内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 ニューヨークに来ています
2016-06-02 Thu 12:20
 私事ですが、現在、ニューヨークで開催中の世界切手展<NEW YORK 2016>に出品者として参加のため、昨日(1日)、成田を発って現地時間の1日夜(日本時間2日朝)、ニューヨークに到着。先ほど、ホテルにチェックインを済ませて、まずはホッとしているところです。ということで、きょうは、今回の出品作品の中から、ニューヨークへの到着便ということで、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      CHINA加刷カバー(廣州→NY)

 これは、1917年5月21日、廣州からニューヨーク宛のカバーで、香港切手に“CHINA”加刷の切手が計10セント貼られています。

 辛亥革命後の中国は混乱が続いていましたが、特に、1916年に袁世凱が亡くなると、混乱はさらに深まりました。

 その結果、中国大陸で流通していた通貨が下落し、香港ドルとの為替差が拡大。当時、中国各地に設けられていた英国局では無加刷の香港切手を現地通貨で販売していましたので、そのまま無加刷の切手を販売し続けると為替差を利用した投機が行われることになりますので、1917年以降、“CHINA”と加刷した切手を発行し、使用するようになりました。

 今回ご紹介のカバーは、その“CHINA”加刷切手の比較的初期の使用例で、1917年5月21日に廣州から差し出され、香港経由でニューヨークまで届けられています。

 さて、世界切手展<NEW YORK 2016>はすでに5月28日から開催されており、僕じしんは、昨年(2015年)、香港で開催されたアジア国際切手展<HONG KONG 2015>に出品した作品 A History of Hong Kong を大幅にリニューアルして出品しています。作品は、コミッショナーの吉田敬さん・池田健三郎さんのご尽力で、すでに無事展示されているとのことですので、明日は朝から(日本時間だと22:00のオープンから)会場に行って、久しぶりの対面を果たしてこようかと思います。

 なお、展覧会の会期は6月4日までですので、作品を引き取って5日に現地を発ち、日付が変わった6日に帰国の予定です。現地にはパソコンも持ち込んでいますので、この間もブログは通常通り更新していく予定ですが、なにぶんにも海外のことですので、ネットの接続環境が悪くなったり、何かトラブルが発生するなど、諸般の事情で記事の更新ができなかったり、メール等での連絡が取れなくなったりすることがあるかもしれません。

 いろいろとご不便・ご迷惑をおかけするかもしれませんが、その場合には、なにとぞご容赦ください。

 
 ★★★ アジア国際切手展<CHINA 2016>作品募集中! ★★★

 本年(2016年)12月2-6日、中華人民共和国広西チワン族自治区南寧市の南寧国際会展中心において、アジア国際切手展<CHINA 2016>(以下、南寧展)が開催されます。同展の日本コミッショナーは、不詳・内藤がお引き受けすることになりました。

 現在、出品作品を6月12日(必着)で募集しておりますので、ご興味がおありの方は、ぜひ、こちらをご覧ください。ふるってのご応募を、待ちしております。

 ★★★ 内藤陽介の新刊  『ペニー・ブラック物語』 のご案内 ★★★ 

       ペニーブラック表紙 2350円+税

 【出版元より】
 若く美しい女王の横顔に恋しよう!
 世界最初の切手
 欲しくないですか/知りたくないですか

 世界最初の切手“ペニー・ブラック”…名前は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという収集家も多いはず。本書はペニー・ブラックとその背景にある歴史物語を豊富なビジュアル図版でわかりやすく解説。これからペニー・ブラックを手に入れたい人向けに、入手のポイントなどを説明した収集ガイドもついた充実の内容です。

 発売元の特設サイトはこちら。ページのサンプルもご覧いただけます。


 ★★★ 内藤陽介の新刊  『アウシュヴィッツの手紙』 のご案内 ★★★ 

       アウシュヴィッツの手紙・表紙 2000円+税

 【出版元より】
 アウシュヴィッツ強制収容所の実態を、主に収容者の手紙の解析を通して明らかにする郵便学の成果! 手紙以外にも様々なポスタルメディア(郵便資料)から、意外に知られていない収容所の歴史をわかりやすく解説。

