内藤陽介 Yosuke NAITO
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World Wide Weblog
 サンタはコンドルで手紙を運ぶ
2016-12-24 Sat 14:35
 きょう(24日)はクリスマス・イヴです。というわけで、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ブラジル・クリスマスカード(1936) ブラジル・クリスマスカード(1936・裏面)

 これは、1936年のクリスマスに際して、シンジカト・コンドル航空が作ったクリスマスカードで、同年12月19日、サンパウロからプラハ宛に送られています。葉書に書かれている“BOAS FESTAS”は、直訳すると“良いパーティーを”の意味ですが、クリスマスと新年のあいさつに使われるポルトガル語で、英語で言えば、“Merry Christmas and Happy New Year”のような表現です。

 さて、葉書を制作したシンジカト・コンドル航空は、ロイド・ドイツ航空が、コロンビア企業のSCADTA(コロンビア=ドイツ空輸会社:Sociedad Colombo-Alemana de Transporte Aéreo )と合同で1924年に設立したコンドル・シンディカート社(本社ベルリン)を母体として、1927年12月1日、リオデジャネイロで設立されました。

 当初は、飛行艇ユンカースG-24を用いて、リオ=ポルト・アレグレ間で週2便の定期運航を行っていましたが、次第に路線を拡大し、1936年までに、ベレン=リオデジャネイロ=ポルト・アレグレ(以上、ブラジル)=モンテヴィデオ(ウルグアイ)=ブエノス・アイレス(アルゼンチン)=サンティアゴ(チリ)線およびブラジル国内のサンパウロ=コルンバ=クイアバ線(その後、ボリヴィアまで乗継可)を主力路線とする航空会社に成長しました。

 一方、ドイツのルフトハンザは、フランスのアエロポスタルに対抗して、欧州=南米間の旅客および郵便輸送を計画した際、もともと、ドイツとの関係が深かったシンジカト・コンドルに目をつけます。そして、ルフトハンザが飛行船を用いてフリードリヒスハーフェン(ドイツ)=ナタール=レシフェ=リオデジャネイロまでの路線を運航し、そこからシンジカト・コンドルの路線につなぐということで、欧州=南米間の航空網をカバーすることになりました。今回ご紹介の葉書も、そうした文脈にそって制作されたものです。

 その後、1939年に第二次大戦が勃発し、1942年にブラジルが連合国側に立って参戦すると、シンジカト・コンドルはブラジル政府の指示によりドイツ系の経営陣を一掃したうえで、セルビソス・アエレオス・コンドル航空と改称。さらに、1943年にはポルトガル語で南十字星を意味するクルゼイロ航空と改名します。1975年にはヴァリグ・ブラジル航空の傘下に入り、同社を補佐するかたちで国内外の路線を運航していましたが、1993年1月、ヴァリグ・ブラジル航空に完全に吸収合併され消滅しました。

 なお、ヴァリグ・ブラジル航空とその歴史については、拙著『リオデジャネイロ歴史紀行』でもご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。 


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 * 8月6日付『東京新聞』「この人」欄で、内藤が『リオデジャネイロ歴史紀行』の著者として取り上げられました!

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 国際コーヒーの日
2016-10-01 Sat 09:32
 きょう(1日)は、国際コーヒー協会が定めた“コーヒー年度”の初日であることから、“国際コーヒーの日”です。というわけで、こんな切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ブラジル・コーヒー(1938)

 これは、1938年1月17日にブラジルで発行された“ブラジル産コーヒー”の宣伝切手で、実がなったコーヒーの枝とコーヒー豆、ブラジル国旗の入った麻袋が描かれています。

 もともと、ブラジルの地にはコーヒーは自生していませんでしたが、1727年、仏領ギアナから持ち込まれた種を用いてパラー州で栽培が始められたといわれています。

 その後、ブラジル各地で奴隷労働力を使ったコーヒー栽培が盛んになり、19世紀前半には約150万人の奴隷が輸入されて大規模なプランテーション経営が始まり、一気に世界最大のコーヒー生産国にのし上がった。

