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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ラージャパクサ錫首相、辞任へ
2018-12-15 Sat 01:42
 スリランカで最高裁から首相権限の差し止め命令を受けたマヒンダ・ラージャパクサ氏が、きょう(15日)、首相職を辞任する見通しです。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ラージャパクサ訪中・カバー

 これは、2013年のラージャパクサ訪中時(当時の彼の身分は大統領)に作れられた記念カバーで、ラージャパクサの肖像写真とサインが印刷された封筒に切手を貼って記念印が押されています。

 マヒンダ・ラージャパクサは、英領セイロン時代の1945年11月18日、ハンバントータ郊外でシンハラ人仏教徒の家庭に生まれました。独立運動家で、1948年の独立後は国会議員も務めた父のドン・アルウィンが1967年に亡くなると、1970年、父の威光を背景に、スリランカ史上最年少の25歳で国会議員に初当選して政界入りし、以後、スリランカ自由党(SFLP)政権下で、労働・職業訓練大臣や漁業・水産資源開発大臣を歴任。2004年、SLFPのオーナー一族ともいうべきバンダラナイケ家のチャンドリカ・クマーラトゥンガ大統領の下、首相に就任しました。

 2005年の大統領選挙では、憲法の3選禁止条項により出馬できないクマーラトゥンガの後継者として出馬し、野党・統一国民党(UNP)の候補、ラニル・ウィクラマシンハを僅差で破り、第6代大統領に就任します。

 ラージャパクサの大統領就任当時、スリランカ国内は、1983年から断続的に続く政府軍と“タミル・イーラム解放のトラ (LTTE)”の内戦の最中にありました。

 スリランカの内戦には、1980年代、LTTEと同じタミル人を国内に抱えるインドが介入し、一時的に休戦が成立したこともありましたが、1990年にインド軍が撤退すると戦闘が再開。200年代以降は、ノルウェーの調停により何度か断続的に停戦が成立したものの、LTTEのテロ攻勢は止まず、情勢は安定しませんでした。

 このため、大統領に就任したラージャパクサは、インドの影響力拡大を防ぐため、インドの敵国である中国とパキスタンの支援を積極的に仰ぐことを決断。この戦略は、2004年以降、南アジアへの本格的な投資を開始した中国の政策とも合致することになります。

 一方、国内政治においては、ラージャパクサは、議会の多数派工作として、2007年1月に内閣改造を実施し、54人もの大臣を任命。その中には、教育相や農相がいるにもかかわらず、“高等教育相”や“家畜相”など屋上屋を架すポストも新設され、副大臣も含めると、与党の国会議員114人のうち、9人を除き、何らかのポストが就任。こうした露骨な利益誘導により議員を懐柔し、権力基盤を固めていきました。

 2009年、スリランカ政府軍はLTTEを滅ぼして全土の実効支配を回復。その実績をもって、ラージャパクサは、2010年の大統領選挙で再選されると、同年10月、ラージャパクサは憲法を修整して大統領の三選禁止などを撤廃して独裁的な傾向を強め、親族の不正な登用や大統領への権力集中をはかるとともに、不正蓄財に精を出すようになります。

 ところで、中国の胡錦濤政権は、2008年以降、“真珠の首飾り戦略”としてインド洋侵出を加速しましたが、ラージャパクサは積極的にそれに加担することで、港湾整備や道路建設事業への“支援”名目で巨額の借款を獲得しました。

 その典型とされる、セイロン島南部のハンバントータ港の建設は2008年から始まり、2010年までの第一期工事は中国が費用の85%を借款で支援し、中国の国有企業、中国港湾工程公司が担当して行われました。西部のコロンボ、東部のトリンコマリーなど、他の主要港と比べると、都市部からのアクセス整備は遅れており、港湾の稼働率は低迷していますが、“真珠の首飾り戦略”においては重要な拠点であるため、2014年には中国海軍の宋級潜水艦など複数の中国艦船が寄港しています。

 こうした状況の下で、2015年1月に行われた大統領選挙では、マイトリパラ・シリセーナ前保健相がいったんSLFPを離党したうえで野党統一候補となり、ラージャパクサを下して当選しました。

