内藤陽介 Yosuke NAITO
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World Wide Weblog
 デンマーク国債の発行を凍結
2015-01-31 Sat 23:41
 デンマーク政府は、このう(30日)、国債の発行を当面凍結すると発表しました。投資家による国債購入を通じた外貨流入=自国通貨クローネの高騰阻止が目的です。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      デンマーク・1クローネ(1922)

 これは、1922年にデンマークが発行した1クローネ切手です。

 デンマークの通貨クローネは“王冠”の意味で、同種の通貨はノルウェーやドイツ諸侯国でも使用されていました。

 すなわち、1873年5月5日、スウェーデンとデンマークはスカンディナヴィア通貨同盟を締結。これに、スウェーデンとの同君連合を形成していたノルウェーが1875年に参加します。通貨同盟は、2.48クローネ(クローナ)/金1グラム、あるいは金0.403グラム/クローネの固定相場による金本位制で、3国の通貨単位は1クローネ(クローナ) = 1/2デンマークリクスダラー 1/4ノルウェーターラー = 1スウェーデンリクスダラーと等価とされていました。

 各国は、このレートに従って独自通貨を発行。1905年にノルウェーがスウェーデンとの同君連合を解消して独立した後も、通貨同盟じたいは存続しましたが、第一次世界大戦勃発直後の1914年8月2日、スウェーデンが金本位制から離脱して変動相場制に移行したことで通貨同盟は崩壊。ただし、その後も、各国は通貨名を変更せずにそのまま独自通貨を発行し続けました。これが、現在のデンマーク・クローネの直接のルーツです。なお、今回ご紹介の切手は、1クローネ額面の切手としては、このデンマーク・クローネの導入後に発行された最初の切手となります。

 さて、デンマークでは、過去、2000年、2004年、2008年にユーロ導入の是非をめぐる国民投票が行われましたが、いずれも、反対派が過半数を占めて導入は否決され、現在でも独自通貨のクローネが維持されています。

 このため、今月22日、欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和の導入を決定したことでユーロ安が進むと、相対的に有利な運用先を目指す投資家らが資金をクローネに振り向ける動きが活発化。このため、デンマーク政府としては、自国通貨の安定のため、今回の措置に踏み切ったというわけです。


 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は2月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


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 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 きょうからJTPC展です
2015-01-30 Fri 10:04
 きょう(30日)から、東京・目白の切手の博物館で第6回テーマティク出品者の会(JTPC:Japan Thematic Philatelists Club)の切手展がスタートします。今回は、自動車を題材とした作品を御出品の牧野克彦一さんの御尽力で、きょう・あす(30-31日)は下のデザインのような小型印が使用されます。(以下、画像はクリックで拡大されます)

      テーマティク出品者の会小型印(2015)

 というわけで、きょうは、牧野さんの御尽力に敬意を表するとともに、開催のご挨拶を兼ねて、自動車関連のこんなマテリアルを持ってきました。

      シトロエン・ハーフトラック  シトロエン・ハーフトラック(裏)

 これは、1922年のシトロエンによるトンブクトゥ遠征隊によって運ばれた絵葉書とその裏面です。

 フランスのアンドレ・シトロエンは、第一次大戦中、ダブルヘリカルギアと大砲用の砲弾製造で築いた財産を元手に、1919年、ヨーロッパにおける自動車の大衆化を目指し、パリのセーヌ川・ジャヴェル河岸の軍需工場を転用して“シトロエン自動車会社”を創業します。

 当時のフランスでは、すでに、1882年に世界最古の自動車メーカーとして創業したプジョー社や1898年創業のルノー社などが自動車市場を押さえており、後発メーカーのシトロエンは、米国のフォード社に倣った大衆車の生産という以外にも、何か新機軸を打ち出して先行2社に対抗する必要がありました。

 そこで、創業者のアンドレは、“空間を時間によって征服する”という理想を掲げ、世界各国を自動車が走り回ることで、異なる文明世界をひとつに結び付けることができるという壮大な目標をぶち上げます。そして、その具体的な実践として自社の自動車による探検旅行を企画し、それによって得られた情報をメディアに発信することで自社製品の宣伝につなげようとしました。

 この目的のため、シトロエンは道なき道でも走行できるよう、前輪が通常のタイヤで後輪がキャタピラという“ハーフトラック”を開発。1922年12月16日、工場の総支配人だったジョルジュ・マリ・アールトの下、10人の探検家が5台のハーフトラックに分乗して、アルジェリアのトゥグルトを出発し、サハラ砂漠を横断して翌1923年1月7日、トンブクトゥに到着し、大いに話題となりました。
 
 今回ご紹介の葉書は、この時の遠征に際してシトロエンが制作したモノで、絵面には、サハラ越え遠征ルートの地図が印刷されており、一行が具体的にどのようなルートをたどってトンブクトゥに到達したかがよくわかります。また、左下には実際のハーフトラックの写真が載せられているのも良い感じです。

 裏面には、「この葉書は、トンブクトゥからトゥグルトまでサハラ砂漠を横断した最初の自動車によって、オート・ニジェールからアルジェリアまで運ばれた」との文言が印刷されています。この文言通り、押されている郵便印をチェックしてみると、葉書は1923年1月29日にトンブクトゥで受け付けられ、3月7日にトゥグルトに到着しており、その後、アルジェを経て宛先のパリに届けられたものと考えられます。

 なお、貼られている切手は、第一次大戦後の仏領植民地の再編に伴い、1921年、仏領オート・セネガル・ニジェール用に発行されたトゥアレグ人を描く10サンチーム切手(1914年発行)に“SOUDAN(スーダン)”と加刷して発行されたモノです。このあたりの事情につきましては、拙著『マリ近現代史』でもまとめておりますので、機会がありましたら是非ご覧いただけると幸いです。

 さて、JTPCは、テーマティクならびにオープン・クラスでの競争切手展への出品を目指す収集家の集まりで、毎年、全国規模の切手展が開催される際には作品の合評会を行うほか、年に1度、切手展出品のリハーサルないしは活動成果の報告を兼ねて会としての切手展を開催しています。今回の展覧会は、昨年に続き6回目の開催で、会場では、フレーム切手等も販売します。会期は2月1日までで、31日(土曜日)の午後3時頃からは、展示作品の解説も行います。入場は無料ですので、ぜひ、遊びに来てください。
 

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 スカイマークが再生法申請
2015-01-29 Thu 11:27
 国内航空会社3位で経営不振に陥っていたスカイマークが、きのう(28日)、自主再建を断念し、民事再生法の適用を東京地裁に申請しました。負債総額は約710億円で、運航は継続する相です。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      フランス・エアバスA380

 これは、2006年にフランスが発行した航空切手で、スカイマークが購入するのしないので揉めていた(いる)エアバス社のA380が描かれています。

 スカイマークは、1996年11月、いわゆる規制緩和による新規参入航空会社の第1号として、当時のエイチ・アイ・エス社長である澤田秀雄らの出資により設立され、1998年に羽田 - 福岡線で運航を開始しました。

 スカイマークは、機内サービスを簡素化し、普通運賃を他航空会社の普通運賃の半額程度に抑えることで、当初は平均搭乗率80%以上を記録しましたが、JAL・ANAが値下げ攻勢で対抗したため次第に搭乗率は下落。平均搭乗率が60%を切ることが多くなり、経営は赤字となります。その後、自社による副操縦士の教育プログラムや自社整備の拡大、航空運賃の見直しなどにより、一時的に黒字を出しものの、2003年頃には累積赤字が130億円に達しました。このときは、インターネットサービスプロバイダ のゼロ株式会社会長・西久保愼一が増資を引き受け、2004年に同社がスカイマークと合併し社長に就任することで生き延びています。

 その後、最新鋭機ボーイング737-800への機材更新や、整備・運航・サービス体制の全社的かつ抜本的見直しなどにより業績は回復し、2008年3月期には黒字を確保しました。

 こうした中で、スカイマークは国際線参入を目指して、2010年11月、エアバスのA380の購入について基本合意し、2011年2月1、6機(うち2機はオプション)の購入契約を正式に締結します。

 A380は、世界初の総2階建てジェット旅客機で、初飛行は2005年4月27日。完成披露の時点ではボーイング747を抜いて、史上最大・世界最大の旅客機でしたが、JAL・ANAの両社は、ダウンサイジングと多頻度運航が時代の流れという認識の下、非効率な大型機の導入は採算に合わないとして導入しませんでした。

 スカイマークは、この点でJAL・ANAとは逆の方針に活路を見出そうとしたわけですが、2010年代以降、格安航空会社(LCC)の参入が相次ぎ、価格競争力が低下していたことに加え、円安による燃料費の高騰や航空機リース料なども負担となり、資金繰りが悪化。このため、2014年7月、スカイマークは、エアバスに対してA380(2機)の導入延期と4機の契約解除を打診しました。これに対して、エアバスは、経営改善のためにスカイマークに大手航空会社の傘下に入ることを要求し、これを拒否して契約をキャンセルした場合は“違約金”を請求すると主張。経営の独立性を確保したいスカイマークはこれを受け入れず、購入キャンセル問題については、現在なお、決着がついていません。

 今後、スカイマークの当面の資金繰りは投資会社のインテグラルが支えることにまりますが、本業の再生に向けてはANAグループが支援に加わる案が有力とみられています。


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 世界の国々:チャド
2015-01-28 Wed 12:16
 アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2015年1月28日号が、先週刊行されました。僕が担当しているメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回はアフリカのチャドを取り上げました。その記事の中から、この切手をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      チャド・慰霊碑

 これは、対リビア戦争の英霊慰霊碑を取り上げた1984年のチャド切手です。

 1960年の独立後、チャドでは、南部出身のキリスト教徒、トンバルバイが初代大統領に就任しましたが、少数派の出身ゆえ国内の政権基盤は脆弱でした。このため、トンバルバイは与党チャド進歩党(PPT)以外の政党を禁止し、一党独裁制を施行するなど、強権的な支配で反対派を抑え込もうとしましたが、これに対して、1965年、南部ゲラ州で大規模な反乱が発生。さらに、1969年には北部のイスラム教徒がチャド民族解放戦線(FROLINAT)を組織して武装蜂起し、チャド国内は内戦に突入します。

 FROLINATが拠点としていたチャド北部のうち、リビアとの国境地帯のアオゾウには豊富なウラン鉱脈があるため、1971年以降、リビアのカダフィ政権はFROLINATを支援して内戦に干渉。1973年にはリビア軍を動員してアオゾウを占拠します。

 リビアの圧力に屈したトンバルバイは、領土奪還を事実上断念。そして、これに対する国内の不満を抑え込むため、反対派の粛清やヴードゥー教への改宗強制など、従来以上に強圧的な独裁政治を行いましたが、1975年4月13日、軍事クーデターにより失脚。殺害されました。

 クーデター後、マルーム元参謀総長を議長とする最高軍事評議会が政権を掌握。一方、FROLINAT内部はグクーニ派とハブレ派に分裂し、内戦は3派の争いとなります。

 1978年1月、リビアの支援を受けたハブレ派がチャド北部を制圧すると、同年8月、マルーム政権は、ハブレを首相として政権内に取り込みましたが、翌1979年、マルーム派とハブレ派が衝突。このため、周辺諸国の調停により、マルームは辞任。シャワ暫定政権を経て、グクーニが大統領に就任し、ハブレは陸軍相として政権に加わるという妥協が成立しました。一般には、これをもって(第1次)チャド内戦はいったん終結したとされています。

 しかし、1980年3月、新政権内の主導権争いからハブレ派とグクーニ派の内戦が勃発。ここに、リビアが介入し、同年12月、リビアの支援を受けたグクーニ派が首都ンジャメナを制圧しました。事態収拾のため、1981年11月、アフリカ統一機構の平和維持軍がチャドに派遣され、リビア軍の撤退後、1982年6月にはハブレが大統領に就任します。

