご紹介の切手を含む年賀切手については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひお手にとってご覧いただけると幸いです。
 

 ★★ 4月5日、文化放送「おはよう寺ちゃん 活動中」 出演します!★★

 4月5日(金)05:00~  文化放送で放送の「おはよう寺ちゃん 活動中」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時のスタートですが、僕の出番は6時台になります。皆様、よろしくお願いします。なお、番組の詳細はこちらをご覧ください。


 ★★★ メディア史研究会で発表します! ★★★

 4月20日(土)14:00から、東京・水道橋の日本大学法学部三崎町キャンパスにて開催のメディア史研究会月例会にて、拙著『チェ・ゲバラとキューバ革命』の内容を中心に、「メディアとしての“英雄的ゲリラ”」と題してお話しします。

 なお、メディア史研究会はまったく自由な研究会で、会員以外の方でも気楽にご参加いただけますので(もちろん、無料)、よろしかったら、ぜひ、遊びに来てください。

      
★★ 内藤陽介の最新刊 『チェ・ゲバラとキューバ革命』 好評発売中!★★

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 【出版元より】
 盟友フィデル・カストロのバティスタ政権下での登場の背景から、“エルネスト時代”の運命的な出会い、モーターサイクル・ダイアリーズの旅、カストロとの劇的な邂逅、キューバ革命の詳細と広島訪問を含めたゲバラの外遊、国連での伝説的な演説、最期までを郵便資料でたどる。冷戦期、世界各国でのゲバラ関連郵便資料を駆使することで、今まで知られて来なかったゲバラの全貌を明らかする。

 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

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 アタリの番号は78、42、02
2019-01-21 Mon 10:26
 “2019(平成31)年用年賀葉書及び寄附金付お年玉付年賀切手の抽せん会”が、きのう(20日)、東京・丸の内のJPタワーで行われ、お年玉切手シートの当選番号は78、42、02に決まりました。というわけで、例年どおり、この1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      年賀小型シート(2019)

 これは、きょう(21日)から引換が始まった今年(2019年)のお年玉切手シートです。かつて成人の日が1月15日に固定されていた時代には、年賀はがきの抽選が成人式と並ぶ1月15日の風物詩となっていたわけですが、いわゆるハッピーマンデーの導入により、成人の日が1月の第2月曜日となったことで、その前提が大きく変わってしまい、抽選日も近年は1月半ば以降の日曜日ということで毎年変わっています。

 また、かつての切手シートは、(原則として)干支の郷土玩具を描く年賀切手と同じものを収めていましたが、2017年から、通常のシート切手とは別に、“年間を通して利用できる”オリジナルデザインの切手(書状基本料金用と葉書料金用1枚ずつ)を収めた構成となりました。

 今回のシートに収められた切手は、十二支とは無関係に、縁起物の招き猫が取り上げられています。招き猫は、右手を挙げていればお金を招き、左手を挙げていれば人を招くといわれていますが、シートではそれを一対にして組み合わせた格好です。なお、切手のデザインでは“良い知らせ”が届くよう、それぞれの猫に手紙を持たせているのがミソです。干支のイノシシは、シートの余白に描かれた、松竹梅やしめ縄、小判、的に当たった矢、タイ、打出の小槌、稲穂などの縁起物の中に、しめ縄につかまった姿で描かれています。

      年賀小型シート(2019・イノシシ)

 また、今回のシートでは、右側の82円切手の右下の目打が♥型になっているほか、HAPPYおよびLUCKYの文字の切り抜き加工も施されています。(下の画像)

      年賀小型シート(2019・目打) ♥の目打

      年賀小型シート(2019happy) HAPPYの切り抜き加工

      年賀小型シート(2019Lucky) LUCKYの切り抜き加工

 なお、お年玉葉書の末等商品としての切手シートとその歴史については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくまとめておりますので、機会がありましたら、ぜひお手に取っていただけると幸いです。

 * 僕宛の今年の賀状の中では、塚田敬幸さん、二宮清純さん(50音順)から頂戴した2通がアタリでした。この場をお借りして、お礼申し上げます。

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 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

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(画像は書影のイメージです。刊行時には若干の変更の可能性があります) 

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 世界切手展< CHINA 2019>のご案内
2019-01-05 Sat 18:19
      漢口からの年賀状

