内藤陽介 Yosuke NAITO
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 泰国郵便学(44)
2016-08-23 Tue 10:57
 リオ五輪関係のスポーツ切手特集をやっていた関係でご報告が大変遅くなりましたが、財団法人・日本タイ協会発行の『タイ国情報』第50巻第4号ができあがりました。そこで、僕の連載「泰国郵便学」の中から、この1点をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      タイ宛・世界人口年着印カバー(裏)  タイ宛・世界人口年着印カバー

 これは、1974年8月2日、中国・広東省からタイ・バンコクのペッチャガセム通り宛の郵便物で、バンコク到着時に“世界人口年”の機械標語印が押されています。裏面の印がクリアなので、画像としては、カバーの裏面を先にご紹介しました。なお、タイは1974年の世界人口年に際して記念切手も発行しています。

 1972年、ローマ・クラブの委嘱によるD.L.メドウズの『成長の限界』が発表されました。同書は「人は幾何学級数的に増加するが、食料は算術級数的にしか増加しない」として、「人口増加や環境汚染などの現在の傾向が続けば、100年以内に地球上の成長は限界に達する」と警鐘を鳴らしていましたが、これを受けて、国連総会は1974年を“世界人口年”に指定し、加盟各国が人口問題についての関心と対策の緊急性についての国民の認識を高めるための努力を行うものとします。

 世界人口年のメイン行事は、1974年8月19-30日、ルーマニアの首都ブカレストにおいて、世界135の国と地域の代表を集めて開催された第3回国連世界人口会議で、冒頭、ワルトハイム国際連合事務総長が、「より進歩した天然資源の使用と社会的公正の実現を図るため緊急に行動を必要とする6つの基本問題」として、①大衆貧困、②食糧供給、③エネルギー利用、④軍事支出、⑤国際通貨制度、⑥,前例のない人口増加、を指摘。これに基づいて、主として発展途上国の開発との関連において人口対策が議論され、先進国も発展途上国も人口増加の抑制目標を定めて人口対策を実施するという「世界人口行動計画」が満場一致で採択されました。

 世界人口会議の初日にあたる8月19日、タイでは啓発活動の一環として、「子供が増えれば貧困も増える」とのスローガンの入った記念切手を発行しましたが、これに先立ち、バンコク中央郵便局などでは、世界人口年を宣伝する標語入りの機械印も使用されました。今回ご紹介のカバーは、その印が着印として押されたもので、世界人口年を機に、タイ政府が人口抑制キャンペーンの手段として郵便を積極的に活用していたことがわかります。

 タイの人口は、経済成長が本格的に始まった1960年には2739万人でしたが、1965年には3182万人、1970年には3688万人、1975年には4233万人となっており、15年間で約1.5倍に拡大しました。その結果、経済成長の恩恵にあずかれない貧困層の拡大が深刻な社会問題となっており、そのことが「子供が増えれば貧困も増える」とのスローガンにつながったのでしょう。

 ただし、1人の女性が一生のうちで産む子供の平均人数を指す合計特殊出生率に関しては、1960年の6.15人と1965年の6.13人はほぼ同じですが、1970年には5.6人に、1975年には4.49人に減少。1965年から1970年の5年間での出生率の減少が0.53人であるのに対して、1970年から1975年の5年間での減少は1.11人と倍増していますから、あるいは、上述のスローガンによる世界人口年のキャンペーンが効果を挙げたと見ることも可能かもしれません。


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 文化大革命50年
2016-05-16 Mon 14:43
 中国のプロレタリアート文化大革命(以下、文革)の直接の端緒として、中国共産党(中共)が“反革命分子との生きるか死ぬかの闘い”を呼びかけた「五一六通知」が1966年5月16日に発せられてから、今日でちょうど50年です。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      中国・第1回アジア新興勢力体育大会

 これは、1966年12月31日に発行された「第1回アジア新興勢力体育大会」の記念切手のうち、“敬愛する毛主席”と題する1枚です。

 1949年以来の中華人民共和国の記念特殊切手には、1967年4月15日に発行の「第3次5ヵ年計画」の切手まで、たとえば、“紀97.6‐6(97番目の記念切手6種セットのうちの6番目)”、“特49.6‐3(49番目の特殊切手6種セットのうちの3番目)”などの編号と呼ばれる整理番号が入っていましたが、文革のピークにあった1967年4月20日に発行の「毛主席の長寿を祝う」から1970年7月1日発行の「辺境警備兵士」の切手までは、“切手収集はブルジョアの趣味”として迫害の対象となっていたこともあって、編号が省略されていました。編号は、1970年8月1日に発行された「現代京劇『智取威虎山』」の切手から形式を変更して復活しますが、この編号なしの時期の切手が、いわゆる“(狭義の)文革切手”とよばれています。

 したがって、今回ご紹介の切手は“紀121.4‐1”の編号がしっかり入っているので、切手の世界では“文革切手”には含めないのが一般的なのですが、「五一六通知」の発表後、最初に発行された毛沢東の肖像切手であり、“敬愛する毛主席”との題で毛沢東に対する個人崇拝の風潮が明確に反映されていますので、文革初期の状況を示す資料であることには違いありません。

 さて、今回ご紹介の切手の発行名目となった“アジア新興勢力体育大会”は、1966年11月25日から12月6日まで、中国の肝煎りでカンボジアで開催されたスポーツ競技大会で、アジアンGANEFOとも呼ばれています。

 1962年8月、インドネシアのジャカルタで開催の第4回アジア大会に先立ち、“第三世界の盟主”を標榜していたインドネシアのスカルノ政権は、アラブ諸国ならびに中華人民共和国との連携を重視して、参加資格を有するはずのイスラエルと中華民国(以下、台湾)の選手団に対してビザを発給しませんでした。