 これに対して、リビアはハブレ政権を承認せず、1983年6月、グクーニ派を支援してチャド領内に再侵入したため、フランスとザイールは政府軍を支援して応戦。1984年9月にはフランスとリビアの間で休戦合意が成立し、北緯16度線以北はリビア軍占領下に置かれました。

 ところが、この結果に不満のグクーニ派が、1986年、リビア軍を攻撃すると、同年12月、政府軍は16度線を越えて進軍し北部チャドを奪回。1987年9月に休戦が成立し、1994年、紛争地アオゾウの帰属は国際司法裁判所の裁定で最終的にチャド領とされています。

 停戦後の1989年4月、政権軍事顧問のデビがハブレと対立しスーダンに亡命。デビは、1990年12月、反ハブレ派を糾合してンジャメナに侵攻し、ハブレ追放後、自ら大統領に就任します。その後、デビは現在まで大統領の地位にとどまっていますが、政権が長期化し、その腐敗や圧政が目立つようになると、2004年以降、クーデター未遂や軍幹部・国軍兵士の離反等が相次ぎ、2005年頃より反政府武装勢力の活動も活発化。内政の混乱は解消されていません。

 さて、『世界の切手コレクション』1月28日号の「世界の国々」では、チャド現代史の概要をまとめた長文コラムのほか、国名の由来となったチャド湖や先史時代の洞窟壁画、エネディ山中にあるアルシェイのゲルダ(砂漠の水溜り)の景観の切手などもご紹介しております。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧いただけると幸いです。

 なお、本日発売の2月4日号では、「世界の国々」はヴェトナムを特集していますが、こちらについては、来週水曜日に、このブログでもご紹介する予定です。 


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 アウシュヴィッツ解放70周年
2015-01-27 Tue 14:19
 1945年1月27日にアウシュヴィッツ強制収容所が解放されて、きょう(27日)でちょうど70年です。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      アウシュヴィッツ6条タイプ(リッツマンシュタット宛・1944年)

 これは、1944年8月18日、アウシュヴィッツ強制収容所からリッツマンシュタットのゲットー宛に差し出された郵便物で、収容者専用のレターシートが使われています。

 1939年9月、ポーランドに侵攻したナチス・ドイツは、1940年5月、ポーランド南部のオシフイエンチム(ドイツ語名アウシュヴィッツ)郊外の旧ポーランド軍兵営をアウシュヴィッツ第1強制収容所として、犯罪常習者とポーランド人政治犯の収容を始めました。その後、ブジェジンカ(ドイツ語名ビルケナウ)に第2、モノヴィッツに第3収容所が設置され、1945年1月27日にソ連軍が解放するまでの間に、100万人のユダヤ人と、25万人以上の非ユダヤ人が計3ヶ所の“アウシュヴィッツ強制収容所”で犠牲になりました。

 収容者の通信には専用の封筒・便箋・葉書が使用されていましたが、外部から差し入れられるなどして、通常の葉書等が用いられることもありました。その後、戦況の悪化に伴い、封筒と便箋が一体となったレターシートが使われるようになります。このレターシートには、収容者に対する注意書が7条のタイプと6条のタイプがあります。

 今回ご紹介の者は注意書が6条のタイプです。手元にある20通ほどをチェックしてみたら、1944年1月までは7条のタイプが使われていますが、同年5月以降のモノはすべて6条のタイプですので、この間に7条から6条へのタイプの切り替えが行われたのではないかと思います。まぁ、このあたりは、おそらくドイツあたりできっちり調べている人がいると思いますので、いずれ、詳細がわかりましたら、このブログでもご報告するつもりです。

 宛先となったリッツマンシュタット(ポーランド名ウッチ)は、ドイツ占領下で大規模なゲットー(ユダヤ人隔離地区)があったことで有名です。この地のゲットーは1940年4月に設定され、16万人を超えるユダヤ人とオーストリアから移送されてきた5000人のロマが住んでいました。1942年以降、ナチス・ドイツは彼らのうち“労働不能者”をヘウノム絶滅収容所のガス室へ“移送”していました。その後、ソ連軍の接近に伴い、1944年8月2日、ゲットーの解体命令が下されると、ゲットーの住民はアウシュヴィッツやヘウムノに移送され、大部分は終戦までに亡くなっています。

 今回ご紹介の郵便物は、まさにこの時期のリッツマンシュタット宛のモノですが、アウシュヴィッツの地で差出人と名宛人が再会することができたかどうかは定かではありません。なお、リッツマンシュタットの解放は、アウシュヴィッツよりも10日ほど早い1945年1月18日のことでした。

 さて、アウシュヴィッツ関連のマテリアルは、今回ご紹介している収容者用のレターシートをはじめ、ヴァリエーションに富んでいるので、第二次大戦後のホロコーストの語られ方の分析などともあわせて、いずれ“アウシュヴィッツ郵便学”のような企画をまとめてみたいと前々から思っています。今回の70周年はいい機会だったのですが、あいにく実現できなかったので、とりあえず、5年後の解放75周年を目指して仕込んでいきましょうかね。


 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は2月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


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 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 インド共和国記念日
2015-01-26 Mon 21:55
 きょう(26日)は、インドの共和国記念日です。恒例のニューデリー中心部での軍事パレードをはじめとする政府主催の記念式典には、オバマ米大統領が主賓として参加しました。米大統領が式典に主賓として参加するのは初めてのことです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      国連軍参戦感謝(インド)

 これは、1951年に韓国が発行した国連軍参戦感謝の切手の1枚で、自由の女神を挟んで、インドと韓国の国旗が並べて描かれています。米国とインドと軍事をつなぐ1枚ということで、持ってきました。

 1947年に独立したインドでは、ネルー政権が、経済的不平等の是正を主とした“社会主義”を公約に掲げ、“(ソ連寄りの)非同盟・中立”を外交の基本に据えていました。このため、国連の求めに応じて、戦闘部隊ではなく、医療支援のための第60インド降下兵救難中隊を1950年11月に派遣しています。

 1952年5月7日、板門店で行われていた休戦交渉は、国連側が北朝鮮兵10万と中国兵2万の捕虜の送還を本人の自由意志に任せるよう主張したのに対して、共産側が捕虜全員の無条件送還を求めて交渉が暗礁に乗り上げます。翌8日、韓国・慶尚南道の巨済島に置かれていた捕虜収容所で、捕虜が大規模な暴動を起こし、収容所長のドッド准将が拘束されるという事件が発生すると、米軍は10日に巨済島に戦車を上陸させ、翌11日、ドッド所長を解放しました。

 その後、22日には、新たに国連軍総司令官となったマーク・ウェイン・クラーク(5月12日にNATO軍総司令官のアイゼンハワーが大統領選挙への立候補のため辞職したため、リッジウェイが国連軍司令官に転じ、クラークが新司令官となりました)は、巨済島捕虜収容所の管理を英連邦軍に委ねましたが、その際、管理の実務を担うことになったのが“中立国”のインド軍で、インド軍の管理下では収容所の運営は平静を取り戻すことになります。

 休戦後の捕虜交換に際しては、まず、1953年8月5日から9月6日の間に7万5801名が国連側から共産側に、1万2773名が共産側から国連側に引き渡されましたが、9月23日以降は、巨済島での実績も踏まえて、国連軍から2万2604名が、共産側から359名が、それぞれインド軍に引き渡されています。

 これは、捕虜たちの中には、帰国を拒む者や帰国すべきか否かを迷う者が少なからずいたため、そうした者たちに、中立国の監視の下で、国連側・共産側双方から十分な説明をさせ、本人の自由意思で帰国すべきか否かを決めさせようとしたための措置でした。

 なお、朝鮮戦争時のインド軍の活動については、拙著『朝鮮戦争』でもご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。

 * 昨日、カウンターが147万PVを超えました。いつも閲覧していただいている皆様には、この場をお借りして、お礼申し上げます。


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 気球で太平洋横断に挑戦
2015-01-25 Sun 21:20
 ガス気球で太平洋横断を目指す米国人のトロイ・ブラッドリーさんらが、きょう(25日)、佐賀市を飛び立ちました。米中西部まで約う9600kmの飛行に成功すれば、1981年に日本人実業家・ロッキー青木氏(故人)が樹立した飛行距離8382.54kmの世界記録を更新するそうです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      小判12銭

 これは、1877年に発行された額面12銭の普通切手(小判切手)で、四隅には当時の気球が描かれています。

 西南戦争さなかの1877年、熊本城包囲戦で使うべく、政府軍は築地の海軍省操練所で2個の気球を打ち上げ実験を行いました。これが、日本製の気球第1号となります。

 ところが、この時の気球は、ひとつはその場で破裂、もうひとつは係留していた綱が切れ、近郊の漁村に飛ばされてしまいます。漂着した気球に遭遇した漁民は“ラッキョウの化物”を棒で叩きましたが、中から異臭を放つ水素ガスが流れ出すと恐れをなして逃げ出したといわれています。

 その後、政府は気球を作り直しましたが、こんどは打ち上げ前日の4月14日に熊本城が解放されたため、実権は中止されました。

 今回ご紹介の切手は、それから2ヵ月半後の6月29日、文明開化の象徴として気球を描いたものですが、結果的に、日本最初の気球を揚げることに奮闘した人々の苦労をねぎらうかのようなタイミングとなりました。

 なお、実際に、日本製の気球が初めて揚がったのは、翌1878年の士官学校の開校式でのことで、1972年の趣味週間切手に取り上げられた「気球揚がる」の絵は、1890年10月12日、英国人パーシヴァル・スペンサーが行った横浜公園での“気球乗り”のパフォーマンスを見物する女性を描いたものです。(ただし、切手では肝心の気球はトリミングでカットされていますが)


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 サウジのアブドラ国王崩御
2015-01-24 Sat 11:42
 きのう(23日)、サウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドルアジズ国王(以下、アブドラ国王)が崩御され(享年・推定90歳)、新国王には異母弟のサルマ-ン皇太子が即位しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      サウジ・アブドゥッラー国王即位

 これは、2005年に発行されたアブドラ国王即位ならびに異母弟のスルタン皇太子(王太子)の立太子記念切手で、右側に国王、左側に皇太子の肖像が取り上げられています。なお、スルタン皇太子は、2011年10月に薨去され、異母弟のナエフ元内相が皇太子となりましたが、ナエフ皇太子も2012年に亡くなり、その後は、異母弟のサルマン元国防相が皇太子を務めていました。

 亡くなったアブドラ前国王は、1924年、サウジアラビア初代国王イブン・サウードの37人の息子の1人として生まれました。1963年にはサウジ国家警備隊の長官に、1982年6月に皇太子となり、第一副首相に就任。1995年、異母兄のファハド国王が脳卒中で倒れた後は、事実上の摂政となり、2005年、ファハド国王の死に伴い、第6代国王(兼首相)として即位しました。
 
 摂政・皇太子時代の2002年にはいわゆるアラブ和平構想を提唱。イスラエルのと和平条約とイスラエルの国家承認、さらにはアラブ諸国とイスラエルとの国交樹立の代償として、イスラエル側に、パレスチナ自治政府占領地区のほとんど全部を返還し、パレスチナ自治政府を承認することを求めるという内容で、アラブ連盟の首脳会議が全会一致で可決し、イスラエルのシャロン首相からも歓迎されました。ただし、例によって、具体的な交渉に入ると、総論賛成・各論反対で議論はまとまらず、構想の実現には至っていません。

 また、2001年の米国同時多発テロで実行犯の多くがサウジ出身者だったこともあり、その後の米国による“テロとの戦い”では米国と緊密に協力。イスラム過激派の台頭を警戒し、昨年は“イスラム国”掃討に向けた有志連合の空爆作戦に加わっています。

