内藤陽介 Yosuke NAITO
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 『郵趣』今月の表紙:ジョージ5世在位25年
2007-05-01 Tue 00:12
 スタンプショウ(昨日、無事に終了しました)があったりして、ご報告が遅くなりましたが、(財)日本郵趣協会の機関誌『郵趣』の2007年5月号ができあがりました。『郵趣』では、毎月、表紙に“名品”と評判の高い切手を取り上げていて、僕が簡単な解説文をつけていますが、今月は、こんなモノを取り上げました。(画像はクリックで拡大されます)

ジョージ5世即位25年

 これは、1935年にオーストラリアが発行したジョージ5世即位25周年の記念切手です。

 イギリス国王ジョージ5世は1910年、父王エドワード7世の崩御によってイギリス国王として即位し、1935年に即位25周年を迎えました。この機会を捕らえて、英連邦のさまざまな国と地域が記念切手を発行していますが、その多くは国王の肖像とウィンザー城を描く共通図案のオムニバス形式のモノでした。これに対して、オーストラリアでは、愛馬アンザック(Anzac)にまたがる国王の姿が描く独自のデザインの切手(F.D.マンレイが制作)が発行されています。

 アンザックとは、もともとAustralian New Zealand Army Corpsの略で、オーストラリア人とニュージーランド人とで構成されたイギリス軍のなかの軍団の名。第一次大戦中のガリポリ半島(ダーダネルス海峡の西側、エーゲ海とマルマラ海に面する半島)の上陸作戦では多くの犠牲を出したことで有名です。第一次大戦中、ザクセン・コーブルク・ゴーダ家という家名がドイツ風だったため、ウィンザー家と改称したジョージ5世とオーストラリアの関係を語るのにふさわしい題材といえそうです。

 ちなみに、ジョージ5世本人は、この切手が発行された翌年の1936年に崩御。次の国王として即位したのが、シンプソン夫人との“王冠をかけた恋”で有名なエドワード8世です。

 さて、今月号の『郵趣』では、巻頭のタイ切手特集が読み応えアリです。今年は夏にバンコクでアジア国際切手展も開催されるほか、秋の<JAPEX>でもタイの特集展示をやる予定です。それぞれの切手展への参観を予定していられる方は、是非、今月号の『郵趣』でタイ切手の概要をおさらいしてみてはいかがでしょうか。

 【飛鳥美人の救出まであと9日】
 5月10日、劣化の激しい高松塚古墳・西壁壁画“飛鳥美人”の取り外し作業が始まります。この壁画の発見当時の美しい姿を再現した「高松塚保存基金」の切手(1973年3月発行)と、当時の高松塚ブームならびに切手ブームについては、拙著『沖縄・高松塚の時代』をご覧ください。
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