 出版元のサイトはこちら。各書店へのリンクもあります。

 インターネット放送「チャンネルくらら」にて、本書の内容をご紹介しております。よろしかったら、こちらをクリックしたご覧ください。


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 天津加刷切手
2015-08-13 Thu 22:12
 中国天津市港湾部の浜海新区で、昨晩(現地時間12日午後11時半)、危険化学物質を貯蔵する物流企業の倉庫で大きな爆発があり、きょう(13日)の夕方までに死者50人、負傷者は700人以上という大惨事になりました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害を受けられた方には心よりお見舞い申し上げます。というわけで、きょうは天津がらみでこの1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      イタリア・天津加刷

 これは、天津のイタリア局で使うために発行された加刷切手です。

 リソルジメント(祖国統一運動)のゆえに、他の西欧諸国に比べて海外進出、特に、極東進出が遅れたイタリアでしたが、1900年の義和団事件に出兵し、ようやく、中国進出を開始。1902年、市内を縦断するように流れる“海河”の左岸、天津駅の西側一帯にイタリア租界を設定しました。ちなみに、今回の大爆発の現場は、旧イタリア租界のあった地区からは50km以上離れていますので、爆発の直接的な影響はなかったのではないかと思います。

 天津のイタリア租界では、上海を本店とした清朝との合弁銀行である“震義銀行(チャイニーズ・イタリアン銀行)”が紙幣を発行しており、当初、租界内の郵便局ではイタリア本国の切手がそのまま持ち込まれて使われていました。

 ところが、1914年に始まった第一次世界大戦の余波で、中国で広く使われていた上海ドルの為替相場が暴落し、中国国内に郵便局を設置していた列強諸国は切手の販売に関して対策を講じなければならなくなりました。暴落した上海ドルで従来どおり外国の切手を買い、それを発行国の通貨で換金するという投機が横行すれば、切手の発行国は損失を被ることになるからです。

 このため、1917年早々、イギリスが植民地香港の切手に“CHINA”の文字を加刷した切手の発売・使用し始めたのにならい、天津のイタリア局では本国切手に“Tientsin”と加刷した切手を発売。加刷切手は天津の郵便局以外では受け付けないこととしました。

 その後、加刷切手は、1922年に中国の領土保全と主権の尊重を定めたワシントン条約(9ヵ国条約)が調印され、同年末をもって、天津のイタリア局を含め、列強諸国が中国本土においた郵便局が原則として閉鎖されるまで使用されました。

 しかし、ワシントン条約は租界の存在そのものを否定したわけではないので、天津のイタリア租界はその後も残り続けます。

 すなわち、1941年、太平洋戦争が勃発すると、各地に残っていた米英系の租界は日本軍が占領し、フランス(当時、ドイツ占領下のヴィシー政府は日本に好意的な中立を保っていました)の租界は実質的な日本の支配下に置かれました。そして、1943年1月から、日本は占領地に樹立された親日派の汪兆銘政権に各国の租界を返還します。

 当初、イタリアは枢軸陣営の一角として日本とともに連合諸国と戦っていたため、天津のイタリア租界はそのまま維持されていましたが、1943年9月、イタリアが連合国に降伏すると、日本軍は天津のイタリア租界に進駐し、これを接収して汪兆銘政権に返還しています。こうして、上海に最初の租界が誕生してから100年目にして、天津のイタリア租界を最後に、中国の租界は姿を消すことになりました。

 なお、マルコ・ポーロ広場を中心に、赤レンガを基調としたイタリア風の建築が立ち並ぶ旧イタリア租界の景観は、現在でも“意式風情区”として保存されており、かつてのイタリア領事館は、天津市河北区委員会の建物として現在でも利用されています。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『日の本切手 美女かるた』  好評発売中! ★★★ 

        税込2160円

 4月8日付の『夕刊フジ』に書評が掲載されました!