 国内政治では、石油依存型経済からの脱却をめざし、科学技術研究を推進するため2009年にアブドラ国王科学技術大学を開校。2013年には国の諮問評議会にはじめて女性評議員を登用するなどの穏健改革派として知られていました。

 なお、サルマーン新国王は、長年にわたり首都リヤド知事を務めた人物で、石油政策や穏健外交、緩やかな社会改革などの路線はおおむね継承されるものとみられています。

 謹んでご冥福をお祈りいたします。


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 世界の寄附金つき切手②
2015-01-23 Fri 23:29
 雑誌『キュリオマガジン』2015年2月号ができあがりました。僕の連載「世界の寄附金つき切手」は、今回はこの切手を取り上げました。(画像はクリックで拡大されます)

      フランス・サモトラケのニケ(55c)

 これは、1937年8月、フランスがサモトラケのニケを描く慈善切手です。

 ミロのヴィーナス、モナリザとともに、ルーヴルの三大至宝に挙げられる“サモトラケのニケ”は、1863年4月15日、アドリアノープル(現トルコ共和国エディルネ)駐在のフランス副領事だったシャルル・シャンポワゾが発見しました。

 シャンポワゾは、エーゲ海北東のサモトラキ島北岸の“大いなる神たちの聖域”で考古学調査を行っていた際に、地面から大理石の一端がはみ出しているのに気付いて発掘を開始。女神像の堂々としたボディー、翼や衣服の断片、そして大きな灰色の大理石のブロックを掘り出し、フランスに持ち帰ります。

 発掘の現場は、海を臨む丘の岩を削って建てられた神殿跡で、この神殿は、船員達の守り神であるカベイロイ神に捧げられたといわれています。同時代の文献による記録がないため、その来歴等については推測するしかないのですが、一般には、紀元前190年頃、ロードス島の島民が海戦の勝利を記念して奉納した“勝利の女神(=ニケ)”の像と考えられています。

 さて、ニケ像はルーヴルに持ち込まれた当初、下半身のみで、カリアティードの間に展示されていました。

 その後、1875年、サモトラキ島に調査に出掛けたオーストリアの考古学者たちによって、現地に残っていた大理石のブロックが女神像の台座だったこと等を明らかにします。これらのブロックは、1879年11月、ルーヴルに到着。1880-83年に行われた大規模な修復作業では、像と同じ大理石製の右胸部と左翼が取り付けられ、欠損部分は、石膏で補充されるとともに、船形の台座部分が組み立てられました。この結果、船形の台座と女神像の全体からなるモニュメントが復元され、1884年、新しく完成したばかりのダリュの階段の踊り場に設置されます。

 さらに、1932-34年に行われた3回目の修復により、セメント製の台が女神像と船形の台座の間に入れ込まれて全体の高さがより強調され、ニケ像はルーヴル三大至宝としての地位を確立しました。

 今回ご紹介の切手は、同じデザインの刷色違いで30サンチームと55サンチームの2種1セットが2フラン50サンチームで販売され、その差額1フラン65サンチームがルーヴル博物館を支援するための募金にあてられました。このため、切手上には寄附金つきを意味する“+”の表示はありませんが、収集家の間では寄附金つきの慈善切手として扱われています。力強い凹版印刷によって再現された、躍動感あふれるニケ像は、まさしく、額面に比べて大幅な寄附金を上乗せして販売するにふさわしい見事な出来栄えと言えましょう。

 なお、ニケ像は2013年9月から2014年7月までおよそ10ヶ月かけて大規模な修復作業が行われ、この間、非公開となっていましたが、現在では本来の白く輝く姿を取り戻し、多くの参観者を魅了しています。


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 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 48歳になりました。
2015-01-22 Thu 14:21
 私事ながら、本日(22日)をもって48歳になりました。「だからどうした」といわれればそれまでなのですが、せっかく年に1度のことですから、現時点での僕の最新作『朝鮮戦争』の内容にからめて、額面“48”のこんな切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      カナダ・朝鮮戦争休戦50年

 これは、2003年にカナダで発行された朝鮮戦争休戦50年の記念切手で、額面が48セントというのがミソです。

 朝鮮戦争の勃発当時、カナダ国内には、第2次世界大戦の終結からまだ日も浅い中で、またしても遠く離れた極東地域に派兵することには疑問視する声も少なからずありました。

 しかし、同時に、カナダ国内にはソ連の支配を逃れて亡命してきたウクライナ人の巨大なコミュニティが存在していることもあって、国民の反ソ・反共感情も強く、カナダ政府は朝鮮への派兵を決定。第25歩兵旅団に特殊部隊を加え、独立戦闘団としてカナダ陸軍行動軍を編成します。

 こうして、1950年12月、最初の部隊が朝鮮半島に上陸。その後、本国からの増援もあり、最終的に戦争中に朝鮮の土を踏んだカナダ軍関係者は2万7000人にも及びました。これは、米英に次ぐ規模です。

 カナダ軍の参加した戦闘としては、1952年3月中旬、臨津江南岸で行われた“3月の夜戦”が知られています。この時の戦闘では、1100名のカナダ・英国軍は、カナダ軍だけで100名を超える死者を出しながら、4000名の中国人民志願軍の攻撃をしのぎました。

 戦争の全期間を通じてカナダ軍の戦死者は516名。この功績に報いるべく、韓国政府は、現在でも、カナダ人に対して旅行者を対象として180日間のヴィザなし入国(日本人観光客がヴィザなしで韓国に滞在できるのは90日間)という優遇措置を講じています。

 今回ご紹介の切手は、こうした事情を踏まえて発行されたもので、戦場でのカナダ軍の活動を取り上げた写真のほか、北緯38度線と休戦ラインの軍事境界線の地図が取り上げられています。

 なお、カナダ軍を含む朝鮮戦争での国連軍の活動については、拙著『朝鮮戦争』でもいろいろ解説しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は2月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

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 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 世界の国々:ポーランド
2015-01-21 Wed 14:18
 アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2015年1月21日号が、先週刊行されました。僕が担当しているメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回はポーランドを取り上げました。その記事の中から、こんなモノをご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      ポーランド・独立加刷

 これは、1918年、独立直後のポーランドで発行された暫定加刷切手です。

 1795年、ポーランドの地はロシア帝国、プロイセン王国、オーストリア帝国により分割され、外国人の支配下に置かれることになりました。その後、19世紀には何度か独立を求める革命が起こりましたが、ことごとく鎮圧されてしまいます。

 1914年、第一次世界大戦が勃発し、ロシアとドイツ・オーストリアが戦うことになると、1915年5月、ドイツ・オーストリアは中部ポーランドに駐留していたロシア軍に大攻勢を仕掛け、9月までにはポーランドとリトアニアからロシア軍を駆逐。これに伴い、旧ロシア領ポーランドの地域では、ドイツ切手に加刷した占領切手が使用されるようになります。

 1918年11月、第一次世界大戦が終結すると、大戦中に革命で帝政が倒れたロシア敗戦国のドイツ、オーストリアから領土が割譲され、ポーランドは再独立を果たしました。これを受けて、第一次大戦中、ドイツ軍占領下で使用されていた切手の“ドイツ帝国(DEUTSCHES REICH)”、“ワルシャワ総督府(Gen.-Gouv. Warschau:Geneal Gouvernement Warschau)の文字を抹消し、“ポーランド郵政(Poczia Polska)”の文字を加刷した暫定切手が発行されています。

 さて、『世界の切手コレクション』1月21日号の「世界の国々」では、第二次大戦期のポーランドの概要と、アウシュヴィッツ収容所についての2本の長文コラムのほか、日章旗の描かれたマリエンヴェルダーの切手キュリー夫人やショパン、伝統的なイースターやウォッカのズブロッカで有名なヨーロッパバイソンの切手などもご紹介しております。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧いただけると幸いです。

 なお、本日発売の1月28日号では、「世界の国々」はアフリカのチャドを特集していますが、こちらについては、来週水曜日に、このブログでもご紹介する予定です。 


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 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


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 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
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 斎藤仁さん、亡くなる
2015-01-20 Tue 22:44
 柔道95キロ超級で1984年ロサンゼルス五輪と1988年ソウル五輪を2連覇した全日本柔道連盟(全柔連)強化委員長の斉藤仁さんが、きょう(20日)、肝内胆管がんのため東大阪市内の病院で亡くなりました。享年54歳。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      韓国・ソウル五輪募金(柔道)

 これは、斉藤さんが金メダルを獲得したソウル五輪の開催資金を集めるため、1986年11月、韓国で発行された寄附金つき切手のうち、柔道を描いた1枚です。

 斉藤さんは、1961年、青森市生まれ。国士舘大学卒業後の1983年、モスクワ世界選手権無差別で優勝し、翌1984年、ロサンゼルス五輪で金メダルを獲得しました。

 全日本柔道選手権大会で9連覇を達成した山下泰裕の引退後は日本柔道のトップに立つと期待されましたが、1985年にソウルで開催された世界柔道選手権大会決勝で、韓国代表・趙容徹の反則技により脱臼し、試合続行が不可能となりました。この場合、通常ならば反則を犯した趙が反則負けになるのですが、韓国ならではのローカルルールが適用されたのか、なぜか、斎藤さんは“棄権”とみなされ、金メダルを逃しています。

 その後、復活が期待された1987年も全日本選手権大会前に右膝を負傷。度重なる大怪我で限界説が囁かれたが、1988年の全日本選手権で悲願の初優勝を果たし、ソウル五輪95kg超級代表に選出され、見事金メダルを獲得しています。

 特に、ソウル五輪では、斉藤さんの出場する95kg超級までの階級で日本人柔道は金メダルを全て逃しており、大変な重圧の中で同大会での日本人唯一の柔道の金メダルを獲得し、1964年東京五輪以来の日本柔道の金メダル獲得記録を途切れずにつないだことは、特筆大書されるべき功績と言えましょう。

 引退後は、2004年アテネ五輪、2008年北京五輪で日本選手団男子柔道監督を務め、現在は、全柔連強化委員長として、日本男子が史上初めて金メダルゼロに終わった2012年ロンドン五輪からの再建、2013年に発覚した暴力指導問題からの再生に力を注いでいたなかで、志半ばでの早すぎる死は、さぞやご無念だったろうと思います。関係者の皆さんで、ぜひ、ご遺志を継いで日本の柔道界を盛り立てていただきたいものです。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。


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 アタリの番号は27と30
2015-01-19 Mon 12:39
 “平成27年お年玉付年賀はがき”の抽選会が、きのう(18日)、東京・東京丸の内のJPタワーで行われ、年賀小型シートの当選番号は27と30に決まりました。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      年賀小型シート(2015)

 これは、きょう(19日)から引換が始まった今年(2015年)の年賀小型シートです。かつて成人の日が1月15日に固定されていた時代には、年賀はがきの抽選が成人式と並ぶ1月15日の風物詩となっていたわけですが、いわゆるハッピーマンデーの導入により、成人の日が1月の第2月曜日となったことで、その前提が大きく変わってしまい、抽選日も近年は1月下旬の日曜日ということで毎年変わっています

 さて、今年の年賀切手のうち、小型シートに収められているのは、50円切手が信州中野土人形の“ひつじ”、80円切手が岩井の木彫十二支の“ひつじ”です。

 信州中野の土人形には、奈良家が制作する京都伏見系の“中野人形”と、西原家が制作する愛知三河系の“立ヶ花人形”があり、両者の総称として“郷土玩具 中野土人形”との名称がつかわれています。今回の切手に取り上げられたのは、このうちの中野人形のほうです。