 これに対して、国際オリンピック委員会(IOC)、国際陸上競技連盟、国際ウエイトリフティング連盟は、参加資格がある国の参加を認めないことを理由に、第4回アジア大会を正規の競技大会とは認めないとの方針を表明。さらに、翌1963年4月にIOCがインドネシアのIOC加盟国としての資格停止(オリンピック出場停止)を決議すると、これに対抗しアラブ諸国12ヶ国が1964年の東京五輪のボイコットを示唆して、対立が深まりました。

 このため、1963年4月28日、インドネシアはIOCからの脱退を表明し(ただし、実際には脱退しませんでしたが)、中国を含む共産諸国、新興アジア・アフリカ諸国と同調して1963年11月にジャカルタで新興国競技大会(GANEFO)を開催。51ヶ国2700人が参加しました。

 もっとも、IOCをはじめ既存の国際競技連盟はGANEFOに出場する選手は五輪参加資格を失うと宣言していたため(JOCは日本人選手が参加した場合は国体への参加資格も剥奪するとしていた)、IOCに参加していなかった中国以外は有力選手を出場させず、スポーツの競技大会としては、一部を除き低調に終わりました。

 その後もスカルノ政権とIOC(のみならず西側世界全般)の対立は続きましたが、1965年にいわゆる“9・30事件”が発生しスカルノが失脚すると、後継のスハルト政権は、西側陣営の一員として明確な反共路線を採択し、インドネシアは対外関係の修復に乗りました。

 この結果、中国とインドネシアの関係も冷却化し、。スポーツの世界においても、スカルノが立ち上げ、中ソの支援を受けていたGANEFOは事実上の開店休業状態に追い込まれます。

 そこで、国際スポーツの世界において活動の場を失った中国は新たに北京に“アジア新興国競技大会(Asian GANEFO)”の本部を立ち上げ、既存の国際大会に対抗しうる国際スポーツ大会の開催地として、当時急速に反米色を強めていたプノンペンに白羽の矢を立て、1966年11-12月に大会を開催させたというわけです。

 こうした経緯を経て開催された1966年のアジア新興国競技大会には、主催国のカンボジアのほか、セイロン、中国、インドネシア、イラク、日本、北朝鮮、ラオス、レバノン、モンゴル、ネパール、パキスタン、パレスチナ、シンガポール、シリア、北ヴェトナム、イエメンの17ヵ国が参加したという体裁が整えられました。
 
 参加国の多くは、いわゆる“非同盟中立”を標榜する左派政権の国で、バンコクでのアジア大会には参加していません。また、セイロン、インドネシア、日本、パキスタン、シンガポールの各国は、ほぼ同時期にバンコクで開催された第5回アジア大会にも参加していますが、ジャカルタでのGANEFO大会の時と同様、プノンペンの大会に参加することは選手としての活動に不利になることが予想されたため、参加したのは各国の主流の団体には属さない選手のみでした。

 大会の結果としては、中国が108の金メダルを獲得して貫録をみせつけ、次いで、北朝鮮が金メダル30、開催国のカンボジアが金メダル10で続いています。ちなみに、日本人選手の金メダル獲得数はカンボジアと同じ10でしたが、1962年の第4回アジア大会(台湾とイスラエルの参加をめぐって紛糾した大会)での日本の金メダル獲得数が73、カンボジアの獲得数がゼロであったことを考えると、大会のレベルもおのずと推測できましょう。

 まぁ、スポーツ大会の記念切手でありながら、肝心の競技の場面ではなく、毛沢東礼賛の人民を描く切手が堂々と発行されているという点からみても、アジア新興勢力体育大会の目的が奈辺にあったかということは容易に想像がつくと言ってしまえばそれまでなのですが…。

 
 ★★★ アジア国際切手展<CHINA 2016>作品募集中! ★★★

 本年(2016年)12月2-6日、中華人民共和国広西チワン族自治区南寧市の南寧国際会展中心において、アジア国際切手展<CHINA 2016>(以下、南寧展)が開催されます。同展の日本コミッショナーは、不詳・内藤がお引き受けすることになりました。

 現在、出品作品を6月12日(必着)で募集しておりますので、ご興味がおありの方は、ぜひ、こちらをご覧ください。ふるってのご応募を、待ちしております。

 ★★★ 内藤陽介の新刊  『ペニー・ブラック物語』 のご案内 ★★★ 

       ペニーブラック表紙 2350円+税

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 世界最初の切手
 欲しくないですか/知りたくないですか

 世界最初の切手“ペニー・ブラック”…名前は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという収集家も多いはず。本書はペニー・ブラックとその背景にある歴史物語を豊富なビジュアル図版でわかりやすく解説。これからペニー・ブラックを手に入れたい人向けに、入手のポイントなどを説明した収集ガイドもついた充実の内容です。

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 ★★★ 内藤陽介の新刊  『アウシュヴィッツの手紙』 のご案内 ★★★ 

       アウシュヴィッツの手紙・表紙 2000円+税

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アジア国際切手展<CHINA 2016>のご案内
2016-05-07 Sat 09:59
      中国・チワン族(1962)

 本年(2016年)12月、中華人民共和国広西チワン族自治区南寧市において、アジア国際切手展<CHINA 2016>(以下、南寧展)が開催される予定です。同展の日本コミッショナーは、不詳・内藤がお引き受けすることになりましたが、その特別規則が発表になりましたので、出品に関する事項を抜粋し、その概要をお知らせいたします。

 正式な規則の文言ならびに出品に必要な書類の用紙は、一般社団法人全日本郵趣連合のウェブサイト左側の「国際切手展情報」に掲載のPDFファイルをクリックしてご覧ください。なお、印刷・製本された状態のブルテン等はこの記事をアップした時点では制作されていないほか、同展のウェブサイトも未開設のようです。

 以下、展覧会の概要です。

1.会期 2016年12月2日 – 6日(5日間)

2.会場 南寧国際会展中心(Nanning International Convention and Exhibition Center、106 Minzu Ave, Qingxiu, Nanning, Guangxi)