 元日の記事でも少し書きましたが、本年(2019年)6月11日から17日まで、中華人民共和国建国70周年を記念して、中国・武漢市の武漢国際会展中心(武漢国際会議展覧センター:WICEC)で、FIP(国際郵趣連盟)認定の世界切手展<CHINA 2019>が開催されます。同展の日本コミッショナーは、不肖・内藤がお引き受けすることになりましたので、本ブログにて、同展の特別規則のうち、出品に関する事項を抜粋し、その概要をお知らせいたします。

 規則の正式な文言などは、必ず、同展ウェブサイトに掲載の特別規則の原文でご確認ください。出品に必要な書類の用紙も同サイトの“DOWNLOAD/資料下载”のページからダウンロード可能です。

 なお、今後の同展に関する連絡は、原則として全て電子メールにて行います。コミッショナーの内藤陽介(ないとう・ようすけ)へのご連絡は、本ブログ右側、プロフィール下のメールフォームをご利用ください。また、電子メールをお使いになれない方で関係書類をご希望の方は、データをプリントアウトしてお送りいたしますので、実費として500円(送料込・切手代用不可)をコミッショナー宛、ご送金ください。

 <国内出品申込締切>
2019年2月15日(金)(必着)までにコミッショナー(内藤陽介)宛に出品申込書とイントロダクトリーページ(タイトルページ)を送付してください。郵送だけではなく、電子メールでのご送付も受け付けます。なお、以前の出品作品のタイトルを変更して出品する場合は、必ず、以前のタイトルを出品申込書に記載してください。 また、申込書のご送付は、なるべく、2月10日以降にしていただけると助かります。

・組織委員会からの出品可否の通知は2019年3月18日頃を予定

<出品料>
・ユース、文献、ワンフレームを除く部門:1フレームにつき60米ドル
・ユースは無料
・文献は1件につき70米ドル
・ワンフレは1作品80米ドル 

<搬入の方法>
・フレーム出品:コミッショナーが全ての作品を手で持ち込むことが要求されておりますので、原則として、コミッショナーによる所定の運搬手数料[1フレーム当たり4000円]を申し受けるほか、航空会社から超過料金等を請求された場合には、別途、応分のご負担をお願いいたします。

 文献作品:2019年5月3日必着で、各2部ずつ、下記宛先にお送りください。
 Mr. Liang Yaohua
 The Philately Association of Hubei Province
 No.22 Jiangwang Road, Hanjiang District, Wuhan City, China
 Postal Code: 430023
 電話 +86 27 83560311(office), +86 15902764733(private)

<出品クラス>
 競争出品
― Class 1:FIPチャンピオン・クラス (2009-2018年の10年間にFIP展において3回以上LG受賞の作品)
― Class 2:伝統郵趣
 A)中国
 B)アジア、オセアニア、アフリカ
 C)欧州
 D)南北アメリカ
― Class 3:郵便史
 A)中国
 B)アジア、オセアニア、アフリカ
 C)欧州
 D)南北アメリカ
― Class 4:ステーショナリー
― Class 5:航空郵趣
― Class 6:宇宙郵趣
― Class 7:テーマティク
 A)自然 B)文化 C)科学技術
 *出品申込書には作品がA-Cのどのサブクラスに該当するかを記入してください。
― Class 8:マキシマフィリー
― Class 9:収入印紙
― Class 10:現代郵趣(1980年以降)
 (A)国別伝統、(B)郵便史、(C)ステーショナリーの各分野。
*国内展での受賞歴に関わらず、コミッショナーの推薦があれば出品可能。他部門への出品と重複しての出品も可能です。
― Class 11:オープン・クラス
― Class 12:絵葉書クラス(実験クラス・5フレーム出品のみ受付)
― Class 13:ユース 
  A)2019年1月1日時点で10歳から15歳 B)同16歳から18歳 C)同19歳から21歳
― Class 14ワン・フレーム(1フレーム出品)
  出品申込書には、以下のA-Hのどのサブクラスに該当するか、ご記入ください。
  A)国別伝統 B)郵便史 C)ポスタル・ステーショナリー D)航空郵趣 E)宇宙郵趣 F)テーマティク G)マキシマフィリー H)印紙
 *ワンフレーム出品には賞状のみでメダルは授与されません。また、マルチ・フレームの作品からの抜粋展示は認められません。
― Class 15:郵趣文献
 A) 2014年1月1日以降に出版された書籍、パンフレット、研究書
 B) 2017年1月1日以降発行の雑誌、定期刊行物
 C) 2017年1月1日以降に出版されたカタログ
*通常の出品申込書に加え、文献用の情報フォームを記入すること。

