内藤陽介 Yosuke NAITO
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World Wide Weblog
 イスタンブルの空港で爆弾テロ
2016-06-30 Thu 10:58
 トルコ・イスタンブルのアタテュルク国際空港で、現地時間28日夜(日本時間29日未明)、爆弾テロが発生し、42人が死亡、239人が負傷する大惨事となりました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      トルコ・空港(1954)

 これは、1954年にトルコで発行された航空切手で、イスタンブルのイェシルキョイ国際空港(現アタテュルク国際空港)の風景が描かれています。

 イェシルキョイはイスタンブル市街中心部から西へ約24km地点のヨーロッパ側にあり、オスマン帝国時代にはサン・ステファノ(アヤ・ステファノス)と呼ばれていました。1878年には露土戦争の講和条約として、サン・ステファノ条約が結ばれた土地でもあります。

 サン・ステファノにイスタンブル地域最初の飛行場が作られたのは1912年のことで、ここを拠点に、1914年6月25日、サン・ステファノ海軍飛行学校 を設立されます。第一次大戦を経て1923年にトルコ共和国が発足すると、1924年、軍民共用の飛行場から民間専用の空港(飛行場のうち、旅客や貨物の運送を行う航空機が離着陸する施設)となりました。

 1926年、サン・ステファノは、トルコ語で“緑の村”を意味するイェシルキョイと改称されると、空港名もイェシルキョイ空港に改称されます。さらに、第二次大戦後の1949年から1953年にかけて大幅な拡張工事が行われ、1953年、イェシルキョイ国際空港として開港しました。今回ご紹介の切手は、その翌年の1954年、イェシルキョイ国際空港のお披露目を兼ねて発行されたもので、飛行機の背後に描かれている建物には、しっかりと“イェシルキョイ(YESILKOY)”の文字が掲げられているのが確認できます。

 現在の“アタテュルク国際空港”と改称されたのは1980年代のことで、現在、同空港はトルコ最大の国際空港として、3000m滑走路2本、2300m滑走路1本の計3本の滑走路を有し、年間、5000万人以上が利用しています。

 さて、今回のテロ事件の後、アタテュルク国際空港では、血痕を洗い落とす作業が続き、乗客が行き交う通路にはガラスの破片が飛び散り、構内には煙の臭気が立ち込めるなかで、約5時間足らずで営業を再開したそうです。これは、昨年(2015年)10月のアンカラ中央駅での爆弾テロ今年(2016年)1月のアンカラ中心部での爆弾テロと、テロ事件が相次ぐ中で、テロには屈しないとの姿勢を身を以て示したということなのでしょう。

 亡くなられた方のご冥福をお祈りし、負傷された方々には心よりお見舞い申し上げるとともに、そうしたトルコ国民の姿勢には敬意を表したいと思います。


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 泰国郵便学(43)
2016-06-29 Wed 10:17
 ご報告が遅くなりましたが、財団法人・日本タイ協会発行の『タイ国情報』第50巻第3号ができあがりました。そこで、僕の連載「泰国郵便学」の中から、この切手をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      タイ・世界人権宣言25周年

 これは、1973年12月10日に発行された“世界人権宣言25周年”の記念切手で、“人権の炎”が描かれています。タイで世界人権宣言を題材とした記念切手が発行されたのは、1968年の世界人権宣言20周年にあわせて行われた「世界人権年」の記念切手以来、2回目のことです。

 切手の発行は、民主憲法の早期制定を求める学生らの運動と、そこから派生してタノーム・キッティカチョーン政権を崩壊させた10月14日事件から約2ヶ月後のことですが、切手発行のための準備は、タノーム政権時代にすでに進められていたとみるのが自然と思われます。

 学生らの激しい民主化要求にさらされたタノーム政権でしたが、1972年12月15日に施行された「仏暦2515年統治憲章」では、3年以内の憲法施行が明示されており、そのために1973年1月には憲法起草のための22人委員会が設置されていたことも事実です。したがって、政権側としては、世界人権宣言25周年という機会をとらえて、自分たちが“人権”にも相応の配慮していることを内外に示そうとしたとしても不思議はありません。

 なお、10月14日事件の成果として、1974年10月7日に公布された「仏暦2517年タイ王国憲法」は、仏暦2492年憲法(1949年3月23日公布)以来の「タイ国は民主主義政体であり、国王を国家元首とする」(第2条)との規定を踏襲したうえで、「何人も、民族、宗教、国王および憲法に反し、本憲法に規定する権利及び自由を行使することはできない」(第53条)として、表現の自由、集会・結社の自由、移転・居住の自由、通信の自由などの自由権規定の多くに留保を付けられていました。その意味では、10月14日事件後も、制度的には、一般のタイ国民の人権状況に大きな変化はなかったと言えそうです。


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 ポズナン暴動60年
2016-06-28 Tue 11:24
 1956年6月28日にポーランドでポズナン暴動が起きてから、今日でちょうど60年です。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックでっ拡大されます)

      ポーランド・ポズナン暴動50年

 これは、2006年にポーランドで発行されたポズナン暴動50年の小型シートです。

 1952年、ポーランドは正式にポーランド人民共和国となり、名実ともにソ連の衛星国となりました。当然のことながら、多くの国民は不満でしたが、ボレスワフ・ビェルト率いるポーランド統一労働者党(共産党)政権は、宗主国のスターリンに倣って反体制派を弾圧し、体制を維持していました。

 ところが、1953年3月にスターリンが亡くなり、1956年2月、ソ連共産党大会でフルシチョフがスターリン批判を行うと、宗主国の突然の方針転換にショックを受けたビェルトはショックで心臓発作を起こして3月に急死。エドヴァルト・オハプが党第一書記となりました。

 こうした状況の下、1956年6月28日、国際見本市が開かれていた西部の都市ポズナンでは、外国特派員の存在を意識して、未払い分の給料の支払いを求める工場労働者のデモが発生。政府が力づくでこれを抑え込もうとすると、反発したデモ隊は暴徒化し、100名を越える死傷者が発生しました。

 これが、いわゆるポズナン暴動です。

 暴動の発生を受けて、統一労働者党の指導部は守旧派からなるナトーリン派と穏健改革派のプワヴァ派に分裂しましたが、前者は“民主化”の要求には反対しながら、大幅な賃上げとユダヤ系指導者の追放、ヴワディスワフ・ゴムウカの復権などのスローガンを掲げて、大衆の真理に訴えようとします。

 ここで、ナトーリン派がユダヤ系指導者の追放をスローガンとして掲げていたのは、ルブリン政権以来の失政の原因をすべてユダヤ人政治家や党員に押し付けることで、同じく党の指導部にいたはずの自分たちへの非難をかわそうとしたものでした。

 ちなみに、ゴムウカは1905年、ハプスブルク帝国支配下のクロッセン(ポーランド語名クロスノ)近郊生まれ。戦前からの古参共産党員で、第二次大戦後はポーランドでの共産主義体制の樹立に尽力しましたが、1948年に“右翼民族主義的”と批判され、翌1949年に党を除名され、1951年には逮捕・投獄されていた人物です。

 ナトーリン派のプロパガンダは、ポーランド国内の眠っていた反ユダヤ主義を刺激する結果となり、ヴロツロワで「ユダヤ人に仕返しをしよう」という男がユダヤ系時計職人のハイム・ヌトコーヴィチを殺害。さらに、ヴァウブジィフでもユダヤ人に対する暴行事件が発生したほか、各地でユダヤ人の住居に「ポーランドから出ていけ」との多数の落書きが発見されました。