3.出品申込と結果の通知
 出品申込に際しては、所定の書式(一般社団法人全日本郵趣連合のウェブサイトでダウンロードできます)に必要事項を記載の上、作品の内容を説明するページ(タイトルないしはプランのリーフ。英文)のコピーを添えてコミッショナー宛にお送りください。郵送だけではなく、電子メールでのご送付も受け付けます。なお、連絡先は文末に記載しております。

 現地組織委員会への提出期限が2016年6月15日ですので、国内の受付〆切は6月12日(コミッショナー必着)とします。(なるべく、6月以降に到着するようにお送りいただけると助かります)ご出品の可否は、2016年8月1日までにコミッショナーに告知されることになっています。

4.出品クラス
競争出品
― Class 1:FIAPチャンピオン・クラス(2006-2015年の10年間にFIP/FIAP展において3回以上LG受賞の作品)
― Class 2:国別伝統  1)中国 2) 中国を除くアジア大洋州 3)その他
― Class 3:郵便史 1)中国 2) 中国を除くアジア大洋州 3)その他
― Class 4:ステーショナリー
― Class 5:航空郵趣
― Class 6:宇宙郵趣
― Class 7:テーマティク A)自然 B)文化 C)科学技術
*出品申込書には作品がA-Cのどのサブクラスに該当するかを記入してください。
― Class 8:マキシマフィリー
― Class 9:収入印紙
― Class 10:ユース A)2016年1月1日時点で10歳から15歳 B)同16歳から18歳 C)同19歳から21歳
― Class 11:文献 1) 2011年1月1日以降に出版された書籍
2) 2014年1月1日以降発行の雑誌
3) 2014年1月1日以降に出版されたカタログ
*文献の出品には、通常の出品申込書に加え、文献専用の申込書(一般社団法人全日本郵趣連合のウェブサイトでダウンロードできます)も提出してください
― Class 12ワン・フレーム(1フレーム出品)
  出品申込書には、以下のA-Hのどのサブクラスに該当するか、ご記入ください。
  A)国別伝統 B)郵便史 C)ポスタル・ステーショナリー D)航空郵趣 E)宇宙郵趣 F)テーマティク
G)マキシマフィリー H)印紙
 *ワン・フレーム出品には賞状のみでメダルは授与されません。また、マルチ・フレームからの抜粋展示は好ましくありません。
― Class 13 現代郵趣
 現代郵趣の最高水準の作品を展示して、この分野の収集を促進するとともに、郵政当局に対して1980年以降(1980年から現在まで)に発行されたマテリアルを収集・研究しているフィラテリストが相当数存在していることを示すためのクラスで、(A)国別伝統、(B)郵便史、(C)ステーショナリーの各分野での出品が可能です。
 出品作品には、審査の結果、しかるべきランクの授賞メダルが授与され、そのデータはFIAPの公式記録にも掲載されます。なお、採点の結果、60点以下の場合はメダルではなく参加証が授与されます。
 出品作品への割当フレーム数は3または5フレームで、他部門への出品と重複しての出品も可能です。

 *以前の出品作品のタイトルを変更して出品する場合は、必ず、以前のタイトルを出品申込書に記載してください。

5.リーフのサイズとフレームの割当数
・1フレームは16リーフ構成で1リーフの大きさは23cm×29cm以内としてください。
・黒色ないしは濃色のリーフは受け付けません。
・フレームの割当数
 8フレーム :チャンピオン・クラスならびに一般競争出品のうち、過去にFIP展/FIAP展で大金銀賞以上を受賞した作品
 5フレーム :初出品もしくは過去のFIP展/FIAP展で金銀賞以下を受賞した作品
 ユース部門 :1-3フレーム (10.A)/2-4フレーム (10.B)/3-5フレーム (10.C)
 ワン・フレーム:1フレーム
 現代郵趣:3または5フレーム

6.出品料
・ユース、文献、1フレームを除く各部門の出品料は1フレーム50米ドル
・ユースの出品料は無料
・文献の出品料は1件につき70米ドル
・1フレーム部門の出品料は1件につき70米ドル

7.作品の搬入と返却
・作品搬入は2016年11月30日までにコミッショナーが行うことになっております。したがって、コミッショナーと同行の上、ご本人が作品を搬入される場合を除き、コミッショナーが作品をお預かりすることになりますが、その場合は、別途、指定の条件をご承諾いただくことが前提となります。そのほか、なお、コミッショナーとの作品の受け渡しに関する詳細等については、内藤までお問い合わせください。
・文献出品は2016年11月2日までに各タイトルにつき2部ずつ、下記宛に送付してください。
Guangxi Philatelic Association
No.66 Bao Ai Road, Nanning, Guangxi 530015, China
・〆切を過ぎて到着した作品は審査の対象外となります。作品未着の場合、出品料は返金されません。
・出品物は取り外し可能な保護カバーをつけ、各リーフの表面左下に展示順の番号を記してください。また、出品物は組織委員会の支給する指定の封筒に入れて搬入してください。

8.コミッショナー連絡先
 内藤陽介(ないとう・ようすけ)
 ご連絡は本ブログ右側、プロフィール下のメールフォームをご利用ください。

 なお、本日の記事の冒頭に掲げた切手は、1962年に中国で発行された民族舞踊シリーズ(第1次)のうち、チワン族の伝統舞踊“撈蝦舞”を取り上げた1枚です。チワン族自治区での切手展のご案内ということで、持ってきました。

 1人でも多くの皆様のお申込み・お問い合わせを心よりお待ちしております。

 
 ★★★ 講座のご案内 ★★★

 ・よみうりカルチャー荻窪 「宗教と国際政治」
 4月から毎月第1火曜の15:30より、よみうりカルチャー荻窪(読売・日本テレビ文化センター、TEL 03-3392-8891)で講座「宗教と国際政治」がスタートします。ぜひ、遊びに来てください。詳細は、こちらをご覧いただけると幸いです。
 