<フレームおよびリーフの大きさ>
 フレームは97×120cmとなる予定です。したがって、保護ラップ込の1リーフの大きさは、1フレーム16リーフで構成の場合は23×29cm、8リーフで構成の場合はA3判または46×29cm、12リーフで構成の場合は31×29cmを上限としてください。

*中国で開催の切手展に関する注意事項
 近年、中国国内または中国政府の影響下にある地域(マカオなど)で開催される展覧会では、台湾切手や一部のモンゴル切手、「支那」の宛先表示があるカバー類など、主催者側が“展示すべきではない”と判断したマテリアルについて、展示フレームの上から紙を貼るなどして参観者の目に触れないようにする措置が取られています。これまでのところ、そうした措置を受けた出品作品が、審査上、不利な扱いを受けたことはなく、当局によって該当するマテリアルが没収された事例も報告されていませんが、中国での作品展示に際しては、通常の民主主義国家とは異なるリスクがありうることを十分にご理解のうえ、お申し込みください。

 ちなみに、本日の記事の冒頭に掲げたのは、支那事変(日中戦争)当時、日本軍占領下の漢口から滋賀県宛の軍事郵便の年賀状で、現在は武漢市の一部になっている漢口の街並みを描いた“戦捷新年”の記念印(1939年1月1日付)が押されています。まぁ、現在の中国での展覧会の基準では展示が許されないマテリアルかもしれませんが、松の内ですので、開催地の武漢市と新年の組み合わせということでご紹介しました。

 1人でも多くの皆様のお申込み・お問い合わせを心よりお待ちしております。


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 7ケタ郵便番号20年
2018-02-02 Fri 10:37
 1998年2月2日に郵便番号が7ケタになってから、今日でちょうど20年です。というわけで、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      年賀はがき(平成10年用)

 これは、平成10(1998)年用の年賀はがきです。宛名の郵便番号欄は5ケタですが、差出人の郵便番号欄は、同年2月から導入される7ケタの番号を記載するようになっています。

 1968年に導入されたわが国の郵便番号制度では、東京を起点(1)として、当時の輸送手段の主力であった鉄道路線に沿って、東京-門司線方面の都府県には上1ケタに1、2、4、5、6、7、8を、東京-青森線方面の都道県には上1ケタに1、3、9、0を割り当てたうえで、全国を97に分けた地域番号が割り振られました。上から3ケタ目の数字は、比較的大きな規模の集配局の配達担当区域を示すもので、必要に応じて、直接配達を行う小規模の集配局の担当区域に対して2桁の小番号が与えられるという仕組みになっていました。

 その後、住所の数字や宛名まで読み取り可能な機械が導入されたことにあわせて、町域(町名から“X丁目”等を除いた部分)や大型ビルの階層までも個別の郵便番号で指定できるようになったことから、番号が細分化されて7ケタになりました。新番号は、原則として、旧番号が5ケタの場合は新番号の上5ケタはそれを、旧番号が3桁の場合は新番号の上3桁はそれを踏襲したうえで、下2ケタに新たな番号を割り当てています。なお、3ケタから7ケタへの変更の場合、上から4ケタ目と5ケタ目は原則として00とするものの、必要に応じて、80~84、88、08~09、11の中から、既存5ケタ番号で使われていないものから選ぶものとされました。

 また、郵便番号5ケタ時代にも、特に郵便物の配送が多い事業者には地域番号とは別に、その事業者独自の番号(その番号を書けば住所は不要となります)が与えられていましたが、郵便番号の7ケタ化により、その数は約500から約2000にまで急増しています。


★★ NHKラジオ第1放送 “切手でひも解く世界の歴史” 次回は8日!★★

 2月8日(木)16:05~  NHKラジオ第1放送で、内藤が出演する「切手でひも解く世界の歴史」の第15回が放送予定です。今回は、平昌五輪の開幕前日ということで、平昌のある江原道にちなみ、金剛山の切手についてお話する予定です。なお、番組の詳細はこちらをご覧ください。


★★ 内藤陽介の最新刊 『パレスチナ現代史 岩のドームの郵便学』 ★★

      パレスチナ現代史・表紙 本体2500円+税

 【出版元より】
 中東100 年の混迷を読み解く! 
 世界遺産、エルサレムの“岩のドーム”に関連した郵便資料分析という独自の視点から、複雑な情勢をわかりやすく解説。郵便学者による待望の通史!

