内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 アタリの番号は45と51
2017-01-16 Mon 10:24
 “平成29年お年玉付年賀はがき”の抽選会が、きのう(15日)、愛知県・名古屋市のJPタワー名古屋で行われ、年賀小型シートの当選番号は45と51に決まりました。というわけで、例年どおり、この1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      年賀小型シート(2017)

 これは、きょう(16日)から引換が始まった今年(2017年)の年賀小型シートです。かつて成人の日が1月15日に固定されていた時代には、年賀はがきの抽選が成人式と並ぶ1月15日の風物詩となっていたわけですが、いわゆるハッピーマンデーの導入により、成人の日が1月の第2月曜日となったことで、その前提が大きく変わってしまい、抽選日も近年は1月後半の日曜日ということで毎年変わっています。

 また、例年は年賀小型シートは郷土玩具を描いた年賀切手と同じものを収めたものでしたが、今回は、通常のシート切手とは別に、オリジナルデザインの“おんどり”の82円切手と“めんどり”の52円切手を1枚ずつ収めた構成となりました。ちなみに、平成29年用の年賀切手のうち、葉書用の52円切手の題材には、“倉敷はりこ”の酉が取り上げられています。そのくじ付き切手が貼られた年賀状の1枚にもアタリの51がありましたので、ご参考までに、シート交付時の手続きとして、丸に“交”の表示をしたうえで、消印を押した状態の画像を貼っておきます。

      年賀切手(2017・交付済)

 ちなみに、今回のシートの切手について、日本郵便のプレスリリースでは以下のように説明しています。

 2017(平成29)年の干支である酉(にわとり)を題材にし、年間を通してご利用いただけるデザインとしました。シート全体を絵本のようなポップなタッチでまとめ、切手部分に、愛嬌あるニワトリのつがいを描いています。
 背景は、金色・銀色を使用した色鮮やかなデザインとし、花模様等の穴を空ける特殊加工も施しています。

 郷土玩具のデザインの切手が“年間を通して”は使いづらいかどうかはともかく、東欧の切手を思わせるようなデザインは、日本では今までにない試みで個人的には面白いと思います。また、プレスリリースにある“花模様等の穴を空ける特殊加工”については、シートの裏側から見るとわかりやすいので、その画像も貼っておきましょう。

      年賀小型シート(2017・裏)

  なお、お年玉の小型シートの歴史や、年賀切手と切手に取り上げられた郷土玩具については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくご説明しておりますので、この機会に、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。

 * 僕宛の今年の賀状の中では、小林照幸さん、重山優さん、正田幸弘さん、田元良樹さん、松尾謙一さん、山内和彦さん(50音順)から頂戴した6通がアタリでした。この場をお借りして、お礼申し上げます。
  

★★★ ブラジル大使館推薦! 内藤陽介の『リオデジャネイロ歴史紀行』  ★★★ 

       リオデジャネイロ歴史紀行(書影) 2700円+税

 【出版元より】
 オリンピック開催地の意外な深さをじっくり紹介
 リオデジャネイロの複雑な歴史や街並みを、切手や葉書、写真等でわかりやすく解説。
 美しい景色とウンチク満載の異色の歴史紀行!
 発売元の特設サイトはこちらです。


 ★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインよろしくポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。

スポンサーサイト
別窓 | 日本:年賀 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
 アタリの番号は69と90
2016-01-18 Mon 11:11
 “平成28年お年玉付年賀はがき”の抽選会が、きのう(17日)、東京・東京丸の内のJPタワーで行われ、年賀小型シートの当選番号は69と90に決まりました。というわけで、例年どおり、この1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      年賀小型シート(2016)

 これは、きょう(18日)から引換が始まった今年(2016年)の年賀小型シートです。かつて成人の日が1月15日に固定されていた時代には、年賀はがきの抽選が成人式と並ぶ1月15日の風物詩となっていたわけですが、いわゆるハッピーマンデーの導入により、成人の日が1月の第2月曜日となったことで、その前提が大きく変わってしまい、抽選日も近年は1月後半の日曜日ということで毎年変わっています

 さて、今年の年賀切手のうち、小型シートに収められているのは、52円切手が大津絵十二支土鈴の“申”、82円切手が土佐和紙漆喰張り子“こだき申”です。

 大津絵は、滋賀県大津市で江戸時代初期から制作されていた民俗絵画で、東海道大津宿の名物として、東海道を旅する旅人たちの間の土産物・護符とされてきました。神仏や人物、動物をユーモラスなタッチで描き、風刺や教訓を詠んだ道歌を添えるスタイルとなっており、文化・文政期(1804- 1829年)には“大津絵十種”と呼ばれる代表的画題が確定。現在では、百余種の画題が作られています。また、大津絵の画題は、元唄・音曲・俗曲(大津絵節)、大津絵節にあわせて踊る大津絵踊りなど、他の民芸と結びつくことも多く、今回ご紹介の切手に取り上げられている大津絵十二支土鈴もそのひとつです。

 大津絵十二支土鈴は、大津絵の中から、十二支を取り上げているものを題材として、高田工芸(守山市)の髙田進が制作しているた郷土玩具です。高田は、京都の人形店勤めを経て、1971年に独立して栗東市で工房を開設。大津絵にこだわって独学で土人形作りを始めました。干支の政策は約40年前からで、大津絵師の4代目高橋松山の原画を基に十二支すべてをそろえた作品群は、1984年に日本観光協会長賞を受賞しています。1991年には工房を守山市に移転。現在は、高田が粘土で原型の人形を作ったものを職人が手分けして色付けや焼成などを行い、その作品は神社などで販売されています。