 スターリン没後の1955年、ポーランド政府はユダヤ人のイスラエルへの出国制限を緩和していましたが、これに、1956年のポズナン暴動の混乱とナターリン派による反ユダヤ主義のプロパガンダ等が加わり、ポーランドから脱出するユダヤ人は急増します。

 しかし、ポズナン暴動後の騒然とした空気の中で、こうした動きがポグロムにつながり、社会的な混乱を増幅させることを恐れたポーランド政府は、軍と警察を導入してポグロムの発生を抑え込みました。

 結局、暴動後の10月21日、責任を取らされるかたちでオハプは辞任。ゴムウカが党第一書記として復権を果たし、ナトーリン派は(一時的に)指導部から追放されます。

 権力を掌握したゴムウカは、ワルシャワ条約機構の枠組みは維持するものの、その中での可能な限りの自主路線を模索。具体的には、農業集団化の廃止、ローマ・カトリック教会の迫害の停止、検閲の緩和、ソ連残留ポーランド人(その中には少なからずユダヤ人も含まれていた)の帰国交渉などの改革が行われ、結果的に、スターリン主義的な風潮はかなり緩和されました。

 これに対して、フルシチョフがスターリン批判を行ったとはいえ、ソ連が衛星国の“ソ連離れ”を歓迎するはずもなく、ソ連とポーランドの間には確執が生じることになりました。

 ちなみに、ポズナン暴動後の混乱が取りあえず収束した1957年2月、首相のユーゼフ・ツィランキェヴィチは以下のような声明を発しています。

 ポーランド国民はその出自、民族、信仰に関わりなく、その権利と義務は平等であるという原則を、我々は完全に守るであろう。何世紀にもわたってポーランドを祖国としてきたユダヤ人住民に対する差別とか、同権の法規をゆるがせる試みに対しては政府とその諸機関は断固とした共同の措置を取る。

 また、ほぼ時を同じくして、新聞には、第二次大戦後初めて反ユダヤ主義を批判する記事が掲載され、党中央委員会は地方組織に対して反ユダヤ主義の兆候を見逃さずに反撃するよう、通達を出しました。

 しかし、結果としてユダヤ系ポーランド人の出国は止まず、1955-60年にポーランド国外に脱出したユダヤの数は5万5000人にのぼり、1961年の時点では、ポーランド国内のユダヤ人口は2万5000-3万人にまで落ち込みました。これは、第二次大戦以前(340万人)の1パーセント以下の水準です。

 なお、共産政権下のポーランドの反ユダヤ主義については、拙著『アウシュヴィッツの手紙』でもまとめておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


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 第2パナマ運河開通
2016-06-27 Mon 09:28
 太平洋と大西洋を結ぶ海上輸送の要衝、パナマ運河の拡張工事が終わり、従来の第1運河に並行する形の第2運河が、きのう(26日)、開通しました。第2運河は水門を拡張し、コンテナ輸送量にして2.6倍の船舶の通航が可能となります。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      パナマ運河・スローガン印カバー

 これは、1953年5月22日、パナマ運河地帯のバルボアからロンドン宛のカバーで、パナマ運河と太平洋=大西洋の地図を描き、「パナマ運河は世界の通商を迅速にする」との文言が入った標語印が押されているのがミソです。ちなみに、今回の第2運河に伴い、米国産液化天然ガス(LNG)などを輸入する際、メキシコ湾から東京まで第2運河を経由するとタンカー1隻当たり輸送費2億5000万円・所要25日となり、スエズ運河経由の4億2000万円・所要42日から大幅な節約になりますので、まさに、今回ご紹介の標語印の通りというわけですな。

 さて、パナマ地峡に運河を建設しようという計画のルーツは、古くは1534年、スペインのカルロス1世が調査を指示したことに求められます。

 19世紀になり、スエズ運河を設計したレセップスはパナマ運河の建設を計画し、実際に1880年1月1日に工事も開始しましたが、黄熱病の蔓延や工事の技術的問題、資金調達の面などから、1889年に計画は放棄されてしまいました。

 その後、1902年に米国がパナマ地峡での運河建設を決定。当時、パナマ地峡は自治権をもつコロンビア領でしたが、運河の地政学的重要性に注目した米国は、運河を自らの管轄下におくため、1903年1月22日、コロンビアとの間に、①コロンビアがレセップスの設立した新パナマ運河会社の運河建設権を米国に売却することを認めること、②運河地域の排他的管理権等を米国に付与すること、③米国は一時金1,000万ドル及び運河地域の年間使用料として25万ドルをコロンビアに支払うこと等を規定したヘイ・エルラン条約を結び、運河の管轄権を握ろうとしました。

 しかし、コロンビア議会が条約を批准しなかったため、同年11月3日、米国はコロンビアの支配に不満を持っていたパナマ住民を扇動して独立を宣言させます。こうして発足したパナマ共和国を、米国は10日後の11月13日に承認し、5日後の11月18日にはパナマ運河条約を締結。運河の建設権と関連地区の永久租借権などを取得し工事に着手しました。

 これを受けて1903年に工事が始まると、運河関連地区(いわゆるカナル・ゾーンです)では、1904年6月24日、アンコン、クリストバル、ガトゥン、クレブラ、ラ・ボカに郵便局を開設。パナマ切手および米本国の切手に“CANAL ZONE”または“CANAL ZONE PANAMA”の文字を加刷した切手を使用しました。

 その後、3億ドル以上の資金と10年の歳月を投入し、運河は1914年8月15日に開通。運河収入はパナマに帰属するものの、運河地帯の施政権と運河の管理権は米国に帰属することになりました。さらに、運河地帯両岸の永久租借地には米軍施設がおかれ、南米における米国の軍事拠点として機能していましたが、1960年代にパナマの民族主義が高まり、運河返還を求める声が強くなる中で、軍事クーデターによってオマル・トリホスが権力を掌握。これより運河返還をめぐる協議が開始され、1977年、カーター政権の時代に新パナマ運河条約が締結され、1999年末をもって、運河および運河地帯の施政権はパナマへ正式に返還されました。
 

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 世界の国々:ブラジル
2016-06-26 Sun 09:47
 ご報告が遅くなりましたが、アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2016年6月22日号が、先週、発行されました。僕が担当したメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回はブラジルの特集です。その記事の中から、この1点をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      ブラジル・植物園(1937)

 これは、1937年に発行されたリオデジャネイロ植物園の切手です。

 リオデジャネイロ植物園は、ポルトガル植民地時代の1808年、ジョアン6世によって西インド諸島などから輸入されるスパイスの栽培のために設立されました。コルコヴァードの丘の麓の総面積140haの敷地は、絶滅危惧種を含むブラジル原生の植物や外国の植物6500種が植えられている54ヘクタールの人工栽培地と、自然林で構成されており、なかでもヤシは900種類に及んでいます。

 今回ご紹介の切手に取り上げられているのは、植物園の入口までの750m続いているヤシ並木で、この道は、ブラジルの植物学者で初代園長の名前を採って、“ジョアン・バルボーザ・ロドリゲス通り”と呼ばれています。

 さて、『世界の切手コレクション』6月22日号の「世界の国々」では、ブラジル最初の切手“牛の目”日系移民についての長文コラム2本のほか、世界の生産量の3分の1を占めるコーヒー、ポン・ヂ・アスーカル、建築家オスカー・ニーマイヤー、リオのカーニヴァル皇太子時代の両陛下訪伯の切手などもご紹介しています。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧ください。