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 堅決反對美國重新武装日本
2016-03-29 Tue 14:54
 安全保障関連法が、きょう(29日)午前0時に施行されましたが、これに先立ち、きのう(28日)、中国外務省の洪磊報道官は定例記者会見で「アジアの近隣諸国がこの問題を注視してきた原因は歴史にある。日本が軍事・安全保障分野で慎重に行動し、隣国との相互信頼を深め、地域の安定に寄与する政策を実行するよう望む」などとわが国を牽制するコメントを発表しました。というわけで、いまも昔も変わらぬ、かの国の論調を示す資料として、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      日本再軍備反対標語・上海

 これは、1951年9月3日、上海で差し出された市内便で“堅決反對美國 重新武装日本”(「米帝国主義による日本の再武装に強く反対しよう」といった程度意味になりましょうか)のスローガン印が押されています。 
 
 さて、第二次大戦の終結以来、連合軍(実質的には米軍)の占領下に置かれていた日本では、当初、民主化と非軍事化の名の下に、旧大日本帝国の精神的・物理的な武装解除が進められました。しかし、1948年8月に朝鮮半島で両政府が成立し、翌1949年10月に中国大陸が共産化するなど、東西冷戦が東アジアでも本格化すると、米国は日本の占領方針を転換。日本を反響の防波堤として育成するため、民主化よりも経済復興を優先させるようになりました。

 1950年6月に勃発した朝鮮戦争は、こうした方向性を決定付け、開戦後、日本は米軍の兵站基地として重要な役割を担うことになります。そして、駐日米軍が朝鮮へと派遣されると、日本国内には防衛兵力、治安維持兵力が存在しなくなり、その軍事的空白を埋める必要が生じたため、1950年8月10日、警察予備隊令が創設されました。

 警察予備隊は、当初、軽装備の治安部隊に近いものとして構想されていましたが、朝鮮での戦争が長期化し、中国人民志願軍の参戦により戦争が米中代理戦争化すると、警察予備隊を重武装化するよう方針が転換されます。

 これに対して、警察予備隊の創設による日本の“再武装”は、ポツダム宣言や『日本国憲法』第9条に抵触するとして、まずはソ連が反発。日本国内でも左翼陣営がこれに同調し、反対闘争を展開。さらに、1951年9月、サンフランシスコ講和条約と同時に日米安保条約が調印され、講和条約の発効による日本の独立回復後も米軍の駐留が継続されることになると、共産主義諸国はこれに反発し、ソ連・チェコスロバキア・ポーランドの3ヵ国は条約の調印を拒否。日本国内でも、これに同調した“進歩的知識人”が(対共産主義諸国を含む)全面講和論を展開しました。

 今回ご紹介のカバーのスローガン印は、こうした状況の下で、上海の市内便に押されたものです。この時期、中国では、国民世論を誘導するため、この種のスローガン印がいろいろ使われましたが、そうした印は、中央で統一的に印を作成・支給したのではなく、各地の現場が独自に制作したため、地域ごとに文面などのヴァラエティがあります。

 なお、このあたりの事情については、拙著『朝鮮戦争』でもいろいろご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


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 4月から毎月第1火曜の15:30より、よみうりカルチャー荻窪(読売・日本テレビ文化センター、TEL 03-3392-8891)で講座「宗教と国際政治」がスタートします。ぜひ、遊びに来てください。詳細は、こちらをご覧いただけると幸いです。
 

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 抗美援朝を忘れたか
2015-08-27 Thu 18:27
 韓国大統領府は、きのう(26日)、9月3日に北京で開催予定の“抗日戦争勝利70周年”の軍事パレードに、日本や欧米の主要国が首脳級の参列を見送る中、朴槿恵大統領が出席すると発表しました。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      抗美援朝カバー

 これは、1953年10月30日、満洲里から海拉爾宛に差し出された中国の国内便で“抗美援朝”のスローガンの入った封筒が使われています。すでに、同年7月27日には朝鮮戦争の休戦が成立していましたが、それ以前に作られていた封筒が余っていたため、休戦後もそのまま使用されたということなのでしょう。

 1950年6月25日、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の南侵によって始まった朝鮮戦争は、当初、奇襲攻撃の利を活かした朝鮮人民軍が優勢でしたが、同年9月の仁川上陸作戦により形成は逆転。韓国・国連軍は38度線を越えて北進し、北朝鮮は国家壊滅の危機にさらされます。このため、同年10月、中国は「唇滅べば歯寒し」として北朝鮮を支えるための“人民志願軍”を派遣しました。その際、中国国内で盛んに強調されたスローガンが、今回のカバーにもある“抗美援朝(米国に抵抗して挑戦を支援する)”です。

 ゲリラ戦に秀でていた中国側は人海戦術を展開し、銅鑼を鳴らし、ラッパを吹いて、歓声を上げながら波状攻撃を繰り返して国連軍を包囲分断。中国の参戦を予期していなかった国連軍は総崩れとなり、2週間ほどの間に、38度線以南まで後退し、計3万6000名もの損害が発生しました。さらに、12月31日、中国側は正月攻勢を発動。このため、韓国・国連軍は再び後退を余儀なくされ、翌1951年1月4日にはソウルを放棄し、平沢=丹陽=三陟を結ぶラインまで撤退を余儀なくされました。

 もっとも、作戦区域を急激に拡大したことで中国の補給も伸びきり、1951年2月、国連軍は中国・北朝鮮軍の撃退に成功。以後、攻勢に転じ、3月15日にはソウルの再奪還に成功し、月末までに38度線以南の要地を確保します。

 以後、戦況は38度線を挟んで一進一退の膠着状態に陥りますが、1953年7月27日の休戦協定成立までに、中国・北朝鮮側は、約39万の米軍兵士、66万の韓国軍兵士、2万9000の国連軍兵士を戦場から“抹消”したとされています。