 【出版元より】
 “日の本”の切手は美女揃い!
  ページをめくれば日本切手48人の美女たちがお目見え!
 <解説・戦後記念切手>全8巻の完成から5年。その著者・内藤陽介が、こんどは記念切手の枠にとらわれず、日本切手と“美女”の関係を縦横無尽に読み解くコラム集です。切手を“かるた”になぞらえ、いろは48文字のそれぞれで始まる48本を収録。様々なジャンルの美女切手を取り上げています。

 出版元のサイトはこちら、内容のサンプルはこちらでご覧になれます。ネット書店でのご購入は、アマゾンboox storee-honhontoYASASIA紀伊國屋書店セブンネットブックサービス丸善&ジュンク堂ヨドバシcom.楽天ブックスをご利用ください。


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 イベント「みんなで絵手紙」
2015-02-07 Sat 15:46
 このブログでもかねてご案内の通り、あす(8日)10:00-17:00、東京・狛江のエコルマホールにて「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」(主宰者サイトはこちら)が開催されます。僕も、13:30-14:15の時間帯で「切手と絵・手紙」と題して、トークを行う予定ですので、今日は、その予告編を兼ねて、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ドイツ・海軍艦船加刷葉書(裏)    ドイツ・海軍艦船加刷葉書

 これは、1898年3月23日、ドイツ占領下の中国・青島から差し出された葉書とその裏面です。普段の僕のブログですと、葉書の印面のある方を先に持ってくるのですが、今回は、あすの絵手紙イベントの告知を兼ねた記事ですので、絵が描かれている裏面を先に持ってきました。

 使われている葉書は、ドイツ海軍の艦船から乗務員が差し出すため、1897年7月に発行された専用はがき(当時のドイツ本国の外信葉書に“ Nur für Marine-Schiffsposten “と加刷したモノ)で、1898年3月27日付の青島(TSINTAN FORT)の消印が押されています。

 1897年11月、山東省鉅野県でドイツ人宣教師が殺害された事件を口実としてドイツは中国に出兵。膠州湾を占領し、翌1898年3月6日には清朝に対して青島を含む膠州湾一帯の99年租借と山東省内の鉄道敷設権・鉱山採掘権を清朝に認めさせました。したがって、今回ご紹介の葉書は、ドイツによる青島占領の初期に差し出されたものと言ってよいでしょう。

 裏面に描かれている絵は、ドイツの水兵が地元の女性と交歓している様子を描いたものです。葉書が書かれた3月23日の時点では、すでにドイツと清朝との交渉も終わり、戦闘は一段落していたため、ドイツ兵たちも中国の女性と遊ぶ余裕が生じたということなのでしょう。また、中国女性の服装や髪型、纏足などは、当時のドイツ人にとってはエキゾチシズムをそそられるものだったでしょうから、絵心があった差出人は、それらを、本国にも紹介したいと思ったのかもしれません。

 さて、明日のトークでは、“郵便物に絵を描くこと”の歴史を振り返りつつ、普段、絵手紙を楽しんでおられる方々に、切手や郵便制度にいままで以上に関心を向けていただくきっかけをご提供できればと考えております。なお、「みんなで絵手紙」のイベントは、僕のトーク以外にも、盛りだくさんのプログラムが用意されており、たっぷり一日お楽しみいただける内容となっておりますので、ぜひ、遊びに来ていただけると幸いです。


 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は3月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 111年前の葉書
2014-08-21 Thu 11:26
 きのう(20日)、111歳でさいたま市在住の百井盛さんが“存命中の世界最高齢の男性”としてギネス世界記録に認定されました。というわけで、百井さんが生まれた1903年当時のモノは何かないかと思って探してみたら、こんなモノが出てきました。(画像はクリックで拡大されます)

      廣州フランス局

 これは、1903年2月6日、廣州のフランス局からフランス宛に差し出された葉書です。今回、ギネスで認定された百井さんの誕生日は2月5日ということなので、この葉書は1日だけ、百井さんよりも若いということになります。
 