 なお、僕が担当する「世界の国々」は、次回は29日発売の7月6号でのグレナダ・グレナディーンズの特集(グレナダとしては2回目)になります。こちらについては、発行日以降、このブログでもご紹介する予定です。


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 英国は米国と一緒にやるさ
2016-06-25 Sat 11:06
 今年もまた、朝鮮戦争の始まった“ユギオ(韓国語で625の意)”の日がやってきました。というわけで、毎年恒例、朝鮮戦争ネタのなかから、EU離脱問題で何かと話題のうえに、現時点での僕の最新作『英国郵便史 ペニー・ブラック物語』にちなんで、英国がらみのこの1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      国連軍参戦感謝(英国)

 これは、1951年10月25日、韓国が国連軍参加各国に感謝して発行した“国連軍感謝シリーズ”の1枚で、自由の女神を中心に太極旗とユニオンジャックが並べられています。

 “国連軍感謝シリーズ”は、1951年9月15日と同年10月25日の2回に分けて、国連軍参加21ヵ国の国旗と太極旗を並べて発行したもので、両国国旗の間には、今回ご紹介しているモノのように自由の女神を配したモノと国連マークと鳩を配したモノの2パターンがあります。また、“イタリア“に関しては、当初、誤って旧王制時代の国旗を取り上げた切手を発行してしまったため、1952年2月10日に共和国の国旗を取り上げたものも改めて発行されました。この結果、シリーズ全体の構成は、(21+1)×2=44種類という勘定になっています。

 さて、英国は総兵員数2万2000名という、米軍に次ぐ兵力を朝鮮戦争に派兵しました。

 朝鮮戦争の開戦以前、英国は朝鮮半島に対してほとんど無関心でしたが、戦争が勃発すると「ソ連が扇動してこの紛争を起こしたのでなければ、共謀して起こしたはずだ」との認識に基づき、1950年7月24日の国防委員会で朝鮮に1 個旅団を派兵することを決定します。その背景には、チェンバレン首相がミュンヘン協定を結び、ヒトラーに対して宥和政策を取ったことが第二次大戦の直接的な原因になったことへの反省がありました。

 当初、英国の派兵計画では最初の部隊の挑戦上陸は10月頃とされていましたが、釜山橋頭堡をめぐる攻防は熾烈を極めており、国連軍側はいまにも釜山から追い落とされそうな雰囲気であったため、米国統合参謀本部議長のブラッドレーは「明日の1 個中隊よりも、今すぐ手に入る1 個小隊の方に価値がある」と主張。このため、7月25日の閣議決定では、香港駐屯の2個大隊を即座に派遣することとなり、8月29日には最初の部隊が現地に到着します。

 朝鮮半島での英国軍は、早速、釜山橋頭堡防衛戦に参加したほか、1950年9月の仁川上陸作戦後は米軍とともに鴨緑江へ進撃しています。また、中国人民志願軍の参戦による撤退期には、米第2師団が北朝鮮の軍偶里から撤退するのを擁護しました。

 また、1951年4月22日から3日間の“臨津江の戦い”では、英国軍中心の第29歩兵旅団が、中国人民志願軍の第26個師団と朝鮮人民軍第1個軍団の南下を阻止しています。その際、英国軍のグロスター大隊の750名は退路が遮られたため、生死をかけた戦闘のあげく、50人余りの兵士だけが劇的に脱出に成功しました。

 さらに、休戦2ヵ月前の1953年5月28日の仁川とソウルを結ぶ交通の要路を見下ろす“フック丘の戦い”(この場合のフックは地名ではなく、英国軍の陣地の形が釣り針に似ていたことから命名された)では、英国軍が中国人民志願軍の最後の猛攻をしのいで陣地を守り抜き、死者142名、負傷者440名の大きな犠牲を出しています。この時の戦闘での中国側の死者は600-900名とみられています。なお、朝鮮戦争の全期間を通じての英陸軍の戦死者は約870名でした。

 ちなみに、フック丘の戦いから間もない6月2日、英本国ではエリザベス女王の戴冠式が行われましたが、これに呼応して、英国軍砲兵連隊では女王の即位を祝う大型の横断幕を作成し、京幾道漣川郡三和里の砲兵連隊の幕舎の前に掲げています。この時の横断幕は、その後長らく行方が分からなくなっていましたが、2014年に発見され、英国に返還されて話題となりました。

 なお、朝鮮戦争時の“国連軍”参加各国の活動については、拙著『朝鮮戦争』でもご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。
 
 * 今朝、アクセスカウンターが167万PVを超えました。いつも閲覧していただいている皆様には、あらためてお礼申し上げます。


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 英国民投票、EU離脱派が勝利
2016-06-24 Fri 20:08
 きのう(23日)、投票が行われた欧州連合(EU)からの離脱を問う英国の国民投票は、EUからの離脱票が投票総数の過半数を上回りました。メディアなどで報じられた専門家の予想(僕も同意見でした。すみません)では、ギリギリ現状維持だろうと見られていただけに、ビックリしました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      ニカラグア・チャーチル(1974)

 これは、1974年のチャーチル生誕100年の記念切手のうち、1940年6月8日付の『デイリー・エクスプレス』紙に掲載された、チャーチルをブルドッグになぞらえた漫画(シドニー・ストゥルーブ筆)を取り上げた1枚です。漫画に描かれたチャーチル=ブルドッグは、“全力でがんばれ(Go To It)!”の文字の入ったヘルメットをかぶってブリテン島に陣取り、ドイツに対して徹底的に戦う姿勢を示しています。

 1939年9月に第二次欧州大戦が勃発し、英国がドイツに対して宣戦布告した時の首相はネヴィル・チェンバレンで、チャーチルは海軍大臣でした。もっとも、開戦からしばらくの間、チェンバレンはドイツの矛先をソ連に向けさせるべく秘密交渉を続けており、西部戦線ではほとんど戦闘は行われていませんでした。

 ところが、秘密交渉は決裂し、1940年4月にドイツ軍はノルウェー作戦を発動。さらに、5月10日にはベネルクス3国へ侵攻したことで、チェンバレンの宥和政策は破綻し、同日、彼の内閣は退陣を余儀なくされます。後継首相には、対独強硬派のチャーチルがただちに就任し、自由党・保守党・労働党を中心とする挙国一致内閣が組織されました。

 今回ご紹介の切手の漫画はこうした状況を反映したもので、欧州を席巻するヒトラーとナチスに対して一歩も引かないぞという気概を示したものだったわけですが、今回の国民投票で勝利を収めた離脱派の人たちも“EUの横暴”に屈しないという点で、こんな感じの自己イメージを持っているのかもしれません。

 もっとも、英国が実際にEUから離脱するための具体的な交渉には2年はかかるとされていますし、英国がEUから離脱するとなると、EU残留を望む声の強いスコットランドの英国からの離脱問題も再浮上することになりそうです。

 それはともかく、今後しばらく英国の混乱によりスターリング・ポンド安の状況が続くでしょうから、英国切手は入手しやすい状況が続きそうですな。このタイミングにあわせて、拙著『英国郵便史 ペニー・ブラック物語』を読んで、資産形成の一手段として、ペニー・ブラックに興味を持ってくれる人が一人でも増えてくれると嬉しいんですが…。
 