 中野人形は、江戸時代後期の文化・文政年間(1804-1828)に初代奈良栄吉が京都へ福寿草の商いに行き、伏見街道に並んだ土人形に心をひかれ、その人形型を譲り受けたほか、更に夫婦者の職人を中野に呼び寄せ、作り方を習い制作したのが始まりといわれています。切手に取り上げられた人形は、現在の五代目奈良久雄の作品です。

 一方、80円切手に取り上げられた岩井の挽き物玩具のルーツは、江戸時代中期に中国山脈の鞍部作州の人形仙に住んでいた木地師の小椋佐助一家が因幡吉岡に移住したことに求められます。

 小椋家は、木地師の祖とされる文徳天皇の第一皇子、推喬親王が、中央を離れて近江の小椋の庄に隠棲して仏道修行をしていた際に、経軸が回転するのを見てろくろを考案し、供奉の者に小椋の姓を与えてその技術を伝授したことに始まるとされる一族で、佐助の子孫は明治に入ってから岩井温泉に移り、盆、茶入れなどの茶道具や独楽、臼、壷などを挽いていました。

 その後、小椋家に生まれた幸治は、地元特産のチシャ(エゴ)の木を使い、挽物細工で形を作った後、そのうえに胡粉を塗り泥絵具で彩色する“岩井挽物人形”を1934年に創作。同年開催の第21回商工省工芸展覧会で入選を果たしました。また、1960年には日本手工芸品対米輸出計画に基づく巡回展にも出品され、世界進出を果たしています。ちなみに、岩井の挽物玩具は、昭和34年(辰年)用の年賀切手にも取り上げられたことがあります。

 なお、お年玉の小型シートの歴史や、年賀切手と切手に取り上げられた郷土玩具については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくご説明しておりますので、この機会に、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。

 * 僕宛の今年の賀状の中では、石山俊彦さん、若林昭弘さん、渡辺定顕さんから頂戴した3通がアタリでした。この場をお借りして、お礼申し上げます。

 
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 センター試験世界史の出題ミス
2015-01-18 Sun 16:32
 きのう(17日)行われた大学入試センター試験の地理歴史「世界史B」で、問題文の読み方により正解が2つある“出題ミス”があり、大学入試センターは正解を1つから2つに増やすと発表しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      中国・郭守敬

 これは、1962年12月1日に中国が発行した“中国古代科学者(第2次)”のうち、元代の科学者・郭守敬の肖像を取り上げた20分切手です。

 郭守敬は順徳邢台(河北省)の出身で、1231年生まれ。算術・水利に精通し、各地の水利事業に従事して、1271年に都水監となりました。また、1276年、王恂らとともに改暦事業に従事し、天文観測器を考案・製作して観測を行い、授時暦を完成させました。

 授時暦は、天文観測を基礎に1年を365.2425日とする太陰太陽暦で、フビライハン治世下の1281年から実施されました。明の大統暦も基本的には授時暦と変わるところがなく、両者を合わせると中国史上最長の364年間にわたって用いられ、中国の暦法中最もすぐれたものとされています。

 わが国では、直接、授時暦が導入されることはありませんでしたが、江戸時代の1685年に導入された貞享暦は、渋川春海が授時暦を元に作成したものです。

 さて、今回話題となった世界史の問題は、以下の通りです。

 次の文中の空欄〔 ア 〕と〔 イ 〕に入れる語の組合せとして正しいものを、下の1~4のうちから一つ選べ。 (問題番号35)

 貞享暦は、中国の〔 ア 〕の時代に、〔 イ 〕によって作られた授時暦を改訂して、日本の実情に合うようにしたものである。
 1 ア―元  イ―顧炎武
 2 ア―元  イ―郭守敬
 3 ア―清  イ―顧炎武
 4 ア―清  イ―郭守敬

 問題文のうち、授時暦を作ったのは郭守敬なので、正解は2もしくは4ということになるのですが、問題文の日本語を、「中国の〔 ア 〕の時代に郭守敬によって作られた」と考えると正解は2、「貞享暦は、中国の〔 ア 〕の時代に、授時暦を改訂して日本の実情に合うようにした」と考えると、〔 ア 〕は貞享暦の制作年代である1685年に対応して、正解は4になるというものです。
 
 僕などは、日本の貞享暦の年代を“中国の清の時代に”というのも不自然なこともあって(日本は清朝の属国だったことはありませんので)、単純に、答えは2だと考えたのですが、たしかに、日本語としては4も成立しますな。ちなみに、今回は2と4のどちらも正解とするそうです。

 まぁ、このあたりは世界史としての内容とやかくというより、純粋に文章作成上のミスというべきもので、問題文中の「中国の〔 ア 〕の時代に」と「郭守敬に」の間の“、”を削除すれば正解は2以外にはならなくなるわけですが、文章を書いて生活している者として、あらためて、句読点の重要さを再認識したという次第です。

 
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 毎月1回(原則第1火曜日:2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は2月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


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 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 阪神・淡路大震災から20年
2015-01-17 Sat 16:01
 1995年1月17日の阪神・淡路大震災からきょうで20年になりました。というわけで、今日は、ストレートにこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      阪神・淡路大震災(20世紀デザイン切手)

 これは、2000年12月22日に発行された20世紀デザイン切手第17集(最終集)のうち、阪神淡路大震災を取り上げた1枚で、震災からの復興のシンボル“火の鳥”と阪神・淡路地区の地図、それに被災した高速道路のイメージを組み合わせたデザインとなっています。

 切手に取り上げられた手塚治虫の漫画『火の鳥』のキャラクターが元になっています。

  『火の鳥』は、その血を飲めば永遠の命を得られるという火の鳥(不死鳥)をめぐる物語で、1954年に雑誌『漫画少年』に「黎明編」が発表された後(ただし、学童社の倒産により未完)、1956年に雑誌『少女クラブ』に「エジプト編」・「ギリシャ編」・「ローマ編」が、1967年に雑誌『COM』に新しく書かれた「黎明編」ほか複数の編が、1976年に雑誌『マンガ少年』で「望郷編」から「異形編」が、1986年に『野性時代』に「太陽編」が連載されるなど、手塚にとってのまさにライフワークとも呼べる作品です。

 作者の手塚は震災以前の1989年2月9日に亡くなりましたが、彼の出身地である大阪府豊中市や、名誉市民になっていた兵庫県宝塚市が阪神淡路大震災で大きな被害を受けたことに加え、不死鳥の生命力と震災からの復興のイメージを重ねる意味を込めて、1995-2004年度に行われた「阪神・淡路震災復興計画(ひょうごフェニックス計画)のシンボルマークとして使用されました。切手に描かれた火の鳥は幼鳥の姿ですが、これは、火の鳥が100年に一度自らを火で焼いて再生(幼くなる)することで永遠に生き続けるという設定を踏まえ、いままさに再生しているということを訴えようとしたのでしょう。

 なお、火の鳥のキャラクターは、口蹄疫で大きな被害を被った宮崎県を支援する“がんばろう宮崎”や東日本大震災に際してのニコニコ募金でも利用されています。

 
 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

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 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 スイス・フラン、歴史的な急騰
2015-01-16 Fri 22:28
 スイス国立銀行は、昨日(15日)、スイス・フランの上昇を抑えるために対ユーロで設けていた1ユーロ=1.20スイス・フランの上限を撤廃すると発表しました。これを受けて、スイス・フランは、一時、1ユーロ=0.86スイス・フランと30%近く急騰しました。というわけで、今日はこの切手です。(以下、画像はクリックで拡大されます)

      スイス・スタンディングヘルヴェティア1フラン

 これは、1882年にスイスで発行されたスタンディング・ヘルヴェティア(スイスを象徴する女神“ヘルヴェティア”の立像)の1フラン切手です。スイスで発行された1フラン切手はいくつもあるのですが、きょうの所は、通貨としてのスイスフランを書きたかったので、1フラン・コインのデザインと同じデザインの1枚ということで、この切手を持ってきました。ちなみに、1フラン・コインの画像も下に貼っておきます。

      スイス・1フラン・コイン

 現在のスイス国家は、1848年、ジュネーヴやバーゼル、テュ-リッヒなどのカントン(独立性の高い州)の連邦国家として発足しました。これに伴い、それまでカントンごとに異なっていた通貨を統合して連邦共通通貨が創設されることになり、1850年、スイス・フランが制定されました。

 当時のスイス・フランは、フランス・フラン同様、品位.900重量5グラム(純銀含有量は4.5グラム)の1フラン銀貨をもって基準通貨とする銀本位制で、スイス・フラン銀貨はパリの造幣局でフランス・フランと同じ仕様で鋳造されました。

 その後、スイスは1865年のラテン通貨同盟に参加します。

 ラテン通貨同盟は、フランス、ベルギー、イタリア、スイスの4ヵ国が通貨統合を目指して結んだ同盟で、共通の基準で金貨と5フラン銀貨を造り、それを無制限の法貨として同盟国間では自由に流通させるということになっていました。このとき定められた金銀比価は金0.290322gに対し銀4.5gの“1対15.5”、品位は.900です。

 1876年、フランスが金本位制を採用すると、これに合わせてスイスも金本位制に移行します。そのための準備段階として、スイスでは、一部の銀貨の品位.853に落として実質的に補助通貨とすることとなり、1874年に新2フラン銀貨、1875年に新半フランおよび新1フラン銀貨を発行します。この時発行された銀貨のデザインが、現在まで続くスタンディング・ヘルヴェティアのコインとなり、1882年以降、それが切手にも援用されたというわけです。なお、5フラン銀貨の品位は、1928年まで.900のまま維持されています。

 さて、スイスは永世中立国としてユーロにも加盟せず、独自通貨としてのスイス・フランを維持していますが、そのため、2011年、前年来の欧州諸国の債務危機を背景に、ユーロを売ってスイス・フランを買う投資家の動きが激化しました。このため、投機筋によるスイス・フラン買いを抑えるため、スイス国立銀行は2011年9月6日にスイスフランに上限制を導入。外国為替市場で無制限にスイス・フラン売り・ユーロ買いを進めることで、スイス・フラン高を抑えてきました。

 ところが、最近、米国経済の回復を背景に対ドルでユーロとスイスフランが下落してきたことに加え、外国為替市場では欧州中央銀行(ECB)による量的緩和観測が強まり、ユーロ売り・スイスフラン買いの圧力が増してきたこと、さらに、3年間に及ぶ無制限介入により、スイスの外貨準備高は国内総生産(GDP)の7割を超える規模に膨らみ、ユーロ建て資産が際限なく拡大するリスクを無視できなくなったことなどから、今回の政策変更に踏み切ったようです。
 
 いずれにせよ、僕じしん、額こそ小さいですが、原稿執筆のため、欧州からは毎週何点かは必ず切手や書籍を購入しており、その中にはスイスフランでの決済もそれなりに含まれていますので、為替相場の急激な変動は大いに気がかりですな。

 
 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


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 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
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 ヨセミテの垂直巨岩を制覇
2015-01-15 Thu 16:20
 米カリフォルニア州のヨセミテ国立公園にある巨大な一枚岩“エルキャピタン”で、米国人プロ・クライマーのトミー・コールドウェルとケビン・ジョージソンが、きのう(14日)、道具を使わないフリークライミングで、最難関とされるルート“ドーン・ウォール”の登頂に成功しました。世界初の快挙だそうです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      米・ヨセミテ国立公園