 ちなみに、コーヒー生産の急速な拡大の副作用として、1840年代には、リオデジャネイロでもコーヒー栽培を目的とした乱開発が進み、コルコヴァードの丘周辺もすっかり禿山になってしまい、水資源の確保にも支障が生じるようになりました。このため、当時の皇帝、ドン・ペドロ2世(在位1831-89年)はコーヒー農園を奥地に移して、リオの裏山の再植林を命じ、世界各地からさまざまな草木が集められました。「都市公園の森林の再造林では世界で最も成功した例の一つ」として、世界遺産にも登録された“山と海との間のカリオカの景観群”を構成するチジュカ国立公園とその周辺の景観は、こうして作られました。

 さて、1850年代、ドン・ペドロ2世の治世下でブラジルの奴隷制度は廃止されると、ヨーロッパ、そして日本などからの移民が労働力を担うことになりますが、ブラジルは一貫してコーヒー大国としての地位を守り続け、2013年には全世界の生産量892万840トンのうち、3分の1に相当する296万4538トンを生産しています。これは、世界2位のヴェトナムの生産量、146万1000トンの倍以上です。

 このように、世界のコーヒー市場において圧倒的なシェアを有するブラジルでは、毎年9月末にコーヒーの収穫・出荷が終わることから、これにあわせて10月1日から翌年9月30日までが“コーヒー年度”となっています。

 これを踏まえて、2015年7月14日、ロンドンで開催された国際コーヒー機関(ICO)の常任理事は、それまで各国ごとに9月29日頃を中心に行われていた“コーヒーの日”を統合して、2015年以降、10月1日を“国際コーヒーの日”に指定。この日を中心に、飲料としてコーヒーの普及を促進し、各種の記念イベントを行うとともに、フェアトレードコーヒーを普及促進し、コーヒー農家の苦境についての啓発活動が展開されています。

 なお、ブラジルのコーヒーについては、拙著『リオデジャネイロ歴史紀行』でもいろいろなエピソードをご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


★★★ 講座のご案内 ★★★

 ・よみうりカルチャー荻窪 「宗教と国際政治」
 10月から毎月第1火曜の15:30より、よみうりカルチャー荻窪(読売・日本テレビ文化センター、TEL 03-3392-8891)で講座「宗教と国際政治」がスタートします。初回は10月4日です。ぜひ、遊びに来てください。詳細は、こちらをご覧いただけると幸いです。

 ・毎日文化センター
 それぞれ、1日講座をやりますので、よろしくお願いします。(詳細は講座名をクリックしてご覧ください)

 10月11日(火) 19:00-20:30 リオデジャネイロ歴史紀行
 11月17日(木) 10:30-12:00 ユダヤとアメリカ 
  

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 NY・マンハッタンで爆発
2016-09-18 Sun 18:29
 ニューヨーク・マンハッタンのチェルシー地区で、現地時間の17日夜(日本時間18日午前)、爆発があり、この記事を書いている時点で、29人がけが、うち1人が重傷だそうです。負傷された方々には心よりお見舞い申し上げるとともに、1日も早い御快癒をお祈りしております。というわけで、今回の事件現場の近くを通ったカバーということで、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ブラジル・反ナチラベルカバー  ブラジル・反ナチラベルカバー(裏)

 これは、1943年9月11日、リオデジャネイロからニューヨーク宛に差し出された書留便です。第二次大戦中のため、ブラジル出国時と米国入国時にそれぞれ開封検閲された後、9月24日にニューヨーク中央郵便局に持ち込まれ、そこから、ニューヨーク市内のチャーチ・ストリートの郵便局に持ち込まれ、そこから、証券取引所のあるウォール・ストリートにも近いジョン・ストリートの宛先に届けられました。

 ニューヨークの中央郵便局(現ジェームス・ファーレー郵便局)は8番街の31丁目と33丁目の間にあり、正面は、今回の事件があったチェルシーの西側に面しています。今回、爆発があったのはそこから少し南下した7番街と6番街の間の23丁目ですが、このうちの6番街の南端がチャーチストリートの北端となります。そこからチャーチストリートを南下すると、チャーチストリートの郵便局があります。宛先のジョン・ストリートは、チャーチストリートの郵便局前を南進し、次の交差点からビージー・ストリートを左折して1本目、ブロードウェイにぶつかったら再び南進して2本目の通りとなります。