 シリセーナは、ラージャパクサ政権による文字通り“売国”的な対中依存とそれに付随する不正蓄財を批難。「スリランカは浅はかな外交政策、戦略によってイメージが破壊され、急速に国際社会からの孤立を深めていた」との認識の下、今後は「アジアの主要国であるインド、中国、パキスタン、日本との友好関係を強化し、新興国との関係も区別せず促進する」と宣言します。

 シリセーナ政権は、UNPのウィクラマシンハ元首相を首班とする挙国一致内閣を組織し、大統領の権限を縮小して民主化を進めるとともに、対中依存路線の修正を試みましたが、政府の絶対的な資金難はいかんともしがたく、ハンバントータ港建設の借款免除と引換に、2017年8月、向こう99年間の港湾運営権を11億ドルで中国企業に貸し出す契約が締結されました。

 中国企業との屈辱的な契約を結局は阻止できなかったことで、スリランカの政局は、国内産業の保護を重視する大統領と、インドとの経済関係強化を目指す首相が対立。議会は首相派が多数を占めているため、政府提出の法案はことごとく否決され、政治は機能不全に陥りました。

 これにいらだったシリセーナ大統領は、2018年10月 ウィクラマシンハを首相から解任。内戦を終結させた剛腕に期待し、政権の安定化を目指すとして、ラージャパクサを後継首相に指名したことから、ウィクラマシンハは自らの解任の無効を訴えてポストに居座り、大統領派と(前)首相派がそれぞれ議会の多数派工作を展開する事態となります。

 このため、11月9日、シリセーナは議会を解散し、来年1月5日に総選挙を行うとしましたが、反大統領派は解散を憲法違反だとして提訴。これに対して、11月13日、最高裁は大統領が宣言した議会解散の効力を差し止めたことから議会が招集され、翌14日、ラージャパクサ首相に対する不信任決議が賛成多数で可決されました。これを受けて、12月3日、裁判所はラージャパクサ首相の権限を差し止める命令を出したことに加え、13日には最高裁が大統領による議会の解散を違法と判断。追い詰められたラージャパクサは辞任を決断したというわけですが、これにより、スリランカの政治的混乱が収束していくかどうか、現時点では情勢は不透明です。

 
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 以下のスケジュールで、トークイベント・講演を行いますので、よろしくお願いします。(詳細は、イベント名をクリックしてリンク先の主催者サイト等をご覧ください) 

 12月16日(日) 武蔵野大学日曜講演会 於・武蔵野大学武蔵野キャンパス
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 中国製巨大マルクス像除幕
2018-05-06 Sun 06:29
 カール・マルクス(1818年5月5日生)の生誕200周年を祝う記念式典が、きのう(5日)、マルクスの出身地、ドイツ南西部トリーアで行われ、中国から“友好の証し”として贈られた高さ5.5メートルのマルクス像、《伟大的行者——马克思(偉大な行者 マルクス)》の除幕式が行われました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      中国・マルクス生誕200年

 これは、2018年5月4日に中国が発行された“マルクス誕生200周年”の記念切手のうち、マルクスの生家を背景に、今回、除幕式が行われた《偉大な行者》が取り上げられています。

 マルクスの誕生日は5月5日ですが、ことしは土曜日にあたっていたため(中国は公的に週休2日制を取っており、公共機関は土日が休み)、前日の4日、北京の人民大会堂に最高指導部7人を含む共産党幹部や軍関係者ら約3000人を集めて記念大会が開かれ、記念切手もこれにあわせて発行されました。

 切手に取り上げられた《偉大な行者》は、中国美術館館長で中国美術者協会副主席の彫刻家、呉為山が制作しました。

 呉為山は、1962年、江蘇省東台市生まれ。幼少期から、家にあった古書の挿絵と陶磁器の模様に関心を持ち、11歳から写生を始めました。無錫工芸技術学校在学中、無錫の伝統的な泥人形作りの名人(当時80歳の老人)のもとに通って泥人形作りを学び、その経験から、簡単で大雑把な手法で人物の風格を表現する“写意”彫塑を制作するようになり、西洋彫刻の伝統にとらわれない、中国独自の作家として高い評価を得るようになりました。

