郵便学者・内藤陽介のブログ
 切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。
06 | 2008/07 | 08
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

 岩手山の切手
 きょう未明、東北地方を中心に強い地震があり、岩手県北部の洋野町で震度6強、同県野田村と青森県八戸市、同県五戸町、同県階上町で震度6弱を観測したそうです。東北では、先月14日にも岩手・宮城内陸地震があったばかりで、何とも心配です。被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 というわけで、きょうはお見舞いの意味も兼ねて、震源地(気象庁によると、岩手県沿岸北部だそうです)岩手県がらみの切手の中から、この1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

 第25回国体

 これは、1970年10月に岩手県で開催された第25回国体の記念切手で、馬術競技と岩手山が描かれています。

 このときの大会は、1970年10月10日から15日まで、岩手県下24市町村56会場で、1万7244名が参加して行われました。開会式は、10月10日、昭和天皇ご夫妻の臨席の下、盛岡市の県営運動公園で行われ、中尊寺の法灯から採火した炬火が会場で点火されています。
 
 切手の右下に描かれているのは、岩手県花の桐の花で、本来はここに示すように紫色で印刷されていますが、一部にピンク色で印刷されたものが存在しています。今回の切手は、当初の発行予定枚数2100万枚から、発行直前に50万枚増やされて、最終的に2150万枚の発行となりましたから、ピンク色のバラエティというのも、そのこととなにか関係があるのかもしれません。

 もっとも、僕自身は“ピンクの桐の花”とされる切手を何度か見せられたことがあるのですが、いずれも、紙が焼けてシミが出ているなど、コンディションがあまり良くないモノばかりで、元の状態から褪色ないしは変色したものなのか、あるいは、元からピンク色で印刷されたモノなのか、いまいちよくわからなかったというのが正直なところです。インクのバラエティということであれば、当然、それなりの枚数が存在しているはずですから、誰が見ても間違いのない、コンディションの良いモノをぜひ一度拝んでみたいものです。

 なお、この切手を含む基本料金15円時代の記念・特殊切手については、拙著『一億総切手狂の時代』でもいろいろと解説しておりますので、よろしかったら、ぜひご一読いただけると幸いです。

 トーク・イベントのご案内
 8月2・3日(土・日)に東京・大手町のていぱーくで開催のサマーペックス会場内にて、拙著『韓国現代史:切手でたどる60年』の刊行を記念したトーク・イベントを行います。2日は14:00から、いわゆる“竹島切手“についての話題を中心に、3日は14:30から、韓国切手に見る日本時代の“遺産”についての話題を中心に、お話しする予定です。サマーペックスのHPにアクセスしていただくと、無料の招待チケットをプリントアウトしていただくことができます。当日は、会場ならではの特典もご用意しておりますので、よろしかったら、ぜひ、遊びに来てください。

 もう一度切手を集めてみたくなったら
 雑誌『郵趣』の2008年4月号は、大人になった元切手少年たちのための切手収集再入門の特集号です。発行元の日本郵趣協会にご請求いただければ、在庫がある限り、無料でサンプルをお送りしております。くわしくはこちらをクリックしてください。


アクセス数 (2005年6月1日〜)

プロフィール

内藤陽介 (ないとう・ようすけ)

Author:内藤陽介 (ないとう・ようすけ)
 1967年、東京都生。東京大学文学部卒業。郵便学者。日本文芸家協会会員。切手の博物館・副館長。切手などの郵便資料から、国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱し、研究・著作活動を続けている。
 主著:<解説・戦後記念切手>シリーズ(日本郵趣出版、現在、第6巻まで刊行)、『北朝鮮事典』、(竹内書店新社)、『外国切手に描かれた日本』(光文社新書)、『切手と戦争』(新潮新書)、『反米の世界史』(講談社現代新書)、『皇室切手』(平凡社)、『これが戦争だ!』(ちくま新書)、『満洲切手』(角川選書)、『香港歴史漫郵記』(大修館書店)、『タイ三都周郵記』(彩流社)ほか著書多数。最新作は『韓国現代史:切手でたどる60年』(福村出版)

月別アーカイブ

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード

Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