 さて、朝鮮戦争は1953年に休戦協定が成立したものの、現在なお、南北朝鮮の両国間ならびに米朝間の平和条約は締結されておらず、戦争状態が継続しています。

 今回の大統領の軍事パレード出席について、韓国政府は「今回の軍事パレードと朝鮮戦争は無関係」としたうえで「抗日で共に戦った歴史」を強調していますが、韓国政府が自らの原点であるとしている大韓民国臨時政府を支援していたのは中国共産党ではなく、蔣介石の国民党政府ですから、そういうことであれば、何よりもまず、朴槿恵大統領は7月4日に台湾・新竹県の陸軍基地内で行われた“抗日戦争勝利70周年”の軍事パレードに出席しなければならなかったはずです。また、70年前に終了した日本統治時代の“被害”を決して忘れていないというのであれば、その後に起こった中国による直接的な武力による侵略も、当然、未来永劫、韓国人は語り継いでいくというのでなければ、筋が通りません。

 『朝鮮戦争』の著者である僕としては、今回の大統領の軍事パレード出席は、現在の韓国政府の歴史認識がどうこうという以前に、朝鮮戦争で韓国のために戦い、全体主義国家の侵略から自由主義世界を守るために犠牲となった世界各国の英霊の方々を、韓国の大統領が自ら足蹴にするような振る舞いのように見えてしまい、何とも暗澹たる思いになりますな。


 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 10月から毎月1回(原則第1火曜日:10月6日、11月3日、12月1日、1月5日、2月2日、3月1日)、よみうりカルチャー荻窪(読売・日本テレビ文化センター、TEL 03-3392-8891)で下記の一般向けの教養講座を担当します。(下の青い文字をクリックしていただくと、よみうりカルチャーのサイトに飛びます)

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 初回開催は10月6日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『日の本切手 美女かるた』  好評発売中! ★★★ 

        税込2160円

 4月8日付の『夕刊フジ』に書評が掲載されました!

 【出版元より】
 “日の本”の切手は美女揃い!
  ページをめくれば日本切手48人の美女たちがお目見え!
 <解説・戦後記念切手>全8巻の完成から5年。その著者・内藤陽介が、こんどは記念切手の枠にとらわれず、日本切手と“美女”の関係を縦横無尽に読み解くコラム集です。切手を“かるた”になぞらえ、いろは48文字のそれぞれで始まる48本を収録。様々なジャンルの美女切手を取り上げています。

 出版元のサイトはこちら、内容のサンプルはこちらでご覧になれます。ネット書店でのご購入は、アマゾンboox storee-honhontoYASASIA紀伊國屋書店セブンネットブックサービス丸善&ジュンク堂ヨドバシcom.楽天ブックスをご利用ください。


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。

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 センター試験世界史の出題ミス
2015-01-18 Sun 16:32
 きのう(17日)行われた大学入試センター試験の地理歴史「世界史B」で、問題文の読み方により正解が2つある“出題ミス”があり、大学入試センターは正解を1つから2つに増やすと発表しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      中国・郭守敬

 これは、1962年12月1日に中国が発行した“中国古代科学者(第2次)”のうち、元代の科学者・郭守敬の肖像を取り上げた20分切手です。

 郭守敬は順徳邢台(河北省)の出身で、1231年生まれ。算術・水利に精通し、各地の水利事業に従事して、1271年に都水監となりました。また、1276年、王恂らとともに改暦事業に従事し、天文観測器を考案・製作して観測を行い、授時暦を完成させました。

 授時暦は、天文観測を基礎に1年を365.2425日とする太陰太陽暦で、フビライハン治世下の1281年から実施されました。明の大統暦も基本的には授時暦と変わるところがなく、両者を合わせると中国史上最長の364年間にわたって用いられ、中国の暦法中最もすぐれたものとされています。

 わが国では、直接、授時暦が導入されることはありませんでしたが、江戸時代の1685年に導入された貞享暦は、渋川春海が授時暦を元に作成したものです。

 さて、今回話題となった世界史の問題は、以下の通りです。

 次の文中の空欄〔 ア 〕と〔 イ 〕に入れる語の組合せとして正しいものを、下の1~4のうちから一つ選べ。 (問題番号35)

 貞享暦は、中国の〔 ア 〕の時代に、〔 イ 〕によって作られた授時暦を改訂して、日本の実情に合うようにしたものである。
 1 ア―元  イ―顧炎武
 2 ア―元  イ―郭守敬
 3 ア―清  イ―顧炎武
 4 ア―清  イ―郭守敬

 問題文のうち、授時暦を作ったのは郭守敬なので、正解は2もしくは4ということになるのですが、問題文の日本語を、「中国の〔 ア 〕の時代に郭守敬によって作られた」と考えると正解は2、「貞享暦は、中国の〔 ア 〕の時代に、授時暦を改訂して日本の実情に合うようにした」と考えると、〔 ア 〕は貞享暦の制作年代である1685年に対応して、正解は4になるというものです。
 
 僕などは、日本の貞享暦の年代を“中国の清の時代に”というのも不自然なこともあって(日本は清朝の属国だったことはありませんので)、単純に、答えは2だと考えたのですが、たしかに、日本語としては4も成立しますな。ちなみに、今回は2と4のどちらも正解とするそうです。

 まぁ、このあたりは世界史としての内容とやかくというより、純粋に文章作成上のミスというべきもので、問題文中の「中国の〔 ア 〕の時代に」と「郭守敬に」の間の“、”を削除すれば正解は2以外にはならなくなるわけですが、文章を書いて生活している者として、あらためて、句読点の重要さを再認識したという次第です。

 
 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は2月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 カストロに孔子平和賞(笑)
2014-11-04 Tue 22:31
 中国でノーベル平和賞に対抗して創設された“孔子平和賞”(笑)の今年の受賞者にキューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長が内定したそうです。選考理由は「積極的に科学者に対し反核宣伝を促すとともに、核戦争を回避するよう呼びかけた」からなんだとか。なんだかなぁ…という感じですが、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      中国・カストロ(1963)