 代表作には、天安門広場東側、国家博物館前の《孔子像》や、1990年代半ばから制作されている中国文化人肖像シリーズの《老子》、《魯迅》等があります。

 また、今回の《偉大な行者》のように、中国政府の意を汲んだ政治的な作品も少なからず制作しており、2014年12月、北京の中国国家博物館で開催された「魂を描き、歴史を刻む――呉為山作・中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館拡張工事テーマ彫刻展」では、「家も家族も失う」、「避難」、「怨霊の叫び」、「勝利の壁」の4部構成の作品を発表。それらは、現在、“南京大虐殺記念館”に展示されています。

 なお、今回の《偉大な行者》の寄贈と除幕式について、ドイツ国内では、旧東独の独裁政党の流れをくむ連邦議会野党の左派党が「銅像は、200年前と同じように人々を搾取し、抑圧するシステムに対する抗議の象徴だ」などと肯定的に評価している一方、昨年9月の総選挙で連邦議会での初議席を取得した保守政党“ドイツのための選択肢”が「共産主義は多くの人々を殺害したのに、それを正当化してしまう」などと批判し、ネット上で反対デモへの参加を呼びかけ、旧東独で青年期を過ごした男性らも抗議のハンガーストライキをするなど、批判的な声も少なくありません。

 
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 尖閣諸島開拓の日
2018-01-14 Sun 16:27
 きょう(14日)は、1895年1月14日、日本政府が尖閣諸島の日本領への編入を閣議決定したことにちなむ“尖閣諸島開拓の日(尖閣の日)”です。というわけで、こんな切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      中国・駆逐艦昆明(2015)

 これは、2015年6月3日、中国が発行した“中国船舶工業”の切手のうち、南海艦隊に所属する防空ミサイル駆逐艦“昆明(2012年8月29日進水、2014年3月21日就役)”を取り上げた1枚ですが、背景に、尖閣諸島(一番左が魚釣島)が描かれています。

 わが国は、1885年以降、沖縄県当局等を通じて尖閣諸島の現地調査を幾度も行い、無人島であるだけでなく、清国を含むいずれの国にも属していない土地(無主地)であることを慎重に確認したうえで、1895年1月14日の閣議決定で、尖閣諸島を沖縄県に編入しました。

 翌1896年、魚釣島と久場島はまもなく八重山郡に編入され、北小島、南小島と共に国有地に指定され地番が設定。同年9月、魚釣島、久場島、北小島及び南小島は実業家の古賀辰四郎に対して30年間無償で貸与されることになり(無償貸与期間終了後は1年契約の有償貸与)、1932年、4島は古賀辰四郎の嗣子である古賀善次に払い下げられ私有地となりました。

 古賀家の私有地として、尖閣諸島では、アホウドリの羽毛の採取、グアノ(海鳥糞)の採掘、鰹漁業、鰹節の製造等が行われていましたが、1940年頃、古賀善次は尖閣諸島での事業を撤退し、再び無人島となります。

 第二次大戦後の1946年1月29日、GHQは「外郭地域分離覚書」を発し、北緯30度以南の南西諸島の行政権は日本から分離されました。これに伴い、尖閣諸島は沖縄の一部として米国の施政権下に置かれることになりました。

 ところが、1969年、国連アジア極東経済委員会の海洋調査で、尖閣周辺にイラクの埋蔵量に匹敵する大量の石油埋蔵量の可能性が報告されると、1971年4月、台湾の国民政府が尖閣諸島の領有権を主張しはじめます。さらに、同年12月には、中国が尖閣諸島の領有権を主張し始めました。

 しかし、そうした主張は国際的には全く相手にされず、1971年6月に沖縄返還協定が調印され、1972年5月に沖縄が祖国に復帰すると、尖閣諸島もそれに伴い、日本国沖縄県の一部となりました。

 これに対して、近年、中国は尖閣諸島への領土的野心を隠そうとせず、2008年以降、尖閣諸島沖の日本領海内での侵略行為を頻繁に繰り返しているほか、彼らの息のかかった反日団体を魚釣島西側の岩礁に不法上陸させるなど、まさにやりたい放題の状態になっています。

