内藤陽介 Yosuke NAITO
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 グアム事件犠牲者追悼のミサ
2013-02-17 Sun 20:07
 米自治領グアム島で日本人3人が死亡するなどした無差別殺傷事件で、犠牲者を追悼する特別ミサが、きょう(17日)、中心部の聖母マリア大聖堂で行われ、遺族のほか、島民数百人が参列して犠牲者と遺族に祈りをささげました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

         グアム・ローカル

 これは、1930年にグアム島内のローカル郵便用の切手で、アガナ湾をあしらったグアムの紋章が大きく描かれています。
 
 1898年の米西戦争の結果、グアムは米国に割譲され、米国による郵便制度が導入されました。ところが、現地の郵便局は戸別配達を行わなかったため、これに不便を感じた軍事総督のウィリス・ウィンター・ブラッドリーJr.は、1930年4月8日、ローカル郵便“グアム・ガード・メール”をはじめました。

 “グアム・ガード・メール”は、当初、ボルダロ社のタクシーを利用して、グアム島中部のアガナ(現ハガニア)からアサン、ピティ、スマイなど中部の都市を経由して15マイル先のアガットまで、週6回・1日1便が運ばれました。その後、同年8月29日には“グアム・ガード・メール”は島の南部のメリッソ、ウマタック、イナラハンにも拡大されています。ボルダロ社による郵便輸送は、旅客を輸送する際のついでに無償で行われていましたが、後に郵便の取扱量が増えると同社はグアム政府から月5ドルの支給を受けるようになりました。

 料金を納付するための切手に関しては、1930年4月8日、フィリピン切手に“GUAM / GUARD / MAIL”と加刷した切手が発行されましたが、7月10日、フィリピンからの切手到着が遅れたため、現地の印刷所で今回ご紹介の切手が暫定的なものとして製造されました。ちなみに、遅れていたフィリピンからの加刷切手は8月21日に到着しています。

 “グアム・ガード・メール”がそれなりの利用者を獲得したこともあって、米国郵政は、1930年1月1日からグアム島北部においても(南部では同年4月8日から)郵便物の戸別配達を行うようになり、ローカル郵便は姿を消すことになります。

 ちなみに、今回のいたましい事件の舞台となったタモン地区はハガニアに隣接するタムニンにありますが、ミサが行われた聖母マリア教会は、スペイン時代の1669年、グアム最初の教会としてハガニアに建設されました。


 【世界切手展BRASILIANA 2013の出品について】

 今年11月、ブラジル・リオデジャネイロで世界切手展 <BRASILIANA 2013> が開催される予定です。出品の国内受付期間は14日で終了しましたが、出品をお考えの方で、まだ書類をお送りいただいていない方は、至急、内藤までご連絡ください。展覧会の詳細はこちらをご覧ください。なお、現時点でお申込みいただいている出品の件数は、伝統1、郵便史1、テーマティク5、文献4です。


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