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 きょう、英国で国民投票
2016-06-23 Thu 15:41
 英国が欧州連合(EU)から離脱するか、それとも残留するかを決める国民投票が、きょう(23日)、実施されます。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      英国・EC加盟
 
 これは、1973年、EUの前身であるECに英国が加盟した際の記念切手です。

 第二次世界大戦後の米ソ二大国の対立という構造の中に埋没することを恐れたヨーロッパでは、フランスと西ドイツの主導により、1952年のヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)、1958年のヨーロッパ経済共同体(EEC)の結成で、部分的にせよ、ヨーロッパ共同市場を形成しました。

 しかし、この段階では、英国は米国との提携を重視してヨーロッパ統合には反対の立場であったことに加え、そもそも、英連邦との経済的な結びつきが強く、ヨーロッパ大陸諸国との経済協力の必要性をさほど感じていなかったという事情があり、ECSC・EECのいずれにも参加しませんでした。それどころか、1960年にはEECに対抗し、ヨーロッパ自由貿易連合(EFTA)を結成しています。

 ところが、EECの結成により大陸西欧諸国が急激に経済成長を遂げたのに対して、英国主導のEFTAは振るわず、英国は徐々に経済的に追い詰められていきました。このため、1963年、保守党のマクミラン内閣は方針を転換してEEC加盟を申請しています。ただし、この時点でも英国は将来の統一通貨には反対の姿勢を崩していませんでした。一方、英国の加盟申請に対しては、EEC側でもフランスのド・ゴール大統領が“(米国の)トロイの木馬”と非難し、頑強に反対し続けます。

 1967年、EECはヨーロッパ共同体(EC)に改組されると、英国もこれを機に労働党のウィルソン内閣が加盟申請を行いましたが、やはり、フランスの反対により実現していませんでした。

 しかし、1970年に英国のEC加盟に絶対反対の立場だったド・ゴールが亡くなったことに加え、1971年のドル・ショック、1973年の石油ショックで西側経済が大きな打撃を受けたことを機に、欧州経済統合の拡大に迫られたことなどから、同年、ようやく保守党のヒース内閣によって英国のEC加盟が実現。同時に、アイルランド、デンマークの加盟が認められたことから、“拡大EC”と呼ばれるようになりました。

 以来、40年以上にわたり、ECがEUに変わっても英国はその域内にとどまっていたわけですが、通貨としてはユーロを導入せずにポンドを使い続けているほか、また、ヨーロッパ内の国境を廃止し、行き来を自由化するシェンゲン協定にも加盟していません。

 今回、EUへの残留か離脱かを問う国民投票が行われるようになった背景としては、①2004年以降、東欧諸国がEUに新規加盟したことで移民の流入が増加していたところへ、昨年以来の難民危機が追い打ちをかけ、域内のヒトの移動の自由というEUの基本理念そのものへの疑問や反対論が増してきたこと、②2011年以降のユーロ危機への対応に、非ユーロ加盟国の英国が巻き込まれ、結果的に、EUの官僚組織が“焼け太り”になったと英国の目には映ったこと、の2点が挙げられています。

 ただし、実際にEUを離脱してしまうと、英国製品の欧州向け輸出には高率の関税と煩瑣な手続きが必要になるため、EU向け製品の工場を英国に設立している各国企業が英国から撤退することになり、英国経済は大きなダメージを受けることが予想されています。

 こうしたこともあって、英の各調査会社が昨日(22日)発表した世論調査でも、オピニウムが離脱45%で残留44%、TNSが離脱43%、残留41%と離脱、コムレスが残留48%、離脱42%、ユーガブが残留51%、離脱49%と結果が入り乱れています。ただし、傾向としては、投票を前に残留派の女性国会議員が暗殺される事件が起きたこともあって、残留派の比率は徐々に上がってきていますから、最終的には現状維持で落ち着くんじゃないでしょうかね。やはり。


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 切手に見るソウルと韓国:韓日「国宝」の仏像
2016-06-22 Wed 18:41
 『東洋経済日報』6月17日号が発行されました。僕の月一連載「切手に見るソウルと韓国」は、今回は、きのう(21日)から東京・上野の国立博物館で始まった“日韓国交正常化50周年記念 特別展「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」”にちなんで、この切手をご紹介しました。(画像はクリックで拡大されます。なお、掲載記事のタイトルは韓国系メディアでの掲載でしたので、日韓ではなく韓日となっていますが、ご了承ください)

      韓国・78号弥勒菩薩(白紙)

 これは、1962年に発行された韓国の50チョン切手で、今回、日本で展示されている国宝78号の弥勒菩薩像が取り上げられています。

 国交正常化50周年記念事業の一環として、日韓でそれぞれ国宝に指定されている仏像の半跏思惟像を1体ずつ、すなわち、奈良・斑鳩の中宮寺の本尊、半跏菩薩像と韓国の国宝78号の金堂半跏思惟像(奈良・広隆寺の弥勒菩薩と似ていることで有名な国宝83号とは別の像)を2体並べて展示する企画展のうち、ソウル国立中央博物館での“韓日国宝半跏思惟像の出会い”展が5月24日から6月12日まで開催されたことを受けて、日本での展示「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」がきのうから7月10日まで、東京国立博物館で開催されています。

 そもそも、菩薩はサンスクリット(インドの仏典の言語)のボーディサットヴァを音訳したもので“悟りを求める人々”の意。悟りを目指して修行し、如来(悟りを開いた者)になる以前の者を指しますが、大乗仏教の発展に伴い、すでに悟りを得た如来の化身として人々の救済にあたるケースもあります。仏像としては、釈迦が出家する以前の例にならい、古代インドの貴族の姿を表現したものが多くなっています。サンスクリットで“マイトレーヤ”と呼ばれる弥勒菩薩は、釈迦の次に如来となることが約束された最高位の菩薩で、釈迦の入滅後、56億7000万年後の未来に姿を現し、多くの人々を救うとされています。

 ところで、展覧会の名称にも含まれている“半跏思惟像”というのは、椅坐して左足を下ろし、右足を上げて左膝上に置き、右手で頬づえをついて瞑想する姿を表現した仏像で、日本では弥勒菩薩像と言えば、この像容を連想する人も多いでしょう。たしかに、朝鮮半島ならびに日本の古い時代の弥勒菩薩像は、おおむね、半跏思惟像です。

 ただし、諸外国にも目を転じてみると、全ての弥勒菩薩像が半跏思惟像なわけではなく、インドでは水瓶を手にする像が作られていました。イスラム原理主義者のターリバーンによって破壊されたアフガニスタン・バーミヤーンの巨大石仏も弥勒菩薩像として建立されたものですし、唐代以前の中国では足を交差させ椅子に座る像もつくられています。朝鮮半島でも、高麗時代の10世紀に建立された論山市・潅燭寺の弥勒菩薩像は、当時の風俗を反映して、細長く伸びた頭と角帽のような2段の宝冠をかぶった立像という独特の風貌になっています。

 さて、国宝78号の半跏像は、高さ82センチの金銅製で、宝冠の上に三日月と丸い太陽を載せた日月飾の装飾は、イランのササン朝の王冠から由来したものと考えられています。この宝冠が像の特徴となっているため、国宝78号は“日月飾三山冠思惟像”と呼ばれることもあります。

 また、国宝78号の身体表現はしなやかで弾力があり、羽のような衣、X字型の天衣の裾、形式的な衣のしわの表現などは、中国の東魏及び西魏の仏像様式が反映されていることから、(資料が残されていないので正確な年代は特定できませんが)6世紀後半頃の三国時代の制作と推定されています。

