内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 切手に見るソウルと韓国:韓伯関係
2016-08-29 Mon 15:38
 ご報告が遅くなりましたが、 『東洋経済日報』8月19日号が発行されました。僕の月一連載「切手に見るソウルと韓国」は、今回は、リオデジャネイロ五輪開催中というタイミングでの掲載でしたので、ブラジルがらみの韓国切手ということで、この切手をご紹介しました。(画像はクリックで拡大されます)

      韓国ブラジル修好50周年(韓国)

 これは、2009年に韓国で発行された韓国ブラジル修好50周年の記念切手です。

 第二次大戦中に途絶した日本とブラジルの国交は1951年に回復しましたが、朝鮮戦争の影響もあって、1948年に独立した韓国とブラジルとの正式な国交樹立は先延ばしにされていました。

 また、日本とブラジルの国交回復に伴い、1953年以降、日本からブラジルへの移民の送り出しも再開され、日本政府の支援もあって、1959年には年間7000人もの日本人移民がブラジルに渡ることになりましたがが、これと伴走するかたちで韓国からブラジルへも小規模ながら移民が渡っていくことになります。こうした事態を受けて、1959年、ようやく韓国とブラジルは正式に国交を樹立しました。

 韓国政府は、人口の抑制、失業の解消、移民による外貨送金を期待して移民を奨励するため、1962年、海外移民法を制定するとともに、保険社会部(現保健福祉部)内に移民課を設けるなど体制を整えたうえで、ブラジル政府と移民協定を結び、同年12月、17家族92人をブラジルに送り出します。これが、ブラジルにおけるコリアン・コミュニティのルーツとなりました。

 現在、ブラジル国内には、サンパウロとフォス・ド・イグアス(パラグアイ、アルゼンチンとの国境地帯に位置する西部の都市で、世界遺産のイグアスの瀧にも近い国際観光都市)を中心に約5万人の韓国系人口があると推定されています。ただし、これ以外にも、当初はパラグアイに移住した韓国人とその子孫が国境を越えてブラジルに渡り、定着しているケースもかなりあるので(彼らはブラジル国内では“韓国出身”ではなく“パラグアイ出身”に分類されるので、統計上は“韓国系”にはカウントされません)、実際には“韓国系ブラジル人”の数は10万人を超えるともいわれています。

 なお、1980年代後半、ブラジル経済の停滞が始まると、ブラジルに移住した韓国人の帰国が出始めました。韓国系ブラジル人は、現地でも、家庭内では韓国語を話し、食事をはじめ韓国の生活様式を維持しているケースが多かったため、第一世代(韓国生まれ)の帰国者の多くは、問題なく帰国後の韓国での生活に順応しましたが、現地で生まれ育った第二世代の中には、言葉や習慣の違いから、親とともに韓国に渡ったものの、韓国社会になじめないケースも少なくないと奉公されています。

 さて、2009年、韓国とブラジルは国交樹立50周年にあわせて、両国の代表的な橋を描く同図案の記念切手を同時に発行しました。今回ご紹介の切手は、そのうちの韓国側で発行したものです。

 韓国側の題材として取り上げられ仁川大橋は、仁川国際空港のある永宗島と対岸の松島新都市を結ぶ総延長21・27キロ(うち橋梁は18・2キロ)の斜張橋で、2005年に着工しました。斜張橋部分の設計は、日本の建設コンサルタント会社・長大が受注し、斜張橋のケーブルは日本製のものが納入されています。完成は2009年10月16日で、2日後の18日に開通しました。

 一方、ブラジル側の橋として取り上げられたオクタヴィオ・フリアス・ジ・オリヴェイラ橋は、サンパウロのピニェイロス川に架かる斜張橋で、二車線の道路がX字型に立体交差し、それを一本の主塔で支えるユニークな構造で、観光名所にもなっています。全長は1600メートル、主塔の高さは138メートル。2005年に着工し、2008年に完成。同年5月10日に開通しました。


★★★ ブラジル大使館推薦! 内藤陽介の『リオデジャネイロ歴史紀行』  ★★★ 

       リオデジャネイロ歴史紀行(書影) 2700円+税

 【出版元より】
 オリンピック開催地の意外な深さをじっくり紹介
 リオデジャネイロの複雑な歴史や街並みを、切手や葉書、写真等でわかりやすく解説。
 美しい景色とウンチク満載の異色の歴史紀行!
 発売元の特設サイトはこちらです。

 * 8月6日付『東京新聞』「この人」欄で、内藤が『リオデジャネイロ歴史紀行』の著者として取り上げられました!