 切手に取り上げられた作品は、提灯と釣鐘を前後に吊るした天秤棒を担ぐサルの土鈴で、軽いはずの提灯が下がり、重い釣鐘が上がっているさまは、重んずべきものを軽んじ、道理が転倒している世の中を風刺する意図が込められているそうです。なお、滋賀県の郷土玩具・民芸品が年賀切手の題材となったのは、1984年および1992年の小幡人形(東近江市)以来、3例目です。

 一方、82円切手の題材となった土佐和紙漆喰張子は、越前和紙・美濃紙と並んで日本三大和紙のひとつとされる土佐和紙の中でも最高級の雁皮紙が使われており、張り子の中には、おめでたいといわれる無患子の実が入っています。

 今回の切手に取り上げられた“こだき申”は、高知出身の女流画家で郷土玩具も制作していた山本香泉(初代)が制作していた香泉人形の流れをくむ土人形です。初代香泉は1963年に72歳で亡くなり、長女が2代目を襲名。弟とともに香泉人形の制作をつづけましたが、彼女も亡くなり、1993年を最後に制作が途絶えていました。その後、土佐民芸社に譲られた型を用いて、2002年以降、草流舎の田村多美が雁皮紙や楮紙を用いた“土佐和紙”の張子として再現した作品の一つが、今回の切手に取り上げられた“こだき申”ということになります。

  ちなみに、田村の作品は、2012年の年賀切手にも土佐和紙雁皮張子の“龍”が取り上げられていますが、今回の切手の題材は“土佐和紙張子”となっており、雁皮の文字が抜けています。あるいは、今回の“こだき申”は、材料として、雁皮紙のみならず楮紙なども用いられているということなのかもしれません。

 なお、お年玉の小型シートの歴史や、年賀切手と切手に取り上げられた郷土玩具については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくご説明しておりますので、この機会に、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。

 * 僕宛の今年の賀状の中では、荒木敏正・まゆみさん、一般社団法人・日本著作権教育研究会から頂戴した2通がアタリでした。この場をお借りして、お礼申し上げます。

 ** 昨晩、アクセスカウンターが161万PVを超えました。いつも閲覧していただいている皆様には、あらためてお礼申し上げます。


 ★★★ 展示イベントのご案内 ★★★

 第7回テーマティク出品者の会切手展 1月17-20日(日ー水。ただし、18日は休館)
 於・切手の博物館(東京・目白)

 テーマティク出品者の会は、テーマティクならびにオープン・クラスでの競争展への出品を目指す収集家の集まりで、毎年、全国規模の切手展が開催される際には作品の合評会を行うほか、年に1度、切手展出品のリハーサルないしは活動成果の報告を兼ねて会としての切手展を開催しています。僕も、昨年の香港展に出品した香港の歴史のコレクションを展示します。入場は無料ですので、ぜひ、遊びに来てください。(詳細はこちらをご覧ください)

 ★★★ 内藤陽介の新刊  『ペニー・ブラック物語』 のご案内 ★★★ 

       ペニーブラック表紙 2350円+税

 【出版元より】
 若く美しい女王の横顔に恋しよう!
 世界最初の切手
 欲しくないですか/知りたくないですか

 世界最初の切手“ペニー・ブラック”…名前は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという収集家も多いはず。本書はペニー・ブラックとその背景にある歴史物語を豊富なビジュアル図版でわかりやすく解説。これからペニー・ブラックを手に入れたい人向けに、入手のポイントなどを説明した収集ガイドもついた充実の内容です。

 発売元の特設サイトはこちら。ページのサンプルもご覧いただけます。

 ★★★ 内藤陽介の新刊  『アウシュヴィッツの手紙』 のご案内 ★★★ 

       アウシュヴィッツの手紙・表紙 2000円+税

 【出版元より】
 アウシュヴィッツ強制収容所の実態を、主に収容者の手紙の解析を通して明らかにする郵便学の成果! 手紙以外にも様々なポスタルメディア(郵便資料)から、意外に知られていない収容所の歴史をわかりやすく解説。

 出版元のサイトはこちら。各書店へのリンクもあります。

 インターネット放送「チャンネルくらら」にて、本書の内容をご紹介しております。よろしかったら、こちらをクリックしたご覧ください。

 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインよろしくポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。

別窓 | 日本:年賀 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
 アタリの番号は27と30
2015-01-19 Mon 12:39
 “平成27年お年玉付年賀はがき”の抽選会が、きのう(18日)、東京・東京丸の内のJPタワーで行われ、年賀小型シートの当選番号は27と30に決まりました。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      年賀小型シート(2015)

 これは、きょう(19日)から引換が始まった今年(2015年)の年賀小型シートです。かつて成人の日が1月15日に固定されていた時代には、年賀はがきの抽選が成人式と並ぶ1月15日の風物詩となっていたわけですが、いわゆるハッピーマンデーの導入により、成人の日が1月の第2月曜日となったことで、その前提が大きく変わってしまい、抽選日も近年は1月下旬の日曜日ということで毎年変わっています