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 アタリの番号は27と86
2018-01-15 Mon 11:22
 “平成30年お年玉付年賀はがき”の抽選会が、きのう(14日)、東京・丸の内のJPタワーで行われ、お年玉切手シートの当選番号は27と86に決まりました。というわけで、例年どおり、この1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      年賀小型シート(2018)

 これは、きょう(15日)から引換が始まった今年(2018年)のお年玉切手シートです。かつて成人の日が1月15日に固定されていた時代には、年賀はがきの抽選が成人式と並ぶ1月15日の風物詩となっていたわけですが、いわゆるハッピーマンデーの導入により、成人の日が1月の第2月曜日となったことで、その前提が大きく変わってしまい、抽選日も近年は1月半ば以降の日曜日ということで毎年変わっています。

 また、かつての切手シートは、(原則として)干支の郷土玩具を描く年賀切手と同じものを収めていましたが、昨年から、通常のシート切手とは別に、“年間を通して利用できる”オリジナルデザインの切手(書状基本料金用と葉書料金用1枚ずつ)を収めた構成となりました。なお、切手シートの余白部分には、右上に昨年の切手のデザインが額絵として掲げられているほか、左下には昨年と同じ花が描かれていますので、来年の切手シートにも、何らかの形で、今年の切手のデザインが顔を出すことになるかもしれません。(下の画像)

      年賀小型シート(2018・部分D)  年賀小型シート(2018・部分E)

 ちなみに、昨年の切手シートはこんな感じです。

      年賀小型シート(2017)

 さらに、今回の切手シートに関しては、シート全体に花模様がパールインク(傾けると光を反射するインク)で地紋のように印刷されており、上の画像でも、それがはっきり確認できます。パールインクで印刷された地紋のデザインは、余白の部分と切手の部分で異なっており、“小さな犬”を描く62円切手では、犬の耳の部分にはパールインクで♥が印刷されています(下の画像)。“大きな犬”を描く82円切手にも、犬の首の部分にパールインクで★が印刷されており、肉眼ではしっかり見えるのですが、濃い色の上に印刷されているので、上手くスキャンできませんでした。

      年賀小型シート(2018・部分B) 

 このほか、今回のシートは、切手の目打の一部が骨型になっていたり、カラーマークが足跡型になっていたり、かなり遊び心のある1枚となっています。

      年賀小型シート(2018・目打) 年賀小型シート(2018・カラーマーク)

 なお、お年玉葉書の末等商品としての切手シートとその歴史については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくまとめておりますので、機会がありましたら、ぜひお手に取っていただけると幸いです。

 * 僕宛の今年の賀状の中では、福井和雄さん、松本純一さん(50音順)から頂戴した2通がアタリでした。この場をお借りして、お礼申し上げます。


★★ NHKラジオ第1放送 “切手でひも解く世界の歴史” ★★

 1月11日(木)に放送の「切手でひも解く世界の歴史」第14回は無事に終了しました。お聞きいただいた皆様、ありがとうございました。次回の放送は、大相撲のため1回スキップして、2月8日(木)16:05~の予定です。引き続き、よろしくお願いいたします。
 
 なお、1月11日放送分につきましては、1月18日(木)19:00まで、こちらの“聴き逃し”サービスでお聴きいただけますので、ぜひご利用ください。


★★ 内藤陽介の最新刊 『パレスチナ現代史 岩のドームの郵便学』 ★★

      パレスチナ現代史・表紙 本体2500円+税

 【出版元より】
 中東100 年の混迷を読み解く! 
 世界遺産、エルサレムの“岩のドーム”に関連した郵便資料分析という独自の視点から、複雑な情勢をわかりやすく解説。郵便学者による待望の通史!

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 アタリの番号は45と51
2017-01-16 Mon 10:24
 “平成29年お年玉付年賀はがき”の抽選会が、きのう(15日)、愛知県・名古屋市のJPタワー名古屋で行われ、年賀小型シートの当選番号は45と51に決まりました。というわけで、例年どおり、この1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      年賀小型シート(2017)

 これは、きょう(16日)から引換が始まった今年(2017年)の年賀小型シートです。かつて成人の日が1月15日に固定されていた時代には、年賀はがきの抽選が成人式と並ぶ1月15日の風物詩となっていたわけですが、いわゆるハッピーマンデーの導入により、成人の日が1月の第2月曜日となったことで、その前提が大きく変わってしまい、抽選日も近年は1月後半の日曜日ということで毎年変わっています。