       リオデジャネイロ歴史紀行(東京新聞)


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 きょうから韓国切手展(+全日本切手展)
2015-07-17 Fri 01:24
      韓国切手展(2015)小型印

 かねてご案内の通り、今日(17日)から、東京・錦糸町のすみだ産業会館8階で、日韓国交正常化50周年記念・韓国切手展」(全日本切手展2015=全日展と併催)がスタートします。この展覧会は、外務省認定の日韓国交正常化50周年記念事業として、駐日韓国大使館 韓国文化院のご後援の下、公益財団法人 日韓文化交流基金の助成を得て開催されるもので、切手や郵便物を通じて、朝鮮版図の近現代史をリアルに体感していただこうという趣旨の下、内外の切手展などで高い評価を得たコレクションを精選して展示いたします。展示される具体的なコレクションは、以下の通りです。(敬称略・カッコ内はフレーム数)

 ・井上和幸 朝鮮における日本局と諸外国の郵便活動 1876-1909(8)
 (PHILAKOREA 2014・大金賞受賞作品)
 ・町田敏郎 Korea 1884~1905(2)
 ・川上弘 大韓帝国の郵逓葉書(2)
 ・飯塚悟朗 韓国 解放切手と解放葉書(2)
 ・木戸裕介 韓国航空郵便史 1927-1958(4)
 ・鈴木康嗣 韓国戦争参戦国感謝記念切手(4)
 ・内藤陽介 朝鮮戦争(5)
 (Thailand 2013・大金銀賞受賞/JAPEX2014金賞受賞作品)
 ・前田泰三 北朝鮮最初期の切手(8)
 (PHILAKOREA 2014・金賞受賞作品)
*韓国からの友情出品
 ・金 榮吉 朝鮮王朝・大韓帝国時代の郵便史 1884-1905
 (世界切手展PHILAKOREA2014 金賞受賞作品)

 また、会期中は、会期中のあす・18日(土)11:00より、韓国切手展の展示解説を、16:00より「切手と郵便に見る韓国現代史と日本」と題する記念講演を行うほか、会場内の本所郵便局臨時出張所では、冒頭の画像のような小型印が使用されます。このスタンプは、実際に、52円以上の切手が貼られた葉書や封書などに押印して、郵便物として宛先に送ることができます。
 
 小型印は、2009年に韓国で開催されたアジア国際切手展<PHILAKOREA 2009>に際して発行された記念切手のデザインを図案化したものです。(元になった切手の画像を下に貼っておきます)

      韓国・フィラコリア2009(扇舞)

 切手に取り上げられた扇舞(プチェチュム)は、もともとは、朝鮮の伝統舞踊のひとつですが、現在、舞台などで舞われている内容は、伝統舞踊を基本にして1950年代初めに作られた創作舞踊です。その名の通り、踊り手はシャクヤクやボタンの花などが描かれた大きめの竹扇を持ち、花模様の冠(チョットリ)をつけ、舞の内容は花の一生を表現しています。

 今週末は、1人でも多くの皆様に、ぜひ、東京・錦糸町で開催の韓国切手展(+全日本切手展)にお運びいただけると幸いです。

 ★★★ 全日本切手展+韓国切手展のご案内 ★★★ 

 7月17-19日(金ー日) 東京・錦糸町のすみだ産業会館で全日本切手展(全日展)ならびに日韓国交正常化50周年記念・韓国切手展が開催されます。詳細は、主催団体の一つである日本郵趣連合のサイト(左側の“公式ブログ”をクリックしてください)のほか、フェイスブックのイベントページ(全日展はこちら、韓国切手展はこちら)にて、随時、情報をアップしていきますので、よろしくお願いいたします。

      全日展チラシ  全日展チラシ(裏)

 *画像は全日展実行委員会が制作したチラシです。

 
 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『日の本切手 美女かるた』  好評発売中! ★★★ 

        税込2160円

 4月8日付の『夕刊フジ』に書評が掲載されました!

 【出版元より】
 “日の本”の切手は美女揃い!
  ページをめくれば日本切手48人の美女たちがお目見え!
 <解説・戦後記念切手>全8巻の完成から5年。その著者・内藤陽介が、こんどは記念切手の枠にとらわれず、日本切手と“美女”の関係を縦横無尽に読み解くコラム集です。切手を“かるた”になぞらえ、いろは48文字のそれぞれで始まる48本を収録。様々なジャンルの美女切手を取り上げています。

 出版元のサイトはこちら、内容のサンプルはこちらでご覧になれます。ネット書店でのご購入は、アマゾンboox storee-honhontoYASASIA紀伊國屋書店セブンネットブックサービス丸善&ジュンク堂ヨドバシcom.楽天ブックスをご利用ください。


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 切手に見るソウルと韓国:大関嶺羊牧場
2015-03-01 Sun 15:57
 ご報告が遅くなりましたが、『東洋経済日報』2月13日号が刊行されました。今回は、刊行日がソルラル(旧正月・春節)の19日にも近かったことから、羊に関する切手ということで、この切手をご紹介しました。(画像はクリックで拡大されます)

       韓国・大関嶺羊牧場

 これは、2012年6月20日に4種セットで発行された観光宣伝切手のうち、大関嶺羊牧場を取り上げた1枚です。

 大関嶺羊牧場は、1988年の設立。大関嶺は太白山中の峠で、牧場は標高975mの高地に位置しています。

 大関嶺という地名は日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、行政上は、平昌郡大関嶺面と江陵市城山面に位置しているといえば、イメージがわきやすいかもしれません。周知のとおり、平昌郡は2018年の冬季五輪の開催予定地で、五輪のメイン会場となるアルペンシアリゾートは、牧場からも距離的に近い場所にあります。