 さて、中国大陸におけるフランスの郵便活動は、1862年、パリの管轄の下、上海にフランス局を設置したところから始まり、以後、1889年に天津、1898年に漢口および芝罘、1900年に北京、1902年に福州、羅星塔、寧波、厦門に郵便局を開局していきました。

 これと並行して、1899年、廣東省の雷州半島東側付け根にある湾の一帯(現在の廣東省湛江市)を占領し、“廣州湾”の租借に成功したフランスは、翌1900年、この地をハノイのインドシナ総督の管轄下に置き、フランス領インドシナ(現在のベトナム、ラオス、カンボジアにほぼ相当)の飛び地のような扱いとします。

 そのうえで、1900年以降、治外法権を援用するかたちで、インドシナ郵政総局の管轄下に、蒙自雲南府(昆明)、海口、廣州、北海、重慶の各地に郵便局を設置していきました。

 今回ご紹介の葉書の廣州局の開局は1901年6月15日のことで、フランス領インドシナ切手に“CANTON/廣州”の地名をバイリンガルで加刷した切手が使用されました。

 なお、このあたりの事情については、拙著『香港歴史漫郵記』でもいろいろとご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


 ★★★ 講演会のご案内 ★★★ 

 ~韓国文化院 講演会シリーズ2014 『韓日交流史』~
 第9回は内藤陽介「韓国の切手でひも解く韓国近現代史」 です!

 ◇日時:2014年9月5日(金) 開場 18:30 開演 19:00
 ◇会場:韓国文化院 ハンマダンホール
 ◇募集人員:300名様(お申し込みはお一人様2名まで)
 ◇入場無料(事前のお申込みが必要です)
 ◇主催・お問い合わせ先:駐日韓国大使館韓国文化院 03-3357-5970

 ■ 韓国文化院のホームページ・トップの 「イベント応募コーナー」欄(こちらをクリックしてください)からお申し込みいただけます。たくさんの皆様のお申し込みを心よりお待ち申しております。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

 お待たせしました。約1年ぶりの新作です!

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

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 昆明
2014-03-02 Sun 21:40
 中国雲南省の省都・昆明市の昆明駅で、昨晩(1日夜)、刃物を持った集団が通行人らを襲撃する無差別殺傷事件が発生し、29人が死亡、130人以上が死亡しました。公安当局は容疑者4人を射殺し、1人を拘束。「新疆分裂勢力による計画的かつ組織的な重大暴力テロ事件」としています。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

       雲南加刷

 これは、1903年、昆明(=雲南府)のフランス郵便局で使用されるために発行された切手で、“YUNNANSEN”の地名と額面の“2大元”の文字が加刷されています。加刷の台切手として使われているのは、航海の神と商業の神を並べてデザインしたフランス植民地共通デザインの切手で、国名表示の部分はインドシナとなっています。

 1899年、広東省の雷州半島東側付け根にある湾の一帯(現在の広東省湛江市)を占領し、“広州湾”の租借に成功したフランスは、翌1900年、この地をハノイのインドシナ総督の管轄下に置き、フランス領インドシナ(現在のベトナム、ラオス、カンボジアにほぼ相当)の飛び地のような扱いとします。

 さらに、広州湾を租借して、華南への進出の足がかりを確保したフランスは、1900年以降、治外法権を援用するかたちで、インドシナ郵政総局の管轄下に、蒙自、雲南府(昆明)、海口、広州、北海、重慶の各地に郵便局を設置していきました。

 雲南府局の開局は1900年のことで、当初は、フランス領インドシナから距離的に近いこともあってインドシナの切手をそのまま使っていましたが、その後、1903年になって、今回ご紹介したような独自の加刷切手が発行されています。

 さて、今回の事件については、中国の公安当局は早々に“新疆分裂勢力”が犯人であると断定していますが、現時点では、容疑者の民族など具体的な情報は公表されていません。仮に、ウイグルの民族問題が絡んだ事件であったとすると、2009年7月にウルムチで発生した“ウイグル騒乱(当局発表で197人が死亡)”に次ぐ規模となりますが、新疆から遠く離れた一地方都市の昆明がなぜ、テロの標的になったのか、いまいち動機がよくわかりません。また、雲南省にはそれなりの数のウイグル人が住んでいますが、事件前の2日ほど、ウイグル人と思しき人物の姿が街中では見られなくなっていたという地元のタクシー運転手の証言もあり、謎は深まるばかりです。