 これは、1934年に米国で発行されたヨセミテ国立公園の切手で、手前には、今回話題となったエルキャピタンが大きく描かれています。

 ヨセミテ国立公園はカリフォルニア州中央部のシエラネバダ山脈西麓に位置し、ヨセミテ渓谷を中心に、3081平方キロメートルの広さがあります。
 
 この地域は、およそ1000万年前にシエラネバダ山塊が隆起し、その後傾斜したことで、西側の緩やかな高原と、東側の急峻な山肌が誕生するとともに、川の流れも急になり、深い渓谷が形成されました。次いで、約100万年前に、降り積もった雪と氷が氷河となって高山の草原帯を覆い、その流れによる浸食の結果、U字谷が形成されます。そして、そそり立つ白い花崗岩の絶壁と流れ落ちる多くの巨大な滝、谷や木々の間を流れる澄んだ大小の川、ジャイアントセコイアの巨木の林、アメリカグマや、アライグマなどの哺乳類が約100種類、鳥類が200種類以上棲息するという多様な生物環境が形成されました。

 今回話題となったエルキャピタンはヨセミテ渓谷の北側にそそり立つ巨岩で、渓谷の谷床からは約1000メートルの高さがあり、花崗岩の一枚岩としては世界最大です。ロッククライミングに開放されたのは1950年代以降のことで、1958年、ウォレン・ハーディングらが初登頂に成功しました。

 ちなみに、エルキャピタンという名前は“(岩の)族長”を意味するスペイン語で、米墨戦争によってカリフォルニアが米国領となった後の1851年、ジム・サヴェジ少佐が率いるマリポサ歩兵大隊の医師、ラファイエット・バンネルが命名しました。

 なお、米墨戦争とその前後の状況については、拙著『大統領になりそこなった男たち』でもご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。
 
 
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 世界の国々:ギニアビサウ
2015-01-14 Wed 11:06
 アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2015年1月14日号が、先週刊行されました。僕が担当しているメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回は西アフリカのギニアビサウを取り上げました。その記事の中から、こんなモノをご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      ギニアビサウ・独立

 これは、独立後のギニアビサウとして発行された最初の切手で、アミルカル・カブラルの肖像と彼の生年月日と忌日、ギニアビサウの地図、PAIGCの旗、独立記念日などが盛り込まれたデザインとなっています。

 ポルトガル領ギニアの独立運動は、中部バファタ出身のアミルカル・カブラルが、1945年、リスボンの農業経営学院(現リスボン工科大学)在学中の1945年、アンゴラ出身の医学生アゴスティーニョ・ネト(後にアンゴラ初代大統領)に出会ったことから始まりました。

 1952年、ポルトガル領ギニアに戻ったカブラルは、1954年、独立運動を行ったかどで一時アンゴラに追放されましたが、1956年9月、独立運動団体としてギニア・カーボベルデ独立アフリカ党(PAIGC)を、さらに、同年12月、ネトとともにアンゴラ解放人民運動(MPLA)を設立。ポルトガルの平和的な撤退を求める穏健な独立運動を展開していました。

 しかし、1959年8月3日のピンジギチ虐殺事件(ポルトガル軍がビサウの港湾労働者のストライキを武力で弾圧した事件)を機に、PAIGCは農村を根拠地とした武装闘争路線に転換します。

 1962年、PAIGCはカーボヴェルデの首府プライアを攻撃したものの失敗。以後、ゲリラ活動は大陸のギニア側が中心となり、1963年1月、ポルトガルに宣戦を布告したPAIGCがチーテのポルトガル軍基地を攻撃して、ギニアビサウ独立戦争が勃発しました。

 PAIGCは東側諸国等の支援を得て1967年までにポルトガル領ギニアの3分の2を解放。一方、ポルトガル側はナパーム弾と枯葉剤でPAIGCの拠点を攻撃したほか、1973年には秘密警察を用いてカブラルを暗殺しました。

 しかし、PAIGCは屈せず、同年9月24日、ギニアビサウ独立を宣言。11月の国連総会ではポルトガルの不当な暴力と占有が弾劾され、独立が承認されます。1974年9月10日にはポルトガルも独立を正式に承認し、11年間の独立戦争はポルトガル1875人、PAIGC約6000人の死者を出し終結しました。

 なお、ギニアビサウ独立後、PAIGCはギニアビサウとカーボヴェルデにおける唯一の合法的政党として、両者の統一を目指しましたが、1980年の軍事クーデターにより、カーボヴェルデ出身のルイス・カブラル大統領(アミルカルの弟)が失脚。統一は白紙となり、現在に至っています。

 さて、『世界の切手コレクション』1月14日号の「世界の国々」では、独立までのギニアビサウア近現代史の概説のほか、ポルトガル時代の城塞や民族色豊かなカーニヴァル、米国との意外な関係を示す切手などもご紹介しております。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧いただけると幸いです。

 なお、本日発売の1月21日号では、「世界の国々」はポーランドを特集していますが、こちらについては、来週水曜日に、このブログでもご紹介する予定です。 

 
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 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

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 モザンビークのワニ
2015-01-13 Tue 23:19
 モザンビーク北西部のテテ州で行われた葬儀で、自家製の伝統酒フォンベを飲んだ人が次々と中毒症状を起こし、昨日(12日)までに69人が死亡。依然として30人以上が入院し、治療を受けているそうです。原因としては、フォンベに非常に毒性の強いワニの胆汁が混入していた可能性があるとか。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      モザンビーク会社・ワニ

 これは、1937年にモザンビーク会社領で発行されたワニの切手です。

 ヴァスコ・ダ・ガマの航海以来、現在のモザンビーク沿岸はポルトガルのインド洋進出の重要な拠点となっていましたが、内陸の開発はながらく放置されていました。

 列強諸国によるアフリカの分割が進む中で、1891年、財政破綻に陥っていたポルトガルは、借款の担保として、英仏資本のモザンビーク会社にモザンビーク中央部の行政権を与えます。同社には警察権や徴税権、通貨発行権や郵便事業権などが与えられ、鉄道の建設や鉱山の開発、農場経営などがすすめられましたが、司法権はポルトガルのモザンビーク政庁が保持し、裁判所の運営経費などは同社が負担していました。

 さて、今回問題となったテテ州は、旧モザンビーク会社領に含まれる地域ではないのですが、旧モザンビーク会社領とは隣接する地域ですので、現地には、この切手に描かれているようなワニが実際にいるのかもしれません。まぁ、ワニ肉というのは種類によっては食用にもなりますので、今回のお酒の中毒も、素人が食肉の処理を誤った結果ということなのかもしれません。それにしても、「フグは喰いたし 命は惜しし」とは聞いたことがありますが、それがワニに置き換わることもあるとは思いもよりませんでしたな。

 
 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は2月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 パリ解放以来の人出
2015-01-12 Mon 11:41
 昨日(11日)、仏週刊紙「シャルリーエブド」襲撃など一連の事件で犠牲になった17人を追悼する大規模な反テロ行進がパリ中心部の共和国広場から東部ナシオン広場までの約3キロで行われ、オランド仏大統領や、メルケル独首相、キャメロン英首相ら50ヵ国以上の首脳をはじめ、現地報道によると、160万人以上が行進に参加しました。これは1944年8月のパリ解放以来の人出だそうです。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      フランス・パリ解放絵葉書

 これは、1944年8月29日に行われたパリ解放の記念パレードの絵葉書に、凱旋門を描く1フラン切手を貼って、11月26日の記念印を押したモノです。

 第二次大戦中、パリはドイツの占領下に置かれていましたが、1944年8月15日、連合軍のパリへの接近に連動して、まず、パリ地下鉄、フランス国家憲兵隊、警察がストライキに突入。翌16日の郵便局員のスト突入を経て、18日にはゼネストに発展し、19日以降、共産党を中心とするレジスタンス派の武装蜂起が発生しました。

 これに対して、翌20日、ドゴールは連合軍最高司令官アイゼンハワーと会見。パリを解放するのは共産党を中心とする国内レジスタンス派ではなく、ドゴール(の自由フランス)であることを内外に誇示するため、連合軍によるパリ一番乗りの栄誉をフランス第2機甲師団に与えるよう要請。アイゼンハワーはこれを受け入れ、第2機甲師団による“パリ解放”が決定されました。

 一方、パリを失うことの政治的ダメージを憂慮したヒトラーは、焦土作戦によるパリの破壊を命じていましたが、パリのドイツ軍司令官フォン・コルティッツ将軍はこの命令を無視。8月24日にルクレール率いるフランス第2機甲師団がパリに到着すると、翌25日、フォン・コルティッツは降伏文書に調印しました。

 これを受けて、同日16時頃、ド・ゴールがパリ入城。一部のドイツ軍部隊が降伏命令を無視して抵抗を続けるなか、陸軍省の建物を訪問。パリ市庁舎に入ります。

 市庁舎では、バルコニーから共和政宣言をしたらどうかとのレジスタンスの提案を退け、「共和政はいまだかつて存在しなくなったことがない。自由フランス、国民解放委員会が相次いでこれを体現してきた。ヴィシーは常に無効であったし、いまも無効である。私自身は共和国(臨時)政府議長なのだ。共和政を宣言すべき理由があろうか」といって、パリ解放を宣言しました。

 翌26日、ド・ゴールは早速、シャンゼリゼ通りで第2機甲師団を中心とするパレードを行いましたが、この時点では、依然として市内になおドイツ軍の狙撃兵が残っており抵抗を続けていたため、銃弾が飛来して市民が慌てて地面に伏せるようなこともあったそうです。

 その後、事態が落ち着いた29日になって、あらためて米第28歩兵師団主催のパレードが行われ、米軍と自由フランス軍の車両がパリの街中を進んで行きました。今回ご紹介の葉書はこの時の様子を撮影したもので、いわゆる“(フランス史上最大といわれる)パリ解放時の人出”も、このときのようすを指しています。

 なお、パリ解放といえば、興奮した市民が“対独協力者”とみなされた女性を丸刈りにして、市中引き回しにするということもありましたな。一連の事件をきっかけに、フランス国内では反イスラム感情が噴出し、“報復”と称して、事件とは何ら無関係の善良なムスリムたちをターゲットに、モスクやレストランが襲撃されるなどの事件が相次いで起こっているというニュースに接すると、かつての女性の丸刈り同様の理不尽なリンチが繰り返されることのないように…と思わずにはいられません。

 
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 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

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 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

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 岩のドームの郵便学(25)
2015-01-11 Sun 18:21
  『本のメルマガ』559号が先月25日に配信となりました。僕の連載「岩のドームの郵便学」では、1977-78年にエジプト以外の各国で発行された岩のドームの切手をご紹介する6回目。今回はこの切手を取りあげました。(画像はクリックで拡大されます)

      インドネシア・パレスチナ(1978)

 これは、第一次中東戦争の開戦30周年にあたる1978年5月15日、“パレスチナにおける自由の戦士と殉難者の遺家族の福祉のために”と題してインドネシアが発行した切手で、岩のドームが大きく描かれています。

  インドネシアでは、初代大統領のスカルノが“第三世界の盟主”を標榜していたこともあって、1962年8月、ジャカルタでの第4回アジア競技大会開催に先立ち、アラブ諸国と中華人民共和国(以下、中国)との連携を重視して、参加資格を有するはずのイスラエルと中華民国(以下、台湾)の選手団に対してビザを発給しなかった(=入国を認めなかった)こともあります。

 これに対して、国際オリンピック委員会(IOC)、国際陸上競技連盟、国際ウエイトリフティング連盟は、参加資格がある国の参加を認めないことを理由に、第4回アジア大会を正規の競技大会とは認めないとの方針を表明。さらに、翌1963年4月にIOCがインドネシアのIOC加盟国としての資格停止(オリンピック出場停止)を決議すると、これに対抗しアラブ諸国12ヶ国が1964年の東京五輪のボイコットを示唆して、対立が深まりました。

 このため、1963年4月28日、インドネシアはIOCからの脱退を表明し(ただし、実際には脱退しませんでしたが)、中国を含む共産諸国、新興アジア・アフリカ諸国と同調して1963年11月にジャカルタで新興国競技大会(GANEFO)を開催。51ヶ国2700人が参加しています。

