内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 <CHINA 2016>出品作品決定
2016-09-16 Fri 10:43
      中国・劉三姐(昇天)

 本年12月2日から6日まで、中華人民共和国広西チワン族自治区南寧市において、アジア国際切手展<CHINA 2016>が開催されます。僕はその日本コミッショナーを仰せつかっていますが、日本からの出品作品は以下のように決定したとの連絡が主催者側から入りましたので、速報としてお伝えいたします。(以下、リストは出品者名は日本語表記・敬称略、文献を除く作品名は英文でリスト記載のとおりです。ただし、今後、出品者ご本人から先方のリストの誤記などのご指摘があった場合には、修正します)

 ・井上和幸 Japan Definitives 1883-1892
 ・須谷信宏 Japan Definitives: Vocational Series
 ・有吉伸人 Napoléon non Lauré-FRANCE1852-1862
 ・小林莞爾 Swiss Definitive Stamps (1854-82)
 ・井上和幸 Postal History of NIUAFOOU and Tin Can Mail 1882-1947
 ・伊藤純英 Foreign Mail in Nagasaki, Japan 1875-1905
 (以下、文献)
 ・(公財)日本郵趣協会 『年賀郵便 ―年賀状と切手の歴史―』
 ・正田幸弘 『国際展物語 1965-2004』
 ・(公財)日本郵趣協会 『ビジュアル日本切手カタログ』 1-4

 ちなみに、冒頭の画像は、チワン族の代表的な民話である『劉三姐』を取り上げた2012年の中国切手です。

 『劉三姐』は、劉家の3番目の娘という意味です。主人公の劉三姐は、山歌(男女の集いの場で即興的に交わされる一種の相聞歌)の名手で機知に富んだ美女。金持ちの老人が彼女を妾にしようとするものの、意中の相手がある彼女はこれを拒んでいましたが、老人の金に目がくらんだ彼女の兄は彼女に執拗に妾になることを要求しました。しかし、彼女は頑として老人の要求を拒んだため、怒った兄は彼女を谷底に突き落として殺してしまいます。(追い詰められた彼女が自ら身投げするヴァージョンもあります)その後、彼女は水底から魚に乗って昇天して天女となり、村人を守り続けました。

 今回ご紹介の切手に取り上げられているのは、物語の最後で、劉三姐が緋鯉に乗って昇天する場面が取り上げられています。展覧会本番では、日本からの出品作品の評価が“昇天”するようにとの願いを込めて持ってきました。出品者の皆様の御健闘をお祈りしております。

 * 昨日、アクセスカウンターが170万PVを超えました。いつも閲覧していただいている皆様には、あらためてお礼申し上げます。
 

★★★ トークイヴェントのご案内 ★★★

 拙著『リオデジャネイロ歴史紀行』の刊行を記念して、東京・青山の駐日ブラジル大使館で下記の通り、トークイヴェントを開催いたします。ぜひ、ご参加ください。

 ・日時 2016年9月23日(金)18:00~20:00(17:30受付開始)
 ・会場 駐日ブラジル大使館 セミナー・ルーム
  〒107-8633 東京都港区北青山2丁目11-12 (地図はこちらをご覧ください)
 ・参加費 無料
 ・定員 30名(申込多数の場合は先着順)

  * 9月19日(月)までに、お名前・ご連絡先・ご所属を明記の上、電子メール、ファックス等で下記宛にお申し込みください。(お送りいただいた個人情報は、大使館へ提出する以外の目的には使用しません)
  申込先 えにし書房(担当・塚田)
  〒102-0074 千代田区九段南2-2-7-北の丸ビル3F
  Tel. 03-6261-4369 Fax. 03-6261-4379
  電子メール info★enishishobo.co.jp (スパム防止のため、★の部分を半角@に変えてご送信ください)

 なお、トークヴェベント終了後、20:30より近隣のブラジルレストラン「イグアス」にて懇親会を予定しております。(イグアスの地図はhttp://tabelog.com/tokyo/A1306/A130603/13048055/ をご覧ください) 
 会費は、『リオデジャネイロ歴史紀行』1冊の代金込みで6500円(書籍不要の場合は5000円)の予定です。参加ご希望の方は、トークイベントお申し込みの際に、その旨、お書き添えください。なお、懇親会のみの御参加も歓迎いたします。


