内藤陽介 Yosuke NAITO
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 自衛隊、南スーダンへ
2012-02-20 Mon 21:35
 PKO(=国連平和維持活動)の一環としてアフリカ・南スーダンでインフラ整備にあたる陸上自衛隊の第1陣が、昨日(19日)、日本を出発。現地時間の20日午後、首都ジュバの空港に到着しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

        南スーダン国旗

 これは、昨年7月に独立した南スーダンの切手で、同国の国旗が描かれています。

 現在の南スーダン国家の国旗は、旧スーダンの反政府組織としてハルトゥーム政権と戦っていたスーダン人民解放軍が2005年に制定したものを継承しており、黒は南部スーダンの民(黒人)、白は平和、赤は自由のために流された血、緑は国土、青はナイル川の水、金色(黄色)の星はベツレヘムの星で南部スーダンの団結を象徴しているそうです。なお、国旗の星は、正式には、短い辺と星の腕が平行になるようなデザインなのですが、実際には、長い辺と星の腕が平行になるデザインとして描かれることが多いようです。まぁ、このあたりは、おいおい定着していくことになるのでしょう。

 さて、日中はテントの中でも気温が45℃を超えることがある過酷な環境の下で、疫病や武装勢力などとも戦いながら任務に精励される自衛隊員の方々には、日本人として頭が下がるばかりです。

 ただ、現時点でも、自衛隊はハイチやソマリア沖にもPKO部隊を派遣しており、中国の脅威がかつてないほど増大している中で、南スーダンにかつてない規模での要員を派遣するとなると、自衛隊の本来の任務である国防は果たして大丈夫なのだろうかと一抹の不安を感じずにはいられません。

 本来、PKO活動に参加するのであれば、従来の防衛予算に加えて、PKO活動に必要な分を上乗せした予算と人員を確保しなければならないはずですが、防衛予算を維持するどころか削減し続けている現状で、その一部をさらにPKOに割くということになれば、本来の国防にしわ寄せが来るのは避けられないでしょう。

 昨年3月の東日本大震災に際しての自衛隊の活躍は記憶に新しいところですが、その功に報いるためにも、防衛予算は現在の2倍にしても罰は当たらないんじゃないでしょうか。この10年間、ロシアが5.8倍、中国が3.7倍など、周辺国は大幅に国防費を伸ばしているという現実を考えるのなら、倍増でも少なすぎるくらいだと考えるのは僕だけではないはずです。


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 ★ TBSラジオ・ニュース番組森本毅郎・スタンバイ(2011年11月17日放送)、11月27日付『東京新聞』読書欄、『週刊文春』12月1日号、12月1日付『全国書店新聞』『週刊東洋経済』12月3日号、12月6日付『愛媛新聞』地軸、同『秋田魁新報』北斗星、TBSラジオ鈴木おさむ 考えるラジオ(12月10日放送)、12月11日付『京都新聞』読書欄、同『山梨日日新聞』みるじゃん、12月14日付『日本経済新聞』夕刊読書欄、同サイゾー、12月15日付『徳島新聞』鳴潮、エフエム京都・α-Morning Kyoto(12月15日放送)、12月16日付『岐阜新聞』分水嶺、同『京都新聞』凡語、12月18日付『宮崎日日新聞』読書欄、同『信濃毎日新聞』読書欄、12月19日付『山陽新聞』滴一滴、同『日本農業新聞』あぜ道書店、[書評]のメルマガ12月20日号、『サンデー毎日』12月25日号、12月29日付エキレピ!、『郵趣』2012年1月号、『全日本郵趣』1月号、CBCラジオ「朝PON」(1月26日放送)、『スタンプマガジン』2月号、『歴史読本』2月号、『本の雑誌』2月号で紹介されました。

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 南スーダン共和国独立
2011-07-09 Sat 22:48
 アフリカのスーダン南部が、きょう(9日)付でスーダンから分離し、南スーダン共和国(以下、南スーダン)として独立しました。アフリカ大陸での新国家誕生は1993年のエリトリア独立以来です。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

        南部スーダン自治政府

 これは、昨年(2010年)、今回独立した南スーダンの前身にあたる南部スーダン自治政府の支配地域で発行されたとされる切手(?)で、南スーダンの地域に居住する各民族が取り上げられています。南スーダンの英文名称は“South Sudan”ですが、この切手では自治政府時代の“Southern Sudan”が使われているのがミソです。

 1983年、当時のヌメイリ政権が国政にイスラム法を導入したことに、南部の非アラブ系住民(大半がアニミズム、一部キリスト教徒)が反発し勃発したスーダンの第二次内戦は、21年間で約190万人が死亡し、400万人以上の難民が発生するという甚大な被害を出した後、2004年、スーダン政府と、非アラブ系黒人主体で“新スーダン”建設を掲げる反政府組織スーダン人民解放軍/運動 (SPLA/M) との間に包括和平協定が調印され、終息しました。

 和平協定では、6年間の北部と南部の合体による暫定統一政権の下、南部に自治政府を設置したうえで、5年後の暫定統一政権の首長(大統領)選挙、6年後に南部の独立の是非を問う住民投票を行うこととされていました。ただし、協定の実施が予定より遅れたことから、大統領選挙の実施は2010年4月南部での住民投票の実施は2011年1月となりました。

 今回ご紹介マテリアルは、その自治政府の支配地域で使用するために発行された切手ということになっているのですが、真偽のほどは定かではありません。ただし、アフガニスタンやソマリアのマリリン・モンロー切手のように、中央政府が機能していない状況で、誰かが勝手に郵政を名乗って外貨稼ぎのためにバチモン切手を作って売りさばいたにしては、取り上げられている題材は、いたって真面目なものです。はたして、これが実際に外貨稼ぎのための商品となりうるのかどうかという点では大いに疑問ですから、あるいは、まっとうな切手なのかもしれませんが、結局、いろいろ調べてもよくわかりませんでした。とりあえず、こんなモノも世の中にはあるという程度のつもりでご覧ください。

 まぁ、南スーダンでも新たな切手が発行される(された)でしょうから、いずれ、新国家最初の切手が入手できたら、機会を見つけて、このブログでもご紹介したいところです。

 なお、アフガニスタンやソマリアのマリリン・モンロー切手に代表される“いかがわしい切手”に関しては、拙著『事情のある国の切手ほど面白い』でも1章を設けて解説しておりますので、機会がありましたら。ぜひ、ご覧いただけると幸いです。


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