 平昌郡には大小さまざまの牧場がありますが、195平方キロメートルの草地に、羊に特化して約300頭もの規模で放牧を行っているのは、大関嶺羊牧場だけです。

 冬季五輪の開催地にもなるくらいだから、当然といえば当然ですが、大関嶺の一帯は西側から吹き込むシベリア気団と北東気流が太白山脈でぶつかって上昇し、雲ができるため、特に雪が多く降る場所として知られています。このため、牧場の放牧期間は、おおむね、5月初旬から10月末までに限られていますが、2-3月の出産時期には畜舎内で子羊を見ることも可能で、3-4月には羊の毛刈りも行なわれています。

 牧場内には、放牧地を取り囲むように1.2kmの遊歩道が設けられており、放牧期間中は、羊を見ながらの散歩を楽しむことができます。ただし、牧場の本業はあくまでも羊の放牧なので、観光客が羊に触る機会としては、畜舎内で牧草を羊に食べさせるというプログラムはあるものの、放牧中の羊にやみくもに近づいて撫でたり触ったりすることはできません。

 今回ご紹介の切手は放牧シーズンの大関嶺羊牧場を取り上げたもので、草を食む羊たちが図案の中心となっていますが、画面の左側には遊歩道と柵もしっかりと見えます。ちなみに、後方に見える小屋は、2003年に公開された映画「火星に行った男(邦題:天国からの手紙)」の撮影に使われたことで有名になりました。また、メインの畜舎は2012年公開の映画「私の妻のすべて(邦題:僕の妻のすべて)」の撮影にも使われており、映画への関心から牧場を訪れる観光客も多いそうです。


 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:3月3日、3月31日、4月7日、6月2日、7月7日、8月4日、9月1日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は3月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『日の本切手 美女かるた』 3月25日発売! ★★★ 

         日の本切手 美女かるた・表紙 税込2160円

 【出版元より】
 “日の本”の切手は美女揃い!
  ページをめくれば日本切手48人の美女たちがお目見え!
 <解説・戦後記念切手>全8巻の完成から5年。その著者・内藤陽介が、こんどは記念切手の枠にとらわれず、日本切手と“美女”の関係を縦横無尽に読み解くコラム集です。切手を“かるた”になぞらえ、いろは48文字のそれぞれで始まる48本を収録。様々なジャンルの美女切手を取り上げています。

 本書のご注文はこちら(出版元の予約受付サイトです)へ。内容のサンプルはこちらでご覧になれます。


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 核セキュリティ・サミット開催
2014-03-24 Mon 10:48
 きょう・あす(24・25日)の2日間、オランダのハーグで核セキュリティ・サミットが開催されます。というわけできょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

       核セキュリティ・サミット

 これは、前回(2012年)の核セキュリティ・サミットに際して、ホスト国の韓国が発行した記念切手です。

 核セキュリティ(核安全保障)とは、テロリスト等による核物質や放射線源の悪用が想定される4つの脅威(①核兵器の盗取、②盗取された核物質を用いた核爆発装置の製造、③放射性物質の発散装置の製造、④原子力施設や放射性物質の輸送等に対する妨害破壊行為)が現実のものとならないようとられる措置のことを意味しています。

 2001年9月11日の米国同時多発テロを受け、核物質その他の放射線物質を使用したテロ活動を防止するための「核セキュリティ」についても国際協力を強化する必要性が高まり、2010年4月、米国ワシントンDCでの第1回の核セキュリティ・サミットが開催されました。

 その第2回会議は、2年後の2012年3月26・27日の両日、韓国ソウル江南地区のコエックスで開催され、53ヶ国(ワシントンでの第1回会議の際は47ヵ国)の首脳と国際機関代表が参加し、ソウルコミュニケ(共同声明)が採択されました。

 共同声明では、前文で、核テロリズムは,国際の安全にとって最大の脅威の一つであるとの前提の下、核物質その他放射性物質をテロリスト等が取得することを防ぐため、国際的な協力の重要性を強調。また、2011年3月の福島の事故を受けて、原子力安全及び核セキュリティの問題に取り組むための持続的な努力が必要であるとされています。

 ついで、地球規模での核セキュリティの体系を整備するとともに、IAEA(国際原子力機関)が重要な責任と中心的な役割を担うことを確認。核物質・放射性物質の安全な取扱やその不正取引防止のための国際協力の必要性が確認されたほか、核セキュリティに対する国民の認識を高め、各国による人材育成の促進を奨励することなどが盛り込まれました。

 そして、2010年のワシントン・サミット以降の核セキュリティ分野において、各国の状況が進展していることを歓迎し、次回のサミットを2014年にオランダで開催することを決定して、共同声明は結ばれています。