★★★ ブラジル大使館推薦! 内藤陽介の『リオデジャネイロ歴史紀行』  ★★★ 

       リオデジャネイロ歴史紀行(書影) 2700円+税

 【出版元より】
 オリンピック開催地の意外な深さをじっくり紹介
 リオデジャネイロの複雑な歴史や街並みを、切手や葉書、写真等でわかりやすく解説。
 美しい景色とウンチク満載の異色の歴史紀行!
 発売元の特設サイトはこちらです。

 * 8月6日付『東京新聞』「この人」欄で、内藤が『リオデジャネイロ歴史紀行』の著者として取り上げられました!

       リオデジャネイロ歴史紀行(東京新聞)


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 憤怒龍
2012-01-07 Sat 11:39
 5日付の英BBC放送の中国語版ウェブサイトによると、同日付で発行された中国の年賀切手(ちなみに、今年の春節は1月23日です)に描かれた龍が「怒っているようだ」「凶悪で怖すぎる」と不評を買っているのだとか。というわけで、きょうはその切手の画像(クリックで拡大されます)を持ってきました。

        中国年賀(2012)

 今回の中国の年賀切手の図案については、郵政当局が「歴史と現代の見事な結合」と主張しているほか、原画作者の陳紹華も「龍は災厄を打消し、幸福と平和をもたらすので、強く威厳のあるデザインにした」と説明しています。当局の説明する歴史との融合というのは、中国歴代皇帝を象徴する5つの爪の龍に、同じく皇帝を象徴する黄色を組み合わせたという点を指しているのかもしれません。ただし、BBCも指摘しているように、この切手と同じような構図の龍を描いた清代・海関郵政が発行した大龍切手の龍の表情は今回の切手とは違って、どこかとぼけた感じの穏やかな表情ですし、以前の記事でもご紹介した台湾龍馬票の龍もずっと穏やかな表情です。(参考までに、下に海関・大龍と龍馬票の画像を貼っておきます)

      大龍     台湾龍馬票

 ちなみに、BBCのサイトでは、作家・章詒和の中国版ツイッター・新浪微博での批判に加えて、中国共産党機関紙『人民日報』元高級編集で中国新聞攝影学会学術部副主任の許林の批判も紹介しています。このうち、許の批判の趣旨は「対外的に強さをアピールするのは道理があるとはいえ、この切手はほとんど国内で使用されるのだから、こういう“兇神惡煞”のデザインはいかがなものか」となっています。なるほど、対外的には威圧的に出るのが中国外交の基本というのは、尖閣や靖国の問題を持ち出すまでもなく、実感としてよくわかりますな。もっとも、現在の中国政府は国内の人民に対しても十分強圧的だと僕なんかは理解していますから、その意味では、この切手もかの国の現状を反映したものといえそうです。

 いずれにせよ、年賀切手は日本のみならず世界各国でも発行されているわけですが、そこにそれぞれ国の事情が反映されているのは言うまでもありません。いずれ、昨年末に刊行の拙著『年賀状の戦後史』の続編にして、2010年の『事情のある国の切手ほど面白い』の姉妹編として、世界の年賀切手から見えるお国事情についても、書籍としてまとめられたら…と思っております。

 【参考】中國民眾熱議「憤怒龍」郵票(BBCサイトの元記事)

 這套備受爭議的郵票仍能吸引龐大的購買人潮。
 中國郵政發行的春節特種郵票引發廣泛爭議。不少評論認為,星期四(1月5日)發行的這枚郵票,其巨龍圖樣「兇神惡煞」。
 中國郵政則堅稱郵票是歷史與現代的完美結合。郵票的設計者則強調,設計成這個強烈形像是有必要的。
 英文《中國日報》引述設計者陳紹華說,對於普羅大眾而言,龍可以替人消災避邪,帶來幸福和平,因此要設計成這威武形像。
 但是社交網站上有關這枚郵票的批評卻此起彼落。
 作家章詒和按鍵 在其新浪微博上說:「打開報紙就看到這個壬辰龍票。嚇死了!」 官方《人民日報》的一名高級編輯,中國新聞攝影學會學術部副主任許林按鍵 則說:「如果是對外剛猛有力倒是在理,但這郵票偏偏大多數是在國內使用,對內兇神惡煞是否合適?」
 一些網民也把這枚郵票與中國第一枚郵票——清朝的「大龍票」——進行比較,認為「大龍票」上的龍是「威而不怒」。
 儘管如此,中國各地到郵局排隊購買這套郵票的人依然隨處可見,不少郵局報稱郵票在短時間內售罄。