 いずれにせよ、5日から北京で開催予定の全国人民代表大会は、これまでの北京市に代わり、今回から公安省が警備を主導することになっており、それに伴い、以前は北京や天津など周辺の6省市だった警戒範囲も、新疆ウイグル自治区や西部地域まで拡大されています。今回の事件をきっかけに、公安当局が厳戒態勢を中国全土に拡大する可能性も否定できないだけに、今後の推移が注目されるところです。


 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★   

 4月から、毎月1回(第1火曜日:4月1日、6月3日、7月1日、8月5日、9月2日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。(詳細はそれぞれ講座名をクリックしてください)

 ・朝鮮半島のことを学ぼう 時間は13:00-14:30です。

 ・イスラムを学ぶ 時間は15:50-17:00です。

 初回開催は4月1日で、講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 文京生涯カレッジ(第13期)のご案内 ★★★

 文京学院大学が一般向け(=どなたでも受講できます)にさまざまな講師を招いて行う通年の教養講座「文京生涯カレッジ」の第13期が4月15日から始まります。僕も、7月15・22日に「バスコ・ダ・ガマのインドを歩く」、9月9日に「ドバイ歴史紀行」のお題で登場します。詳細はこちらですので、よろしかったら、ぜひご覧ください。


 ★★★ 内藤陽介の最新作 『蘭印戦跡紀行』 好評発売中! ★★★

 『蘭印戦跡紀行』広告

 日本の兵隊さん、本当にいい仕事をしてくれたよ。
 彼女はしわくちゃの手で、給水塔の脚をペチャペチャ叩きながら、そんな風に説明してくれた。(本文より)

 南方占領時代の郵便資料から、蘭印の戦跡が残る都市をめぐる異色の紀行。
 日本との深いつながりを紹介しながら、意外な「日本」を見つける旅。

 出版元特設ページはこちらです。また、10月17日、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿南店で行われた『蘭印戦跡紀行』の刊行記念トークの模様が、YouTubeにアップされました。よろしかったら、こちらをクリックしてご覧ください。


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 寧波
2012-10-29 Mon 15:58
 中国浙江省の寧波市で、毒性の強いパラキシレンを生産する化学工場の建設計画に反対する地元住民ら1000人以上による抗議デモが26日から27日にかけて発生。一部の参加者が暴徒化して警察の車両などを破壊したり、投石するなどして多数の負傷者が出たため、きのう(28日)、市政府は工場の建設を中止すると発表しました。しかし、ネット上では、きょう(29日)もデモの呼びかけがあるほか、市長の辞任を要求する書き込みも見られるなど、緊張した状態が続いているそうです。というわけで、きょうはこの切手です、(画像はクリックで拡大されます)

         寧波消

 これは、寧波のイギリス郵便局で使用された香港切手です。

 寧波は杭州湾南岸から三門湾に至る沿海部を占める都市で、アヘン戦争の結果、1842年に結ばれた南京条約により、広州・厦門・福州・上海とともに開港地となりました。開港に伴い、寧波には各地に設けられた領事館内には郵便取扱所が置かれて郵便業務が行われるようになりました。

 1862年に香港切手が発行されると、寧波の英国局にも香港切手が支給され、N1の抹消印が使用されています。N1の印は1883年まで使われました。この間、1871年からはNINGPOの地名表示が入った円形の印が用いられましたが、当初の地名入り印は地名の表示が直線になっており、今回ご紹介の切手のように印の外周に沿った地名表示となったのは1899年以降のことです。なお、いわゆる9カ国条約に基づき、他の在中国局とともに寧波の英国局も1922年に閉鎖されました。

 ちなみに、香港切手はイギリスが中国各地に設けた他の郵便局でも使用されていますが、それらについては、拙著『香港歴史漫郵記』でもご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。 