 さて、今回ご紹介のカバーは、裏面に、第二次大戦中のブラジルで作られた反独プロパガンダ・ラベルが張られているのがミソです。

 1939年9月に第二次大戦が勃発した当初、ブラジル国内では、陸軍の上層部はドイツに好意的でしたが、大統領のヴァルガスは中立を維持していました。

 ところが、1941年12月、日本軍による真珠湾攻撃を受けて大戦に参戦した米国は、ブラジル北東部の戦略的な位置を重視し、ブラジルを自陣営に取り込もうとします。その一環として、米国は、ヴァルガス政権の経済政策の目玉の一つであったヴォルタ・レドンダ国立製鉄所の建設資金として2000億ドルを供与し、その代償として、レシーフェに米軍基地を設置。一方、ヴァルガス政権も、中立を掲げながらも、明らかに米国寄りの外交路線に舵を切るようになっていきました。

 一方、米国と戦闘状態に突入したドイツは大西洋戦線で潜水艦Uボートを用いた連合国の通商破壊作戦を展開していましたが、その結果、1942年1月から7月までの間に13隻のブラジル商船がドイツの潜水艦攻撃によって沈められます。さらに、同年8月には、潜水艦U-507により、2日間で5隻のブラジル船が沈められ、600人以上が犠牲になりました。この8月のUボート攻撃に対して、ブラジル国内の反独世論が沸騰。ヴァルガスは陸軍内の反対論を抑え込んで、8月22日、ドイツに対して宣戦を布告し、1944年にはラテンアメリカ諸国の中では唯一、ヨーロッパ戦線に派兵しています。

 こうした状況の中で、ドイツへの敵愾心を煽るためのプロパガンダ・ラベルが作られ、その一部は郵便物にも貼られています。今回ご紹介のカバーに貼られているのもその一種で、ラベルには、ブラジルを狙うナチスの鍵十字をつけた腕が描かれ、「ヒトラーの言葉:我々はブラジルをドイツ人の土地に変える」との文言が入っています。

 ブラジルには19世紀以来、多くのドイツ系移民が渡っていたこともあり、ヒトラーは1933年の政権掌握以前からブラジルに興味を持っていたとされています。1939年にヘルマン・ラウシュニンクが発表した『ヒトラーとの対話』(邦題『永遠なるヒトラー』)によると、政権掌握以前の1932年の時点で、彼は次のように語ったとの記述があります。

 ブラジルに新しいドイツを建設しよう。そこにはわれわれの望むすべてのものがあるのだ。フッガー家とヴェルザー家がそこに土地を持っていたのだから、われわれは南米大陸に対して権利がある。われわれは、統一以前のドイツが破壊してしまったものを修復しなければならない。

 ラウシュニンクの証言については、発表当時、大いにセンセーショナルなものとして受け止められる反面、その信憑性に疑問があるとの指摘もなされていますが、少なくとも、ブラジルでは上記の発言が実際にあったと考える人が少なからずいたからこそ、ヒトラーが南米を狙っているとのプロパガンダ・ラベルが作られ、郵便物に貼られて、人々の生活の中を往来していたと考えることもできましょう。

 なお、第二次大戦とブラジルとのかかわりについては、拙著『リオデジャネイロ歴史紀行』でもまとめておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


★★★ トークイヴェントのご案内 ★★★

 拙著『リオデジャネイロ歴史紀行』の刊行を記念して、東京・青山の駐日ブラジル大使館で下記の通り、トークイヴェントを開催いたします。ぜひ、ご参加ください。

 ・日時 2016年9月23日(金)18:00~20:00(17:30受付開始)
 ・会場 駐日ブラジル大使館 セミナー・ルーム
  〒107-8633 東京都港区北青山2丁目11-12 (地図はこちらをご覧ください)
 ・参加費 無料
 ・定員 30名(申込多数の場合は先着順)

  * 9月19日(月)までに、お名前・ご連絡先・ご所属を明記の上、電子メール、ファックス等で下記宛にお申し込みください。(お送りいただいた個人情報は、大使館へ提出する以外の目的には使用しません)
  申込先 えにし書房(担当・塚田)
  〒102-0074 千代田区九段南2-2-7-北の丸ビル3F
  Tel. 03-6261-4369 Fax. 03-6261-4379
  電子メール info★enishishobo.co.jp (スパム防止のため、★の部分を半角@に変えてご送信ください)

 なお、トークヴェベント終了後、20:30より近隣のブラジルレストラン「イグアス」にて懇親会を予定しております。(イグアスの地図はhttp://tabelog.com/tokyo/A1306/A130603/13048055/ をご覧ください) 
 会費は、『リオデジャネイロ歴史紀行』1冊の代金込みで6500円(書籍不要の場合は5000円)の予定です。参加ご希望の方は、トークイベントお申し込みの際に、その旨、お書き添えください。なお、懇親会のみの御参加も歓迎いたします。


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 * 8月6日付『東京新聞』「この人」欄で、内藤が『リオデジャネイロ歴史紀行』の著者として取り上げられました!