 もっとも、IOCをはじめ既存の国際競技連盟はGANEFOに出場する選手は五輪参加資格を失うと宣言していたため、IOCに参加していなかった中国以外は有力選手を出場させず、スポーツの競技大会としては、一部を除き低調に終わったというのが実情でした。

 その後もスカルノ政権とIOC(のみならず西側世界全般)の対立は続きましたが、1965年にいわゆる“9・30事件”が発生しスカルノが失脚すると、1966年以降、後継のスハルト政権の下、インドネシアは対外関係の修復に乗り出します。ちなみに、GANEFOの第2回大会は1967年にエジプトのカイロで開催が予定されていたものの、同年6月の第3次中東戦争によりエジプトを含むアラブ諸国が壊滅的な敗北を喫したため中止となりました。

 スハルト政権はスカルノ時代の外交路線を根本から否定し、親米・親マレーシア・反共(=反中・反ソ)路線に転換し、国連復帰を実現します。しかし、対イスラエル政策に関しては、イスラエルとの国交は樹立されないままの状態を維持し続けました。

 ところで、スハルトは国家理念として“新秩序”を掲げ、国軍とイスラム勢力の協力により、スカルノ、国民党左派、インドネシア共産党などの“旧秩序”を排除。すべての公務員にゴルカル(職能団体)への加盟を義務づけたうえで、さまざまな操作によってゴルカルを強化していきました。

 1971年の総選挙でゴルカルが圧勝すると、1973年には“政党簡素化”の名の下に、インドネシア国民党およびキリスト教政党を含むその他のナショナリスト政党はインドネシア民主党(PDI:Partai Demokrasi Indonesia)に、ナフダトゥル・ウラマやムスリミン・インドネシアなどイスラム系の諸政党は開発統一党(PPP)に統合。政府による指導部人事への介入や地方での党活動の制限などを通じて、イスラム勢力の非政治化による体制の安定を図ろうとしました。もっとも、PDIとPPPはもともと、政府によって強制的に統合された寄り合い所帯であったため、内部対立が絶えず、反体制派としての結集は困難な状況にありましたが…。

 こうした状況の下で、1974年、ポルトガルで左派を中心としたカーネーション革命が起こり、植民地の維持に固執していた“エスタド・ノヴォ”体制が崩壊すると、ポルトガル領旧植民地の独立が相次ぎます。

 インドネシアと隣接する東ティモールでも、即時完全独立を主張するティモール社会民主協会(ASDT、のち東ティモール独立革命戦線と改称)、ポルトガルとの関係維持を主張するティモール民主同盟 (UDT)、インドネシアへの統合を主張するアポデディの3党が争っていましたが、1975年、右派勢力と連携したインドネシア軍が西ティモールから侵攻。スハルト政権は、東ティモール全土を制圧し、インドネシア27番目の州として併合を宣言しました。

 これに対して、国連総会ではインドネシアに対する非難決議が直ちに採択されましたが、西側諸国は、東西冷戦下での“反共の旗手”としてインドネシアとの関係を重視し、併合を事実上黙認しています。

 こうした状況の中で、スハルト政権は1977年以降、パンチャシラ道徳教育の研修プログラムを大々的に展開することによって、国民の思想統制に乗り出そうとしました。

 パンチャシラとは、インドネシアの国是として1945年に定められた建国5原則のことで、具体的には、①唯一神への信仰、②公正で文化的な人道主義、③インドネシアの統一、④合議制と代議制における英知に導かれた民主主義、⑤全インドネシア国民に対する社会的公正が挙げられています。

 このうち、“唯一神への信仰”は、イスラム、プロテスタント、カトリック、ヒンドゥー、仏教、儒教の6宗教を公認する一方、全国民を6宗教のいずれかの信徒として登録するものとして制度化されました。その眼目は、無神論を違法として共産主義を徹底的に弾圧することにありましたが、その反面、たとえば、ジャワではジャワ古来の信仰にヒンドゥーや仏教、イスラム神秘主義の要素などが混淆したクバティナンと呼ばれる土着の信仰については、その法的な地位をめぐって、さまざまな軋轢を生ぜしめる副作用を産んでいます。また、世俗主義国家として西洋式の民法・家族法を導入すれば、そこには、伝統的なイスラムの家族法とも必然的に齟齬が生じることになりますので、それがイスラム勢力の批判を招くことは避けられませんでした。

 こうしたこともあって、1977年の総選挙では、首都ジャカルタとスマトラ島北部のアチェでは、イスラム系の開発統一党が与党ゴルカルを上回る票を獲得するという事態となっています。

 このため、スハルト政権としては、体制引き締めに乗り出すとともに、政府はムスリムが人口の圧倒的多数を占める国を統治する主体として、イスラムに対しても相応の配慮をしていることを示す必要に迫られました。その一環として、イスラエルとの国交で断絶状態が続いているという状況をふまえて、イスラムの聖地であるエルサレムがイスラエルによって不当に占拠されていることを批難し、全世界のムスリムとの連帯を呼びかけるという名目で発行されたのが、今回ご紹介の切手だったというわけです。

 ただし、“岩のドーム”に関しては、イスラエルは、撤退を求める国連決議を無視して第3次中東戦争時の占領地に居座り続けていることを批難するための、ムスリム側のシンボルとなっているわけで、東ティモール問題で国連の非難決議を無視して占領を続けていたスハルト政権に、はたして、イスラエルを非難する資格があるか否かという点については、疑問の余地は相当に残るのですが。

 
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 すべてのフランス人に告ぐ
2015-01-10 Sat 22:50
 フランスのオランド大統領は、きのう(9日)のテレビ演説で、7日の銃撃事件をはじめ一連のテロ事件等に屈しない姿勢を示すため、パリで11日に大規模な行進を行うことを明らかにし、“すべてのフランス人”に対して、フランスは決してこれらの脅威に屈しないとの意思を示すため、日曜日(11日)朝に反テロリズムの大規模なデモを行うので、ぜひ参加してほしいと訴えました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      ドゴール・すべてのフランス人に

 これは、1964年、フランスが解放20周年に際して発行した記念切手のうち、ドゴールの有名な演説「すべてのフランス人に」の文章を大きく印刷した切手です。今回のオランドの演説でも“tous les Français(すべてのフランス人)”という、ドゴール“ À tous les Français (冒頭のÀは~に、~への意味の前置詞)”を思わせる表現が使われており、彼が、ドゴールの歴史的な演説を意識していることは明らかだろうと思います。

 さて、切手に取り上げられたドゴールの演説は、第二次大戦中の1940年6月18日、ドイツの侵攻を逃れてロンドンに亡命したドゴールがBBCを通じてロンドンから発したもので、タイトルの下に書かれた「フランスは戦闘には負けたが、戦争には負けていない」との文言がとくに有名です。教科書的には、この演説により、ドゴールは、祖国の自由と民主主義を守るため、ナチス・ドイツに屈せずに戦う意思を示し、それゆえ、第二次大戦後、彼の率いる自由フランスは戦勝国としての立場を確保したということになっています。

 当然のことながら、テロによる言論の圧殺は絶対に許されるべきではなく、その意味で、テロに屈しないという姿勢を示し、「民主主義や自由の価値を掲げるため、すべてのフランス人に集まってほしい」と大統領が呼びかけるのは理に適ったことでありましょう。ただし、今回の事件をきっかけに、フランス国内では反イスラム感情が噴出し、“報復”と称して、事件とは何ら無関係の善良なムスリムたちをターゲットに、モスクやレストランが襲撃されるなどの事件が相次いで起こっています。こうした報復もまた“民主主義や自由の価値”とは相いれないものであることは言うまでもありません。

 過去の植民地支配の経緯もあり、第二次大戦後のフランスはアフリカの旧仏領地域から多くの移民を受け入れてきたわけですが、今回の一件は、あらためて、“すべてのフランス人”の意味を問い直すきっかけになったと言ってよいでしょう。

 なお、明日のデモ行進には、英独伊など欧州各国首脳に加え、フランスがイスラム過激派の掃討作戦を続けるマリ、ニジェール両国の大統領らアフリカ首脳も駆けつける予定だそうです。このうちのマリを軸に、フランスとアフリカの関係については、拙著『マリ近現代史』でもいろいろご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


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 スリランカで10年ぶり政権交代
2015-01-09 Fri 20:58
 昨日(8日)、スリランカで大統領選挙があり、即日開票の結果、現職のマヒンダ・ラジャパクサ大統領に対抗して出馬したマイトリパラ・シリセナ前保健相が初当選を果たしました。新大統領は、ラジャパクサ政権時代の過度の対中依存を改め、外交は、伝統の非同盟主義に立ち返る方針を明らかにしています。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      スリランカ非同盟50年

 これは、2011年にスリランカで発行された非同盟運動50年の記念切手です。

 非同盟運動は、ユーゴスラビアのチトーらの主導により、1961年9月にベオグラードで第1回非同盟諸国首脳会議が開催されたのを起点としており、原参加国はセイロン(当時)を含む25カ国でした。現在の参加国は120ヵ国です。中国は、いわゆる中ソ対立後はソ連からは距離を置いているとして、オブザーバー参加の扱いとなっています。

 さて、スリランカ前大統領のラジャパクサは、1970年にスリランカ(セイロン)史上最年少で国会議員に当選。閣僚を歴任した後、2004年に首相に就任し、2005年に大統領に就任しました。スリランカ内戦では、タミル人武装組織のタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) に対する強硬姿勢を貫いて2009年にはLTTEを滅ぼしてスリランカ全土の実効支配を回復。その実績をもって、2010年の大統領選挙で再選されました。

 しかし、2010年10月、大統領の三選禁止などを撤廃する憲法修正案を可決させてからは、独裁的な傾向を強め、親族の不正な登用や大統領への権力集中、政権の汚職体質等が問題になっていました。

 特に、2010年以降、経済支援を受ける見返りとして、いわゆる“真珠の首飾り戦略”として、インド洋への侵出を強める中国は、ラジャパクサ政権に対して港湾整備や道路建設事業への“支援”として巨額の借款を提供していますが、その借入金の大半は政権に近い一部の人間が横領。スリランカ国家としては、巨額の外債を抱えて、土地を担保として中国人に差し出さざるを得ないという状況になっていました。

 今回の選挙では、強権的な体制を維持すべく、3選を目指したラジャパクサに対して、シリセナ候補は、政権による文字通り売国的な対中依存を批難。「スリランカは浅はかな外交政策、戦略によってイメージが破壊され、急速に国際社会からの孤立を深めていた」との認識の下、今後は「アジアの主要国であるインド、中国、パキスタン、日本との友好関係を強化し、新興国との関係も区別せず促進する」として、中国依存を改めてバランス重視の外交を展開する方針を明らかにしていました。

 シリセナ新政権は、今後、野党・統一国民党のウィクラマシンハ元首相を首班とする挙国一致内閣を組織し、大統領の3選禁止条項の撤廃、最高裁長官や検事総長の大統領による任命などの規定を廃止し、強大になりすぎた大統領の権限を縮小して、民主化を進めることになっているとのことで、今後に期待したいところです。


 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は2月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 預言者を揶揄する表現
2015-01-08 Thu 15:27
 フランス・パリの週刊風刺新聞「シャルリ・エブド」の本社に、きのう(7日)、武装した男3人が押し入って銃を乱射し、記者や警察官ら12人が死亡する事件が発生しました。犯人グループは、銃の乱射に際して「預言者の仇を討った」と叫んでおり、同紙が預言者ムハンマドを揶揄する記事・漫画などを掲載したことへの報復テロとみられています。というわけで、きょうは、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      モロッコ・ハーレム絵葉書   モロッコ・ハーレム絵葉書(裏)