 また、例年は年賀小型シートは郷土玩具を描いた年賀切手と同じものを収めたものでしたが、今回は、通常のシート切手とは別に、オリジナルデザインの“おんどり”の82円切手と“めんどり”の52円切手を1枚ずつ収めた構成となりました。ちなみに、平成29年用の年賀切手のうち、葉書用の52円切手の題材には、“倉敷はりこ”の酉が取り上げられています。そのくじ付き切手が貼られた年賀状の1枚にもアタリの51がありましたので、ご参考までに、シート交付時の手続きとして、丸に“交”の表示をしたうえで、消印を押した状態の画像を貼っておきます。

      年賀切手(2017・交付済)

 ちなみに、今回のシートの切手について、日本郵便のプレスリリースでは以下のように説明しています。

 2017(平成29)年の干支である酉(にわとり)を題材にし、年間を通してご利用いただけるデザインとしました。シート全体を絵本のようなポップなタッチでまとめ、切手部分に、愛嬌あるニワトリのつがいを描いています。
 背景は、金色・銀色を使用した色鮮やかなデザインとし、花模様等の穴を空ける特殊加工も施しています。

 郷土玩具のデザインの切手が“年間を通して”は使いづらいかどうかはともかく、東欧の切手を思わせるようなデザインは、日本では今までにない試みで個人的には面白いと思います。また、プレスリリースにある“花模様等の穴を空ける特殊加工”については、シートの裏側から見るとわかりやすいので、その画像も貼っておきましょう。

      年賀小型シート(2017・裏)

  なお、お年玉の小型シートの歴史や、年賀切手と切手に取り上げられた郷土玩具については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくご説明しておりますので、この機会に、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。

 * 僕宛の今年の賀状の中では、小林照幸さん、重山優さん、正田幸弘さん、田元良樹さん、松尾謙一さん、山内和彦さん(50音順)から頂戴した6通がアタリでした。この場をお借りして、お礼申し上げます。
  

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 アタリの番号は69と90
2016-01-18 Mon 11:11
 “平成28年お年玉付年賀はがき”の抽選会が、きのう(17日)、東京・東京丸の内のJPタワーで行われ、年賀小型シートの当選番号は69と90に決まりました。というわけで、例年どおり、この1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      年賀小型シート(2016)

 これは、きょう(18日)から引換が始まった今年(2016年)の年賀小型シートです。かつて成人の日が1月15日に固定されていた時代には、年賀はがきの抽選が成人式と並ぶ1月15日の風物詩となっていたわけですが、いわゆるハッピーマンデーの導入により、成人の日が1月の第2月曜日となったことで、その前提が大きく変わってしまい、抽選日も近年は1月後半の日曜日ということで毎年変わっています

 さて、今年の年賀切手のうち、小型シートに収められているのは、52円切手が大津絵十二支土鈴の“申”、82円切手が土佐和紙漆喰張り子“こだき申”です。

 大津絵は、滋賀県大津市で江戸時代初期から制作されていた民俗絵画で、東海道大津宿の名物として、東海道を旅する旅人たちの間の土産物・護符とされてきました。神仏や人物、動物をユーモラスなタッチで描き、風刺や教訓を詠んだ道歌を添えるスタイルとなっており、文化・文政期(1804- 1829年)には“大津絵十種”と呼ばれる代表的画題が確定。現在では、百余種の画題が作られています。また、大津絵の画題は、元唄・音曲・俗曲(大津絵節)、大津絵節にあわせて踊る大津絵踊りなど、他の民芸と結びつくことも多く、今回ご紹介の切手に取り上げられている大津絵十二支土鈴もそのひとつです。

 大津絵十二支土鈴は、大津絵の中から、十二支を取り上げているものを題材として、高田工芸(守山市)の髙田進が制作しているた郷土玩具です。高田は、京都の人形店勤めを経て、1971年に独立して栗東市で工房を開設。大津絵にこだわって独学で土人形作りを始めました。干支の政策は約40年前からで、大津絵師の4代目高橋松山の原画を基に十二支すべてをそろえた作品群は、1984年に日本観光協会長賞を受賞しています。1991年には工房を守山市に移転。現在は、高田が粘土で原型の人形を作ったものを職人が手分けして色付けや焼成などを行い、その作品は神社などで販売されています。

 切手に取り上げられた作品は、提灯と釣鐘を前後に吊るした天秤棒を担ぐサルの土鈴で、軽いはずの提灯が下がり、重い釣鐘が上がっているさまは、重んずべきものを軽んじ、道理が転倒している世の中を風刺する意図が込められているそうです。なお、滋賀県の郷土玩具・民芸品が年賀切手の題材となったのは、1984年および1992年の小幡人形(東近江市)以来、3例目です。