 ★★★ ラジオ出演のご案内 ★★★

 ・1月9日(月・祝)10:00~ ラジオ・白熱教室
 文化放送(ラジオ)系で放送のくにまる ジャパン内の同コーナーに『年賀状の戦後史』の著者として、内藤が出演する予定です。なお、放送番組の常として、事情により、急遽、予定が変更になる可能性がございますが、その場合はあしからずご了承ください。


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 ★ TBSラジオ・ニュース番組森本毅郎・スタンバイ(2011年11月17日放送)、11月27日付『東京新聞』読書欄、『週刊文春』12月1日号、12月1日付『全国書店新聞』『週刊東洋経済』12月3日号、12月6日付『愛媛新聞』地軸、同『秋田魁新報』北斗星、TBSラジオ鈴木おさむ 考えるラジオ(12月10日放送)、12月11日付『京都新聞』読書欄、同『山梨日日新聞』みるじゃん、12月14日付『日本経済新聞』夕刊読書欄、同サイゾー、12月15日付『徳島新聞』鳴潮、エフエム京都・α-Morning Kyoto(12月15日放送)、12月16日付『岐阜新聞』分水嶺、同『京都新聞』凡語、12月18日付『宮崎日日新聞』読書欄、同『信濃毎日新聞』読書欄、12月19日付『山陽新聞』滴一滴、同『日本農業新聞』あぜ道書店、[書評]のメルマガ12月20日号、『サンデー毎日』12月25日号、12月29日付エキレピ!、『郵趣』2012年1月号で紹介されました。

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 無事、帰国しました
2011-11-17 Thu 02:25
 昨晩(16日)、無事に中国から帰国いたしました。現地滞在中は自分のブログにアクセスできず、予約投稿の記事ばかりになりましたので、きょうは、現地で入手したマテリアルの中から、こんなモノをご紹介しておきましょう。(画像はクリックで拡大されます)

        無錫展小型シート(無目打)

 
 これは、11月11-15日に中国・無錫の无锡太湖国际会展中心で開催されていた、今回のアジア国際切手展 <China 2011>(以下、無錫展)を記念して発行された小型シートのうち、無目打のモノです。今回の切手展に関しては、複数の記念切手・はがきが発行されましたが、この小型シートは会場限定販売の記念切手帖にのみ収められていたもので、単体としては発売されていません。記念切手帖のもともとの販売価格は70元で、会場内にブースを出していた切手商には、それぞれ、50部ずつの販売権が与えられていました。

 ところが、限定発行ということで無目打のシートの値上がりを見越した中国の業者が外国人切手商から販売権を買い取り、ただちに、仕入れた切手にプレミアをつけて販売するということが行われていました。プレミアつきの値段の最安値は、確認されている限り、130元で、無目打のシートを抜いた切手帖の販売価格は30元ほどだそうです。

 ちなみに、以前の記事でもご紹介したことのある1996年の北京アジア展の小型シートにも、一般販売用の目打入りのものと会場限定の無目打のものがあります。こちらに関しては、JPSのカタログ評価では、目打ありが280円なのに対して、無目打は2240円となっていますので、今回ご紹介の無目打のシートも、ちょっとしたお宝になるかもしれません。

 いずれにせよ、この種のイベント限定のマテリアルについては、後になると発行時の事情がわからなくなるケースも少なくないので、記録のために記事にしてみました。

 なお、現地滞在中、ブログを更新できなかったため、他の方々のブログでご紹介いただいたのですが、無錫展に出品された日本人の作品の受賞結果は以下のとおりです。遅ればせながら、担当コミッショナーとしてご報告いたします。受賞者の皆様、おめでとうございました。