 さて、今年の年賀切手のうち、小型シートに収められているのは、50円切手が信州中野土人形の“ひつじ”、80円切手が岩井の木彫十二支の“ひつじ”です。

 信州中野の土人形には、奈良家が制作する京都伏見系の“中野人形”と、西原家が制作する愛知三河系の“立ヶ花人形”があり、両者の総称として“郷土玩具 中野土人形”との名称がつかわれています。今回の切手に取り上げられたのは、このうちの中野人形のほうです。

 中野人形は、江戸時代後期の文化・文政年間(1804-1828)に初代奈良栄吉が京都へ福寿草の商いに行き、伏見街道に並んだ土人形に心をひかれ、その人形型を譲り受けたほか、更に夫婦者の職人を中野に呼び寄せ、作り方を習い制作したのが始まりといわれています。切手に取り上げられた人形は、現在の五代目奈良久雄の作品です。

 一方、80円切手に取り上げられた岩井の挽き物玩具のルーツは、江戸時代中期に中国山脈の鞍部作州の人形仙に住んでいた木地師の小椋佐助一家が因幡吉岡に移住したことに求められます。

 小椋家は、木地師の祖とされる文徳天皇の第一皇子、推喬親王が、中央を離れて近江の小椋の庄に隠棲して仏道修行をしていた際に、経軸が回転するのを見てろくろを考案し、供奉の者に小椋の姓を与えてその技術を伝授したことに始まるとされる一族で、佐助の子孫は明治に入ってから岩井温泉に移り、盆、茶入れなどの茶道具や独楽、臼、壷などを挽いていました。

 その後、小椋家に生まれた幸治は、地元特産のチシャ(エゴ)の木を使い、挽物細工で形を作った後、そのうえに胡粉を塗り泥絵具で彩色する“岩井挽物人形”を1934年に創作。同年開催の第21回商工省工芸展覧会で入選を果たしました。また、1960年には日本手工芸品対米輸出計画に基づく巡回展にも出品され、世界進出を果たしています。ちなみに、岩井の挽物玩具は、昭和34年(辰年)用の年賀切手にも取り上げられたことがあります。

 なお、お年玉の小型シートの歴史や、年賀切手と切手に取り上げられた郷土玩具については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくご説明しておりますので、この機会に、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。

 * 僕宛の今年の賀状の中では、石山俊彦さん、若林昭弘さん、渡辺定顕さんから頂戴した3通がアタリでした。この場をお借りして、お礼申し上げます。

 
 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は2月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。
別窓 | 日本:年賀 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
 切手歳時記:ひつじ鈴
2015-01-03 Sat 17:49
 公益財団法人・通信文化協会の雑誌『通信文化』1月号ができあがりました。僕の連載「切手歳時記」では、今回は未年の新年号ということで、この切手を取り上げました。(画像はクリックで拡大されます)

      中山人形:ひつじ鈴

 これは、1979年用の年賀切手で、秋田県の郷土玩具、中山人形の“ひつじ鈴”が取り上げられています。

 中山人形は、1874年、秋田県平鹿郡平鹿町吉田字中山(現・横手市平鹿町)の樋渡ヨシが義父の野田宇吉から粘土細工を習い、地元の横手押絵や串姉コ(姉様人形)から着想を得て作成したのが最初といわれています。なお、ヨシの人形は、横手の雪の中でもめだつようにとの理由から派手な色彩のものが多く、しばしば、花模様も施されていました。

 ヨシの義父・宇吉は幕末から明治にかけての陶工で、鹿児島出水郡野田村出身。九州・鍋島藩の陶工として出発し、後に岩手南部藩の保護を受け、山影焼を作っていましたが、天保の大飢饉(1833-39)を機に盛岡を離れ、津軽、秋田、土崎、男鹿と良土を求めて放浪の後、安政年間(1854-59)に湯沢城代・佐竹氏の下で松岡焼を始めました。その後、さらに良土を求めて移り住んだ横手で息子の金太郎が樋渡ヨシと結婚。以後、一家は樋渡家を名乗りました。

 さて、ヨシの孫で三代目(初代は宇吉)を継承した義一は、1928年、故郷を離れ、仙台の堤で修業をはじめます。

 堤は、江戸時代には「西の伏見、東の堤」と並び称された人形制作の本場でしたが、明治以降は衰退していました。ところが、義一が修行に来た1928年、窯元“堤の御雛っ子屋”を継承した芳賀佐五郎は、旧来の土型に代わり、石膏型を用いた精緻な造形と繊細かつ優美な彩色の新型人形を考案。旧型の人形も刷新したうえで、“堤人形”(“つゝみ人形”、“つつみ人形”とも)の商標で全国に販売して大成功を収めました。

 堤人形が大きく生まれ変わった時代の空気を存分に吸収した義一は、帰郷後、新たに多くの型を起こし、戦後の1949年からは“干支土鈴”の制作を開始した。切手に取り上げられた“ひつじ鈴”もその一つで、乙未年の1955年用につくられたものです。

 12年後の1967年の丁未の“干支土鈴”には、ヨシの時代に倣って、羊の横腹に四つの赤い花弁がつけられましたが、1978-79年の年末年始には、年賀切手に取り上げられたことで花弁のない旧作を求める注文が殺到。このため、義一は、1979年用の“干支土鈴”として、かつて1955年用に作ったタイプのものを復活させています。