 こうした活動と並行して、中国側は“釣魚島(尖閣諸島の中国側の呼称)”の領有権を主張するための対外的なプロパガンダ攻勢を強めており、今回ご紹介の切手もその一環として発行されたものです。切手の発行時の報道資料には、この切手は昆明が尖閣周辺を航行している場面を取り上げたものであることは触れられていなかったため、日本側でもそのことに気付いた人は多くはなく、さしたる抗議行動も行われませんでした。この結果、尖閣周辺をわが物顔で航行する中国の駆逐艦を描く切手が、堂々と発行され、流通していくことになったというわけです。

 尖閣諸島に限らず、 領有権を巡って複数の国が争っている地域や他国の侵略によって自国の領有権が脅かされている地域に関しては、あらゆる機会をとらえて、それが自国の領土であることを繰り返し訴え続けるというのが国際社会では常識です。その意味では、中国側が今回ご紹介のような切手を発行するのも、その主張の是非とは別の次元で、ある意味当然の行動といえます。

 むしろ、そうした中国側の主張に対して、多くの日本国民が無関心で、日本政府もほぼ無策のまま過ごしてきたということが、今日の事態を招いてしまったのだという現実を受け止め、真剣に反省することがまずは必要ではないでしょうか。

 なお、領土と切手をめぐる関係、そして、そうした問題に対する日本政府の対応の拙さについては、拙著『事情のある国の切手ほど面白い』でもご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


★★ NHKラジオ第1放送 “切手でひも解く世界の歴史” ★★

 1月11日(木)に放送の「切手でひも解く世界の歴史」第14回は無事に終了しました。お聞きいただいた皆様、ありがとうございました。次回の放送は、大相撲のため1回スキップして、2月8日(木)16:05~の予定です。引き続き、よろしくお願いいたします。
 
 なお、1月11日放送分につきましては、1月18日(木)19:00まで、こちらの“聴き逃し”サービスでお聴きいただけますので、ぜひご利用ください。


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 新年快樂 吉祥如意
2017-01-28 Sat 06:52
 きょう(28日)は旧正月・春節です。というわけで、酉年の正式なスタートですから、ストレートにこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      中国年賀封緘葉書2017(部分)

 これは、昨年12月に中国で発行された2017年用のくじ付き封緘年賀はがきの絵面です。昨年の南寧で開催のアジア国際切手展<CHINA 2016>に参加した際、審査員長の焦暁光さんから頂戴しました。ステーショナリとしての全体像はこんな感じで、印面には夜明けを告げる鶏が描かれています。

      中国年賀レターシート2017

 さて、後漢末の応劭(204年没)がまとめた『風俗通義』には、蛇身人首の神“女媧”が六畜を造り、次いで人間を造ったという創造神話が記録されています。

 世界の初め、天は混沌、地は泥の塊で、女媧は水を混ぜて泥をこねて遊び、最初に鶏を作りました。女媧の作った鶏が一鳴きすると天門が開き、日月星辰が一斉に飛び出したとされています。その後、女媧は・羊・の順に、毎日ひとつずつ、計六畜をつくり、それらを管理するため、7日目に人間を作り、鶏には時を司る役割が与えられました。

 また、中国の伝統的な世界観では、日中が人間の世界であるのに対して、夜間は悪鬼の支配する世界とされており、夜明けを告げる鶏の声(1日の始まりだけでなく、元旦を告げるのも鶏の役割とされたため、元日のことを鶏日、元旦を鶏旦と呼ぶこともあります)は、鬼の世界から人間の世界への変転を象徴するもの、悪鬼避けとして尊重されました。また、大鶏が大吉と同じ発音だったこともあり、鶏は吉祥の動物とみなされていました。

 今回ご紹介の封緘葉書では、鶏に乗った子供が冠を手に持っていますが、もともと、トサカ(鶏冠)のある鶏は冠のある人、すなわち科挙に受かった官僚の象徴でもありました。したがって、鶏の上に冠(の子供)というモチーフは“官の上に官を加える”として、立身出世を象徴する意味があります。まぁ、僕自身はいまさら官途に就くということはないでしょうが、多少はこの絵にあやかって、拙著がもう少し売れて、貧乏物書きからは脱却したいものですな。