 今回ご紹介の切手は、会議初日にあわせて3月26日に発行されたモノで、世界地図を背景に会議のシンボルマークを描く切手と、平和の象徴である鳩が韓国の国旗を加えて飛んでいるさまを描く切手の2種連刷形式。原画作者はノ・ジュンファで、発行枚数は各65万枚でした。


 ★★★ ポスタル・メディアと朝鮮戦争 ★★★

 4月19日(土)14:00から、東京・水道橋の日本大学法学部三崎町キャンパス3号館2階・326講堂にて開催のメディア史研究会月例会にて、昨年(2013年)夏、バンコクで開催された世界切手展<Thailand 2013>に出品した“Korea and the Cold War 1945-1953”の内容を中心に、切手や郵便物などによって朝鮮戦争とその時代を再構成しようとする試みについてお話しします。

 なお、メディア史研究会はまったく自由な研究会で、会員以外の方でも気楽にご参加いただけますので(もちろん、無料)、よろしかったら、ぜひ、遊びに来てください。


 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★   

 4月から、毎月1回(第1火曜日:4月1日、6月3日、7月1日、8月5日、9月2日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。(詳細はそれぞれ講座名をクリックしてください)

 ・朝鮮半島のことを学ぼう 時間は13:00-14:30です。

 ・イスラムを学ぶ 時間は15:50-17:00です。

 初回開催は4月1日で、講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 講座「世界紀行~月一回の諸国漫郵」のご案内 ★★★ 

亀戸講座(2014前期)・広告

 東京・江東区亀戸文化センターで、5月から毎月1回、世界旅行の気分で楽しく受講できる紀行講座がスタートします。美しい風景写真とともに、郵便資料や切手から歴史・政治背景を簡単に解説します。受講のお楽しみに、毎回、おすすめの写真からお好きなものを絵葉書にしてプレゼントします!

 詳細は、こちらをご覧ください。


 ★★★ 文京生涯カレッジ(第13期)のご案内 ★★★

 文京学院大学が一般向け(=どなたでも受講できます)にさまざまな講師を招いて行う通年の教養講座「文京生涯カレッジ」の第13期が4月15日から始まります。僕も、7月15・22日に「バスコ・ダ・ガマのインドを歩く」、9月9日に「ドバイ歴史紀行」のお題で登場します。詳細はこちらですので、よろしかったら、ぜひご覧ください。


 ★★★ 内藤陽介の最新作 『蘭印戦跡紀行』 好評発売中! ★★★

 『蘭印戦跡紀行』広告

 日本の兵隊さん、本当にいい仕事をしてくれたよ。
 彼女はしわくちゃの手で、給水塔の脚をペチャペチャ叩きながら、そんな風に説明してくれた。(本文より)

 南方占領時代の郵便資料から、蘭印の戦跡が残る都市をめぐる異色の紀行。
 日本との深いつながりを紹介しながら、意外な「日本」を見つける旅。

 出版元特設ページはこちらです。また、10月17日、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿南店で行われた『蘭印戦跡紀行』の刊行記念トークの模様が、YouTubeにアップされました。よろしかったら、こちらをクリックしてご覧ください。


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 大邱世界陸上並み?
2013-07-20 Sat 23:28
 きょう(20日)からスペイン・バルセロナで世界水泳選手権(世界水泳)が開幕しましたが、それに先立ち、昨日(19日)、国際水泳連盟(FINA)の総会が同地で開かれ、2019年の大会開催地を韓国・光州広域市(以下、光州市)にすることが決定されました。ところが、誘致の過程で光州市がFINAに提出する書類を捏造していたことが発覚するという前代未聞の事態となりました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      大邱世界陸上

 これは、2011年に発行された“2011大邱世界陸上選手権大会”の記念切手です。

 2011年の第13回世界陸上競技選手権大会は、大邱広域市の大邱スタジアムをメイン会場として2011年8月27日から9月4日まで開催され、200の国と地域から選手1849名(男子986名・女子863名)、役員1563名、関係者3412名が参加し、47種目(男子24・女子23)の競技が実施されました。大会の予算総額は3,460億ウォンで、このうち、韓国政府が1億ドル(当時のレートで1200ウォン程度となりましょうか)を出資し、5兆5876億ウォンの経済効果を上げたといわれています。

 さて、世界水泳に限らずの開催地の決定にあたっては、開催国の政府による財政支援の有無やその規模が重要なポイントとされています。このため、2019年の大会誘致を目指していた光州市は、昨年10月、FINAに対して「韓国政府が(大邱で開催された)陸上の世界選手権に1億ドルを投資したように、(光州での世界水泳の開催を)保証し、支援する」との嘘の書類を提出。この書類には、当時の金滉植首相と担当閣僚の署名も偽造されていたということで、韓国文化体育観光省は光州市を公文書偽造の疑いで告発する方針を明らかにしています。これに対して、光州市側は、韓国政府による財政支援という書類の内容が捏造であることは認めたものの、「首相の署名入りの書類にそうした内容を書き加えただけだ」と苦しい弁明をしているようです。

