内藤陽介 Yosuke NAITO
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 コロンブス出航の日
2014-08-03 Sun 07:32
 今日(3日)は、1492年にクリストファー・コロンブスがスペインから1回目の西方への航海に出発した日です。というわけで、今日はこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      バハマ・コロンブス450年

 これは、1942年にカリブ海の島国(当時は英領)バハマで発行されたコロンブス上陸450年の記念切手です。加刷の台切手に描かれているのは当時のバハマの国章で、コロンブス船団のサンタ・マリア号が大きく取り上げられています。

 バハマは、米国フロリダ半島対岸のグランド・バハマ島から最南端のイナグア島までの間の約700の島々と2400の岩礁からなるバハマ諸島を領土とする島国で、首都ナッソーのあるニュー・プロビデンス島を含めて、人間が住んでいる島はそのうちの30ほどしかありません。

 1492年8月3日、インドを目指してスペインのパロス港を出航したクリストファー・コロンブスの艦隊は、10月12日、バハマ諸島の東端、先住民のルカヤン族が“グアナハニ島”と呼んでいた島に上陸。これが、一般に“コロンブスの新大陸発見”と呼ばれている出来事にあたります。このことから、バハマは“コロンブスが最初に上陸した国”として、国章にサンタ・マリア号を取り上げることになったわけです。

 コロンブスは上陸に感謝して、この島を“サン・サルヴァドル(=聖なる救世主)”と命名しましたが、同時に、周辺の海域の水深が浅いことから、この地域一帯をスペイン語で“浅い海”を意味する“バハ・マル”と呼びました。これが、“バハマ”の語源となりました。

 コロンブスがサン・サルヴァドルに上陸した際、島では約4万人のルカヤン族が平和に暮らしていましたが、大人しい彼らは、すぐに、侵略者たちによって奴隷狩りのターゲットとなり、疫病の流行もあって、25年ほどで死に絶えてしまいます。以後、スペイン人たちはアフリカから黒人奴隷を連れてきて、バハマ諸島で働かせることになりました。ちなみに、後に英領となるバハマですが、英国人として最初にバハマ諸島にやってきたのは、1649年、エルーセラ島に上陸したピューリタンたちでした。

 さて、1日からスタートした全日本切手展(と併催のカリブ切手展)ですが、早いもので、本日3日が最終日となりました。英領ギアナのコットン・リールをはじめ名品が目白押しのカリブ切手展や力作ぞろいの競争展示など、ぜひ、お見逃しなきよう、会場でお運びいただけると幸いです。

 *昨日の拙著『朝鮮戦争』の刊行記念トークイベントは無事、盛況のうちに終了いたしました。ご参加いただきました皆様には、この場をお借りして、あらためてお礼申し上げます。なお、会場内にて早々に完売してしまい、ご迷惑をおかけした『朝鮮戦争』ですが、昨日夕方、補充の在庫が入荷し、会場内のスタンペディア・ブースにて販売しておりますので、よろしかったら、ぜひ、実物をお手に取ってご覧いただけると幸いです。

        
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 バハマの独立記念日
2014-07-10 Thu 08:46
 きょう(10日)は、カリブ海の島国・バハマが、1973年7月10日に英連邦の一国として独立したことにちなみ、同国の独立記念日になっています。というわけで、この切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      バハマ(1860)

 これは、1860年に発行されたバハマの1セント切手です。デザイン的には、前年(1859年)に発行された最初の切手と同じですが、最初の切手が無目打なのに対して、1860年発行のモノからは目打が入っています。

 バハマは、1492年10月12日、クリストファー・コロンブスがアメリカで最初に上陸したとされるサン・サルバドル島を含む島国で、1647年以降、英国によって植民地化され、1783年、正式に英領となりました。現在のように英連邦を構成する独立国となったのは1973年7月10日のことでした。

 郵便に関しては、1760年代から英本国との往来があり、地元の新聞社“ザ・バハマ・ガゼット”が新聞を配達する必要から、事実上の郵便局として機能していました。バハマ政庁として正規の郵便局が設置されたのは1788年のことです。1804年には "BAHAMAS"と1行で記した印が使われるようになりました。1841年には英本国との定期便がスタート。1858年には英本国の切手が持ち込まれ、首府のナッソーで"A05"の抹消印が使われましたが、翌1859年からは、バハマ独自の切手の切手が使われています。

 1859年の切手は、ヴィクトリア女王の肖像の左下にパイナップルを、右下に巻貝を描いたデザインです。パイナップルは当時のバハマの代表的な農産物で、巻貝は、バハマ諸島の様々な海の生命を代表するものとして、独立後も国章に描かれています。

 さて、ことし(2014年)は、わが国とカリブ共同体(旧英領を中心にカリブの14か国1地域が加盟。バハマも加盟国です)の事務レベル協議開始後20年が経過した年であるとともに、ジャマイカならびにトリニダード・トバゴとの国交樹立50周年にもあたることから、“日・カリブ交流年”とされています。

 8月1-3日、東京・墨田区で開催が予定されている<全日本切手展2014>でも、これにちなみ、外務省の認定を受けた“日・カリブ交流年”の行事として“カリブ切手展”を併催の予定です。今後も、同展の事前プロモーションを兼ね、機会を見つけてカリブ共同体加盟諸国・地域の切手をご紹介していきたいと考えておりますので、よろしくお付き合いください。
 