 一方、82円切手の題材となった土佐和紙漆喰張子は、越前和紙・美濃紙と並んで日本三大和紙のひとつとされる土佐和紙の中でも最高級の雁皮紙が使われており、張り子の中には、おめでたいといわれる無患子の実が入っています。

 今回の切手に取り上げられた“こだき申”は、高知出身の女流画家で郷土玩具も制作していた山本香泉(初代)が制作していた香泉人形の流れをくむ土人形です。初代香泉は1963年に72歳で亡くなり、長女が2代目を襲名。弟とともに香泉人形の制作をつづけましたが、彼女も亡くなり、1993年を最後に制作が途絶えていました。その後、土佐民芸社に譲られた型を用いて、2002年以降、草流舎の田村多美が雁皮紙や楮紙を用いた“土佐和紙”の張子として再現した作品の一つが、今回の切手に取り上げられた“こだき申”ということになります。

  ちなみに、田村の作品は、2012年の年賀切手にも土佐和紙雁皮張子の“龍”が取り上げられていますが、今回の切手の題材は“土佐和紙張子”となっており、雁皮の文字が抜けています。あるいは、今回の“こだき申”は、材料として、雁皮紙のみならず楮紙なども用いられているということなのかもしれません。

 なお、お年玉の小型シートの歴史や、年賀切手と切手に取り上げられた郷土玩具については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくご説明しておりますので、この機会に、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。

 * 僕宛の今年の賀状の中では、荒木敏正・まゆみさん、一般社団法人・日本著作権教育研究会から頂戴した2通がアタリでした。この場をお借りして、お礼申し上げます。

 ** 昨晩、アクセスカウンターが161万PVを超えました。いつも閲覧していただいている皆様には、あらためてお礼申し上げます。


 ★★★ 展示イベントのご案内 ★★★

 第7回テーマティク出品者の会切手展 1月17-20日(日ー水。ただし、18日は休館)
 於・切手の博物館(東京・目白)

 テーマティク出品者の会は、テーマティクならびにオープン・クラスでの競争展への出品を目指す収集家の集まりで、毎年、全国規模の切手展が開催される際には作品の合評会を行うほか、年に1度、切手展出品のリハーサルないしは活動成果の報告を兼ねて会としての切手展を開催しています。僕も、昨年の香港展に出品した香港の歴史のコレクションを展示します。入場は無料ですので、ぜひ、遊びに来てください。(詳細はこちらをご覧ください)

 ★★★ 内藤陽介の新刊  『ペニー・ブラック物語』 のご案内 ★★★ 

       ペニーブラック表紙 2350円+税

 【出版元より】
 若く美しい女王の横顔に恋しよう!
 世界最初の切手
 欲しくないですか/知りたくないですか

 世界最初の切手“ペニー・ブラック”…名前は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという収集家も多いはず。本書はペニー・ブラックとその背景にある歴史物語を豊富なビジュアル図版でわかりやすく解説。これからペニー・ブラックを手に入れたい人向けに、入手のポイントなどを説明した収集ガイドもついた充実の内容です。

 発売元の特設サイトはこちら。ページのサンプルもご覧いただけます。

 ★★★ 内藤陽介の新刊  『アウシュヴィッツの手紙』 のご案内 ★★★ 

       アウシュヴィッツの手紙・表紙 2000円+税

 【出版元より】
 アウシュヴィッツ強制収容所の実態を、主に収容者の手紙の解析を通して明らかにする郵便学の成果! 手紙以外にも様々なポスタルメディア(郵便資料)から、意外に知られていない収容所の歴史をわかりやすく解説。

 出版元のサイトはこちら。各書店へのリンクもあります。

 インターネット放送「チャンネルくらら」にて、本書の内容をご紹介しております。よろしかったら、こちらをクリックしたご覧ください。

 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインよろしくポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。

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 アタリの番号は27と30
2015-01-19 Mon 12:39
 “平成27年お年玉付年賀はがき”の抽選会が、きのう(18日)、東京・東京丸の内のJPタワーで行われ、年賀小型シートの当選番号は27と30に決まりました。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      年賀小型シート(2015)

 これは、きょう(19日)から引換が始まった今年(2015年)の年賀小型シートです。かつて成人の日が1月15日に固定されていた時代には、年賀はがきの抽選が成人式と並ぶ1月15日の風物詩となっていたわけですが、いわゆるハッピーマンデーの導入により、成人の日が1月の第2月曜日となったことで、その前提が大きく変わってしまい、抽選日も近年は1月下旬の日曜日ということで毎年変わっています