 もっとも、韓国政府が一方的に被害者かというと話はそう単純ではなくて、今年4月の段階では韓国政府も光州市による書類の捏造に気付いていながら、きのう(19日)、開催地が正式に決定されるまではそのことを伏せていたと報じられています。おそらく、韓国政府としては光州が選ばれるわけがないと多寡をくくっていたところ、予想に反して(?)選ばれてしまったため、慌てて、文書は捏造で政府は財政支援をするなどと約束した覚えはないと言い出したということなのでしょう。たしかに、円高ウォン安に支えられていた韓国経済は、アベノミクスにより極端な円高が是正された途端に輸出が大打撃を受け、青息吐息という状況ですから、世界水泳への支援する余裕など全くないというのが政府としての本音なんだろうと推察できます。

 ちなみに、光州市はかつては金大中のおひざ元で、政治的には左派勢力が強い地域としても知られており、米国での“慰安婦問題”の宣伝活動にも市として熱心に取り組んでいるようです。まぁ、“慰安婦問題”の捏造についての日本の世論は非常に“寛大”であるかのように見受けられますが、今回のように捏造書類で大会誘致を勝ち取ったことについて、はたして国際社会は見逃してくれるんでしょうかねぇ。


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 毎月1回、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で予算1日2000円のソウル歴史散歩と題する一般向けの教養講座を担当しています。開催日は7月30日、9月3日(原則第1火曜日)で、時間は各回とも13:00~14:30です。講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


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 さらば2MB
2013-02-25 Mon 11:59
 韓国で朴槿恵新大統領が就任し、李明博政権が正式に終了しました。というわけで、今日はこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

        李明博就任

 これは、いまから5年前の2008年、李明博の大統領就任に発行された“第17代大統領就任”の記念切手です。韓国では、李承晩退陣後の1960年に大統領に就任した尹潽善を除き、毎回、新大統領の就任に合わせて大統領の肖像の入った記念切手を発行しており、きょう、朴槿恵の大統領就任の記念切手も発行されています。残念ながら、未入手ですが…。

 切手では大統領がパソコンをいじっている写真が取り上げられていますが、これは、彼の愛称が“2MB”であることを意識したものかもしれません。韓国では、しばしば、金泳三をYS、金大中をDJなど呼ぶように、名前の漢字の2文字をローマ字で略すことが行われますが、これでいうと、李明博はMBになります。これに、韓国語で2と李が同じ発音であることを組み合わせて、2MBが大統領を示す略号として、この5年間、頻繁に使われました。

 なお、政権末期には、この書き方は大統領に批判的な人たちが主としてネット上で用いていたため、大統領に対する侮蔑表現だと説明されることもありますが、もともとは、大統領選挙の時代に、李明博陣営が自ら“経済のことは2MBに!”というスローガンを掲げていたこともあり、もとから侮蔑的な用語だったわけではありません。

 さて、李明博政権の5年間を一言で総括すると、“外華内貧”という、韓国のある種本質的な欠陥が強調された時代だったといってよさそうです。

 5年前、李明博は、若くして財閥系・現代建設の経営者となったキャリアから、“経済大統領”、“経済のことは2MBに!”をスローガンに、「国民に豊かな安定した暮らし」を約束して、新政権をスタートさせました。

 たしかに、政権発足直後の2008年9月、リーマン・ショックが発生し、世界経済全体が落ち込むなかで、韓国の金融不安への懸念から急激な株価下落とウォン安が進行すると、それを逆手に取って、従来以上に積極的な外資導入・輸出主導の経済を展開し、金融危機を回避して韓国経済を成長軌道に乗せたという点は、韓国の大統領としては、それなりに評価されるべきものでしょう。

 また、サムソンに代表される韓国ブランドの国際的な認知度を高めることに国策として力を注ぎ、貿易量も急増させるとともに、大統領みずからが原発や武器の売り込み、資源確保などで世界を飛び回るビジネス外交を展開。わが国が民主党政権下で迷走を続け米国の信頼を大きく損なう中で、盧武鉉時代のマイナスを払拭して対米関係を改善することに成功し、釜山での主要20ヵ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議、ソウルでのG20開催を実現したことも、政権の業績としてあげることができましょう。北朝鮮政策でも、延坪島砲撃など軍事挑発に対して、対北宥和路線を求める世論の圧力に屈せず、国際社会の対北制裁に協力したことも、フェアに見て評価されてよいと思います。

 ただし、そうした“外華”に対して、国民に対する再分配は不十分で、不動産バブルが崩壊して中小金融機関の破綻が相次ぎ、家計の負債も急増。雇用情勢も悪化したことから、ごく一部の反映する財閥と“成長”の恩恵にあずかれない多数の国民の格差は大幅に拡大し、社会的な不満が鬱積するなかで、大統領の支持率も急落していきました。

 これに対して、結局、困った時の反日頼みという韓国政治の悪弊が繰り返され、政権末期の2012年8月には、大統領本人の竹島上陸、天皇謝罪要求発言、中国と連携しての反日包囲網戦略などを展開したものの、支持率は一向に回復せず、対日関係を悪化させただけで終わったことは記憶に新しいところです。 
 
