内藤陽介 Yosuke NAITO
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 レユニオンのローラン・ギャロス飛行
2015-07-30 Thu 15:14
 インド洋西部にある仏領レユニオン島の海岸で、きのう(29日)、昨年3月に消息を絶ったマレーシア航空機(乗員乗客239人)のものとみられる飛行機の残骸が発見されました。というわけで、レユニオンで飛行機がらみと言えば、この1枚でしょうか。(画像はクリックで拡大されます)

      レユニオン・ローラン・ギャロス飛行

 これは、1937年にレユニオンで発行されたローラン・ギャロス号によるフランス=レユニオン間の飛行に際して発行された加刷切手です。

 レユニオン島はマダガスカル島東方のインド洋上にある島で、1507年、ポルトガル人が発見した後、1640年、フランス人が上陸してフランス領と宣言しました。当初は、ブルボン島と呼ばれていましたが、フランス革命後、レユニオン島と改名されています。

 フランスは、インドへの中継地としてこの島への植民を進め、コーヒーとサトウキビの栽培を開始しましたが、1869年にスエズ運河が開通すると、インド方面への中継港としての役割は減少することになりました。

 一方、ローラン・ギャロスは、世界で初めて地中海横断飛行に成功したフランスの伝説的なパイロットで、第一次大戦中はフランス空軍の英雄として活躍しましたが、大戦末期の1918年10月にドイツ軍に撃墜して死亡。その栄誉をたたえて、テニスの全仏オープンの会場は“ローラン・ギャロス競技場”と命名されており、全仏オープンそのものも“ローラン・ギャロス・トーナメント”と呼ばれています。

 今回ご紹介の切手に関わるローラン・ギャロス号も彼にちなんで命名されたファルマン199型機で、1938年12月、パリ→テュニス→カイロ→ジブチ→タナナリヴ(マダガスカル)を経由してモーリシャスまで飛行を行い、翌1937年1月20日、モーリシャスを発って2月1日にパリに帰着しました。これが、フランス本土とモーリシャスを結ぶ航空便の第1便となりました。

 その帰路、ローラン・ギャロス号は少量の航空便を運びましたが、その多くは寄港地のレユニオンで積み込まれました。今回ご紹介の切手は、このときのエアメールに貼るために発行されたもので、エアメールには "MAURICE FRANCE / lère Liaison aéropostale / Avion Roland Garros / Voyage de retour”との印が押されています。


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