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 世界の国々:ブラジル
2016-06-26 Sun 09:47
 ご報告が遅くなりましたが、アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2016年6月22日号が、先週、発行されました。僕が担当したメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回はブラジルの特集です。その記事の中から、この1点をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      ブラジル・植物園(1937)

 これは、1937年に発行されたリオデジャネイロ植物園の切手です。

 リオデジャネイロ植物園は、ポルトガル植民地時代の1808年、ジョアン6世によって西インド諸島などから輸入されるスパイスの栽培のために設立されました。コルコヴァードの丘の麓の総面積140haの敷地は、絶滅危惧種を含むブラジル原生の植物や外国の植物6500種が植えられている54ヘクタールの人工栽培地と、自然林で構成されており、なかでもヤシは900種類に及んでいます。

 今回ご紹介の切手に取り上げられているのは、植物園の入口までの750m続いているヤシ並木で、この道は、ブラジルの植物学者で初代園長の名前を採って、“ジョアン・バルボーザ・ロドリゲス通り”と呼ばれています。

 さて、『世界の切手コレクション』6月22日号の「世界の国々」では、ブラジル最初の切手“牛の目”日系移民についての長文コラム2本のほか、世界の生産量の3分の1を占めるコーヒー、ポン・ヂ・アスーカル、建築家オスカー・ニーマイヤー、リオのカーニヴァル皇太子時代の両陛下訪伯の切手などもご紹介しています。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧ください。

 なお、僕が担当する「世界の国々」は、次回は29日発売の7月6号でのグレナダ・グレナディーンズの特集(グレナダとしては2回目)になります。こちらについては、発行日以降、このブログでもご紹介する予定です。


 ★★★ 講座のご案内 ★★★

 下記の通り、各地のよみうりカルチャーで公開講座を行います。ぜひ、ご参加ください。

・イスラムを知る―ISはなぜテロに走るのか
 よみうりカルチャー横浜 7/2(土) 13:00~14:30

・切手でたどる東京五輪とその時代
 よみうりカルチャー荻窪 7/9(土) 13:00~14:30

 詳細につきましては、それぞれの会場・時間をクリックしてご覧いただけると幸いです。


 ★★★ 内藤陽介の新刊  『ペニー・ブラック物語』 のご案内 ★★★ 

       ペニーブラック表紙 2350円+税

 【出版元より】
 若く美しい女王の横顔に恋しよう!
 世界最初の切手
 欲しくないですか/知りたくないですか

 世界最初の切手“ペニー・ブラック”…名前は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという収集家も多いはず。本書はペニー・ブラックとその背景にある歴史物語を豊富なビジュアル図版でわかりやすく解説。これからペニー・ブラックを手に入れたい人向けに、入手のポイントなどを説明した収集ガイドもついた充実の内容です。

 発売元の特設サイトはこちら。ページのサンプルもご覧いただけます。


 ★★★ 内藤陽介の新刊  『アウシュヴィッツの手紙』 のご案内 ★★★ 

       アウシュヴィッツの手紙・表紙 2000円+税

 【出版元より】
 アウシュヴィッツ強制収容所の実態を、主に収容者の手紙の解析を通して明らかにする郵便学の成果! 手紙以外にも様々なポスタルメディア(郵便資料)から、意外に知られていない収容所の歴史をわかりやすく解説。

 出版元のサイトはこちら。各書店へのリンクもあります。

 インターネット放送「チャンネルくらら」にて、本書の内容をご紹介しております。よろしかったら、こちらをクリックしたご覧ください。


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 世界漫郵記:リオデジャネイロ③ 
2016-04-29 Fri 08:21
 『キュリオマガジン』2016年5月号が発行されました。僕の連載「郵便学者の世界漫郵記」は前回に続き、リオデジャネイロ(以下、リオ)篇の第3回目。今回はコルコヴァードの丘のキリスト像にフォーカスをあてました。その記事の中から、この1点をご紹介します。(以下、画像はクリックで拡大されます) 

      コルコヴァードのキリスト(1934・初版)