 さて、今年の年賀切手のうち、小型シートに収められているのは、50円切手が信州中野土人形の“ひつじ”、80円切手が岩井の木彫十二支の“ひつじ”です。

 信州中野の土人形には、奈良家が制作する京都伏見系の“中野人形”と、西原家が制作する愛知三河系の“立ヶ花人形”があり、両者の総称として“郷土玩具 中野土人形”との名称がつかわれています。今回の切手に取り上げられたのは、このうちの中野人形のほうです。

 中野人形は、江戸時代後期の文化・文政年間(1804-1828)に初代奈良栄吉が京都へ福寿草の商いに行き、伏見街道に並んだ土人形に心をひかれ、その人形型を譲り受けたほか、更に夫婦者の職人を中野に呼び寄せ、作り方を習い制作したのが始まりといわれています。切手に取り上げられた人形は、現在の五代目奈良久雄の作品です。

 一方、80円切手に取り上げられた岩井の挽き物玩具のルーツは、江戸時代中期に中国山脈の鞍部作州の人形仙に住んでいた木地師の小椋佐助一家が因幡吉岡に移住したことに求められます。

 小椋家は、木地師の祖とされる文徳天皇の第一皇子、推喬親王が、中央を離れて近江の小椋の庄に隠棲して仏道修行をしていた際に、経軸が回転するのを見てろくろを考案し、供奉の者に小椋の姓を与えてその技術を伝授したことに始まるとされる一族で、佐助の子孫は明治に入ってから岩井温泉に移り、盆、茶入れなどの茶道具や独楽、臼、壷などを挽いていました。

 その後、小椋家に生まれた幸治は、地元特産のチシャ(エゴ)の木を使い、挽物細工で形を作った後、そのうえに胡粉を塗り泥絵具で彩色する“岩井挽物人形”を1934年に創作。同年開催の第21回商工省工芸展覧会で入選を果たしました。また、1960年には日本手工芸品対米輸出計画に基づく巡回展にも出品され、世界進出を果たしています。ちなみに、岩井の挽物玩具は、昭和34年(辰年)用の年賀切手にも取り上げられたことがあります。

 なお、お年玉の小型シートの歴史や、年賀切手と切手に取り上げられた郷土玩具については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくご説明しておりますので、この機会に、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。

 * 僕宛の今年の賀状の中では、石山俊彦さん、若林昭弘さん、渡辺定顕さんから頂戴した3通がアタリでした。この場をお借りして、お礼申し上げます。

 
 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は2月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 切手歳時記:ひつじ鈴
2015-01-03 Sat 17:49
 公益財団法人・通信文化協会の雑誌『通信文化』1月号ができあがりました。僕の連載「切手歳時記」では、今回は未年の新年号ということで、この切手を取り上げました。(画像はクリックで拡大されます)

      中山人形:ひつじ鈴

 これは、1979年用の年賀切手で、秋田県の郷土玩具、中山人形の“ひつじ鈴”が取り上げられています。

 中山人形は、1874年、秋田県平鹿郡平鹿町吉田字中山(現・横手市平鹿町)の樋渡ヨシが義父の野田宇吉から粘土細工を習い、地元の横手押絵や串姉コ(姉様人形)から着想を得て作成したのが最初といわれています。なお、ヨシの人形は、横手の雪の中でもめだつようにとの理由から派手な色彩のものが多く、しばしば、花模様も施されていました。

 ヨシの義父・宇吉は幕末から明治にかけての陶工で、鹿児島出水郡野田村出身。九州・鍋島藩の陶工として出発し、後に岩手南部藩の保護を受け、山影焼を作っていましたが、天保の大飢饉(1833-39)を機に盛岡を離れ、津軽、秋田、土崎、男鹿と良土を求めて放浪の後、安政年間(1854-59)に湯沢城代・佐竹氏の下で松岡焼を始めました。その後、さらに良土を求めて移り住んだ横手で息子の金太郎が樋渡ヨシと結婚。以後、一家は樋渡家を名乗りました。