 ★★★  T-moneyで歩くソウル歴史散歩 ★★★
   
・よみうりカルチャー荻窪
 10月30日、12月4日、1月29日、2月5日、3月5日 13:00-14:30

 8月の韓国取材で仕入れたネタを交えながら、ソウルの歴史散歩を楽しんでみようという一般向けの教養講座です。詳細につきましては、青色太字をクリックしてご覧いただけると幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。


 ★★★ イベントのご案内 ★★★

 ・11月3日(土) 10:15- 切手市場
 於 東京・池袋 東京セミナー学院
 詳細は主催者HPをご覧ください。新作の『喜望峰』を中心に、拙著を担いで行商に行きます。 会場ならではの特典もご用意しておりますので、ぜひ、遊びに来てください。

 ・11月10日(土) 11:00- 全国切手展<JAPEX>
 東京・池袋で開催される全国切手展<JAPEX>会場内で、拙著『喜望峰』刊行記念のトークイベントを予定しております。よろしかったら、ぜひ遊びに来てください。なお、詳細は主催者HPをご覧いただけると幸いです。


 ★★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★★

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 なお、本書をご自身の関係するメディアで取り上げたい、または、取り上げることを検討したい、という方は、是非、ご連絡ください。資料を急送いたします。

 
 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

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 キタイ
2012-07-12 Thu 18:18
 きょう(12日)から、東京・上野の東京芸術大学美術館で開かれる特別展「草原の王朝 契丹:美しき3人のプリンセス」がスタートしました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

       ロシア在中国局

 これは、1904年に発行されたロシア・在中国用の切手で、帝政ロシアの切手に中国を意味する“Китай(キタイ)”の文字が加刷されています。このキタイの語は契丹に由来する名称で、英語だとCathay(キャセイ)に相当します。

 ロシアと清朝との郵便交換は、1727年に両国がモンゴル国境のキャフタに海関を置いた時から始まったとされています。

 1860年、いわゆる北京条約により、ロシアはキャフタから北京にいたる郵便路線を開設し、北京に郵便取扱所を設置しました。さらに、民間業者がキャフタ、庫倫、張家口、天津に郵便取扱所を設置しました。民間の郵便取扱所は1870年3月23日にロシア帝国郵政部に接収され、帝国の正式な郵便局となりました。

 その後、ロシア局は上海・漢口・煙台に設けられたほか、1897年以降、中東鉄道の建設に合わせて、満洲里=綏芬河間ならびに哈爾賓=旅順間に多くの郵便局が開設されました。これらのロシア局は1920年11月まで活動を続けています。

 当初、在中国ロシア局ではロシア本国の切手が無加刷で使われていましたが、1899年から1916年までは、今回ご紹介しているような“Китай”加刷の切手やステーショナリーが使用されました。当時の在中国ロシア局での通貨の交換レートは清朝および中華民国の1分と1コペイカが等価です。なお、1917年以降は、中国での販売額面を加刷した切手が1920年の閉局まで使用されました。

 ちなみに、昨年夏、ハバロフスク近郊のビロビジャンを旅行した際には、地元のロシア人から盛んに「Китай?(中国人か?)」と尋ねられましたが、なるほど、かの地では中国のプレゼンスは相当なものがありました。このあたりの事情については、拙著『ハバロフスク』でもご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。

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 厦門英国局のカバー
2012-05-18 Fri 21:47
 中国建国以来最大の密輸・汚職事件とされる“厦門事件”の主犯格とされる頼昌星被告に、きょう(18日)、中国福建省厦門市の裁判所は無期懲役の判決を言い渡しました。というわけで、きょうは厦門に絡めてこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

        厦門カバー

 これは、1892年3月10日に厦門の英国局からドイツ・ハンブルク宛に差し出されたカバーで、ヴィクトリア女王の香港切手5セントが2枚貼られています。

 厦門は福建省の南部、台湾海峡を挟んで台湾の対岸に位置しており、古くは“下門”と呼ばれていました。アモイという欧米での呼称は、この下門の閩南語の発音エームイがもとになったと考えられています。