・Kazuyuki INOUE: Japan Definitives: KOBAN 1883-1892 G(90)
・Nobuhiro SUDANI: Japan Definitives: Vocational Series LV(85)
・Yasuki OTA: Romania “King Ferdinand” Series 1920-1926 V(84)
・Fumiaki WADA: Post Office Forms, Including Envelopes Created for Coducting the Registered Mail Process, 1842-1929 LV(87)
・Kiyoshi EMURA: The History of Painter’s Portraits  LS(78)
・Ryoji MURAYAMA: How Wonderful C. SLANIA Engraved his stamps! LS(76)

(以下、文献)
・NARUMI Co.: Tosa Local Stamps called “MURAOKURI KITTE” LV(85)
・Yoshiyuki YAMAZAKI: Encyclopedia of Japanese Cancellations LV(88)
・Yukihiro SHODA: Handbook of Postal History of Brazil LS(75)

 ちなみに、展覧会の詳細につきましては、今後、『全日本郵趣』ほかでご報告いたしますので、いましばらくお待ちください。


 ★★★ トーク・イベントのご案内 ★★★

 11月19日(土)13:10より、東京・目白の切手の博物館3階で開催の(財)日本郵趣協会コーリア部会例会にて、拙著『ハバロフスク』の刊行を記念して、以下のトークを行います。

 ・題目 金正日生誕の地、ヴャツコエを訪ねて
 
 現在、北朝鮮当局は、金正日が北朝鮮内の白頭山中で生まれたと主張していますが、これは事実と異なり、金日成・金貞淑夫妻がソ連領内で軍事訓練を受けている間に生まれたことが確認されています。その具体的な生誕地については諸説がありますが、最も有力視されているのは、ハバロフスク近郊のヴャツコエです。

 拙著『ハバロフスク』では、本編とは別の“付録”として、近郊のヴャツコエを訪れた体験記も収録しておりますが、今回のトークでは、現在のヴャツコエのようすなどもご紹介しつつ、お話ししたいと思います。

 * 今回のコーリア部会例会は特別例会ということで、部会の会員でなくとも、どなたでも自由にご参加いただけます。また、トークのみのご参加の場合、博物館の入館料はかかりません。 


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 無錫から台北へ
2011-11-15 Tue 08:57
 11日に開幕した無錫のアジア切手展<CHINA 2011>もいよいよ最終日となりました。というわけで、こんな葉書を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

        第2回世界仏教徒フォーラム

 これは、2009年に中国が発行した第2回世界仏教徒フォーラムの記念葉書です。

 “世界仏教徒フォーラム”は、中国政府のバックアップの下、2005年に組織として発足し、翌2006年4月13-16日、第1回大会が中国大陸で開催されました。

 今回ご紹介の葉書の第2回フォーラムは、2009年3月28日に無錫で開幕した後、30日から4月1日まで台北に会場を移し開催されもので、国際仏光会の主催により、「世界の和解調和、人々の縁の和合」をテーマに、欧米、アジア太平洋、アフリカの各地域から合計54ヵ国、約1200名の仏教界の代表者および研究者が参加しました。当然のことながら、フォーラムは、仏教と台湾という二つのキーワードによるプロパガンダ・イベントとして企画されたわけですが、それゆえ、チベットを弾圧する中国政府の肝いりで開催されるフォーラムに、台湾を含む他国の仏教徒が参加することについての批判も少なからずありました。

 さて、今回の無錫展が終わると、来年は6月にジャカルタで世界展がありますが、アジア展としては9月の台北展が次回の開催予定だそうです。台北展については、現時点では日程以外の詳細は何も決まっておらず、本当に9月に開催されるのかどうかも不透明な状況ですが、開催されることになれば、僕も参加するつもりです。そこで、開催してほしいという期待も込めて、無錫→台北という展開を示したものとして、この葉書を持ってきました。

 きょうは、夕方から、作品の引き取りという大仕事が待っています。明日の飛行機で日本に帰り、作品を出品者の方々に無事に返却するまで、しばらくは緊張する時間が続きますが、なんとか乗り切らねば。