 まぁ、日進月歩のコンピューターの世界では、かつては2MBの容量でも重宝された時代があったものの、ギガ、テラが当たり前の時代となってしまえば、2MBなんてのは全く使い物になりません。韓国では歴代大統領の末路は悲惨なことが多いとはいえ、みずから2MBと名乗ってしまった時点で、その価値が5年後にどうなっているかは、ある程度予想できなかったんでしょうかねぇ。まぁ、それができなかったからこそ、2MBが揶揄の言葉となってしまったんでしょうけれど。


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 反日包囲網
2012-09-26 Wed 19:25
 ニューヨークで開催中の国連総会にあわせて、きのう(現地時間24日)、韓国の金星煥外交通商部長官と中国の楊 潔篪外相が国連本部で電撃会合。会談後、韓国の金長官は「(領土問題は)歴史認識に関することで、正しい歴史を国連舞台で少し知らせなければならないという面で(中国と)意見が同じくした」と話し、両国が“(あくまでも彼らの理解による)日本の歴史歪曲”に対して共同歩調を取ることにしたことを日本政府に警告したそうです。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

       韓中国交20年

 これは、ことし(2012年)8月24日に韓国で発行された「韓中修好20年」の記念葉書です。ソウル在住の友人、坂崎元彦さんからお送りいただきました。ありがとうございます。

 さて、この記念葉書の発行は、当初の年間発行計画にはなかったといわれていますが、李明博の竹島上陸により対日関係が急激に悪化する中で、同じく、尖閣侵略で対日関係が悪化する中国との連携をアピールすべく、急遽、発行されることになったということなのかもしれません。

 韓国が中国との国交を樹立し、台湾と断交したのは、いまから20年前の1992年8月24日のことでした。

 両国の“国交正常化”は、主として中国側の決断によるものです。すなわち、朝鮮戦争の際、中国は北朝鮮の崩壊を防ぐために人民志願軍を派遣して、韓国軍・国連軍と戦ったことから、中朝関係は“血の盟約”とも呼ばれていました。それゆえ、中国にとっては、朝鮮半島の南北両政府が互いに相手を非合法政府として対立しているのであれば、北朝鮮を支援せざるを得ないという事情がありました。

 しかし、1989年に東欧の社会主義政権が相次いで崩壊し、新政権はこぞって韓国を承認。1990年には韓国とソ連の国交正常化も実現されましたが、1991年にはソ連そのものが消滅してしまいます。

 こうした状況の中で、1991年9月の韓国・北朝鮮の国連同時加盟を受けて、同年末、韓国と北朝鮮が相互の存在を認め合う合意書に調印すると、中国は韓国と水面下の交渉を開始しました。

 ところで、この時期、中国が外交方針を大きく転換した背景には、東欧の新政権を中心に台湾が積極的な外交攻勢を展開していたという事情がある。

 当時の台湾は、中国と国交を結んでいたニジェールとの復交、旧ソ連諸国、ポーランド、ベトナムなどとの代表部設置に動いていました。また、南北朝鮮の国連への同時加盟という実績を踏まえて、将来的には国連復帰をめざす方針も決定しています。こうした台湾側の動きは、“一つの中国”論を掲げる中国政府にとっては容認できないものであり、そのためには、台湾を韓国との断交に追い込み、国際的に孤立させる必要がありました。もちろん、経済発展を遂げた韓国との国交正常化が、発展途上にあった中国経済に好影響を及ぼすということも、考慮されていたことは言うまでもありません。

 一方、韓国側にしてみれば、1992年末の大統領選挙を前に、当時の盧泰愚政権としてはそれまで追求してきた“北方外交(社会主義諸国との関係改善)”の総仕上げとして、当時残っていた唯一の社会主義大国、中国との国交正常化は絶好の花道になるものでした。

 こうして、8月24日、韓国の外相、李相玉が中国を公式訪問し、国交樹立の議定書に調印。この結果、韓国が台湾と断交する代償として、中国は、1961年の中朝友好協力相互援助条約に関して、その効力は否定しないものの、北朝鮮への軍事支援は北朝鮮が武力侵攻を受けた場合に限ることを強調。朝鮮戦争のような北朝鮮による対外侵攻には一切協力しないことを公言しています。

 これに対して、中韓の国交正常化はいずれ避けられないものの、早くても1992年末と考えていた北朝鮮が大きなショックを受けたことは間違いありません。しかし、すでにソ連という支援国を失っていた北朝鮮にとっては、唯一残された支援国である中国と対立・断交するのは自殺行為であり、中韓国交正常化の現実を受け入れる以外の選択肢はなかったというのが実情でした。

 ちなみに、1992年という年は、1月に訪韓した宮沢首相が首脳会談で“慰安婦問題”についての謝罪を繰り返し、この問題が韓国にとって重要な外交カードとなった年であるとともに、中国では“愛国無罪”の反日教育を本格的に推進した江沢民が、10月の第14回党大会で自らを中心とする指導体制を確立し、最高指導者としての地位を確実なものとした年でもあります。両国の国交樹立20年という節目の年に、彼らが揃って対日強硬姿勢で連携を強めようとしているのも、何かの因縁としか思えませんな。