 ちなみに、“ひつじ鈴”から、年賀切手に元号と西暦を併記するスタイルが復活しましたが、一部には元号への批判もあったため、郵政省が「以前から年賀切手には“昭和”を入れて欲しいという声があり、今年はたまたまそれを具体化しただけで、元号問題とは全く関係ない」との見解を示す一コマもありました。これもまた、“時代”を髣髴とさせるエピソードといえましょうか。

 なお、1978-79年の年末年始は、全逓(全逓信労働組合)が激しい年末闘争を展開したため、年賀状の配達が大幅に遅れ、お年玉くじの抽選会も当初予定の1月15日から同31日に延期され、小型シートの交換開始も、1月20日から2月5日に変更されたことで、日本の郵便の歴史に記録されています。このあたりの事情については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。

 * 昨日、カウンターが146万PVを超えました。いつも閲覧していただいている皆様には、この場をお借りして、お礼申し上げます。


 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:1月6日、2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は1月6日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。
別窓 | 日本:年賀 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
 亀戸天神社の大祭
2014-08-23 Sat 23:22
 きょう・あす(23・24日)は亀戸天神社の4年に一度の大祭で、きょうは菅公の御霊を載せた御鳳輦を黒い牛に先導されて歩く“御鳳輦渡御”が拙宅のすぐ近くを通過しました。(以下、画像はクリックで拡大されます)

      菅公行列・牛     菅公・御鳳輦

 で、“天神様”菅原道真と牛いえば、やはり、この切手でしょうか。

      牛乗り天神・くじ付き

 これは、2008年11月4日に発行された平成21年用の年賀切手・くじつき切手の1枚で、広島県三次市の“三次人形”の牛乗り天神が取り上げられています。

 三次人形は江戸時代の寛永年間に、三次藩主・浅野長治が江戸浅草の人形師、森喜三郎を連れ帰リ歴史上の勇者や伝説上の人物の土人形を作らせたことが起源とされています。このうち、菅原道真を題材とする天神像には座像・立像・牛乗り・松負・梅持など数種類ありますが、切手には牛に乗る菅原道真を題材とした“牛乗り天神”の人形が取り上げられました。

 ちなみに、じっさいの行列では、菅公に扮した人物は、牛ではなく、馬に乗っていました。

      菅公行列

 なお、今回ご紹介の切手を含め、年賀切手とその歴史については、拙著『年賀状の戦後史』でもいろいろ解説しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。

     
 ★★★ 講演会のご案内 ★★★ 

 ~韓国文化院 講演会シリーズ2014 『韓日交流史』~
 第9回は内藤陽介「韓国の切手でひも解く韓国近現代史」 です!

 ◇日時:2014年9月5日(金) 開場 18:30 開演 19:00
 ◇会場:韓国文化院 ハンマダンホール
 ◇募集人員:300名様(お申し込みはお一人様2名まで)
 ◇入場無料(事前のお申込みが必要です)
 ◇主催・お問い合わせ先:駐日韓国大使館韓国文化院 03-3357-5970

 ■ 韓国文化院のホームページ・トップの 「イベント応募コーナー」欄(こちらをクリックしてください)からお申し込みいただけます。たくさんの皆様のお申し込みを心よりお待ち申しております。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

 お待たせしました。約1年ぶりの新作です!

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *韓国メディア『週刊京郷』8月26日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!記事はこちらです。韓国語ですが、よろしかったら、ぜひご覧ください。


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。
別窓 | 日本:年賀 | コメント:0 | トラックバック:1 | top↑
 アタリの番号は72と74
2014-01-20 Mon 10:15
 “平成26年お年玉付年賀はがき”の抽選会が、きのう(19日)、東京・東京丸の内のJPタワーで行われ、年賀小型シートの当選番号は72と74に決まりました。というわけで、きょうはストレートにこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

       年賀小型シート(2014)

 これは、きょう(20日)から引換が始まった今年(2014年)の年賀小型シートです。かつて成人の日が1月15日に固定されていた時代には、年賀はがきの抽選が成人式と並ぶ1月15日の風物詩となっていたわけですが、いわゆるハッピーマンデーの導入により、成人の日が1月の第2月曜日となったことで、その前提が大きく変わってしまい、抽選日も近年は1月下旬の日曜日ということで毎年変わっています。

 さて、今年の年賀切手のうち、小型シートに収められているのは、50円切手が中山人形の“土鈴春駒”、80円切手が琉球張り子の“チンチン馬”です。

 中山人形は、1874年、秋田県平鹿郡平鹿町吉田字中山(現・横手市平鹿町)の樋渡ヨシが義父の野田宇吉から粘土細工を習い、地元の横手押絵や串姉コ(姉様人形)から着想を得て作成したのが最初といわれています。その後、人形の題材は、巡業の歌舞伎からヒントを得た歌舞伎人形やひな人形などへも拡大し、代々受け継がれていきました。ヨシの人形は、雪の中でもめだつようにとの理由から派手な色彩のものが多く、しばしば、花模様が施されています。

 ヨシの孫で三代目(初代は宇吉)を継承した義一は、1928年、仙台の堤 へ陶業の修業に赴き、帰郷後、新たに多くの型を起こしました。義一は1949年から十二支に題材をとった“干支土鈴”の制作を開始。1979年用の年賀切手には、義一の作品として、乙未年の1955年のために作られた“ひつじ鈴”が取り上げられました。今回の年賀切手に取り上げられた“土鈴春駒”を制作したのは5代目を継承した樋渡徹で、初代のヨシからみると曾孫にあたります。