 なお、ソウルでの展示では、像を保護する観点から、中宮寺の半跏像については照明を100ルクス以下に抑えて展示していたのに対して、国宝78号については照明をやや明るくして展示していたが、東京での展示についても両者の照明が異なっているかどうか、チェックしてみるのも面白いかもしれません。


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 さらば舛添
2016-06-21 Tue 11:18
 一連の公私混同問題の責任を取るとして、東京都の舛添要一知事がきょう(21日)付で辞職します。というわけで、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      地方自治・東京

 これは、ことし(2016年)6月7日に発行された“地方自治法施行60周年記念シリーズ 東京都”(ふるさと切手)のシートです。

 地方自治法施行60周年記念シリーズは、地方自治法施行60周年を記念して、47都道府県ごとの図柄による記念貨幣の発行と連携して2008年から発行されていたもので、今回ご紹介の“東京都”をもって、47都道府県が出そろうことになりました。

 切手に取り上げられている題材は、①東京タワーとレインボーブリッジとユリカモメ、②東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景(歌川広重筆)、③髙尾山薬王院飯繩権現堂、④伊豆大島(三原山と椿)、⑤小笠原諸島(南島 扇池)で、シート地の背景は、東京マラソンのスタート場面が取り上げられています。

 この東京マラソンの写真のうち、右下の方にはステージが写っていますが、その上にはスタートの号砲を撃ち終えた直後の舛添と思しき人物の姿が確認できます。(下の画像)まぁ、舛添を直接題材とした切手ではなく、彼はあくまでも写りこんでしまったという性質のものではあるのですが…。

      地方自治・東京(部分)
 
 さて、今回の舛添辞任は、週刊文春の5月5日・12日合併号(4月27日発売)での『告発スクープ 舛添知事 「公用車」で毎週末「温泉地別荘」通い』を発端として、彼の政治資金の使途があまりにも公私混同であることが都民の怒りを買った結果だったわけですが、それ以前にも、彼の都知事としての始政・資質を疑問視する声は少なからずありました。

 すなわち、舛添は元国際政治学者という出自から、“都市外交”を標榜して、2014年2月の知事就任以降、矢継ぎ早に北京、ソウルを都知事として18年ぶりに訪問し、中国の汪洋副首相、韓国の朴槿恵大統領と会談して「外交や安全保障は政府の専管事項だが、都市外交を活発にすることで外交を補完できると感じた」と語っています。しかし、本人も語っているように、外交はあくまでも政府の専管事項であり、友好親善のための儀礼的な訪問以外の目的で外国の首脳にあい、政府の頭越しに、何らかの意思表示をするのは明らかな越権行為です。

 その典型的な事例が、朴大統領との会談で、韓国側の“要請”を受けて、手狭になった韓国人学校の新設に向けた用地確保の協力を舛添が勝手に約束してしまったことでしょう。その結果、ことし3月、舛添は、新宿区内にある旧都立高校跡地を東京韓国学校(新宿区)に有償貸与する方向で韓国側と協議を始める、と突如発表しましたが、このことは多くの都民・国民の強い反発を招きました。その背景には、件の土地が、もともと障碍者の福祉施設として利用すべく準備が進められていたことに加え、新宿区が待機児童対策のため、保育施設への活用を陳情していたという事情があり、都民に犠牲を強いて外国(その相手がどの国であっても、です)に便宜を図るのは明らかに都知事としておかしいのではないかと都民・国民が考えるのは至極当然のことです。

 今回の辞任劇では、“政治と金”の問題にばかり焦点があてられていましたが、この点については、おそらく“違法ではないが(道義的に)不適切”ということで、彼の辞任をもって決着してしまうのではないかと思います。しかし、舛添が掲げてきた“都市外交”なるものが、韓国学校問題に見られるように、都民の利益、さらには日本の国益を犠牲にしてまで(少なくとも結果的に)他国に奉仕する内容となっていなかったかという点については、今後もきちんと精査すべきで、彼の辞任で幕引きにしてはなりません。そのうえで、不正・不法が明らかになれば、“前知事”は“容疑者”ないしは“被告”と呼ばれることになるはずです。


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 切手歳時記:ゲンジボタル
2016-06-20 Mon 10:42
 ご報告が遅くなりましたが、公益財団法人・通信文化協会の雑誌『通信文化』2016年6月号ができあがりました。僕の連載「切手歳時記」は、今回はこの1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ゲンジボタル

 これは、1977年5月18日に発行された自然保護シリーズの“ゲンジボタル”の切手です。

 日本の蛍といえば、ゲンジボタルとヘイケボタルですが、このうち、ヘイケボタルはゲンジボタルとの関連で、ゲンジボタルよりも小ぶりで光も弱いホタルということで、ゲンジボタルの後から命名されたようです。

 これに対して、今回ご紹介の切手にも取り上げられたゲンジボタルの名前の由来には諸説ありますが、ここでは、平安時代の武将、源頼政に由来するという説を紹介したいと思います。

 頼政は、1104年生まれの摂津源氏で、若い頃は、国守に任じられた父の仲政にしたがい、下総国(現在の千葉県北部)で過ごしたこともあります。1136年には、天皇の秘書官ともいうべき蔵人となり、従五位下に叙せられました。

 若い頃から弓の名手として知られ、近衛天皇(在位1142-55年)の御世には、帝を悩ませた鵺(サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足を持ち、尾はヘビで、気味の悪い大声で鳴く)を退治したという伝説があり、その褒美として下賜されたという名刀“師子王”も残されています。

 1156年の“保元の乱”では後白河天皇に従い、1159年の“平治の乱”でも平清盛に味方し、ともに戦功を上げたことから、平氏政権下でも中央政界に留まり、源氏の長老として、1178年12月、清盛の奏請により、源氏の武士としては過去最高の従三位に叙され、公卿となりました。そして、1179年11月、家督を嫡男の仲綱に譲って出家します。

 一方、清盛は“平治の乱”の後に正三位となり、その後も昇進を重ねて1167年には従一位・太政大臣になっており、1170年代には「平氏に非ずんば人に非ず」という状況でした。

 こうした中で、清盛と後白河上皇の対立が先鋭化し、1179年、清盛は反平氏的とされた公卿らを全て解任とし、代わって親平氏的な公家を任官。後白河上皇の院政を停止して上皇を幽閉します。さらに、1180年2月、清盛は高倉天皇を譲位させ、高倉帝と清盛の娘・徳子との間に生まれた三歳の安徳天皇を即位させました。

 これに不満を抱いた後白河上皇の第三皇子、以仁王は、頼政らの兵力を頼りに、平氏政権打倒の挙兵を計画。1180年4月、以仁王は諸国の源氏と大寺社に平氏追討の令旨(本来は皇太子の命令を伝えるための文書)を発します。

 頼政はこれに呼応するかたちで、5月25日、園城寺に隠れていた以仁王と合流し、王を擁して興福寺へ向かいましたが、途中、宇治の平等院で休息中、平知盛・重衡ら率いる六波羅の大軍に追撃されます。

 翌26日の合戦で、頼政軍は宇治橋の橋板を落として抵抗したものの、平氏軍は宇治川を強行渡河し、頼政も辞世の句を残して平等院・扇の芝で切腹して果てました。

 無念の最期を遂げた頼政の霊は夜空の蛍に喩えられ、そこから、頼朝の亡霊が蛍となって平氏と戦ったという伝説が生まれます。ゲンジボタルの名前は、ここに由来するとされています。