 
 ★★★ トーク・イベントのご案内 ★★★

 11月19日(土)13:10より、東京・目白の切手の博物館3階で開催の(財)日本郵趣協会コーリア部会例会にて、拙著『ハバロフスク』の刊行を記念して、以下のトークを行います。

 ・題目 金正日生誕の地、ヴャツコエを訪ねて
 
 現在、北朝鮮当局は、金正日が北朝鮮内の白頭山中で生まれたと主張していますが、これは事実と異なり、金日成・金貞淑夫妻がソ連領内で軍事訓練を受けている間に生まれたことが確認されています。その具体的な生誕地については諸説がありますが、最も有力視されているのは、ハバロフスク近郊のヴャツコエです。

 拙著『ハバロフスク』では、本編とは別の“付録”として、近郊のヴャツコエを訪れた体験記も収録しておりますが、今回のトークでは、現在のヴャツコエのようすなどもご紹介しつつ、お話ししたいと思います。

 * 今回のコーリア部会例会は特別例会ということで、部会の会員でなくとも、どなたでも自由にご参加いただけます。また、トークのみのご参加の場合、博物館の入館料はかかりません。 


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 恭喜 恭喜
2010-10-09 Sat 14:13
 中国人民の皆様、民主活動家で作家の劉暁波氏のノーベル平和賞、おめでとうございます。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

         戦勝60年(中国)

 これは、2005年8月15日に中国が発行した“中国人民抗日戦争と反ファシスト戦争勝利60年”の記念切手です。

 偉大なる貴国は、先日、小日本(日本を侮蔑していう表現)から釣魚島(というのはお前らの勝手な呼び名で国際法上はれっきとした日本領の尖閣諸島)の領有権が貴国にある(などという妄言を実現すべく、今後もごり押しをしていく)と示すため、日本の領海を不法に侵略した漁船(に偽装した工作船の可能性が極めて高い船)を拿捕し、法律に則って船長(漁師ならほぼ毎日海に出ているはずなのに、ほとんど日焼けしていないのは、やはり、中国4000年の日焼け止めのおかげでしょうか)を逮捕した小日本から法治国家の原則を曲げさせてまで無事に乗員と船舶を取り戻し(小日本の売国政権法の正義や人権などお題目にすぎない“人治の国”である貴国の偉大さを学んだのでしょう)、外交的な大勝利を収められました。抗日戦争から65年ぶりの小日本への勝利、まさに「恭喜 恭喜」(中国語で“おめでとうございます”の意)というところでしょうか。

 ところで、今回ご紹介の切手のうち、下段はノルマンディ上陸作戦ベルリン陥落という具体的な事例が挙げられていますが、上段の抗日戦争に関しては、全人民抗戦、大黒柱という抽象的なイメージになっているのは残念です。“(現場には日本兵が5000人しかいなかったのに)日本軍の死傷2万余人、歩兵銃1万余・歩兵砲77・戦車40・大砲50余を鹵獲”という、文字通り驚嘆すべき戦果をあげられた“台児荘での大勝利”や“極悪非道な日本軍”が30万人を虐殺した“南京大虐殺(当時の南京の人口は20万人しかいなかったはずですが)”などをお取り上げになれば(明らかな歴史捏造の荒唐無稽ぶりが天下にさらされて)良かったのに…と思わざるをえません。

 まぁ、今回ご紹介の切手の後段にあたる“反ファシスト”ということでいえば、現代のファシスト国家であるシナ共産政権に異を唱えて獄中にある劉暁波氏が、今回、ノーベル平和賞を受賞して世界的なお墨付きを得たわけですし、小日本に対する勝利同様、21世紀の新たな成果が上がることになるものと期待したいところであります。

 とまれ、今回ご紹介の切手を持ち出すまでもなく、建国以来、反ファシストを掲げてきた貴国(ほんとはお前らが現在の最大のファシスト国家じゃないかとまともな日本人は皆思っているわけですが)の皆様にとって民主活動家の受賞は(アジアの侵略者にして人権無視の一党独裁国家・シナ共産政府の終わりの始まりとして)まことに慶賀すべきことでしょう。おめでとうございました。