 一方、80円切手に取り上げられた“チンチン馬”は、沖縄県那覇市の中村真理子が製作した琉球張り子です。中村は、張り子を中心とした琉球玩具の復元に取り組み、那覇市指定無形文化財保持者第1号となった古倉保文(1905-2000)の孫で、祖父の晩年から本格的な制作を開始。2000年12月には首里城が世界遺産に登録された記念イベントで張子作りの実演を行ったほか、その後も、県立博物館や那覇市伝統工芸館のイベントに協力しています。
 
 チンチン馬は、琉球王朝時代、国王主催の競馬の日に馬場に急ぐ王様の晴れ姿を模したもので、沖縄の古典的な玩具“イーリムン”の代表的な題材として、米施政権下の沖縄で発行された葉書の印面にも取り上げられました。黄色地に花模様が描かれた箱型の台車を引っ張ると、馬の首が上下に動きだす仕組みになっており、もともとは、箱車を引くときに箱裏にしかけた針金の弦が「チンチン」と鳴るのが名前の由来です。ただし、切手に取り上げられた中村の作品では、音が鳴る仕掛けは施されていません。

 なお、お年玉の小型シートの歴史や、年賀切手と切手に取り上げられた郷土玩具については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくご説明しておりますので、この機会に、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。

 * 僕宛の今年の賀状の中では、(株)明石書店、児玉博昭さん、毛利康武さんから頂戴した3通がアタリでした。この場をお借りして、お礼申し上げます。

 ** 第5回テーマティク出品者の会切手展は、昨日、無事終了いたしました。ご参観いただきました皆様には、この場を借りて、あらためてお礼申し上げます。


 ★★★ トーク・イベントのご案内 ★★★

 2014年1月2日より、東京・両国の江戸東京博物館で大浮世絵展がスタートしますが、会期中の1月24日13:30より、博物館内にて「切手と浮世絵」と題するトーク・イベントをやります。

 参加費用は展覧会の入場料込で2100円で、お申し込みは、よみうりカルチャー荻窪(電話03-3392-8891)までお願いいたします。展覧会では、切手になった浮世絵の実物も多数展示されていますので、ぜひ遊びに来てください。

 なお、下の画像は、展覧会と僕のトーク・イベントについての2013年12月24日付『讀賣新聞』の記事です。

大浮世絵展・紹介記事


 ★★★ 予算1日2000円のソウル歴史散歩 ★★★   

 毎月1回、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で予算1日2000円のソウル歴史散歩と題する一般向けの教養講座を担当しています。次回開催は2月4日(原則第1火曜日)で、ついで、3月4日に開催の予定です。時間は各回とも13:00~14:30です。講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新作 『蘭印戦跡紀行』 好評発売中! ★★★

 『蘭印戦跡紀行』広告

 日本の兵隊さん、本当にいい仕事をしてくれたよ。
 彼女はしわくちゃの手で、給水塔の脚をペチャペチャ叩きながら、そんな風に説明してくれた。(本文より)

 南方占領時代の郵便資料から、蘭印の戦跡が残る都市をめぐる異色の紀行。
 日本との深いつながりを紹介しながら、意外な「日本」を見つける旅。

 出版元特設ページはこちらです。また、10月17日、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿南店で行われた『蘭印戦跡紀行』の刊行記念トークの模様が、YouTubeにアップされました。よろしかったら、こちらをクリックしてご覧ください。


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。

別窓 | 日本:年賀 | コメント:0 | トラックバック:1 | top↑
 玉兎
2013-12-15 Sun 11:23
 中国の無人月面探査機「嫦娥3号」が、昨日(14日)、月面軟着陸に成功し、けさ未明、搭載していた探査車「玉兎号」を月面に降ろしたそうです。というわけで、“玉兎”にちなんでこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

       餅つき兎(平成11年用年賀)

 これは、平成11(1999)年用の年賀切手として、玉乗りうさぎの80円切手とともに発行された50円切手で、千葉県の郷土玩具・佐原張子の“餅つきうさぎ”が取り上げられています。

 佐原張子は明治末期に鎌田清太郎が作り始めたとされる民芸品で、1987年に県の伝統的工芸品に指定されました。手すき和紙の産地として知られていた扇・本木地区(東京都足立区)の和紙が好んで用いられています。切手に取り上げられた“餅つきうさぎ”は、清太郎の孫にあたる鎌田芳朗の作品。芳朗は19歳で祖父の後を継ぎ、半世紀以上にわたり伝統を守り抜いてきたそうです。

 さて、日本では月の兎は、この切手の玩具のように、餅をついていることになっていますが、中国では不老不死の薬の材料を手杵で打って粉にしているとされています。

 ちなみに、月に兎がいるとされるようになったのは、猿・狐・兎の3匹が行き倒れの老人(実は帝釈天)に出会った際、猿が木の実を、狐が川魚を老人に与えたのに対して、何も与えられなかった兎は自らの身を供すべく火の中に飛び込んだのを見て感心した帝釈天が、その行為をたたえるべく、兎を月に上らせたという伝説によるものです。まぁ、現代の中国で他者を救うために自ら火の中に飛び込む者というと、僕などは、中国共産党の侵略に抗議して焼身自殺を行うチベットの僧侶たちの姿が真っ先に思い浮かぶわけですが、その彼らの魂が月の兎になって作っているという不老不死の薬が侵略者たちの口に入るようなことがあってはなりますまい。