 これは、1963年1月1日に中国で発行された“キューバ革命4周年”の記念切手のうち、キューバ国旗とカストロを取り上げた10分切手です。

 この切手が発行された前年の1962年10月、ソ連によるキューバへの核ミサイル配備計画が発覚したことで、いわゆるキューバ危機が発生。米国がキューバ近海を封鎖して、キューバへの核ミサイル配備を阻止するためには戦争も辞せずとの強い姿勢を示したことで、米ソの話し合いによって政治的決着が図られることになり、米国がキューバに侵攻しないことを保証し、トルコからミサイル基地を撤去することを密約する代償として、10月28日、ソ連はキューバのミサイル基地を撤去することを米国に通告。世界は核戦争の脅威から解放されました。

 ところで、ミサイル危機が、形式的にはソ連の“一方的な譲歩”(実際には、上述のように、米国も一定の譲歩をしていましたが、このことが明らかになるのは後日のことです)で解決されたかのような印象を世界に与えたことで、社会主義陣営は深刻な分裂状態に陥ります。

 1953年に亡くなった独裁者スターリンの後を継いでソ連共産党の書記長となったフルシチョフは、すでに、1956年2月の共産党大会でスターリン批判を行い、米ソの平和共存を明確に打ち出していました。ソ連の軍事的実力を正確に理解していたフルシチョフの目には、米国との全面戦争など、勝ち目のない無謀なものとしか映らなかったからです。

 しかし、ソ連の対米宥和路線は、中国をはじめとするアジアの社会主義諸国からすれば“変節”以外のなにものでもありませんでした。

 1956年当時の中国にすれば、米軍との死闘が繰り広げられた朝鮮戦争の休戦は、わずか3年前のことでした。それに、なによりも、アジアでは北ベトナムや北朝鮮などの友邦が、冷戦の最前線として、米国の脅威に直接さらされているという現実がありました。

 こうして、中国は次第に“修正主義”のソ連と距離を置き始め、1959年11月にモスクワで開かれた共産党・労働者党代表者会議では、毛沢東が「東風は西風を圧倒する」「アメリカ帝国主義は張子の虎」などと、ことさらにアメリカとの対決姿勢を鮮明にしていきます。その結果、中ソの亀裂は決定的なものとなっていきます。

 ミサイル危機は、まさにこういう状況の下で起こったため、その結果を目の当たりにしたアジアの社会主義国家は、ソ連に対する失望感を深めていきました。このため、ソ連と対立するようになっていた中国は、キューバの反米闘争を支援するということで、“修正主義”とは一線を画すというロジックを掲げるようになりました。

 今回ご紹介の切手もそうした文脈に沿って発行されたものですが、実際に、“修正主義”のソ連との対決姿勢を鮮明にし、その文脈でキューバを支援しようとする中国と、ソ連から軍事的・経済的に多大な支援を受けているキューバとでは、ソ連に対するスタンスはおのずと異なったものにならざるを得ませんでした。中国に追随して、ソ連と断交してしまえば、ソ連からの支援も当然ストップしてしまいますが、それは、米国と対峙し続けているキューバにとって自殺行為でしかなかったからです。

 こうした微妙な温度差ゆえに、1966年、中国が“プロレタリアート文化大革命(文革)”に突入すると、一挙に、両者の蜜月関係は破綻します。すなわち、“修正主義打倒”をスローガンとして掲げていた文革期の中国は、中ソ両国とのバランスを取った外交を目指していたキューバを“修正主義”のソ連と密通するものとして糾弾するのです。この結果、1967年1月、中国はキューバ駐在大使を召還し、キューバ側も中国から大使を引き上げ、両国の関係は急速に冷却化しました。

 もっとも、キューバ国内でも、東西の冷戦構造の中では経済的にソ連に依存せざるをえないとはいえ、ミサイル危機で見捨てられたことを契機として、ソ連への幻滅が広まっていました。

 その結果、彼らは、社会主義国というよりも、第三世界諸国の一員という点にみずからのアイデンティティの軸足を置き、世界の民族解放運動の旗手を標榜するようになっていきます。彼らが、アンゴラやエチオピア、グレナダなど、他国の革命政権を支援するために、キューバが独自の判断で軍隊を派遣したのは、そのあらわれといってよいでしょう。

 しかしながら、こうしたキューバの自主路線は、経済的なスポンサーであったソ連の崩壊により、頓挫してしまいました。
ソ連の崩壊により深刻な経済危機に陥ったキューバは赤い資本主義国となった中国との関係を修復し、中国のキューバへの経済進出も年々拡大。ことし(2014年)6月にはキューバで外国資本の誘致を促進する新外資法が発効したことを受け、7月には習近平がキューバを訪問し、両国関係者が中国の協力でハバナに建設された医療機器工場の落成式を行うなど、両国の関係は緊密化しています。

 まぁ、核戦争の危機といわれたキューバ危機では、核戦争も辞せずという立場だったカストロに対して「核戦争を回避するよう呼びかけた」ことを理由に孔子平和賞を授与するというのは、何とも皮肉な話ですが、それを言い出すと、そもそも“批林批孔”で孔子のことをぼろくそに言っていた中国が孔子平和賞を創設したこと自体、性質の悪いブラックジョークでしかないのですが。 


 ★★★ インターネット放送出演のご案内 ★★★

      チャンネルくらら写真

 毎週水曜日、インターネット放送・チャンネルくららにて、内藤がレギュラー出演する番組「切手で辿る韓国現代史」が配信されています。青字をクリックし、番組を選択していただくとYoutube にて無料でご覧になれますので、よろしかったら、ぜひ、ご覧ください。(画像は収録風景で、右側に座っているのが主宰者の倉山満さんです)

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:1月6日、2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は1月6日(都合により、12月はお休みをいただきます)で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 太平天国終結150年
2014-07-19 Sat 18:00
 1864年7月19日に太平天国の乱が終結して、今日でちょうど150年です。というわけで、今日はこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      太平天国・カバー