 ちなみに、頼政が自害した治承4年5月26日は、西暦では1180年6月20日。ゲンジボタルの成虫が発生するのは6月中旬から7月上旬(ヘイケボタルは少し遅れて7-8月頃)ですから、戦の後、屍累々の宇治川には、きっと、夥しい数のホタルが群舞していたにちがいありません。この光景を見た人々が、そこに頼政の霊を感じたというのも、うなずける話です。


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 よみうりカルチャー荻窪 6/26(日) 14:00~15:30
 よみうりカルチャー横浜 7/2(土) 13:00~14:30

・切手でたどる東京五輪とその時代
 よみうりカルチャー荻窪 7/9(土) 13:00~14:30

 詳細につきましては、それぞれの会場・時間をクリックしてご覧いただけると幸いです。


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 世界最初の切手
 欲しくないですか/知りたくないですか

 世界最初の切手“ペニー・ブラック”…名前は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという収集家も多いはず。本書はペニー・ブラックとその背景にある歴史物語を豊富なビジュアル図版でわかりやすく解説。これからペニー・ブラックを手に入れたい人向けに、入手のポイントなどを説明した収集ガイドもついた充実の内容です。

 発売元の特設サイトはこちら。ページのサンプルもご覧いただけます。


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       アウシュヴィッツの手紙・表紙 2000円+税

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 アウシュヴィッツ強制収容所の実態を、主に収容者の手紙の解析を通して明らかにする郵便学の成果! 手紙以外にも様々なポスタルメディア(郵便資料)から、意外に知られていない収容所の歴史をわかりやすく解説。

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 父の日
2016-06-19 Sun 14:18
 きょう(19日)は“父の日”です。というわけで、“母の日”の時と平仄をあわせて、ブラジル切手の中から、“父”に相当する単語の入ったこの1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      ブラジル・サントス=ドゥモン50年

 これは、1956年10月に発行された“サントス=ドゥモン(フランス語だとサントス=デュモン)の初飛行50周年”の記念切手で、印面の下部に“飛行機の”を意味するポルトガル語の“PAI DA AVIAÇÃO”の文言が入っています。

 アルベルト・サントス=ドゥモンは、1873年、ミナスジェライス州の裕福なコーヒー農園主の子として生まれました。

 幼少期からジュール・ベルヌの小説を愛読し、7歳にして牽引車を運転、12歳のときには農場を走る機関車を運転し田と言われています。18歳の時、父のアンリが仕事中に落馬し、骨盤を骨折して亡くなったため、莫大な財産を相続して祖先の国であるフランスに移住。飛行船や航空機の開発に熱中することになります。

 そして、1901年には半硬式の飛行船6号機で、制限時間内にエッフェル塔の周りをまわる飛行に成功し、ドゥーチ賞を受賞。そして、1906年10月22日には、エンテ型の動力機“14-bis”号の公開実験で高さ3m、距離約60mを飛行。11月12日再び公開で高さ6m、距離220mを飛行し、100m以上の飛行にかけられていたアルシュデック賞(アルクデアコン賞)を獲得しました。これはヨーロッパにおける最初の飛行機の飛行であると同時に、当時のヨーロッパでは、ライト兄弟による1903年の“初飛行”が知られていなかったこともあって、“世界最初の飛行”として高く評価されました。

 その後、ライト兄弟の初飛行が広く知られるようになったため、飛行機の発明者としては、サントス=ドゥモンではなく、ライト兄弟を挙げるのが一般的になりましたが、現在なお、ブラジルではサントス=ドゥモンこそが“飛行機の父”であると多くの人が考えているそうです。

 彼らの主張によると、

 1.1903年12月13日に米ノースカロライナ州のキティホークでライト兄弟が行ったとされる“初飛行”を目撃した証人は5人しかおらず、証拠とされる写真も初飛行から数年後にようやく発表されたもので、信憑性に乏しい。(ちなみに、公開の場でライト兄弟が飛行に成功したのは1908年で、サントス=ドゥモンの飛行よりも2年後のことです)

 2.仮に、ライト兄弟の初飛行が事実であったとしても、1903年の飛行実験後も兄弟の飛行実験にはカタパルトが使用されており、カタパルトを利用しての飛行であれば、飛行機ではなく“グライダー”とみなすべき。

 3.ライト兄弟の飛行機とされるライトフライヤー号を復元した飛行試験は、複数の研究者が挑戦したものの、いずれも失敗している。

 との理由から、1903年のライト兄弟の初飛行はかなり疑わしいのに対して、多くの人が見守る公開の場で行われた1906年のサントス=ドゥモンの初飛行は、誰もが疑う余地のない業績であるので、これこそが公式な“世界初飛行”とされるべきだというものです。なるほど、これはこれで説得力のある主張ですな。 

 なおサントス=ドゥモンは、1906年の初飛行で得た賞金を慈善活動に寄付しただけでなく、機体の特許を取らず、誰にでも飛行原理を理解出来るよう設計図を公開するなど、その人格的な高潔さも高く評価されています。

 しかし、第一次大戦が勃発し、飛行機や飛行船が兵器として使用された事実に失望。ヨーロッパを去ってブラジルに帰ったものの、ブラジルでも内戦鎮圧のために飛行機が使用されていることにショックを受け、飛行機の“平和利用”を訴えたものの、大統領や議会から無視されたため、絶望のあまり、1932年、サンパウロ州グアルジャのホテルでネクタイで首を吊って自殺しました。

 彼の死後、その栄誉をたたえて、1936年に開港したリオデジャネイロの空港はサントス=ドゥモン空港と命名されたほか、博物館等の公共施設や勲章など、彼の名を冠した施設等がブラジルには数多く存在しています。

 さて、現在、8月の五輪開催にあわせて、『リオデジャネイロ歴史紀行(仮題)』と題する拙著を刊行すべく、制作作業を進めています。定価、刊行日などの詳細が決まりましたら、随時、このブログでもご案内いたしますので、よろしくお願いします。 


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 リオデジャネイロ州、緊急事態宣言
2016-06-18 Sat 20:51
 ブラジルのリオデジャネイロ州政府のドルネレス知事代行は、きのう(17日)、重大な財政難に直面し公共サービス提供に懸念が生じているとして緊急事態を宣言しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      ブラジル・グアナバラ州

 これは、1961年3月27日に発行された“グアナバラ州憲法公布”の記念切手です。

 ブラジルの地方制度において、現在の領域の“リオデジャネイロ州”が設定されたのは、ポルトガル植民地時代の1709年のことです。その後、1763年にリオデジャネイロ市がブラジルの首都となりますが、この時点では、ブラジルの地方行政区分に特段変更はありませんでした。

 ところが、1808年、リスボンのポルトガル宮廷がナポレオン軍を逃れてリオデジャネイロ市に移転。翌1809年、リオデジャネイロ市がポルトガル・ブラジル連合王国の首都となり、以後、1821年にポルトガルの宮廷がリスボンに帰還するまでの間、リオの開発は急速に進み、その後の繁栄の基礎が築かれます。

 1822年、ブラジルはポルトガルから独立し、リオデジャネイロ市はブラジル帝国の首都となり、1834年には、どの州にも属さない“中立都市”となりました。この結果、リオデジャネイロ州は、それまでのリオデジャネイロ市を除いた領域となり、リオデジャネイロ市に隣接するニテロイがリオデジャネイロ州の州都となります。さらに、1889年に帝政が廃止され共和制に移行した後も、リオデジャネイロ市は、引き続き、中立都市としてブラジル連邦共和国の首都となりました。