 なお、きょう(15)日からから年賀郵便の特別取り扱い期間がスタートし、年賀状の受付が始まりました。年賀状とその歴史については、拙著『年賀状の戦後史』でも解説しておりますので、機会がありましたら、是非ご覧いただけると幸いです。


 ★★★  絵葉書と切手でたどる世界遺産歴史散歩  ★★★

 2014年1月11日・18日・2月8日のそれぞれ13:00-15:00、文京学院大学生涯学習センター(東京都文京区)で、「絵葉書と切手でたどる世界遺産歴史散歩」と題する講座をやります。(1月18日は、切手の博物館で開催のミニペックスの解説)

 新たに富士山が登録されて注目を集めるユネスコの世界遺産。 いずれも一度は訪れたい魅力的な場所ばかりですが、実際に旅するのは容易ではありません。そこで、「小さな外交官」とも呼ばれる切手や絵葉書に取り上げられた風景や文化遺産の100年前、50年前の姿と、講師自身が撮影した最近の様子を見比べながら、ちょっと変わった歴史散歩を楽しんでみませんか? 講座を受けるだけで、世界旅行の気分を満喫できることをお約束します。

 詳細はこちら。皆様の御参加を、心よりお待ちしております。


 ★★★ 予算1日2000円のソウル歴史散歩 ★★★   

 毎月1回、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で予算1日2000円のソウル歴史散歩と題する一般向けの教養講座を担当しています。次回開催は1月7日(原則第1火曜日)で、以後、2月4日と3月4日に開催の予定です。時間は各回とも13:00~14:30です。講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新作 『蘭印戦跡紀行』 好評発売中! ★★★

 『蘭印戦跡紀行』広告

 日本の兵隊さん、本当にいい仕事をしてくれたよ。
 彼女はしわくちゃの手で、給水塔の脚をペチャペチャ叩きながら、そんな風に説明してくれた。(本文より)

 南方占領時代の郵便資料から、蘭印の戦跡が残る都市をめぐる異色の紀行。
 日本との深いつながりを紹介しながら、意外な「日本」を見つける旅。

 出版元特設ページはこちらです。また、10月17日、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿南店で行われた『蘭印戦跡紀行』の刊行記念トークの模様が、YouTubeにアップされました。よろしかったら、こちらをクリックしてご覧ください。


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。

別窓 | 日本:年賀 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
 TBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」
2013-11-09 Sat 13:51
 あす(10日・日)14:00から、TBSラジオで放送の番組「爆笑問題の日曜サンデー」の「サンデーマナブくん」のコーナーに、『年賀状の戦後史』の著者として内藤が出演し、「年賀状」とその歴史についてお話しします。聴取可能な地域の方は、ぜひ、お聞きいただけると幸いです。というわけで、きょうはストレートにこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

    年賀はがき(2014・蹄鉄)   年賀はがき(2014・蹄鉄部分)   年賀はがき(2014・蹄鉄・くじ部分)


 これは、現在、郵便局で販売中の平成26(2014)年用の年賀はがきのうち、インクジェット紙のモノで、印面部分(中央の画像)には来年の干支にちなんで、馬の蹄鉄を“お飾り”としたものがデザインされているほか、くじ番号の真ん中部分(右の画像)には蹄鉄を組み合わせた梅の花がデザインされています。来年用の年賀はがきには、通常の葉書用紙の無地、インクジェットの無地(今回ご紹介のモノです)、インクジェット写真用の無地、ディズニーキャラクター年賀・インクジェット紙、同インクジェット写真用、同吹き出しシールセットつき、いろどり年賀・もも、同うぐいす、寄附金つき絵入りはがき(全国共通デザインの全国版1種+地方版30種)と、多くの種類があるのですが、放送日の10日は競馬のGIエリザベス女王杯が行われる日でもありますので、今回は蹄鉄のモノをご紹介したという次第です。

 日本郵政グループのサイトによると、年賀はがきに蹄鉄のデザインを採用したことについて、「馬の蹄鉄は西洋で“幸運のお守り”とされているそうです」との簡単な説明があるだけですが、この点について補足しておくと、蹄鉄が幸運のシンボルとされるようになった背景としては、主なものだけでも、以下のような諸説があります。

 ・馬は人を踏まない、あるいは人を避けることから、馬車・自動車の前面に置くと事故よけのおまじないになる。

 ・鉄そのものが魔除けの効能を持つとされる素材であることに加え、三日月形やU字のモノにも魔除けの効能があるとされてされる。このため、両者を兼ねている馬蹄は魔除けとして最適で、蹄鉄を家の戸口や壁に飾るとその下を魔女は通ることが出来ず、幸運が訪れるとされる。

 ・太古の時代、馬の蹄鉄には金や銀が使われていたが、落ちている蹄鉄を拾うと、それは拾い主のものとなったため、物理的にラッキーという意味がある。同様に、開拓時代の米国では鉄が貴重だったため、蹄鉄を拾うことはラッキーだった。

 ・妻が、自分への愛を失くした夫に馬の蹄鉄を持たせると愛情が蘇るといわれ、玄関に蹄鉄をかけておくと、夫は必ず帰宅するようになるという。このため、英国などでは、結婚式の際、家族が新郎新婦に蹄鉄のネックレスを贈ることもある。