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 無事帰国しました。
2016-12-08 Thu 16:19
      南寧展・メダル授与

 本日昼前、無事、バンコク経由で南寧から帰国いたしました。アジア切手展<CHINA 2016>の会期中、現地では、日本から参加された審査員の大原敏正さん、山田廉一さん、榎沢祐一さん、出品者の井上和幸さんをはじめ、多くの方々にお世話になりました。現地滞在中、お世話になった全ての方々に、この場をお借りして、あらためてお礼申し上げます。冒頭の写真は、関係者の慰労を兼ねたエクスカーションが行われた12月4日の昼食時、焦暁光審査員長から、審査員としての参加メダルを頂戴している場面です。

 さて、今回頂戴したメダルのデザインは、以下のようなモノで、切手展会場をデザインしたロゴマークと切手展のマスコット・キャラクターが彫刻されています。

      南寧展メダル・表 南寧展メダル・裏 

 このうち、裏面に彫刻されたキャラクターは、南寧の民芸品として知られる綉球を元にデザインされたもので、今回の記念切手の1枚にも、下の画像のように、綉球とキャラクターが並べて描かれています。(右側には、キャラクターをデザインしたキーホルダーの画像も貼っておきます)

      南寧展・記念切手(玉) 南寧展・キーホルダー

 切手に取り上げられた綉球は、チワン族の間では、吉祥のシンボルとして、友愛の情を示すために贈られてきたもので、切手を通じて参加各国の友好親善を深めるという切手展の趣旨を象徴する題材として、切手やマスコット・キャラクターの題材にも取り上げられました。

 なお、来年は3-4月にオーストラリア・メルボルンでアジア切手展、8月にインドネシア・バンドンで世界切手展、10月にブラジル・ブラジリアで世界切手展が予定されています。今後とも、各切手展の際には、皆様にはいろいろとお世話になることがあるかと思われますが、よろしくお願いいたします。

 
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 * 8月6日付『東京新聞』「この人」欄で、内藤が『リオデジャネイロ歴史紀行』の著者として取り上げられました!

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 <CHINA 2016>終了
2016-12-07 Wed 22:50
      南寧展会場臨時局

 早いもので、2日に始まったアジア国際切手展<CHINA 2016>は、昨日(7日)、無事に終了しました。昨晩のうちに作品のピックアップはすべて終え、本日午前中の飛行機で中国を出国し、現在、経由地のバンコクにおります。

 3日の記事でも申し上げましたが、今回は中国当局のネット規制に対応すべく、中国でもグーグルやフェイスブック、本ブログを含むFC2利用のサイトにアクセス可能になるというルーターを日本出国時に手配してきたのですが、結論から申し上げると、全く接続できませんでした。ルーターは無事に機能しており、中国当局の規制対象とならないサイトには通常通りアクセスできましたので、これならホテルの無料ワイファイで良かったのに…と思っています。

 いずれにせよ、斯様な事情で、ご報告が遅くなりましたが、コミッショナーとして、以下の通り、今回の受賞結果をご報告申し上げます。(カタログ掲載順。カッコ内は点数です)

 ・井上和幸 Japan Definitives 1883-1892 LG (96) 特別賞つき(グランプリインターナショナル候補)
 ・須谷信宏 Japan Definitives: Vocational Series LV (88) 特別賞つき
 ・有吉伸人 Napoléon non Lauré-FRANCE1852-1862 G (91) 特別賞つき
 ・小林莞爾 Swiss Definitive Stamps (1854-82) V (80)
 ・井上和幸 Postal History of NIUAFOOU and Tin Can Mail 1882-1947 LV (85)
 ・伊藤純英 Foreign Mail in Nagasaki, Japan 1875-1905  LV (85)
 (以下、文献)
 ・(公財)日本郵趣協会 『年賀郵便 ―年賀状と切手の歴史―』 LS (78)
 ・正田幸弘 『国際展物語 1965-2004』 S (72)
 ・(公財)日本郵趣協会 『ビジュアル日本切手カタログ』 1-4 V (80)