 ところが、1960年、連邦の首都がブラジリアに移転すると、リオデジャネイロ市の地位も変更を余儀なくされ、リオデジャネイロ市は単独で“グアナバラ州”となり、他の州と同格の立場となりました。今回ご紹介の切手は、これに伴い、新たにグアナバラ州憲法が公布されたことを記念して発行されたものですが、グアナバラ州の地図=リオデジャネイロ市の地図が背景に描かれています。

 その後、1975年にグアナバラ州とリオデジャネイロ州が合併し、現在のリオデジャネイロ州が発足。これに伴い、リオデジャネイロ市(=旧グアナバラ州)がリオデジャネイロ州の州都となり、現在にいたっています。

 さて、8月5日に開幕予定のリオ五輪の主催者はリオデジャネイロ市ですが、リオデジャネイロ州政府も、リオデジャネイロ市と4つの五輪関連施設を結ぶ地下鉄新路線の建設(現時点では完成していませんが…)や、治安維持、保健衛生などで、大会関係の事業支出に一定の責任を担っています。

 ところが、ブラジル経済は過去数カ月間、1930年代以降では最悪とされる減速にあえいでおり、政府統計によると、国内総生産(GDP)は今年1-3月の第1四半期に-5.4%と萎縮しています。特に、石油資源が豊富なリオデジャネイロ州は原油価格の下落で大きな打撃を被っており、州政府は、財政状況が危機的な状況に陥って「治安、医療サービスなどが崩壊しかねない」と危機感を強調し、緊急事態宣言は「リオ五輪の実施に必要な措置だ」としています。その背後には、緊急事態を宣言した州には、連邦政府が議会の事前承認なく資金を拠出できるため、資金援助を受けやすくなるという事情もあるようです。

 これに対して、リオデジャネイロ市のパエス市長は、同市の財政状態は間違いなく健全であると強調し、市が責任を負う競技施設や関連事業の多くは既に工事が終了していると主張。州の対応策と距離を置く姿勢を示していますが…。

 なお、現在、8月の五輪開催にあわせて、拙著『リオデジャネイロ歴史紀行(仮題)』を刊行すべく、制作作業を進めています。定価、刊行日などの詳細が決まりましたら、随時、このブログでもご案内いたしますので、よろしくお願いします。 


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 “弘前”は日本の地名です!
2016-06-17 Fri 15:13
 中国・江蘇省の個人が中国商標局に対して“弘前”の文字を商標登録申請していることが、きのう(16日)、明らかになりました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      弘前さくらまつり

 これは、2013年3月22日に“ふるさと切手(青森県)”として発行された「ふるさとの祭 第9集」の切手で、“弘前さくらまつり”が取り上げられています。弘前が日本の地名であることを強調するために、桜との組み合わせの切手をご紹介しました。

 青森県西部の弘前市は、江戸時代に津軽氏が治める弘前藩の城下町として繁栄しました。1611年に完成した弘前城は名城として知られ、城跡を利用して弘前公園が整備されています。同公園はサクラの名所として有名で、毎年、4月23日から5月5日(開花時期によって変動の可能性あり)に開催される“さくらまつり”では、桜のトンネルや日本最古のソメイヨシノ(1882年植栽)、日本最大幹周のソメイヨシノ(約5m15cm)を見に、多くの花見客・観光客が訪れます。今回ご紹介の切手は、その“さくらまつり”を題材としたもので、“シダレザクラと岩木山”および“ソメイヨシノと弘前城天守”の切手が連刷の形式となっています。

 さて、今回の申請は、昨年6月、「コーヒー、茶、菓子、米粉など」の食品を対象に、明朝体表記の“弘前”を商標登録しようとするもので、ことし5月20日付で中国の官報に公告されました。この申請が認められると、リンゴやせんべい等で“弘前”を盛り込んだ商品は類似商標とみなされ、中国に輸出できなくなる恐れがあります。ちなみに、現時点では、弘前市内に“弘前”の語を冠したジャムを中国に輸出している企業が1社あるそうです。

 このため、青森県弘前市は、公告日から3ヶ月以内という中国側のルールに従って、近々、中国政府に登録差し止めを求める異議申し立てを行うほか、「市が対抗して中国で商標登録することで弘前ブランドを守りたい」と説明しています。

 日本の地名に関する中国での商標登録をめぐっては、2002年、廣州の企業が“青森”を申請したものの、県の異議申し立てを中国政府が認め、申請は退けられたということもありますので、弘前市には、ぜひとも頑張って、理不尽な商標登録ゴロを叩き潰していただきたいものです。


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 アルナーチャル・プラデーシュ州
2016-06-16 Thu 11:49
 中印国境地帯のインド側アルナーチャル・プラデーシュ州で、今月9日、中国人民解放軍が国境を越えて侵入していたことが明らかになりました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      インド・アルナーチャル・プラデーシュ州

 これは、1997年にデリーで開催されたインド国際切手展の記念切手のうち、アルナーチャル・プラデーシュ州の民族服の女性を取り上げた1枚です。

  アルナーチャル・プラデーシュ州は、主にヒマラヤ山脈東部の中印国境紛争地帯において、インドが実効支配している領域に設置された州で、南はアッサム州、東はミャンマー(ビルマ)、北は中国、西はブータンと接しています。

 現在の中印国境(の一部)は、1914年、チベット政府と英領インド帝国の間で取り決められた国境線“マクマホンライン”がもとになっています。当時のチベットには中国中央政府の統制は完全には及んでおらず、チベットは実質的に独立国の様相を呈していましたが、チベットを中国の一部分だと主張する中華民国は、マクマホン・ラインよりもさらに南側をインドとの国境と主張。1951年にチベットを“平和解放”した中華人民共和国政府もその立場を継承しています。

 中国は1954年にインドと平和五原則を締結し、インド側を油断させたうえで、1959年9月、国境を越えてインド領内に侵攻。さらに、キューバ危機で世界の関心がキューバに集中している隙をついて大規模な国境紛争をインドに仕掛けます。1962年の紛争では、主にカシミールとその東部地域のアクサイチンおよびラダック・ザンスカール・バルティスターン、ブータン東側の東北辺境地区(現・アルナーチャル・プラデーシュ州)での激しい戦闘の末、中国が勝利して国境をインド側に進めました。また、インドの保護国だったシッキム王国でもナトゥラ峠周辺で小規模な戦闘があり、中国は峠の西側を占領してしまいました。
 
 こうした経緯を踏まえ、インドは東北辺境地区のインフラ整備につとめ、1987年、この地にアルナーチャル・プラデーシュ州を創設し、現在に至っています。

 さて、今回の越境事件では、約250人の中国人民解放軍兵士がアルナーチャル・プラデーシュ州内に侵入し、数時間後に退去したそうです。現場周辺は人家がない荒野でインド軍との衝突はなく、けが人もなかったそうですが、事件翌日の10日からは沖縄東方海域で日米印の海上共同訓練マラバールが行われる予定となっていたため、中国側としては、その背後から揺さぶりをかける意図があったのでしょう。まぁ、それだけ、マラバールの抑止効果があったということではあるのですが、ホント、迷惑な話ですな。


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 世界の国々:エジプト
2016-06-15 Wed 09:19
 アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2016年6月15日号が、先週、発行されました。僕が担当したメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回はエジプトの特集です。その記事の中から、この1点をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      エジプト・綿花と女性

