内藤陽介 Yosuke NAITO
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 半夏生
2017-07-02 Sun 13:07
 きょう(2日)は夏至から数えて11日目の半夏生。関西や瀬戸内地方では、稲の根がタコの足のようにしっかりと張って豊作になるようにとのゲン担ぎで、タコを食べる習慣のある日です。というわけで、タコを描く切手の中から、この1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      サンマリノ・世界リウマチ年

 これは、1977年10月19日にサンマリノが発行した“世界リウマチ年”の記念切手で、タコに絡まれる女性が描かれています。世界リウマチ年は、1977年の1年を通じて、リウマチ性疾患の予防と対策、研究を推進するための運動を行うため、世界リウマチ連盟とWHOが設定したもので、その趣旨に賛同した各国から関連の記念切手が発行されています。

 今回ご紹介のサンマリノの切手もその1枚で、切手の図案は、リウマチで関節や結合組織の自由がきかない状況を象徴したものということなのですが、僕などは、リウマチ云々というより、葛飾北斎の艶本『喜能会之故真通』の中の木版画「蛸と海女」を連想してしまいます。
 
 ちなみに、北斎の「蛸と海女」では、仰向けに寝た女性の陰部を正面から大蛸が吸っている構図で描かれており、「いつぞハいつぞハと、ねらいすましてゐたかいがあつて、けうといふけう、とうとう、とらまへたア」と語る大蛸に対して、快感で息も絶え絶えになった女の台詞には「ぞつぞつと、こし(腰)におぼへがなくなって、フゝゝゝウ、フゝゝゝウ」との一文があります。

 もちろん、リウマチによる腰痛で腰の感覚が全くなくなる人はあるわけですが、今回ご紹介の切手の図案をそういう風に理解せよというのは、心の穢れた僕にはちょっと難しいですな。


 ★★★ 全日本切手展のご案内  ★★★ 

 7月15-17日(土ー月・祝) 東京・錦糸町のすみだ産業会館で全日本切手展(全日展)ならびにオーストラリア切手展が開催されます。詳細は、主催団体の一つである全日本郵趣連合のサイトのほか、全日本切手展のフェイスブック・サイト(どなたでもご覧になれます)にて、随時、情報をアップしていきますので、よろしくお願いいたします。

      全日展2017ポスター

 *画像は全日展実行委員会が制作したチラシです。クリックで拡大してご覧ください。

 ことしは、香港“返還”20周年ということで、内藤も昨年(2016年)、ニューヨークの世界切手展<NEW YORK 2016>で金賞を受賞した“A History of Hong Kong(香港の歴史)”をチャンピオンクラスに出品します。よろしかったら、ぜひ会場にてご覧ください。


 ★★★ NHKラジオ第1放送 “切手でひも解く世界の歴史”  ★★★ 

  6月29日(木)に放送の「切手でひも解く世界の歴史」の第5回は無事に終了しました。お聞きいただいた皆様、ありがとうございました。次回の放送は、大相撲があるため、少し間が開いて7月27日(木)16:05~の予定です。引き続き、よろしくお願いいたします。 

 なお、29日放送分につきましては、放送から1週間、こちらの“聴き逃し”サービスでお聴きいただけますので、ぜひご利用ください。

 ★★★ 内藤陽介 『朝鮮戦争』(えにし書房) 重版出来! ★★★ 

      朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

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 世界の国々:サンマリノ
2015-04-22 Wed 18:24
 アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2015年4月22日号が、先週刊行されました。僕が担当しているメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回はサンマリノを取り上げています。その記事の中から、この1枚をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

        サンマリノ・女神

 これは、1918年、第一次大戦時のイタリア軍の病院を支援するためにサンマリノが発行した寄附金つき切手で、同国の自由の女神像が描かれています。

 “世界最古の共和国”とされるサンマリノの国家としてのルーツは、西暦301年、石工のマリヌス(聖マリーノ)が、ローマのキリスト教迫害を逃れ、この地に逃れてきたのがルーツに求められます。ただし献上の記録としてサンマリノの存在が確認できるのは951年以降です。

 1463年、サンマリノはリミニ(現エミリア=ロマーニャ州リミニ県)を支配するマラテスタ家の攻撃を受けましたが、これを撃退したばかりか、マラテスタ家領に進攻して領土を拡大しました。そして、1631年、教皇ウルバヌス8世はサンマリノの“国家”としての独立を公式に承認。このとき、すでにサンマリノは共和政体を採用しており、これが現在まで続く“世界最古の共和国”の由来となりました。

 “世界最古の共和国”としてのサンマリノは“自由(LIBERTAS)”を国の標語とし、国章下部のモットーにもこの語を刻んでいます。リベルタ広場に置かれた自由の女神像は、そうした建国の理念を象徴するもので、彫刻家ステファノ・ガレッティの作。1876年9月30日、アックアヴィーヴァ公爵夫人オティッラ・ワーグナーが市民に対して寄贈したもので、アックアヴィータはサンマリノ西部の水源地の名に由来しています。ちなみに、今回ご紹介の切手は、額面の5チェンテジミに対して、5チェンテジミの寄附金を上乗せして販売されています。

 さて、 『世界の切手コレクション』4月22日号の「世界の国々」では、サンマリノの歴史の中で、イタリア統一の時代と第二次大戦の時期にスポットを当てた2本の長文コラムのほか、サンマリノ最初の切手、ガリバルディ、ナポレオン1世、アイルトン・セナなどのゆかりの人物の切手や郷土料理の切手などもご紹介しております。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧いただけると幸いです。

 なお、本日発売の4月29日号では、「世界の国々」はブータンを特集していますが、こちらについては、来週、このブログでもご紹介する予定です。
 

 ★★★ イベントのご案内 ★★★

 ・4月25日(土) 11:00-12:00 スタンプショウ
 於 東京都立産業貿易センター台東館(浅草) 特設会場
 出版記念のトークを行います。入場は完全に無料ですので、ぜひ、遊びに来てください。スタンプショウについての詳細はこちらをご覧ください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『日の本切手 美女かるた』 発売! ★★★ 

         日の本切手 美女かるた・表紙 税込2160円

 4月8日付の『夕刊フジ』書評が掲載されました!

 【出版元より】
 “日の本”の切手は美女揃い!
  ページをめくれば日本切手48人の美女たちがお目見え!
 <解説・戦後記念切手>全8巻の完成から5年。その著者・内藤陽介が、こんどは記念切手の枠にとらわれず、日本切手と“美女”の関係を縦横無尽に読み解くコラム集です。切手を“かるた”になぞらえ、いろは48文字のそれぞれで始まる48本を収録。様々なジャンルの美女切手を取り上げています。

 出版元のサイトはこちら、内容のサンプルはこちらでご覧になれます。ネット書店でのご購入は、アマゾンboox storee-honhontoYASASIA紀伊國屋書店セブンネットブックサービス丸善&ジュンク堂ヨドバシcom.楽天ブックスをご利用ください。


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