 これは、1951年に中華人民共和国(以下、中国)で発行された“太平天国100年”の記念切手の400円切手1枚と800円切手2枚(図案違いで2種)を貼り、1952年8月5日に上海から英領ヴァージン諸島宛に差し出したカバーです。切手の図案は、上段の400円切手(緑色)と800円切手(赤色)は金田村での蜂起の様子を、下段の800円切手は太平天国の文献と貨幣を描くもので、400円切手にはヴァージン諸島の到着印も押されているのが嬉しいですな。

 さて、太平天国のルーツは、1843年、広東省花県の客家、洪秀全が創始した宗教団体の“拝上帝教”です。洪は幼少時から秀才の誉れが高かった人物ですが、科挙には失敗。挫折の中で病床に臥せっていたときに幻覚を見た際、偶然手にしたプロテスタントの布教文書によってその内容を解釈し、みずからを堕落した中国を救う使命を真の神、天父上帝から与えられた者と確信して、布教活動を開始しました。

 洪の活動は、故郷の広東省では成功しませんでしたが、1847年、馮雲山が洪を迎えて広西省桂平県金田村で拝上帝会を創設すると、急速に勢力を拡大。しかし、新興勢力の急激な拡大は既存の公権力をの摩擦を生じさせることになり、馮雲山ら拝上帝会のメンバーが相次いで逮捕されてしまいます。このため、洪は革命を志向するようになり、1850年、金田村で軍事組織の“団営”を結成し、武装蜂起しました。

 その後、1851年1月11日(道光30年12月10日)、拝上帝会は国号を太平天国とし、洪秀全を天王を自称。清朝に対して公然と反旗を翻します。一般には、これが太平天国の乱の始まりとされており、今回ご紹介のカバーの切手も、ここから起算して100周年になるのを記念して発行されました。

 太平天国は、人間の平等、男女の平等、土地・財産の共有と均分、アヘンの厳禁、偶像の否定等を掲げ、もともとは満州族の習慣であった辮髪を拒否し長髪にしたことから長髪賊の乱とも呼ばれています。その後、勢力を拡大した太平天国は、金田村から藤県を経て永安にいたり、1852年6月には湘江に到着。同年末には漢陽・漢口を、1853年1月には武昌を攻略し、同年3月19日には江寧(南京)を陥落させ、ここを天京と改名し、王朝を樹立しました。

 その後、太平天国は、天京を拠点に清朝と戦いましたが、1856年頃からは内紛が激化。さらに、清朝側の巻き返しに加え、曽国藩ひきいる湘軍などの郷勇や英国人ゴードンひきいる常勝軍などの攻撃をうけて、1864年に滅亡しました。ちなみに、太平天国の事実上の最後の戦いとなった首都天京をめぐる攻防戦に際しては、天京を占領した湘軍が、占領後、老人や子供を含む20万人以上を虐殺しています。これがホントの南京大虐殺というわけですな。

 さて、ことし(2014年)は、わが国とカリブ共同体(旧英領を中心にカリブの14か国1地域が加盟。ヴァージン諸島は正式なメンバーではありませんが、準加盟国・地域として共同体に参加しています)の事務レベル協議開始後20年が経過した年であるとともに、ジャマイカならびにトリニダード・トバゴとの国交樹立50周年にもあたることから、“日・カリブ交流年”とされています。

 8月1-3日、東京・墨田区で開催が予定されている<全日本切手展2014>でも、これにちなみ、外務省の認定を受けた“日・カリブ交流年”の行事として“カリブ切手展”を併催の予定です。今後も、同展の事前プロモーションを兼ね、機会を見つけてカリブ共同体加盟諸国・地域の切手をご紹介していきたいと考えておりますので、よろしくお付き合いください。
 
     
 ★★★ トークイベントのご案内 ★★★ 

 8月2日(土) 14:00より、東京・錦糸町のすみだ産業会館で開催の全日本切手展(全日展)会場内で、新著『朝鮮戦争』の刊行を記念して、トークイベントを開催することになりました。

 トークそのものの参加費は無料ですが、全日展への入場料として、3日間有効のチケット(500円)が必要となります。あしからずご了承ください。皆様のお越しを心よりお待ち申しております。
 

 ★★★ 『外国切手に描かれた日本』 電子書籍で復活! ★★★

      1枚の切手には 思いがけない 真実とドラマがある

    外国切手に描かれた日本(表紙)     外国切手に描かれた日本(ポップ) 
    光文社新書 本体720円~

 アマゾン紀伊国屋書店ウェブストアなどで、6月20日から配信が開始されました。よろしくお願いします。(右側の画像は「WEB本の雑誌」で作っていただいた本書のポップです)


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 切手が語る宇宙開発史(19)
2012-04-18 Wed 14:21
 御報告が遅くなりましたが、 雑誌『ハッカージャパン』の2012年5月号が出来上がりました。僕が担当している連載「切手が語る宇宙開発史」では、今回は、この切手を取り上げました。(画像はクリックで拡大されます)

        中国・ソ連の宇宙ロケット

 これは、1959年9月10日に中国が発行した「ソ連の宇宙ロケット」の切手です。

 1957-58年のスプートニク1-3号の打ち上げ成功を受けて、東側諸国は盟主・ソ連の業績をたたえる切手を相次いで発行しましたが、1959年にルナ1-3号が打ち上げられた際にも数多くの記念切手が発行されました。その大半は、単純にソ連との友好同盟関係を謳いあげるためのものでしたが、中国の場合は、この間にもソ連との亀裂は深まるばかりでした。

 すなわち、1958年の時点では、中国はソ連が掲げた西側との平和共存路線に強く反発していたものの、両国が友好関係にあるとの体裁を取り繕おうとしていました。

 ところが、1959年6月20日、ソ連は中国に対して核技術の供与は行えないと通告します。ソ連にしてみれば、米国に対する軍事的劣勢をリカバーするには、米国の核兵器増強を抑えねばならず、そのためにはアジアを非核化する必要があるということなのですが、1957年10月に締結された中ソ国防用新技術協定では、ソ連は中国に対して原子爆弾製造の技術的情報を与えると規定されていました。このため、ソ連の“協定違反”に対して、中国の対ソ不信は決定的なものとなりました。