 ★★ 講座「切手を通して学ぶ世界史:第一次世界大戦から100年 」のご案内 ★★ 

       中日・講座チラシ    中日・講座記事

 7月18日・8月29日・9月19日の3回、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、第一次大戦100年の企画として、「切手を通して学ぶ世界史」と題する講座を行います。

 講座では、ヨーロッパ、中東、日本とアジアの3つの地域に分けて、切手や絵葉書という具体的なモノの手触りを感じながら、フツーとはちょっと違った視点で第一次世界大戦の歴史とその現代における意味を読み解きます。

 詳細は、こちらをご覧ください。

 * 左の画像は講座のポスター、右は講座の内容を紹介した5月20日付『中日新聞』夕刊の記事です。どちらもクリックで拡大されますので、よろしかったらご覧ください。
 

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 アマゾン紀伊国屋書店ウェブストアなどで、6月20日から配信が開始されました。よろしくお願いします。(右側の画像は「WEB本の雑誌」で作っていただいた本書のポップです)


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 WAR TAX
2014-03-17 Mon 11:43
 所得税の確定申告は今日(17日)までですが、皆さんは無事に済まされましたか?手回し良く2月中に済ませたという方も多いのでしょうが、僕は今年もまた〆切ギリギリ、先ほどようやく書類を提出したところです。というわけで、というわけで、毎年恒例“TAX”ネタの1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

       バハマ・戦時税加刷

 これは、1918年、カリブ海のバハマでジョージ5世の1シリング切手に“WAR TAX”と加刷して発行された切手です。

 バハマは、1492年10月12日、クリストファー・コロンブスがアメリカで最初に上陸したとされるサン・サルバドル島を含む島国で、1647年以降、英国によって植民地化され、1783年、正式に英領となりました。現在のように英連邦を構成する独立国となったのは1973年7月10日のことでした。

 郵便に関しては、1760年代から英本国との往来があり、1804年には "BAHAMAS"と1行で記した印が使われるようになりました。1841年には英本国との定期便がスタート。1858年には英本国の切手が持ち込まれ、首府のナッソーで"A05"の抹消印が使われましたが、翌1859年からは、バハマ独自の切手の切手が使われています。

 さて、第一次大戦が長期化すると、1915年のカナダを皮切りに、郵便物に対しても郵便料金とは別に戦時税が加算されることになり、各地でそのための切手が発行されるようになりました。バハマでは、戦争末期の1918年2月、半ペニー、1ペニー、3ペンス、1シリングの切手に、地元の印刷所で“WAR TAX”と加刷した切手が発行されたのが最初で、以後、終戦後の1919年にかけて、14種類の加刷切手が発行されました。今回ご紹介の切手は、そのうちの最初に発行された1シリング切手です。

 ところで、ことしは、わが国とカリブ共同体(旧英領を中心にカリブの14か国1地域が加盟。バハマも加盟国です)の事務レベル協議開始後20年が経過した年であるとともに、ジャマイカならびにトリニダード・トバゴとの国交樹立50周年にもあたることから、“日・カリブ交流年”とされています。8月1-3日、東京・墨田区で開催が予定されている<全日本切手展2014>でも、これにちなみ、特別企画としてカリブ切手展を併催の予定です。今後も、同展の事前プロモーションを兼ね、機会を見つけてカリブ共同体加盟諸国・地域の切手をご紹介していきたいと考えておりますので、よろしくお付き合いください。
 

 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★   

 4月から、毎月1回(第1火曜日:4月1日、6月3日、7月1日、8月5日、9月2日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。(詳細はそれぞれ講座名をクリックしてください)

 ・朝鮮半島のことを学ぼう 時間は13:00-14:30です。

 ・イスラムを学ぶ 時間は15:50-17:00です。

 初回開催は4月1日で、講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 講座「世界紀行~月一回の諸国漫郵」のご案内 ★★★ 

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 東京・江東区亀戸文化センターで、5月から毎月1回、世界旅行の気分で楽しく受講できる紀行講座がスタートします。美しい風景写真とともに、郵便資料や切手から歴史・政治背景を簡単に解説します。受講のお楽しみに、毎回、おすすめの写真からお好きなものを絵葉書にしてプレゼントします!

 詳細は、こちらをご覧ください。


 ★★★ 文京生涯カレッジ(第13期)のご案内 ★★★

 文京学院大学が一般向け(=どなたでも受講できます)にさまざまな講師を招いて行う通年の教養講座「文京生涯カレッジ」の第13期が4月15日から始まります。僕も、7月15・22日に「バスコ・ダ・ガマのインドを歩く」、9月9日に「ドバイ歴史紀行」のお題で登場します。詳細はこちらですので、よろしかったら、ぜひご覧ください。


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 日本の兵隊さん、本当にいい仕事をしてくれたよ。
 彼女はしわくちゃの手で、給水塔の脚をペチャペチャ叩きながら、そんな風に説明してくれた。(本文より)

 南方占領時代の郵便資料から、蘭印の戦跡が残る都市をめぐる異色の紀行。
 日本との深いつながりを紹介しながら、意外な「日本」を見つける旅。

 出版元特設ページはこちらです。また、10月17日、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿南店で行われた『蘭印戦跡紀行』の刊行記念トークの模様が、YouTubeにアップされました。よろしかったら、こちらをクリックしてご覧ください。


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