 現在の厦門という呼称は、明代の1387年に廈門城が築かれてからのことで、明末清初の鄭成功はこの地を反清運動の根拠地の一つとして戦いました。1840年にアヘン戦争が勃発すると、1841年にイギリス軍に占領され、翌1842年の南京条約によって開港となり、1860年代以降、茶葉の積出港として海外に知られるようになりました。

 郵便に関しては、南京条約後の1844年に英国局が開設されたとの記録がありますが、実際の使用例としては、1846年3月15日付でイギリス・アバディーン宛に差し出されたカバーが最古とされています。1858年には英本国から“AMOY PAID”の表示のある円形の朱印が配給され、1859年から使用されました。1862年に香港切手が発行されると、アモイの英国局にも香港切手が支給され、A1ないしはD27の抹消印が使用されています。A1の印は1882年まで、D27の印は1884年まで使われましたが、その後は、AMOYの地名表示が入った円形の印を用いて、1922年の閉局まで、切手の抹消が行われました。

 なお、厦門以外の英国局での香港切手の使用例については、拙著『香港歴史漫郵記』でもいくつかご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。

 ちなみに、厦門事件は、民間企業「遠華集団」元社長・頼昌星が煙草や自動車など計約274億元(約3425億円)相当の物資を密輸し、関税など計約140億元(約1750億円)を脱税。発覚を逃れるため政府職員64人に不動産や現金など計約3912万元(約4億8900万円)相当を贈ったとされる事件です。

 一連の事件では、福建省党委書記にして共産党政治局常務委員ナンバー4の賈慶林(人民政治協商会議主席)の妻らが関与した疑惑を指摘されており、頼が真相を語れば、中国政治を揺るがしかねないとの見方も出ていました。頼は1999年にカナダに亡命していましたが、昨年7月、亡命先のカナダから中国に強制送還。カナダの法令では、死刑の恐れがある場合は出国させてはならないと定められているため、他の密輸事件では死刑判決が出ているにもかかわらず、今回の無期判決となったというのが表向きの解説ですが、頼の生命をとりあえず保証することを条件に裏取引が行われた可能性も十分にありそうです。

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 これから上海に上陸します!
2011-11-09 Wed 09:07
 11日から中国・無錫で開催されるアジア国際切手展<CHINA 2010>に参加するため、この記事を書いたら、成田から上海に飛びます。というわけで、きょうは景気づけにこの切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

        上海プロペラ消

 これは、上海の日本局で使用された切手で、プロペラ型の印が押されています。

 わが国がなどと足並みをそろえて、中国・上海に郵便局を開設したのは1876年のことで、初期の頃は抹消印として、今回ご紹介のプロペラ型のほか、クロスロード型、アステリスク型などの印が用いられました。

 さて、展覧会の会期は11日から15日までなのですが、今回はコミッショナーとして日本からの出品作品を搬入する都合上、9日には入国するようにと先方から指示されています。成田から無錫への直行便は手配できませんでしたので、上海で入国して通関手続きを行い、その後、無錫へ向かうという段取りになりました。なお、帰国は会期終了翌日、16日夜の予定です。

 この間、ノートパソコンを持っていきますが、中国当局によるインターネット規制のため、fc2、ameblo、geocitiesで作成したサイトには、内容のいかんにかかわらず、ドメイン自体が規制対象となっているために現地からは接続できないそうです。そこで、今回は、中国滞在予定の期間中の記事は予約投稿しておいた内容を、順次、公開することにし、受賞結果を含め現地でのレポートは、帰国後、随時掲載していくつもりです。また、かようなお国事情ゆえ、メールでのお問い合わせにも対応できないことがあるかもしれません。あしからず、ご容赦ください。

 それでは、行ってまいります!