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 10月から、下記の通り、首都圏各地のよみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)で8月の韓国取材で仕入れたネタを交えながら、一般向けの教養講座を担当します。詳細につきましては、青色太字をクリックしてご覧いただけると幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。(掲載は開催日順)

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・よみうりカルチャー荻窪
 10月2日、10月30日、12月4日、1月29日、2月5日、3月5日 13:00-14:30

 * 10月2日は公開講座として、お試し聴講も可能です。
 
・よみうりカルチャー北千住
 10月17日、12月19日、1月16日、2月20日、3月20日 13:00-15:00


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 竹島の日
2012-02-22 Wed 10:38
 きょう(22日)は竹島の日です。というわけで、竹島と直接関係はないのですが、最近気になった韓国切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

        韓国メキシコ修好50年

 これは、ことし(2012年)1月26日に発行された韓国・メキシコ修好50年の記念切手で、コククジラが取り上げられています。同図案の切手が両国で発行されていますが、今回ご紹介しているのは韓国側の切手です。

 切手に取り上げられたコククジラは、体長12-14mの比較的小型のクジラで、外洋に出ることなく、沿岸部を南北に往復し、2万キロを回遊します。北太平洋のアジア側の沿岸を回遊する西の系統と、北米側の沿岸を回遊する東の系統があり、西の系統は、夏はオホーツク海で過ごし、朝鮮近海から日本の太平洋沿岸を通過して冬に中国広東地方の沖で繁殖し、オホーツク海に戻るというパターンをたどります。一方、東の系統はカリフォルニア州とメキシコの沿岸が繁殖場です。かつては北半球全域に生息していましたが、乱獲や環境の悪化により、個体数が激減しており、太平洋を挟んで遠く離れた両国の沿岸に共通の保護動物として今回の切手にも取り上げられたということなのでしょう。

 ところで、今回の切手の発行に先立ち、韓国側が発表したプレスリリースには、ちょっと気になる箇所があります。すなわち、コククジラの棲息地として“the West Pacific population that migrates between the Sea of Okhotsk and Korea’s East Sea and the East Pacific population that journey between Alaska and Mexico.(西の個体群はオホーツク海と韓国・東海を回遊し、東の個体群はアラスカとメキシコの間を回遊する)”との記述があるのです。なお、原文では“Korea’s East Sea”の部分は赤字ではありませんが、わかりやすくするために、ここでは赤字としました。

 このブログでも何度も繰り返して申し上げていることですが、領土問題や地名の呼称問題などは、その主張の是非はともかくとして、ありとあらゆる機会をとらえて国家は自らの主張を展開し、それを内外にアピールするのが当たり前です。したがって、日本海の呼称を“東海”と変更するよう国際社会に向けて主張している韓国が、プレス・リリースにそうした記述を使うこと自体は当然予想されることで、賛否は別にして、驚くには値しません。

 しかし、メキシコとの修好50年という、一見、日本海とは無関係に見える題材においてさえ、“東海”をアピールする場として利用している彼らのガッツ?には正直驚かされますし、この事実は我々としても把握しておく必要があるのではないかと思います。

 両国の修好50年とクジラという組み合わせは、圧倒的多数の人にとっては意表を突く組み合わせです。それゆえ、この切手が諸外国のニュースなどで取り上げられる場合には、なぜ、コククジラが題材に選ばれたのか、ほぼ確実に解説がつきます。その場合、日本以外の国では、日本海の呼称をめぐって韓国が理不尽な要求をしているということなど意識のうちにないでしょうから、おそらく、韓国側のプレスリリースがそのまま引用され、結果的に“Korea’s East Sea”の呼称が国際社会に浸透する一助となることでしょう。

 国際社会に対するプロパガンダというのは、こうした地味な作業の積み重ねがボディブローのようにじわじわと効いてくるわけで、それが我々の国益を損なうというのであれば、面倒ではあっても、逐一、これに反論し、これをつぶしていく必要があります。

 日本海呼称問題に関しては、先月(2012年1月)末、アメリカのヴァージニア州議会で、州内の公立学校の教科書に日本海を“東海”と併記することを求める州法案の採決が行われ、結果的に否決されたものの、票差わずか1票というところまで追いつめられるという出来事がありました。わが国の報道では、「歴史的事実を知らない地方議員が韓国系団体のロビー活動を受けて法案を提出していた」との説明がなされていましたが、それでは、彼らの攻勢に対して、わが国はどのような対策を講じていたのでしょうか?また、寡聞にして、今回ご紹介の切手が問題になったという話も聞いたことがありません。

 竹島・日本海・従軍慰安婦などをめぐる韓国側の主張は、彼らが自分たちの国益として主張するのは彼らの勝手ですが、我々としては到底承服しがたいことばかりです。しかし、そうした理不尽な主張を許してきた最大の原因は、我々自身の無為無策にあるのだということを、日本人としてもっと自覚すべきだと僕は思います。