 さて、ヨシの孫で三代目(初代は宇吉)を継承した義一は、1928年、故郷を離れ、仙台の堤で修業をはじめます。

 堤は、江戸時代には「西の伏見、東の堤」と並び称された人形制作の本場でしたが、明治以降は衰退していました。ところが、義一が修行に来た1928年、窯元“堤の御雛っ子屋”を継承した芳賀佐五郎は、旧来の土型に代わり、石膏型を用いた精緻な造形と繊細かつ優美な彩色の新型人形を考案。旧型の人形も刷新したうえで、“堤人形”(“つゝみ人形”、“つつみ人形”とも)の商標で全国に販売して大成功を収めました。

 堤人形が大きく生まれ変わった時代の空気を存分に吸収した義一は、帰郷後、新たに多くの型を起こし、戦後の1949年からは“干支土鈴”の制作を開始した。切手に取り上げられた“ひつじ鈴”もその一つで、乙未年の1955年用につくられたものです。

 12年後の1967年の丁未の“干支土鈴”には、ヨシの時代に倣って、羊の横腹に四つの赤い花弁がつけられましたが、1978-79年の年末年始には、年賀切手に取り上げられたことで花弁のない旧作を求める注文が殺到。このため、義一は、1979年用の“干支土鈴”として、かつて1955年用に作ったタイプのものを復活させています。

 ちなみに、“ひつじ鈴”から、年賀切手に元号と西暦を併記するスタイルが復活しましたが、一部には元号への批判もあったため、郵政省が「以前から年賀切手には“昭和”を入れて欲しいという声があり、今年はたまたまそれを具体化しただけで、元号問題とは全く関係ない」との見解を示す一コマもありました。これもまた、“時代”を髣髴とさせるエピソードといえましょうか。

 なお、1978-79年の年末年始は、全逓(全逓信労働組合)が激しい年末闘争を展開したため、年賀状の配達が大幅に遅れ、お年玉くじの抽選会も当初予定の1月15日から同31日に延期され、小型シートの交換開始も、1月20日から2月5日に変更されたことで、日本の郵便の歴史に記録されています。このあたりの事情については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。

 * 昨日、カウンターが146万PVを超えました。いつも閲覧していただいている皆様には、この場をお借りして、お礼申し上げます。


 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:1月6日、2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は1月6日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

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 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 亀戸天神社の大祭
2014-08-23 Sat 23:22
 きょう・あす(23・24日)は亀戸天神社の4年に一度の大祭で、きょうは菅公の御霊を載せた御鳳輦を黒い牛に先導されて歩く“御鳳輦渡御”が拙宅のすぐ近くを通過しました。(以下、画像はクリックで拡大されます)

      菅公行列・牛     菅公・御鳳輦

 で、“天神様”菅原道真と牛いえば、やはり、この切手でしょうか。

      牛乗り天神・くじ付き

 これは、2008年11月4日に発行された平成21年用の年賀切手・くじつき切手の1枚で、広島県三次市の“三次人形”の牛乗り天神が取り上げられています。

 三次人形は江戸時代の寛永年間に、三次藩主・浅野長治が江戸浅草の人形師、森喜三郎を連れ帰リ歴史上の勇者や伝説上の人物の土人形を作らせたことが起源とされています。このうち、菅原道真を題材とする天神像には座像・立像・牛乗り・松負・梅持など数種類ありますが、切手には牛に乗る菅原道真を題材とした“牛乗り天神”の人形が取り上げられました。

 ちなみに、じっさいの行列では、菅公に扮した人物は、牛ではなく、馬に乗っていました。

      菅公行列

 なお、今回ご紹介の切手を含め、年賀切手とその歴史については、拙著『年賀状の戦後史』でもいろいろ解説しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。

     
 ★★★ 講演会のご案内 ★★★ 

 ~韓国文化院 講演会シリーズ2014 『韓日交流史』~
 第9回は内藤陽介「韓国の切手でひも解く韓国近現代史」 です!

 ◇日時:2014年9月5日(金) 開場 18:30 開演 19:00
 ◇会場:韓国文化院 ハンマダンホール
 ◇募集人員:300名様(お申し込みはお一人様2名まで)
 ◇入場無料(事前のお申込みが必要です)
 ◇主催・お問い合わせ先:駐日韓国大使館韓国文化院 03-3357-5970

 ■ 韓国文化院のホームページ・トップの 「イベント応募コーナー」欄(こちらをクリックしてください)からお申し込みいただけます。たくさんの皆様のお申し込みを心よりお待ち申しております。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

 お待たせしました。約1年ぶりの新作です!

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 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *韓国メディア『週刊京郷』8月26日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!記事はこちらです。韓国語ですが、よろしかったら、ぜひご覧ください。


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