 ★★★ トーク・イベントのご案内 ★★★

 11月19日(土)13:10より、東京・目白の切手の博物館3階で開催の(財)日本郵趣協会コーリア部会例会にて、拙著『ハバロフスク』の刊行を記念して、以下のトークを行います。

 ・題目 金正日生誕の地、ヴャツコエを訪ねて
 
 現在、北朝鮮当局は、金正日が北朝鮮内の白頭山中で生まれたと主張していますが、これは事実と異なり、金日成・金貞淑夫妻がソ連領内で軍事訓練を受けている間に生まれたことが確認されています。その具体的な生誕地については諸説がありますが、最も有力視されているのは、ハバロフスク近郊のヴャツコエです。

 拙著『ハバロフスク』では、本編とは別の“付録”として、近郊のヴャツコエを訪れた体験記も収録しておりますが、今回のトークでは、現在のヴャツコエのようすなどもご紹介しつつ、お話ししたいと思います。

 * 今回のコーリア部会例会は特別例会ということで、部会の会員でなくとも、どなたでも自由にご参加いただけます。また、トークのみのご参加の場合、博物館の入館料はかかりません。 


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 今度は上海で地下鉄事故
2011-09-27 Tue 23:52
 ことし7月、浙江省温州市で死者40人を出す高速鉄道事故を起こしたばかりの中国で、きょう(27日)、上海市の市営地下鉄10号線、豫園-老西門駅間で追突事故が発生。死者こそ出なかったものの、市営地下鉄によると271人が負傷したそうです。というわけで、きょうは上海ネタのこの切手です(画像はクリックで拡大されます)

        上海S1消

 これは、上海のイギリス郵便局で使用された香港切手です。

 アヘン戦争の結果、1842年に結ばれた南京条約により、広州・厦門・福州・寧波・上海の5ヵ所が開港地となり、各地に設けられた領事館内には郵便取扱所が置かれて、極東とヨーロッパを結ぶ本格的な郵便業務が行われるようになりました。

 その後、この5ヵ所に加えて、1858年には日本の開港に伴い、箱館(函館)、兵庫(神戸)、長崎、新潟、横浜が、1860年にはアロー戦争の結果として、牛荘、芝罘、漢口、九江、鎮江、台湾府、淡水、汕頭、瓊州、南京、天津が開港され、これらの地域にもイギリスの郵便局が置かれ、各種条約に基づく開港地は21ヵ所にまで膨らみます。

 これらの郵便局でも、香港同様、1858年5月1日以降は郵便料金の前納が義務づけられ、1864年10月15日以降は、そのために香港切手が用いられることになりました。

 ところで、これらの開港地から差し出される郵便物は、1858年5月以前は、その大半が着払いの扱いで、経由地の香港を通過する際に、香港郵便局で料金などのチェックを受けるというシステムになっていました。

 1864年に、開港地の郵便局で切手を貼った郵便物を受け付けることになった後も、その慣習を踏襲するかたちで、しばらくの間、郵便物への消印は香港で行われていましたが、こうした状況を悪用して、香港へ郵便物を運ぶ途中で中国人の係員が郵便物に貼られている切手(この段階では消印は押されていません)を剥ぎ取り、換金する例が後を絶ちませんでした。

 このため、1865年11月、香港郵政局は、本国に対して、厦門、広州、福州、寧波、上海、汕頭、横浜、長崎の各局に対しても、香港同様、抹消印と日付印を支給するよう要請します。開港地の郵便局が郵便物を引き受けた時点で切手に消印を押し、中国人係員による“横領”を防ぐとともに、逓送途中で切手が脱落しても引受時には切手が貼られていたことを示すためです。なお、上海と厦門では、すでに日付印が用いられていたため、抹消印のみの支給が求められました。

 こうして、1866年2月17日、ロンドンの中央郵便局は開港地の各局に抹消印と日付印を支給することを決定。その際、各局に割り当てられたコード番号は、厦門がA1、広州がC1、福州がF1、寧波がN1、上海がS1、汕頭がS2、横浜がY1、長崎がN2、でした。今回ご紹介の切手は、そのうちの上海を意味するS1の消印が押されています。

 なお、香港切手はイギリスが中国各地に設けた他の郵便局でも使用されていますが、それらについては、拙著『香港歴史漫郵記』でもご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。 


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