内藤陽介 Yosuke NAITO
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 チリ大地震の津波
2010-03-01 Mon 09:53
 一昨日(27日)、南米チリで起きた大地震に伴い、昨日(28日)午後、太平洋側を中心に北海道から沖縄までの広い範囲で津波が観測されました。被害に遭われた方には、お見舞い申し上げます。というわけで、きょうはこの切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      日本チリ修好100年

 これは、1997年に発行された“日本チリ修好100年”の記念切手です。

 日本とチリの外交関係は、1897年に日本チリ修好通商航海条約が署名されたことから正式に始まりました。1997年の修好100年に際しては、1992年11月、両国で記念式典の開催をはじめとする各種記念行事が実施され、フレイ大統領夫妻、常陸宮同妃両殿下の相互訪問が行われています。

 今回ご紹介の記念切手は、そうした記念行事の一環として、両国が同じデザインの切手を同日発行したもので、「チリ富士とも呼ばれている『オソルノ山』、両国をつなぐ大平洋及び両国国旗の一部分を題材に、葛飾北斎の富岳三十六景の『神奈川沖浪裏』の表現をイメージしてデザイン」したものだそうです。

 チリといえば、いまから半世紀前の1960年5月22日にも、チリのバルディビア近海を震源として発生した地震で最大6メートルの津波が三陸海岸沿岸を中心に襲来し、142名が死亡した例があり、今回の地震と津波でそのことを思い出した方も多いのではないかと思います。この切手も、(デザイナーの本音では)チリといえば津波という連想によるものだったのかもしれません。

 今回の地震で、チリでは生産量世界一の国営銅公社が2ヵ所の鉱山の操業を停止したほか、バルパライソの主要港や石油精製所2ヵ所も閉鎖されるなど、主要産業にも深刻な影響が出ています。チリの1人あたりの国民総所得は9400ドルで、ブラジルやアルゼンチンを上回り、中南米経済の牽引役となってきた国だけに、今後、チリ経済の低迷が中南米全体に悪影響を与えることが心配です。

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