 このほか、わが国では、蹄鉄をU字型に置くと巾着のような形になるため、金運のお守りとして用いられることもあります。競馬ファンの方などには、やはり、これが一番説得力がありますかね。

 なお、かつての蹄鉄には、鋲を打つための穴が外側に3つ、内側に4つの計7つあるのが一般的で、これもまた、幸運の数字7にちなむという意味がありました。今回の葉書に描かれている蹄鉄は、これとは異なり穴が8つになっています。まぁ、8も末広がりの縁起のいい数字ではありますが、幸運のお守りとして蹄鉄を取り上げるということであれば、このあたりの細部にもこだわっていただいた方がよかったように思います。

 さて、明日の放送は生放送です。これまでにも、ラジオの生放送は何度か経験しているはずなのですが、なんどやっても、生放送というのは緊張しますな。ここはひとつ、蹄鉄のお守りでも懐に忍ばせて、首尾よく乗り切っていけるよう、頑張ってきたいと思います。

 *本日午前中、カウンターが128万PVを越えました。いつも閲覧していただいている皆様には、あらためてお礼申し上げます。

 ★★★  絵葉書と切手でたどる世界遺産歴史散歩  ★★★

 2014年1月11日・18日・2月8日のそれぞれ13:00-15:00、文京学院大学生涯学習センター(東京都文京区)で、「絵葉書と切手でたどる世界遺産歴史散歩」と題する講座をやります。(1月18日は、切手の博物館で開催のミニペックスの解説)

 新たに富士山が登録されて注目を集めるユネスコの世界遺産。 いずれも一度は訪れたい魅力的な場所ばかりですが、実際に旅するのは容易ではありません。そこで、「小さな外交官」とも呼ばれる切手や絵葉書に取り上げられた風景や文化遺産の100年前、50年前の姿と、講師自身が撮影した最近の様子を見比べながら、ちょっと変わった歴史散歩を楽しんでみませんか? 講座を受けるだけで、世界旅行の気分を満喫できることをお約束します。

 詳細はこちら。皆様の御参加を、心よりお待ちしております。


 ★★★ 予算1日2000円のソウル歴史散歩 ★★★   

 毎月1回、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で予算1日2000円のソウル歴史散歩と題する一般向けの教養講座を担当しています。次回開催は12月3日(原則第1火曜日)で、以後、1月7日、2月4日、3月4日に開催の予定です。時間は各回とも13:00~14:30です。講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新作 『蘭印戦跡紀行』 好評発売中! ★★★

 『蘭印戦跡紀行』広告

 日本の兵隊さん、本当にいい仕事をしてくれたよ。
 彼女はしわくちゃの手で、給水塔の脚をペチャペチャ叩きながら、そんな風に説明してくれた。(本文より)

 南方占領時代の郵便資料から、蘭印の戦跡が残る都市をめぐる異色の紀行。
 日本との深いつながりを紹介しながら、意外な「日本」を見つける旅。

 出版元特設ページはこちらです。また、10月17日、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿南店で行われた『蘭印戦跡紀行』の刊行記念トークの模様が、YouTubeにアップされました。よろしかったら、こちらをクリックしてご覧ください。


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。

別窓 | 日本:年賀 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
 堺のキキサル
2013-09-30 Mon 17:04
 きのう(29日)投開票が行われた大阪・堺市の市長選挙は、無所属現職の竹山修身候補が、大阪維新の会(以下、維新)公認の新人で前市議の西林克敏候補を大差で破り、再選を果たしました。というわけで、堺がらみの切手の中からこの1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

       喜々猿

 これは、昭和55年用の年賀切手として1979年12月1日に発行された、堺の郷土玩具・湊焼“喜々猿”の切手です。
 
 湊焼は、17世紀後半、京都から樂家 第三代の道入の弟、道樂が堺の湊村へ移住し道樂窯を開いたのが最初と考えられています。また、延宝年間には京都御室の陶工・上田吉右衛門も湊村へ移住し、道楽窯の製法と焼法とを学び、上田本湊窯を開いて、堺での焼き物づくりを始めています。

 その後、道樂窯は山本窯へと継がれる一方、文政年間、五代上田吉右衛門は、湊焼としては初めて、交趾風の薄い彩釉を施した器を製作し、これを御室焼と称しました。

 ところが、山本窯、上田本湊窯のいずれも明治期に廃絶。このため、堺の酒造家・大澤鯛六は、その復活を願い、堺市大町東3丁の自邸内に窯を開きました。これが復興本湊焼(鯛六焼)です。しかし、この窯も1961年に廃窯となってしまいました。なお、復興湊焼の陶工・初代新平の息子である第二代新平は、戦後、堺更紗を題材とした堺更紗文の茶碗を製作するなど、地元に密着した題材の作品を多数残しましたが、1976年に亡くなっています。

 切手に取り上げられた喜々猿は、1匹ずつ手びねりでつくられた猿を3匹重ねて焼いたもので、猿は顔の部分のみ彩色され、後は素焼きのままとなっています。“キキ”という猿の叫びは“喜びが重なる”という意味で縁起を祝うものとされ、大阪の住吉神社でも売られていました。喜々猿のほか、猿を7匹組み合わせた“日和見猿”、100匹以上組み合わせた“千疋猿”などもあります。