 これは、1934年のパチェッリ枢機卿(後のローマ教皇ピウス12世)のブラジル訪問に際してブラジルが発行した記念切手で、コルコヴァードのキリスト像を上空から見下ろすデザインとなっています。

 この時の記念切手は、同図案の色違いで、300レイスと700レイスがあるのですが、今回ご紹介の300レイス3つの版があって、初版がワイン・レッド、2版がチェリー・レッド、3版が朱色と微妙に刷色が異なっているので区別が可能です。上の画像はチェリー・レッドの初版ですが、ついでなので、2版と3版の切手の画像も下に貼っておきましょう。

      コルコヴァードのキリスト(1934・2版)  コルコヴァードのキリスト(1934・3版)

 この画像のうち、左が2版で右が3版です。同系統の色なので区別がしづらいかもしれませんが、初版・2版と違って、3版にはキリストの左肩の上の雲に筋が入っています。(下にその部分を拡大してみました。左が2版、右が3版です)

     キリスト1934年2版拡大  キリスト1934年3版拡大

 なお、コルコヴァードのキリスト像は、リオの、というよりもブラジルのシンボルとも言うべき存在ですから、幾度となく切手にも取り上げられていますが、今回ご紹介の切手はその最初の1枚となります。

 今回の『キュリオマガジン』の記事では、その主なものをご紹介しつつ、実際のキリスト像と見比べながら、僕自身が感じたこと、考えたことをいろいろ書いてみました。機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。

 また、2013年の国際切手展にあわせて現地取材をしたものの、その後、諸般の事情でお蔵入りになっていたリオデジャネイロ本を作る企画が、リオ五輪を前に急遽復活し、現在、その準備を進めています。書籍のタイトルや刊行日など、詳細につきましては、追々、このブログでもご案内いたしますので、よろしくお願いします。


 ★★★ 講座のご案内 ★★★

 ・よみうりカルチャー荻窪 「宗教と国際政治」
 4月から毎月第1火曜の15:30より、よみうりカルチャー荻窪(読売・日本テレビ文化センター、TEL 03-3392-8891)で講座「宗教と国際政治」がスタートします。ぜひ、遊びに来てください。詳細は、こちらをご覧いただけると幸いです。
 

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 ローランド・ヒル誕生日
2015-12-03 Thu 09:50
 きょうは、世界最初の切手、ペニー・ブラックの発案者、ローランド・ヒルの誕生日(生年は1795年)です。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ブラジル・ローランドヒル・シート

 これは、1938年にリオデジャネイロで開催された国際切手展<BRAPEX>に際してブラジルが発行した記念切手のシートで、単片切手には、ローランド・ヒルとペニー・ブラック、ブラジル最初の切手“牛の目”が描かれています。ローランド・ヒルの肖像が描かれた切手としては、これが最初の1点となります。

 ローランド・ヒルは1795年、イングランド・ウスターシャー州のキダーミンスター生まれ。父親のトマスは社会主義の原型ともいうべき社会改良主義者(ちなみに、マルクスとエンゲルスの『共産党宣言』が出版されたのは、およそ半世紀後の18481年です)で、特に教育改革に興味を持っており、1803年、バーミンガム郊外の廃校を買い上げてヒル・トップ・スクールを開校しました。同校は、それまでにはなかった自由な校風が評判となり、新しい時代を象徴するモデル校と称賛されました。理数系の分野に秀でていたローランドは、12歳の頃から、父親の経営する学校で学びながら、下級生の授業を担当しています。

 ヒル・トップ・スクールの成功に気をよくした一家は、1819年、バーミンガム郊外にヘイゼルウッド・スクールを開校。その運営はローランドを含むヒル3兄弟が中心になっていましたが、当時23歳になっていたローランドは、同校の建築デザインを担当しただけでなく、事実上の責任者として、当時としては珍しかった少人数クラス制を取り入れるなど、革新的な教育を実践しました。そして、その成果を盛り込んだ教育改革案を1822年に発表し、いちやく、教育者・教育改革者として広く知られる存在となります。

 勢いに乗る3兄弟は、1827年、ロンドンに進出し、3校目の学校を北ロンドンのトテナムのブルース・カッスルに開校。ローランドは正式に校長に就任し、キャロライン・ピアソンと結婚するなど、生活も安定し始めました。ところが、良くも悪くも進取の気性に富みすぎていたローランドは、ほどなくして、ブルース・カッスルの校長職を弟に譲り、発明と社会改革の提案に熱中するようになります。

