内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ダイヤモンドの露天掘り
2010-10-19 Tue 16:05
 きのう(18日)、来日中のボツワナのカーマ大統領が天皇陛下と会見。席上、陛下が「ボツワナはダイヤモンドの産出国として有名ですが、チリで最近起きたような事故はあまりないんでしょうか」と質問されると、大統領は、ダイヤモンドは露天掘りのため閉じ込められる心配はないと説明したそうです・というわけで、きょうはこの切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

         ボツワナ・ダイアモンド採掘

 これは。1970年にボツワナが発行した鉱山開発の切手の1枚で、ダイヤモンド鉱山のようすが描かれています。たしかに、大統領のいうように、露天掘りですから落盤の危険性はなさそうです。ただし、組み上げたプラントが崩落する可能性はないのかという点では不安がないわけではありませんが…。

 ボツワナは、南部アフリカの内陸に位置しており、南を南アフリカ共和国、西と北をナミビア、東をジンバブエに囲まれています。1966年にイギリスから独立して現在の国名になりましたが、収集家にとっては、それ以前のベチュアナランドの方が通りが良いかもしれません。

 アフリカでは数少ない複数政党制に基づく民主主義が機能している国として知られ、独立以来クーデターや内乱は一度も起きたことがなく、最大政党のボツワナ民主党が独立以来政権を保っているものの、ボツワナ国民戦線やボツワナ会議党等の野党も実質的に機能しているようです。

 経済面では、独立当初は、牧畜を基幹産業として牛肉の輸出に全面的に依存していましたが、1967年にダイヤモンドが発見されて以降、急速な経済発展を達成。アフリカでは世界最貧国に位置づけられる国が多い中、1人あたりGDPはマレーシアやアルゼンチン、ルーマニアなどの他の大陸の工業国と同クラスの世界60位前後に位置し、中所得国に分類されています。

 国家経済を支えるダイヤモンドは産出高世界第1位で、ダイヤモンド産業がGDPの42%、輸出総額の75%、政府歳入の約5割を占めています。また、ダイヤモンド大手のデビアスのDTC(ダイヤモンド・トレーディング・カンパニー)が、2008年にロンドンからボツワナに移転したことで、近年、多くの研磨工場が作られました。デビアスは日本でも派手な広告で知られていますから、読者の皆様の中には、案外、気付かずにボツワナ産のダイヤモンドをお持ちの方というのも少なくないかもしれませんね。


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