 これは、1908年12月3日、仏領モロッコのマザガンからパリ宛の絵葉書で、絵面には、北アフリカの女性二人を連れたフランス人水兵の絵が描かれており、下には「アフリカの思い出―まるでマホメットの天国にいるみたいだ!」との文言が入っています。

 20世紀前半までのフランスでは公娼制度が社会の中にしっかりと根を下ろしており、売買春が悪であるという発想は全くありません。それは、“買う”側だけでなく、“売る”側も同様で、低賃金の女工たちが昼休みにパートタイム売春をやっていたというケースは日常茶飯事でした。じっさい、19世紀のフランスの小説の相当数が、娼婦を主人公ないしは重要な登場人物として取り上げているように、その是非善悪とは全く別の次元で、当時のフランス社会を理解しようとすれば、売買春について一定の知識は絶対に不可欠です。このことは、遊女や吉原の存在を無視して江戸の文化を理解できないのと、ある種パラレルな関係にあると考えても良いかもしれません。

 さて、そうしたフランス人ですから、当然、アフリカなどの植民地でも数多くの“赤線地帯”を設け、現地駐在のフランス人たちはそれを盛んに利用していました。特に、モロッコのアラブ系娼婦は、エキゾチックな顔立ちに褐色のすべすべした肌という身体的な魅力だけではなく(いわゆる白人の肌は、男女を問わず、肌理が粗くざらっとした手触りであることが多いので、肌の柔らかさや滑らかさは、彼らにとっては非常に魅力的に感じられるそうです)、その値段も、パリやマルセイユなどに比べると格段に安かったことから、好色なフランス男にとっては天国のような場所というイメージで語られることがしばしばありました。

 今回ご紹介の葉書も、そうしたイメージを“アフリカの思い出”と題して表現しているわけですが、その際、「まるでイスラムのマホメットの天国にいるみたいだ!」と表現しているところに、イスラムやイスラムの預言者ムハンマド(マホメット)を揶揄しようという意図が明らかに見てとれます。

 すなわち、イスラムでは、男性は正規の手続きを踏めば4人まで妻を娶ることが可能です。ただし、その本来の趣旨は、好色な男が自分の性欲を満たすため本妻に加えて複数の愛人を囲っても良いということではなく、戦争などで男女の人口バランスが崩れ、多くの戦争未亡人が路頭に迷うようなことになってはいけないので、“すべてを平等に愛することができるのなら”という条件付きで、一種の素朴な社会保障として、豊かな男性が複数の女性の生活の面倒を平等に見ることは認められるというのが建前です。しかも、イスラム世界の伝統的な結婚の手続きとしては、結婚に際して、夫側はまとまった金額の婚資を支払わなければなりませんので、通常の経済力の男性では、現実には、妻は1人が精一杯で、複数の妻を娶り、養っていく余裕はないでしょう。

 しかし、非イスラム世界では、そうした事情についての理解は乏しく、さらにはイスラムに対するキリスト教徒の偏見もあいまって、イスラムが制度的に一夫多妻を認めていることは、すなわち、ムスリム(イスラム教徒)が好色であり、ムハンマドはその最たるものというイメージと結びつき、さらには、複数の娼婦を相手にすることが「(好色な)マホメットの天国」という揶揄的な表現につながるという構造になっているわけです。

 さて、今回のフランスでの新聞社襲撃事件に関して、僕は犯人グループの犯行を一切擁護するつもりはありませんし、彼らの行為が言論の自由、報道の自由に対する重大な挑戦として、厳しく処罰すべきであるのは当然だと思っています。

 その一方で、言論の自由ということであれば何を言っても許されるというわけではなかろうと思います。ムスリムにとって尊敬の対象である預言者ムハンマドを、異教徒が性的なイメージで揶揄すれば、多くのムスリムが不快に思い、傷つき、怒るのも至極当然のことです。その場合、揶揄した側の行為を積極的に称賛したいという人は少数派ではないでしょうか。じっさい、今回襲撃を受けた「シャルリ・エブド」が掲載したムハンマドを揶揄する漫画の画像の一部がネット上に出回っていますが、それは以下のようなものです。

      ムハンマド・風刺画(シャリル・エブド)

 この漫画のムハンマドを、畏れ多いことですが、例えば、今上陛下に置き換えたものを我々が見せられたら、どういう気持ちになるでしょうか。あるいは、エリザベス女王に置き換えたものを英国人に、ラーマ9世に置き換えたものをタイ人に見せたとしたら、どういう反応が返ってくるでしょうか。答えは明らかだろうと思います。

 それにしても、日本国内でヘイト・スピーチ反対を声高に叫んでいる人たちの中には、今回の一件に関して、「言論の自由を守れ!」という人は多いのですが、それと同時に、「ムスリムに対するヘイト言説を止めよう!」という論陣を張る人は少数派のように見受けられます。あるいは、彼らにとっては、いわゆるヘイト・スピーチの矛先が、ある特定の集団以外に向けられたときは全くの無関心ということなのかもしれませんが、そうだとすると、それはあまりにもご都合主義ではないかと僕は思います。 


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 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は1月6日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


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 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

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 世界の国々:アゼルバイジャン
2015-01-07 Wed 12:00
 アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2015年1月7日号が、昨年末に刊行されました。僕が担当しているメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回はアゼルバイジャンを取り上げました。その記事の中から、こんなモノをご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      ホジャリ大虐殺

 これは、1997年にアゼルバイジャンで発行されたホジャリ大虐殺5周年の小型シートです。

 アゼルバイジャン西部のナゴルノ・カラバフの地域は、第一次大戦まで帝政ロシアの支配下に置かれていました。

 1917年のロシア革命を経て、1918年5月、アルメニアとアゼルバイジャンが相次いで独立を宣言。その際、ムスリム国家アゼルバイジャンの領域内にありながら、キリスト教徒のアルメニア人が多数居住している“飛び地”のナゴルノ・カラバフをめぐりアルメニアとアゼルバイジャンが対立。1920年、両国は赤軍の進駐により崩壊し、翌1921年、ロシア革命政府はナゴルノ・カラバフを“自治州”としてアゼルバイジャンに帰属させました。

 1922年末に成立したソ連ではアゼルバイジャンとアルメニアをともに連邦を構成する社会主義共和国となり、ナゴルノ・カラバフ問題も棚上げとなります。しかし、1985年以降、ゴルバチョフの下でソ連のペレストロイカ改革が進むと、ナゴルノ・カラバフのアルメニア人は自治州のアルメニアへの編入を請願。ゴルバチョフはこれを拒否しましたが、1988年2月、自治州政府は公式にアルメニアへの移管を要請。さらに、2月22日、ナゴルノ・カラバフのアスケランで起きたアゼルバイジャン人青年の殺害事件を機に、対立は一挙に暴力化しっます。6月15日には、アルメニア共和国最高会議がナゴルノ・カラバフ自治州の自国への移管を決議すると、翌16日にはアゼルバイジャン共和国最高会議がこれを否認する決議を採択し、ソ連の枠内での内戦に発展しました。

 1991年、ソ連は崩壊し、アルメニアとアゼルバイジャンは再独立。ナゴルノ・カラバフ紛争は内戦から国際紛争になり、1992年1月6日には“ナゴルノ・カラバフ共和国”の独立が宣言されました。その直後の同年2月、アルメニア人過激派がアゼルバイジャン系住民600人以上を殺害したとされる“ホジャリ大虐殺”が起こります。今回ご紹介の切手は、この事件から5周年に際して、あらためてアルメニア側を非難する目的で発行されたものです。

 さて、国際社会はナゴルノ・カラバフ共和国を承認しませんでしたが、戦況はアルメニア有利に展開され、1994年5月12日には停戦が成立。ナゴルノ・カラバフ共和国は事実上、アゼルバイジャンの統制が及ばない“独立国”となり、アルメニア側は、ナゴルノ・カラバフとアルメニア本国を連結する形で旧自治州の領域を越えてアゼルバイジャンの領土を占領し、実行支配下に置き続けています。

 さて、『世界の切手コレクション』1月7日号の「世界の国々」では、アゼルバイジャン近現代史の概説のほか、伝統的な新年の行事や同国の石油産業、初代大統領アリエフトゥーレ、カスピカイアザラシの切手などもご紹介しております。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧いただけると幸いです。

 なお、本日発売の1月14日号では、「世界の国々」はギニアビサウを特集していますが、こちらについては、来週水曜日に、このブログでもご紹介する予定です。 


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 世界の寄附金つき切手(新連載)
2015-01-06 Tue 13:23
 ご報告が遅くなりましたが、雑誌『キュリオマガジン』2015年1月号から、新連載「世界の寄附金つき切手」を始めました。文字通り、世界の寄附金つき切手のうち、名品と呼ばれるものを1年間にわたってご紹介していこうという内容です。で、初回の今回は、オーソドックスにこの切手を取り上げました。(画像はクリックで拡大されます)

      ニューサウスウェールズ・寄附金つき

 これは、1897年にオーストラリアのニュー・サウス・ウェールズで発行された世界最初の寄附金つき切手のうち。高額の2ペンス半切手です。

  ニュー・サウス・ウェールズはオーストラリア東南部の州で、同国最初のイギリスの入植地です。州都のシドニーはオーストラリア最大・最古の都市で、2000年にはオリンピックも開催されたことで知られています。なお、今回ご紹介の切手が発行された当時のオーストラリアでは、州ごとに切手が発行されており、オーストラリア連邦として統一された共通の切手が発行されるようになるのは、1913年のことでした。

 さて、そのニュー・サウス・ウェールズでは、ヴィクトリア女王の即位60周年にあわせて、1897年6月、結核療養施設の基金を集める目的で、今回ご紹介しているような豪華な寄附金つき切手を発行しました。これが、世界で最初の寄附金つき切手となります。

 切手の額面はそれぞれ1ペニーと2ペンス半ですが、その12倍(当時の英国および英領の多くは12進法です)の1シリング(12ペンスに相当)と2シリング6ペニーで販売され、その差額分が結核療養施設にあてられました。

 額面に比べてはるかに高額で販売するということもあって、これらの切手は、当時としては珍しい多色刷(凸版)で、2ペンス半の切手には目打部分に金色も用いられています。ただし、切手上には女王の即位60年を示す表示や結核療養施設などの文字はあるものの、肝心の売価の表記はありません。

 なお、雑誌『キュリオマガジン』は全国の書店、切手・コイン商のほか、インターネット書店でもお求めになれます。実物をお見かけになりましたら、ぜひ、お手に取ってご覧いただけると幸いです。 


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 年賀状のスタンプ
2015-01-05 Mon 11:11
 例年のことですが、“郵便学者”という看板を掲げて生活している関係から、僕は毎年、年賀状には干支にちなんだ切手・スタンプを取り上げることにしています。もっとも、ただ単に干支の切手・スタンプを持ってくるだけではつまらないので、①できるだけ他の人が使いそうにないモノ、②その年の仕事の予告編になりそうなモノ、③可能な限り、干支を取り上げた年賀切手は除く、という基準で選んでいます。きょう(5日)は仕事始めでオフィスで僕の年賀状をご覧になるという方もあると思いますので、今回の年賀状のスタンプについて簡単に解説いたします。(画像はクリックで拡大されます)

      平和記念特印

 これは、いまから96年前の1919年、第一次世界大戦の講和条約調印を記念して用いられた特印(特殊通信日付印)の図で、この年の干支であり、平和の象徴でもある羊の顔が大きく取りあげられています。

 元日のご挨拶でも少し触れましたが、現在、日本切手を題材とした書籍の原稿を書いておりますので、今回は日本関連のマテリアルの中から、最もインパクトのある羊ネタということで、あえて切手ではなく、この特印の図を持ってきました。また、今年1年、皆さまが平和にお過ごしになれますようにとの意味合いも込めたつもりです。