 教育者だったローランドは、バーミンガム時代、文字の読める者が、ロンドンで発行された数日遅れの新聞を大声で読み上げて、人々にその内容を知らせるという光景を日常的に目にして、どんな立派な改革や制度であっても、それを庶民が容易に知ることができなければ意味がないと考えるようになり、情報と通信の分野での確信を目指そうとしたのです。

 当時、彼が特許を取得しようとしたアイディアとしては、たとえば、新聞印刷のための輪転機の原型、モールス信号の原型、道路舗装の原型、郵便物をより早く届けるため、郵便物を弾薬やテューブを使って飛ばす仕組等がありますが、いずれも日の目を見ませんでした。

 ところで、1831年、南オーストラリア会社が設立され、入植希望者への土地の売却が開始されます。こうして、従来の流刑植民地とは異なる、自由植民地(自由意思による移民によって建設された植民地)としての南オーストラリア州が建設されることになりました。

 この機会をとらえ、1832年、ヒルは貧困を解消し、犯罪を減少させるためには、英国内の人口の過密を緩和することが必要で、そのためには、オランダに倣った海外移民政策をすべきと提案します。これが、南オーストラリアでの植民地建設の推進役となっていたエドワード・ウェイクフィールドの目に留まり、1833年、ヒルは南オーストラリア植民地化委員会のメンバーに抜擢されました。同委員会での活動は1839年まで続き、1836年末以降の州都アデレードの建設という形で実を結ぶことになります。

 南オーストラリア植民地化委員会の仕事を通じて、英国政府とのコネクションができたヒルは、過去の経験もあって郵便改革にも強い関心を示し、改革の推進役であったウォレスの知遇を得て、1836年、郵便改革に関する膨大な資料を入手しました。

 それらを子細に検討して結果を踏まえ、1837年1月4日、ヒルは『郵便制度の改革――その重要性と実行可能性』と題するパンフレット(の初版)を刊行。郵便料金が高いため、人口の増加や産業の発展の度合いに比べて郵便の利用が増えない現状を指摘した上で、郵便料金を大幅に引き下げ、書状の基本料金を1ペニーとすることなどを骨子とした郵便改革を提唱。これが、最終的に、1840年5月のペニー・ブラックの発行につながっていくことになります。

 なお、このあたりの事情につきましては、拙著『英国郵便史 ペニー・ブラック物語』でも詳しくご説明しておりますので、機会がありましら、ぜひご覧いただけると幸いです。 


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 <Brasiliana 2013>受賞速報
2013-11-24 Sun 05:45
       ブラジル・戦勝記念(栄光)     ブラジル展パルマレス

 今月19日(以下、現地時間)からブラジル・リオデジャネイロで開催中の世界切手展<Brasiliana 2013>ですが、現地時間23日20時からのパルマレス(受賞パーティー)に先立ち、正式な受賞結果が発表となりました。日本からの出品に対する賞の結果は、以下の通りです。(以下、リストは出品者名は日本語表記、作品名は英文でリスト記載のとおりです。カッコ内は点数ですが、速報値ゆえ、誤りなどがありましたらご容赦ください)

・児玉博昭 Japan: General Nogi 2sen issue 1937-1947 V(83)
・池田健三郎 Prompt Delivery in Japan as Nationwide services LV(85)
・伊藤純英 Foreign Mail in Nagasaki, Japan 1875-1905 LV(86)
・大場光博 The Opening of China 1745-1897 LV(87)
・西海隆夫 The History of Cartography-Mapping the World and Regions LV(89)
・大沼幸雄 L. v. Beethoven - His Life in a Historical Context and His Legacy LG(95)
・勝井明憲 History of the Telephone - Telegraph to digitalization G(90)
(以下文献)
・(公財)日本郵趣協会 『切手画家. 木村 勝の世界』 V(83)
・松本純一 『A History of the French post office of Yokohama』 G(92)+SP
・正田幸弘 『ブラジル郵便史概說』 V(83)
・山崎好是 『小判切手=事故印=』 V(80)
・山崎好是 『風景印2012』 LS(70)
・吉田敬 『Stampedia Philatelic Journal 2013』 LV(86)
・(株)日本郵趣出版 『戦前の小型記念スタンプ集』 LS(75)
・(公財)日本郵趣協会 『ビジュアル日本切手カタログVol.1記念切手編1894-2000』 LS(78)
・山崎好是 『国際返信切手券』 V(80)(エントリーとは別の本が到着したので、実際に到着した本に切り替えて審査) 
・山崎好是 『日本記号入切手カタログ』 V(82)