 さて、今回の市長選挙の最大の争点は、大阪・堺の両政令指定都市を解体し、大阪府と再編・統合する“大阪都構想”の是非だったわけですが、都構想に反対の現職市長が当選したことで、堺市は維新が掲げる都構想には参画せず、そのまま維持されることが固まりました。まぁ、堺市にとっては、喜々猿ならぬ、解体・消滅の“危機去る”といったところでしょうかね。

 なお、今回ご紹介の切手を含む昭和の年賀切手については、拙著『年賀状の戦後史』でも、いろいろと解説しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


 ★★★ トーク・イベントのご案内 ★★★

 10月17日19:00より、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿南店ふらっとすぽっとにて、おくればせながら、拙著『蘭印戦跡紀行』の刊行記念トークをやります。

 入場無料でプレゼントもご用意しております。今年の11月は世界切手展<Brasiliana 2013>へ参加のため、ブラジルに行っており、恒例の<JAPEX>でのトークはできませんので、この機会に、ぜひ遊びに来てください。

 なお、出版元の告知ページもあわせてご覧いただけると幸いです。


 ★★★ 内藤陽介の最新作 『蘭印戦跡紀行』 好評発売中! ★★★

 『蘭印戦跡紀行』広告

 日本の兵隊さん、本当にいい仕事をしてくれたよ。
 彼女はしわくちゃの手で、給水塔の脚をペチャペチャ叩きながら、そんな風に説明してくれた。(本文より)

 南方占領時代の郵便資料から、蘭印の戦跡が残る都市をめぐる異色の紀行。
 日本との深いつながりを紹介しながら、意外な「日本」を見つける旅。

 * 出版元特設ページはこちらをご覧ください。

 ★★★ 予算1日2000円のソウル歴史散歩 ★★★   

 毎月1回、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で予算1日2000円のソウル歴史散歩と題する一般向けの教養講座を担当しています。次回開催は10月1日(原則第1火曜日)で、以後、11月5日、12月3日、1月7日、2月4日、3月4日に開催の予定です。時間は各回とも13:00~14:30です。講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。

別窓 | 日本:年賀 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
 2020年の東京五輪開催決定
2013-09-08 Sun 09:46
 国際オリンピック委員会(IOC)は、7日(現地時間)、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで総会を開き、2020年夏季五輪・パラリンピックの開催都市に東京を選びました。東京では1964年以来56年ぶり2回目の五輪開催で、1972年札幌、1998年長野の冬季五輪を含めれば、日本で4回目の五輪開催となります。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

        五輪年賀(1937)     五輪年賀(1937・裏)

 これは、二見浦の夫婦岩を描いた昭和12年用の年賀切手が貼られた年賀状で、裏面には以下のような文面が記されています。

 ベルリンの輝しい憶出 皇紀二六〇〇年
 オリムピツク炬火のまぼろし待望感激の中に昭和十二年は明けました
 平和と協力オリムピツク時代に適はしく熱と意氣更に皆様の御愛顧の中に飛躍の年であるやう一層の御引立御願申上ます

 ここで話題となっているオリンピックは、幻に終わった1940年の東京五輪のことですが、1940年のオリンピックを東京で開催することが正式に決まったのは、1936年7月31日(ベルリンオリンピック開会式の前日)のことです。したがって、昭和12年の年賀状は、五輪開催が決まってから最初の新年を寿ぐものとなりましたが、今回ご紹介の年賀状にはそうした雰囲気がよく表れています。

 さて、1940年のオリンピックは日中戦争の影響で返上せざるを得なくなったわけですが、開催が決まった以上、2020年の東京五輪は何があっても責任をもってやり遂げなければなりません。東日本大震災被災地の復興や福島の原発事故の処理など、解決すべき課題は山積しており、それを理由に一部左派リベラルの連中は五輪開催への反対論を展開してきたわけですが、逆にいえば、2020年の五輪本番までにはそれらを(少なくとも一定程度は)解決しなければならないという明確な〆切が設定されたわけで、これを機に、この国が良い方向に向かっていくことを素直に期待したいですな。

 * 昨日の切手市場での行商は無事終了しました。ご来場いただきました皆様、特に、拙著をお買い上げいただいた皆様には、この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。
 
 ★★★ 内藤陽介の最新作 『蘭印戦跡紀行』 好評発売中! ★★★

 『蘭印戦跡紀行』広告

 日本の兵隊さん、本当にいい仕事をしてくれたよ。
 彼女はしわくちゃの手で、給水塔の脚をペチャペチャ叩きながら、そんな風に説明してくれた。(本文より)

 南方占領時代の郵便資料から、蘭印の戦跡が残る都市をめぐる異色の紀行。
 日本との深いつながりを紹介しながら、意外な「日本」を見つける旅。

 * 出版元特設ページはこちらをご覧ください。

 ★★★ 予算1日2000円のソウル歴史散歩 ★★★   

 毎月1回、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で予算1日2000円のソウル歴史散歩と題する一般向けの教養講座を担当しています。次回開催は10月1日(原則第1火曜日)で、以後、11月5日、12月3日、1月7日、2月4日、3月4日に開催の予定です。時間は各回とも13:00~14:30です。講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。

別窓 | 日本:年賀 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
| 郵便学者・内藤陽介のブログ | NEXT
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/