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 あすから“郵便でつづる朝鮮戦争”展
2010-06-24 Thu 17:40
 かねてご案内のとおり、あす(25日)から27日まで(各日10:30-17:00) 、東京・目白の切手の博物館(地図はこちら)で、“郵便でつづる朝鮮戦争”展が開催されます。というわけで、こんなモノを持ってきました。(画像は、クリックで拡大されます)

      朝鮮戦争60年     朝鮮戦争60年(単片)

 これは、あす、韓国で発行予定の“6・25戦争60周年”の記念切手です。日本では一般に“朝鮮戦争”と呼ばれている戦争については、北朝鮮側は祖国解放戦争という呼称が定着していますが、韓国では、韓国動乱、韓国戦争、6・25(戦争)などのさまざまな呼び名があります。このうち、動乱という語は、北朝鮮を正規の国家として認めていないため、国家間の戦争ではなく、あくまでも内戦であるという立場によるものです。

 切手には、鉄条網の上を飛ぶアゲハ蝶が描かれています。韓国では、毎年6月6日の顕忠日の日に、国家のために亡くなった人々を悼む式典が行われていますが、その最後に、蝶が放たれることがあります。これは、死者の魂が蝶に転生するという朝鮮古来の言い伝えを踏まえたパフォーマンスで、今回の切手に蝶が取り上げられているのも、それに倣ったものではないかと思います。なお、切手展の会場では、あすから、今回ご紹介の切手を日韓同時発売する予定です。

 さて、今回の展覧会は、1950年6月25日に朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の南侵により朝鮮戦争が勃発してからちょうど60年という機会をとらえて、朝鮮戦争に関する切手や郵便物を網羅的に展示しようというもので、以下のような作品が展示されます。

 内藤陽介:朝鮮半島現代史 1943-1953
 キム・ジョンウ:韓国戦時加刷切手
 前田泰三:DPRK 北朝鮮 1945-1951
 JPSコーリア切手部会共同作品:国連軍として参戦した各国軍事郵便局の日付印
 川上弘:インド管理軍の軍事郵便局
 鈴木康嗣:6・25参戦友邦感謝記念郵票
 高塚純一:朝鮮戦争
 前田泰三:北朝鮮の葉書 ~1950 (以上、目録掲載順)

 僕の作品は、1943年のカイロ宣言から1953年の朝鮮戦争休戦までの概説的な展示となっておりますので、まずはこちらをご覧いただき、背景となる歴史的経緯を御理解いただいたうえで、それぞれの専門コレクションをご覧いただくとわかりやすいのではないかと思います。

 また、会期2日目の26日(土)の午後1時からは、切手や郵便から見た朝鮮戦争について、僕が30-40分程度のトークを行います。入場は無料ですので、ぜひ、遊びに来てください。


 ★★★ イベントのご案内 ★★★

 朝鮮戦争開戦60周年 “郵便でつづる朝鮮戦争”展

      朝鮮戦争展     朝鮮戦争60年(単片)


 6月25-27日(金-日) 10:30-17:00 入場無料
 於・切手の博物館(東京・目白)
 地図はこちら

 朝鮮戦争にまつわる切手・郵便物(当時のモノが中心です)など数千点を展示します。世界的に著名なコレクションの展示も複数あり、朝鮮戦争関連の切手・郵便物がこれだけまとまって展示されるのは、日本国内では初めてのことと思われます。

 26日(土)13:00からは、内藤が展示解説を兼ねたトークを行いますので、ぜひ、遊びに来てください。


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 続・W杯開幕
2010-06-12 Sat 08:39
 きのう(11日)、サッカーのFIFAワールドカップ南アフリカ大会が開幕しました。きのうは、ソウル中央郵便局の近くで朝から仕事が入っていましたので、仕事の前に郵便局に寄って、きのう発行されたワールドカップの記念切手を買い、記念印を押印してみました。(画像はクリックで拡大されます。海外でスキャナーが使えないので、デジカメの画像です)

      ワールドカップ記念切手(2010・韓国)

 さて、僕が郵便局に行ったのは午前9時を少し回った時点でしたが、行列はなしで、僕以外には2人のオジサンが記念押印をしていただけでした。韓国でワールドカップが盛り上がっているかどうかは別として、ワールドカップの記念切手が盛り上がっていなかったことはたしかなようです。やはり、抽象的な図案では人気が出ないということでしょうか。

 さて、街中を歩いていて、こんな広告を見かけました。

      現代広告1      現代広告3

 これは、現代グループの広告で、韓国代表を応援しようという趣旨でシャウティング・コリアというフレーズの下、熱烈に応援する韓国人とその熱気に押されて耳をふさぐ世界の人々というイメージになっています。ただ、現代といえば、自動車の輸出がドル箱の企業。そもそも、韓国じたいが輸出依存の経済構造となっているわけで、こんな風に世界が顔をしかめるようなことを得々と表現していていいのか、ちょっと心配になるのは日本人の感覚なのでしょうかねぇ…


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