 * 文献部門への出品資格は、著者・編集者・出版社にありますので、必ずしも、出品者イコール著者ということではありません。

 あらためて、受賞された皆様には、心よりお祝いを申し上げます。なお、当初の予定では、内藤もKorea and the Cold war 1945-1953と題する作品を出品することになっていましたが、その後、審査員補(アプレンティス)として審査に関わることになったため、出品を撤回し、代わりに児玉さんの作品がエントリーすることになりました。

 冒頭に掲げた画像は、1945年5月、第二次大戦での連合国の勝利(ブラジルは、1941年12月に米国が参戦したことを受けて、1942年8月31日、連合国の一員として独伊両国に宣戦布告しています)を記念して発行された切手のうち、“栄光”と名づけられたデザインの1枚で、女神グロリアと更新する兵士が描かれています。受賞者の皆さんの栄誉・栄光をたたえるつもりで、取り上げました。また、右側は、日本人のテーマティク出品者としてFIPの世界切手展で初めて大金賞を受賞するという快挙を成し遂げた大沼さんが、パルマレスでメダルを受け取っている場面です。大沼さん、あらためておめでとうございました。


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 ブラジル国旗の日
2013-11-19 Tue 11:34
 きょう(19日)は、1889年11月19日に現在のブラジル国旗の原型が作られたことにちなみ、ブラジルでは“国旗の日”となっています。というわけで、せっかくリオデジャネイロに滞在中ということでもありますので、この切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

       ブラジル航空切手(1933)

 これは、1933年6月7日にブラジルが発行した航空切手で、ブラジル国旗と飛行機が描かれています。背景には、リオデジャネイロのシンボルであるポン・ヂ・アスーカルが描かれているのが(リオ滞在中の身としては)嬉しいところです。

 1889年11月15日、ブラジルでは共和革命により帝政が打倒されました。これに伴い、新政府の国旗を作る必要が生じます。

 当初、革命政府の財務大臣ルイ・バルボーザは星条旗を元にした国旗を提案しましたが、大統領のデオドロ・ダ・フォンセカはこれを拒否。最終的に、帝政時代の国旗(緑色の地に黄色の菱形を配し、中央に皇室の紋章を描くデザイン)をもとに、中央の紋章を天球儀に変えたデザインの新国旗が採用されました。ちなみに、帝政時代、国旗の緑色は皇帝のブラガンサ家を黄色は皇妃の実家でハプスブルク家を象徴するものとされていましたが、現在では、緑色は森林を、黄色は金と鉱物資源を象徴していると説明されています。

 国旗の中央に置かれている天球儀は、革命記念日である1889年11月15日午前8時30分のリオデジャネイロ(当時のブラジルの首都)の空を表したもので、中央には共和国のスローガンである“秩序と進歩”がポルトガル語で記されています。なお、天球儀の星の数は、ブラジル国内の州の数を反映しているため当初は21でしたが、1960年4月14日から1968年5月28日までは22、次いで1992年5月11日までは23、以後、現在までは27になっています。

 ちなみに、昨日はリオ市内の観光に出かけてきたのですが、風のほとんどない穏やかな日だったため、垂れた状態の国旗が多くて、あまりカッコいい写真が撮れませんでした。それでも、国旗の日に現地にいて国旗の写真を1枚もアップしないのは何となく悔しいので、旧中央郵便局(現在はフツーの郵便局です)の正面玄関上に掲げられた国旗の画像を下に貼っておきます。

       旧リオ中郵玄関上の国旗

 さて、世界切手展<Brasiliana 2013>の開幕を告げるオープニング・セレモニーは、いよいよ当地時間の本日14時(日本時間18日03時)から一般公開が始まり、19時30分オープニング・セレモニーが行われて正式にスタートとなります。明日の記事では、そのようすと併せて、無事、展覧会が始まったことをご報告できるのではないかと思いますので、今しばらくお待ちください。


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 2014年1月11日・18日・2月8日のそれぞれ13:00-15:00、文京学院大学生涯学習センター(東京都文京区)で、「絵葉書と切手でたどる世界遺産歴史散歩」と題する講座をやります。(1月18日は、切手の博物館で開催のミニペックスの解説)