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 アンデルセン切手の背景
2005-09-16 Fri 11:38
 昨日の「視点論点」につきましては、予想以上に多くの方から反応をいただき、ありがとうございました。

 で、番組の枠が10分間しかなかったものですから、あまり突っ込んだ説明ができなかった点を、今日の日記で少し補足しておきたいと思います。

 “アンデルセン生誕200年”にあわせて、今年、いろいろな国が記念切手を発行しているのはご存知の通りです。その多くは、世界的な“アンデルセン”マーケットをターゲットにした輸出商品という色彩が濃いのですが、昨日の番組でもご紹介した中国のアンデルセン切手(↓)の場合は、そう簡単に切って捨てられないように思います。

中国のアンデルセン

 この切手は、絵本画家として活躍する熊亮(代表作として、カフカの『変身』があります)がデザインしたものですが、全体のトーンは非常にアニメチックです。まぁ、日本でも、1971年の「カルピス劇場」でアンデルセンのアニメをシリーズ化して放送していたことがありますので、アンデルセンの物語の一場面をアニメ風に描くというのは、それじたいは、突飛な発想とはいえません。しかし、僕としては、この切手が6月1日に発行されたということに、一つの意味があるのではないかと考えています。

 実は、中国では、6月1日から5日まで、浙江省・杭州市で“第1回中国国際アニメ・マンガフィスティバル”が開催されました。このイベントは、中国としては初の国家レベルのアニメ・マンガのイベントで、イメージとしては東京国際アニメフェアの中国版と考えていただけば良いと思います。ただ、主催は中国国家広播電影電視総局(ひとことでいうと、中国の放送メディアの元締めです)、スポンサーには中国国内の大手メディアが名を連ねており、“国家”としてこのイベントを開催しているという空気が非常に濃厚です。(もっとも、現在の中国で、全国レベルの巨大イベントを“国家”を無視して開催できるはずはないのですが…)

 日本では、このイベントは日本製アニメを巨大市場である中国に売り込むための営業の機会としてとらえる報道が多かったのですが、中国側からすれば、自国のアニメ産業を海外市場に売り込むためのチャンスであったことはいうまでもありません。

 近年、中国のアニメは、量的には急激な拡大を続け、国際市場でも一定のプレゼンスを獲得していますが、質の面では先行する日米とはまだまだ大きな隔たりがあるというのが、専門家の一致した見方です。もっとも、アニメに限らず、文化的作品の質的な向上には“表現の自由”が不可欠で、この点で、共産党の一党独裁体制は決定的に不利な状況にあります。それでも、ともかくも産業としてのアニメを育成し、国際的に競争力をつけていこうとするのであれば、中国アニメが目指す方向は、当面、子供向けの“健全”路線に特化すると以外に選択肢はないように思います。

 その場合、アンデルセンの童話は中国アニメにとって非常に魅力的であることは疑いがなく、そのことが、アニメ・フェスティバルの開会初日にあたる6月1日という日付をねらってアンデルセンの切手を発行したことにつながったのではないか、と思います。すなわち、中国の発行したアンデルセンの切手は、中国アニメ、あるいは中国産のアニメ(風)キャラクターの商品見本を国際市場にばらまくための、プレゼンテーションの一形態であったのではないか、ということです。

 自国の商品を売り込むためのメディアとして切手を活用するという事例は、たとえば、かつて韓国が現代自動車のポニーを切手に取り上げたのをはじめ、近年では、フランスのイブサンローランやイタリアのプラダの切手など、それこそ山のようにあります。そういう視点からすれば、中国が自国アニメのサンプルとして、今回の切手を発行しても、なんら不思議はありません。

 もちろん、この切手を世界中の切手コレクターやアンデルセンファンに売れば、それじたいが商売になりますから、その意味では中国にとって二重に“おいしい切手”といえるでしょう。

 それにしても、ここ数年、日本でもアニメを題材とした切手が大量に発行されていますが、あの手の切手は、日本の重要な産業であるアニメを世界市場で後押しする役割を果たしているのでしょうか。あのレベルの出来栄えでは、かえって、日本のアニメ産業の足をひっぱているだけではないかと、僕個人的としては、非常に心配しています。
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