 今回ご紹介の切手は、こうした状況の下で発行されました。切手が発行された時点では、ルナ2号はまだ打ち上げられていませんでしたが、すでに同年1月に打ち上げられたルナ1号は月へと向かう軌道に探査機を投入することに成功しており、その後に発行された東側諸国の宇宙切手では、ロケットと月を組み合わせたデザインのものが主流を占めています。

 これに対して、今回ご紹介している中国切手のデザインは、あくまでもロケットが主役であり、月への飛行を連想させる内容とはなっていません。

 念のために確認しておくと、宇宙ロケットと軍事ミサイルは、“飛び道具”として、基本的には同じ構造です。すなわち、“飛び道具”の推進体(狭義のロケットは、この推進体のことです)の先端部に爆発物を搭載した軍事目的のものをミサイル、先端部に人工衛星などが搭載されているものを宇宙ロケットと呼び分けているにすぎません。今回ご紹介の切手に描かれている“飛び道具”も、表向きは宇宙ロケットですが、実は(核)ミサイルであっても、デザイン上の大きな差異はないはずです。

 切手の発行日である9月10日から逆算すると、原画の制作は6-7月頃ではないかと思われます。時あたかも、ソ連が中国に対して核技術を供与しないと通告してきた時期です。中国としては、ソ連の宇宙ロケットを称えるという形式をとって、ソ連は1957年の国防用新技術協定を遵守し、(核)ミサイル技術を供与すべしとの主張を切手に込めていたのではないかと推測することも可能でしょう。

 ちなみに、切手発行後の9月30日、中華人民共和国の建国10周年にあわせてフルシチョフが北京を訪問し、毛沢東と首脳会談を行ったものの、あらゆる問題で両者の意見は噛み合わず、両国の共同声明が出せないという異常事態に終わりました。『人民日報』に「レーニン主義万歳」と題する論説が掲載され、中ソ対立が公然化するのは、それから約半年後の1960年4月のことでした。


 ★★★ 内藤陽介、カルチャーセンターに登場 ★★★
   
 下記の通り、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)で一般向けの教養講座を担当します。

・よみうりカルチャー柏
 4月24日、5月22日、6月26日、7月24日、8月28日、9月25日
 (毎月第4火曜日)13:30~15:30

 切手でたどる昭和史

 詳細につきましては、各講座名(青色)をクリックしてご覧いただけると幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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 二の酉
2011-11-14 Mon 09:56
 きょう(14日)は二の酉です。というわけで、せっかく無錫にいるのですから、ご当地ネタでこんな切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

        恵山泥人ほか

 これは、1963年12月10日に中国で発行された“民間の玩具”9種セットのうち、無錫の伝統工芸品“恵山泥人”の鶏と北京の泥人形の羊を取り上げた1枚です。

 恵山泥人は、恵山山麓で産出される粘土で製作される土人形で、石膏の方で成形し、窯で焼かずに陰干しして乾かした後、彩色して仕上げます。明代の万暦年間にこの地に伝わった芝居、“昆曲”の登場人物を人形にしたものが始まりといわれ、代表的な題材としては、縁起ものの阿福・阿喜人形が知られています。ついでですので、下に、今年夏、横浜展の視察で来日した無錫展関係者の方から頂戴した恵山泥人の阿福・阿喜の画像を張っておきましょう。

        恵山泥人(実物)

 さて、きょうは夕方からパルマレス(授賞式)が開かれる予定なのですが、そのメダルのデザインは、僕が日本でこの記事を書いている時点では発表されていません。まぁ、いくら地元の名産品だからといって、恵山泥人のメダルということはないと思うのですが、仮にそうなったらそうなったで、話のネタにはなりますな。

 * 9日の記事でも申し上げた通り、中国国内からFC2のブログにアクセスすることはできませんので、この記事は予約投稿の機能を使って作成しています。実際のメダルや受賞結果につきましては、帰国後、あらためてご報告する予定です。


 ★★★ トーク・イベントのご案内 ★★★

 11月19日(土)13:10より、東京・目白の切手の博物館3階で開催の(財)日本郵趣協会コーリア部会例会にて、拙著『ハバロフスク』の刊行を記念して、以下のトークを行います。

 ・題目 金正日生誕の地、ヴャツコエを訪ねて
 
 現在、北朝鮮当局は、金正日が北朝鮮内の白頭山中で生まれたと主張していますが、これは事実と異なり、金日成・金貞淑夫妻がソ連領内で軍事訓練を受けている間に生まれたことが確認されています。その具体的な生誕地については諸説がありますが、最も有力視されているのは、ハバロフスク近郊のヴャツコエです。

 拙著『ハバロフスク』では、本編とは別の“付録”として、近郊のヴャツコエを訪れた体験記も収録しておりますが、今回のトークでは、現在のヴャツコエのようすなどもご紹介しつつ、お話ししたいと思います。

 * 今回のコーリア部会例会は特別例会ということで、部会の会員でなくとも、どなたでも自由にご参加いただけます。また、トークのみのご参加の場合、博物館の入館料はかかりません。 


  ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★

         年賀状の戦後史(帯つき)
         年賀状の戦後史
     角川oneテーマ21(税込760円)

   日本人は「年賀状」に何を託してきたのか?
    「年賀状」から見える新しい戦後史!

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   ★★★ 好評既刊より ★★★

        切手紀行シリーズ④『ハバロフスク』
   ハバロフスク(切手紀行シリーズ④)
       彩流社(本体2800円+税)    

   空路2時間の知られざる欧州
   大河アムール、煉瓦造りの街並み、金色に輝く教会の屋根…
   夏と冬で全く異なるハバロフスクの魅力を網羅した歴史紀行
   シベリア鉄道小旅行体験や近郊の金正日の生地探訪も加え、充実の内容!

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