 新たに富士山が登録されて注目を集めるユネスコの世界遺産。 いずれも一度は訪れたい魅力的な場所ばかりですが、実際に旅するのは容易ではありません。そこで、「小さな外交官」とも呼ばれる切手や絵葉書に取り上げられた風景や文化遺産の100年前、50年前の姿と、講師自身が撮影した最近の様子を見比べながら、ちょっと変わった歴史散歩を楽しんでみませんか? 講座を受けるだけで、世界旅行の気分を満喫できることをお約束します。

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 出版元特設ページはこちらです。また、10月17日、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿南店で行われた『蘭印戦跡紀行』の刊行記念トークの模様が、YouTubeにアップされました。よろしかったら、こちらをクリックしてご覧ください。


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 ブラジル切手展・補遺
2008-11-03 Mon 07:32
 はやいもので、<JAPEX>も今日が最終日。おとといきのうと満洲・東北切手展、戦後日本切手展にからめた記事を書きましたので、きょうは、もう一つの特別展示、ブラジル切手展にちなんで、こんなモノをもってきました。(画像はクリックで拡大されます)

 ブラジル移民のカバー
 ブラジル移民のカバー(裏)


 これは、日系ブラジル移民が日本宛に差し出したカバーです。消印の日付がよく読めないのですが、裏面(下の画像)には差出人による“1934.6.2.”との書き込みと、受取人による“昭和9年7月18日届ク”との書き込みがあります。差出人の住所表示は、ブラジル・サンパウロ州ノロエステ線リンス駅タラマ耕地となっていて、地番が全く書かれていません。広大な農場に住み込みで働いていたということなのでしょうか。

 また、カバーの表面にはあらかじめ、YOKOHAMA JAPAOとの表示や日本語での住所表示を行うための県名や郡名の記載欄が印刷されており、この種の封筒がブラジル日系移民向けに大量に作られていた様子がうかがえます。なお、貼られている切手は、1920年に発行の100レイスならびに300レイス切手で、これ自体はありふれた切手です。

 今回のブラジル切手展では、渡辺勝正さん・正田幸弘さん・村岡安廣さんのご協力で、“牛の目”をはじめ、初期の名品がずらっと並びましたが、移民100年を記念しての日伯友好年のイベントとしては、日本とブラジルを往来したカバーのコレクションも展示すべきだったかな、とすこし反省しています。というわけで、遅ればせながら、こんなカバーをご紹介してみたという次第です。


 イベントのご案内

 いよいよ本日最終日! 全国切手展<JAPEX>

 ことしも、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館と目白の切手の博物館の2ヶ所で開催します。今年の目玉は、何といっても“満洲・東北切手展”ですが、トーク関係での僕の出番は、以下のとおりです。

 11月3日(月・祝)
  11:00 “戦後日本切手展”ギャラリー・トーク(目白会場)

 トークそのものの参加費は無料ですが、<JAPEX>への入場料として、両会場共通・3日間有効のチケット(500円)が必要となります。あしからずご了承ください。皆様のお越しを心よりお待ち申しております。

 *昨日開催の“戦後日本切手展”ギャラリー・トークおよび中公新書ラクレ presents 『大統領になりそこなった男たち』刊行記念トークは、盛況のうち、無事に終了いたしました。ご参加いただきました皆様には、あらためてお礼申し上げます。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★     

 アメリカ史に燦然と輝く偉大な「敗者たち」の物語    
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 出馬しなかった「合衆国生みの親」、リンカーンに敗れた男、第二次世界大戦の英雄、兄と同じく銃弾に倒れた男……。ひとりのアメリカ大統領が誕生するまでには、落選者の累々たる屍が築かれる。そのなかから、切手に描かれて、アメリカ史の教科書に載るほどの功績をあげた8人を選び、彼らの生涯を追った「偉大な敗者たち」の物語。本書は、敗者の側からみることで、もう一つのアメリカの姿を明らかにした、異色の歴史ノンフィクション。好評発売中!

 もう一度切手を集めてみたくなったら 
 雑誌『郵趣』の2008年4月号は、大人になった元切手少年たちのための切手収集再入門の特集号です。発行元の日本郵趣協会にご請求いただければ、在庫がある限り、無料でサンプルをお送りしております。くわしくはこちらをクリックしてください。
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