 受賞者の皆様、おめでとうございます。

 明日の午前中、無事に帰国いたしましたら、あらためてご挨拶申し上げますが、今回の切手展に日本から参加された審査員の大原敏正さん、山田廉一さん、榎沢祐一さん、出品者の井上和幸さんをはじめ、お世話になった皆様には、あらためてお礼申し上げます。

 なお、冒頭の画像は、今回の切手展に際して開催国の中国が発行した記念切手の1枚(チワン族の伝統的な錦織が取り上げられています)を封筒に貼り、会場内郵便局の12月2日(切手展の会期初日にして切手の発行日)を押したものです。会期中、現地からの記事のアップができませんでしたので、せめて、海外にいる間にと思って中継地のバンコクから記事をアップするにあたって持って着た次第です。


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 * 8月6日付『東京新聞』「この人」欄で、内藤が『リオデジャネイロ歴史紀行』の著者として取り上げられました!

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 中国切手にヴェトナム猛反発
2013-09-17 Tue 11:15
 きのう(16日)付の『環球時報』によると、ヴェトナムの関総局は全国の税関に対し、“同国の主権を侵害する中国の切手”の検査を強化するよう命じたそうです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

       西沙諸島(中国・2013)

 これは、今年(2013年)5月19日に中国が普通切手として発行した「美しい中国」のうち、“三沙七連嶼”としてパラセル諸島(西沙諸島)を取り上げた1枚で、今回、ヴェトナム政府が問題視したものです。西沙諸島は南シナ海に浮かぶサンゴ礁の小島群で、ここでいう“三沙”は、同諸島のウッディー島(永興島)・ツリー島(趙述島)・トリトン島(中建島)を意味しています。

 パラセル諸島に関しては、フランス領インドシナ時代のアンナンが、1926年、領有を前提とした調査活動を行い、1938年以降、仏印部隊が常駐していました。

 第一次インドシナ戦争の結果、1954年にフランスは撤退し、ヴェトナムは北緯17度線で南北に分割されましたが、北緯16度30分の位置にある西沙諸島に関しては、上記のような経緯からすると、ヴェトナム国(南ヴェトナム)が継承するのが自然と見られていました。ところが、1956年、中国は突如、パラセル諸島に侵攻して東半分を占領。西半分を領有する南ヴェトナムと対峙することになります。さらに、ヴェトナム戦争末期の1974年1月には、中国はパラセル諸島西半部にも侵攻し、南ヴェトナム軍を排除して同諸島を完全に占領してしまいました。以後、パラセル諸島は中国の実効支配下に置かれています。

 ヴェトナム戦争の時代、北ヴェトナム(ヴェトナム民主共和国)は、中国からの援助を受けているという建前もあって、中国による南ヴェトナム領への侵攻に対しては事実上黙認せざるを得ませんでしたが、当然のことながら、ヴェトナム戦争が終結し統一ヴェトナムが発足すると、1979年の中越紛争もあって、西沙諸島の領有権問題はヴェトナムにとって中国による侵略の脅威を象徴するもののひとつとなりました。

 さて、今回の切手に関しては、すでにヴェトナム側は中国に対して抗議し、切手の回収を求めているとのことで、ベトナム郵政の担当者も「中国側は直ちに切手を廃棄し、ベトナムの主権を尊重すべきだ」とコメントしています。もっとも、中国側としては、西沙諸島が自国領であるということを内外に広くアピールするため、いわば確信犯的にこの切手を発行しているわけですから、ヴェトナム側の抗議をまともに相手にするとは思えません。

 そうなると、今回ご紹介の切手を貼って中国からヴェトナム宛に差し出された郵便物が、実際にどういう扱いを受けるのか、非常に興味があるところですな。可能性としては、“不適切な切手が貼られているため受け取り拒否”として差出人にそのまま返送問題の切手を黒塗りして宛先に配達切手はそのままで料金未納扱いとして受取人から不足料を徴収、などのパターンが考えられますが、いずれにせよ、その実物はなんとしても入手したいものです。

 なお、切手と領土問題の関係については、拙著『事情のある国の切手ほど面白い』でもいろいろなケースを取り上げてご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


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