 さて、第1次大戦に参戦し、戦勝国となった日本は、1919年1月に始まったヴェルサイユ会議に参加し、同年6月28日、講和条約に調印します。これを受けて、同年7月1日が“平和記念日”とされ、全国各地で様々なイベントが催されるとともに、4種セットの記念切手が発行されました。

 逓信省は1919年1月から記念切手と絵はがき発行の準備を進め、5月14日までに図案をすべて決定していましたが、報道されている会議の進行状況から、講和条約の調印は8月以降になりそうなので、記念切手の準備は7月半ばまでに完了すればいいと考えていました。ところが、急遽、6月28日の条約調印、7月1日の平和記念日という段取りが決まったため、あわてて、7月1日の切手発行と特印の使用に踏み切っています。

 今回ご紹介の特印は、塚本靖と樋畑雪湖の協議によって制作されたもので、1919年7月1日から1ヵ月間、1・2等局(郵便物の集配を行わない局と季節限定で開局される局を除く)と特に指定された3等局の計614局で使用されました。この印を押して実際に差し出された郵便物の一例を下に画像として貼っておきましょう。

      平和記念(米宛葉書)

 この葉書は、大戦平和記念切手のうち、結城素明のデザインした鳩とオリーブの4銭切手を貼って日光から米国宛に差し出された葉書です。消印の日付欄のうち、月の部分が見えないのですが、特印の使用期間は1919年7月の1ヵ月間だけですので、7月23日に差し出されたものとわかります。

 なお、例によって、年賀状の投函は年末ぎりぎりになってしまいましたので、まだお手元に届いていない方もあるかと思います。(ちなみに、拙宅には、明らかに昨年の御用納め以前に投函されたと思しき、オフィスからの年賀状が昨日の夕方にも何通か届きました)

 早々に賀状をお送りいただきながら、僕の賀状がまだ届いていないという方々におかれましては、今しばらくお待ちいただきますよう、伏してお願い申し上げます。


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 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
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 毎月1回(原則第1火曜日:1月6日、2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は1月6日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


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        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 ブルンディで大規模な戦闘
2015-01-04 Sun 22:33
 アフリカ中部のブルンディで、昨年12月29日からきのう(4日)までにコンゴ民主共和国(旧ザイール)から越境してきた武装勢力とブルンディ政府軍の戦闘があり、ブルンディ政府軍は5日間の戦闘で武装勢力121人のうち105人を殺害し(ブルンディ軍の兵士は2人死亡)、武装勢力を撃退したそうです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      ブルンジ王国加刷(1962)

 これは、1962年のブルンディ独立時に、ベルギー領時代のルワンダ・ウルンディの表示を抹消し、独立後の“ブルンディ王国”の国名を加刷した切手です。

 現在のブルンディ国家の領域は、第一次大戦以前はドイツ領東アフリカの一部でしたが、大戦後、ドイツ領東アフリカが解体されると、ルワンダと共にベルギー領となりました。第二次大戦後は、ベルギーの国連信託統治領となり、1962年月1日、ルワンダと分離し、在地の君主であるムワンブツァ4世ブを元首とするブルンディ王国として完全独立を果たしました。

 今回ご紹介の切手は、これに合わせて発行されたもので、“ブルンディ”としては最初の切手のうちの1枚です。なお、旧国名を抹消した棒線には、細線と太線のヴァラエティがありますが、今回ご紹介は太線のものをご紹介しています。

 さて、独立後のブルンディ国内には、隣国のルワンダ同様、植民地統治時代の分割統治によるツチとフツの民族対立が残っており、少数民族であるツチがフツを抑えて実権を握っていることに対して、フツは根強い不満を持っていました。特に、1965年、それまで被選挙権が認められていなかったフツが、被選挙権を要求したのに対して、ツチ中心のブルンディ政府はこれを拒否。このため、フツの反政府勢力はクーデターを計画しましたが、事前にこれを察知したツチ側はフツの有力者を殺害し、両者の対立は決定的になりました。

 その後、1966年に王制が廃止されて共和制に移行したものの、ツチによる支配の構造は変わらなかったため、1972年、フツの大規模な反乱が発生。1万人ものツチ族が殺害されます。すると、その報復として、ツチ系の軍隊がフツ10万人を殺害するという事態になり、民族抗争は泥沼化しました。

 1987年9月に、国軍による無血クーデターで誕生したツチのピエール・ブヨヤ政権は、民族融和のため、フツから首相を指名したほか、複数政党制を導入。1993年6月には総選挙を実施します。

 この選挙の結果、フツのメルシオル・ンダダイエが大統領に当選したものの、10月にはクーデター未遂事件が発生。ンダダイエは何とかこれをしのいだものの、ツチ族強硬派に暗殺されてしまいました。その後も多数民族であるフツ系の大統領が選出されましたが、ツチ系主体の国軍は大統領に従わず、ブルンディは内戦状態に突入します。

 これに対して、南アフリカ大統領のネルソン・マンデラらの仲介による内戦の和平交渉は1998年から始まり、2003年には和平協定が成立。各民族の武装組織は政党化し、総選挙を経て2005年8月にはフツ系のンクルンジザ大統領のもとで挙国一致政府が成立しました。ところが、その後もフツ系の旧反政府組織の民族解放軍(英語版) (FNL) は抵抗を継続。FNL主流派は、 2008年12月5日にブルンディ政府と和平合意に調印したものの、その後も、ブルンディ北部、コンゴ民主共和国との国境地帯ではFNLの分派による攻撃が続いていました。今回の衝突事件も、そうした背景の下に発生したものです。

 まぁ、ブルンディのことが日本のメディアで取り上げられる機会は滅多にありませんので、この機会に、かの国について、すこし基礎的なおさらいをしてみました。

 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

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 切手歳時記:ひつじ鈴
2015-01-03 Sat 17:49
 公益財団法人・通信文化協会の雑誌『通信文化』1月号ができあがりました。僕の連載「切手歳時記」では、今回は未年の新年号ということで、この切手を取り上げました。(画像はクリックで拡大されます)

      中山人形:ひつじ鈴

 これは、1979年用の年賀切手で、秋田県の郷土玩具、中山人形の“ひつじ鈴”が取り上げられています。

 中山人形は、1874年、秋田県平鹿郡平鹿町吉田字中山(現・横手市平鹿町)の樋渡ヨシが義父の野田宇吉から粘土細工を習い、地元の横手押絵や串姉コ(姉様人形)から着想を得て作成したのが最初といわれています。なお、ヨシの人形は、横手の雪の中でもめだつようにとの理由から派手な色彩のものが多く、しばしば、花模様も施されていました。

 ヨシの義父・宇吉は幕末から明治にかけての陶工で、鹿児島出水郡野田村出身。九州・鍋島藩の陶工として出発し、後に岩手南部藩の保護を受け、山影焼を作っていましたが、天保の大飢饉(1833-39)を機に盛岡を離れ、津軽、秋田、土崎、男鹿と良土を求めて放浪の後、安政年間(1854-59)に湯沢城代・佐竹氏の下で松岡焼を始めました。その後、さらに良土を求めて移り住んだ横手で息子の金太郎が樋渡ヨシと結婚。以後、一家は樋渡家を名乗りました。

 さて、ヨシの孫で三代目(初代は宇吉)を継承した義一は、1928年、故郷を離れ、仙台の堤で修業をはじめます。

 堤は、江戸時代には「西の伏見、東の堤」と並び称された人形制作の本場でしたが、明治以降は衰退していました。ところが、義一が修行に来た1928年、窯元“堤の御雛っ子屋”を継承した芳賀佐五郎は、旧来の土型に代わり、石膏型を用いた精緻な造形と繊細かつ優美な彩色の新型人形を考案。旧型の人形も刷新したうえで、“堤人形”(“つゝみ人形”、“つつみ人形”とも)の商標で全国に販売して大成功を収めました。

 堤人形が大きく生まれ変わった時代の空気を存分に吸収した義一は、帰郷後、新たに多くの型を起こし、戦後の1949年からは“干支土鈴”の制作を開始した。切手に取り上げられた“ひつじ鈴”もその一つで、乙未年の1955年用につくられたものです。

 12年後の1967年の丁未の“干支土鈴”には、ヨシの時代に倣って、羊の横腹に四つの赤い花弁がつけられましたが、1978-79年の年末年始には、年賀切手に取り上げられたことで花弁のない旧作を求める注文が殺到。このため、義一は、1979年用の“干支土鈴”として、かつて1955年用に作ったタイプのものを復活させています。

 ちなみに、“ひつじ鈴”から、年賀切手に元号と西暦を併記するスタイルが復活しましたが、一部には元号への批判もあったため、郵政省が「以前から年賀切手には“昭和”を入れて欲しいという声があり、今年はたまたまそれを具体化しただけで、元号問題とは全く関係ない」との見解を示す一コマもありました。これもまた、“時代”を髣髴とさせるエピソードといえましょうか。

 なお、1978-79年の年末年始は、全逓(全逓信労働組合)が激しい年末闘争を展開したため、年賀状の配達が大幅に遅れ、お年玉くじの抽選会も当初予定の1月15日から同31日に延期され、小型シートの交換開始も、1月20日から2月5日に変更されたことで、日本の郵便の歴史に記録されています。このあたりの事情については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。

 * 昨日、カウンターが146万PVを超えました。いつも閲覧していただいている皆様には、この場をお借りして、お礼申し上げます。


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 ブラジルのメリノ羊
2015-01-02 Fri 11:36
 昨年10月のブラジル大統領選で再選を果たした中道左派、労働党(PT)のジルマ・ルセフ大統領の2期目の就任式が、きのう(1日)、首都ブラジリアで行われました。というわけで、未年の元日に2期目の任期をスタートさせた大統領閣下に敬意を表して、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      ブラジル・国際家畜博覧会

 これは、1948年にブラジルで発行された国際家畜博覧会記念の航空切手で、メリノ種の羊が描かれています。

 ブラジルの畜産業は、世界1位のシェアを誇る牛肉と養鶏・鶏肉が中心で、羊毛は南部のリオ・グランヂ・ド・スル州を中心に生産されているものの、アルゼンチン産やウルグアイ産のモノと比べると品質が劣ることもあって、国全体としては必ずしも盛んとはいえません。それにもかかわらず、今回ご紹介の切手にメリノ種の羊が取り上げられたのは、切手の題材となった国際家畜博覧会が南部のリオ・グランヂ・ド・スル州のバジェで開催されたため、羊毛が同州の特徴的な産業だったという事情があるのでしょう。

 切手に取り上げられたメリノ種は、ウールタイプのヒツジとタランティーネ種の交配を重ねた結果、1300年頃のカスティーリャで登場しました。かつてのスペイン王室は、国費を投じてメリノ種を独占的に飼育し、外交儀礼上、わずかな数のメリノ種が外国の王室などに贈呈される以外、原則としてメリノ種の羊は門外不出とし、スペインの毛織物産業の優位性を維持していました。

 しかし、18世紀以降、スペインの戦乱にヨーロッパの列国が介入すると、メリノ種は戦利品として持ち去られて流出。英国では羊毛の織物と蒸気機関を組み合わせた新産業が勃興することになります。さらに、ナポレオン戦争中、メリノ種はケープ植民地経由で13頭のメリノ種がオーストラリアに輸入され、メリノ種は全世界的に拡散しました。

 なお、ナポレオン戦争時のケープ植民地では、最も重要な輸出産業はワインで、羊毛はその後塵を拝していましたが、19世紀半ばになると、ワインと羊毛の地位は逆転することになります。

 そのあたりの事情については、拙著『喜望峰』でもご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


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