 これは、1957年に発行された綿花と女性を描く1ミリームの普通切手です。

 エジプト綿はエジプトの代表的な輸出品の一つで、切手にもしばしば取り上げられていますが、その中心をなすギーザ種の綿は、1本の繊維がきわめて長い超長綿で、糸を細く丈夫に作れるため、軽くしなやかな生地に仕上がることで有名です。なかでも、最高級品のギーザ45は、年間約650トン(世界綿花生産量の0.001%)しか生産されない希少な原綿で、手触りの良さから、ヨーロッパでは新生児用の贈答品によく使われるています。原綿はすべて手作業で摘み取られ、女性が不純物を手で取り除き、男性によって何度も空中に高々と放り投げられる“ファラファラ”という伝統の手作業で紡がれるそうです。

 さて、『世界の切手コレクション』6月15日号の「世界の国々」では、第二次中東戦争(スエズ動乱)から第三次中東戦争までのナセルとアラブ民族主義の時代についての長文コラムのほか、スンナ派イスラム世界の最高権威とされるアズハル大学、ナイル川、ギーザの大スフィンクス、ツタンカーメン、スカラベの切手などもご紹介しています。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧ください。

 なお、僕が担当する「世界の国々」は、次回は本日発売の6月22号でのブラジルの特集になります。こちらについては、発行日以降、このブログでもご紹介する予定です。

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 フィジーと国連
2016-06-14 Tue 17:09
 国連総会は、きのう(13日)、9月開会の第71回総会の議長選挙(任期1年)を行い、フィジー国連大使のピーター・トムソン氏を選出しました。太平洋の島嶼国代表が国連総会議長に選ばれるのは初めてだそうです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      フィジー・国軍(1982)

 これは、1982年にフィジーが発行した国軍の活動を紹介する切手のうち、国連平和維持活動(PKO)に従事するフィジー兵を取り上げた1枚です。
 
 フィジーは英国から独立して3日後の1970年10月13日に国連に加盟しましたが、1978年以降、平和維持活動(PKO)に積極的に人員を派遣していることでも知られています。

 現在、フィジー国軍の兵力は3500名(と予備役6000名)ですが、歩兵連隊を構成する第1-3大隊は通常軍、第4-6大隊は地域軍(Territorial Force:48時間以内の動員のため配置)となっており、第1大隊がレバノン、シリア、東ティモールでのPKO活動に従事しており、第2大隊がシナイ半島でのPKO活動に従事しています。なお、第3大隊は首都のスヴァと国内防衛の任に当たっています。

 このうち、シリアでのPKO活動は、1974年にイスラエルとシリアが結んだ停戦合意を監視する“国連兵力引き離し監視隊(United Nations Disengagement Observer Force、UNDOF)”の一部としてゴラン高原に派遣されたものですが、2014年9月、国際テロ組織アルカイダ系のシリア反体制イスラム武装勢力“ヌスラ戦線”がフィジー軍の要員45名を拘束した事件(後に、全員が解放されました)はニュースでも大々的に報じられましたので、ご記憶の方もあるかもしれません。

 ちなみに、国連PKOでは、派遣国が負担した費用は、国連が派遣国に償還することになっています。この国連からの“償還金”は、派遣期間中の人件費(俸給、専門家手当、個人被服等)、装備品(トラック、ブルドーザ等)等に係る費用(の一部)について、国連が定めた基準及び国連と派遣国との間の協定に基づいて計算され、米ドルで派遣国に送金されることになっています。フィジー政府にとって、この償還金は国庫収入の重要な財源となっており、それゆえ、PKO派遣にも熱心に取り組んでいるという事情もあるようです。
 

 ★★★ 講座のご案内 ★★★

 下記の通り、各地のよみうりカルチャーで公開講座を行います。ぜひ、ご参加ください。

・イスラムを知る―ISはなぜテロに走るのか
 よみうりカルチャー荻窪 6/26(日) 14:00~15:30
 よみうりカルチャー横浜 7/2(土) 13:00~14:30

・切手でたどる東京五輪とその時代
 よみうりカルチャー荻窪 7/9(土) 13:00~14:30

 詳細につきましては、それぞれの会場・時間をクリックしてご覧いただけると幸いです。


 ★★★ 内藤陽介の新刊  『ペニー・ブラック物語』 のご案内 ★★★ 

       ペニーブラック表紙 2350円+税

 【出版元より】
 若く美しい女王の横顔に恋しよう!
 世界最初の切手
 欲しくないですか/知りたくないですか

 世界最初の切手“ペニー・ブラック”…名前は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという収集家も多いはず。本書はペニー・ブラックとその背景にある歴史物語を豊富なビジュアル図版でわかりやすく解説。これからペニー・ブラックを手に入れたい人向けに、入手のポイントなどを説明した収集ガイドもついた充実の内容です。

 発売元の特設サイトはこちら。ページのサンプルもご覧いただけます。


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       アウシュヴィッツの手紙・表紙 2000円+税

 【出版元より】
 アウシュヴィッツ強制収容所の実態を、主に収容者の手紙の解析を通して明らかにする郵便学の成果! 手紙以外にも様々なポスタルメディア(郵便資料)から、意外に知られていない収容所の歴史をわかりやすく解説。

 出版元のサイトはこちら。各書店へのリンクもあります。

 インターネット放送「チャンネルくらら」にて、本書の内容をご紹介しております。よろしかったら、こちらをクリックしたご覧ください。


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 オーランドのランドマーク
2016-06-13 Mon 21:26
 米フロリダ州オーランドのナイトクラブで、きのう(12日)、銃を乱射するテロ事件があり、50人が死亡、53人が負傷しました。オーランドでは、現地時間の10日にも、演奏を終えたばかりの歌手クリスティーナ・グリミーさんがコンサート会場で射殺される事件が発生しています。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、負傷者の方の一日も早いご回復をお祈りしております。というわけで、きょうはオーランドにちなみこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      カナダ・ディズニーワールド25年

 これは、1996年にカナダが発行した“ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(以下、WDW)25周年”の記念切手で、マジック・キングダムのシンボル、シンデレラ城を背景に蜂蜜を食べるクマのプーが描かれています。

 WDWはフロリダ州オーランド南西の122平方キロの広大な敷地の中に、4つのディズニーパーク、2つのディズニーウォーターパーク、6つのゴルフコース、レースサーキット、20のリゾートホテル等を内包する世界最大のアミューズメントリゾートです。

 ディズニーのテーマパークの先例としては、1955年7月17日にオープンしたカリフォルニア州のディズニーランドがありますが、カリフォルニアのディズニーランドは、集客面では当初から成功を収めたものの、オープン当初はアトラクションの数が少なかった上に故障頻発などのトラブルも多く、完全な形で運営されるまでには丸3年がかかりました。

 この経験を踏まえ、ウォルト・ディズニーは周囲の環境ごとコントロールできる新たなテーマパーク作りの計画を進めていましたが、そうしたなかで、フロリダ州ではオーランド周辺の湿地帯の土地の大規模な売り出しを開始します。

 オーランドは、もともとは農産物の集散地でしたが、第二次世界大戦中には陸軍の拠点基地が置かれていました。その関連で、1956年には軍用機製造のマーティン社(のちにロッキードに吸収)が設立され、さらに、1962年、近隣のメリット島にケネディ宇宙センターが設立されると、従業員の住宅地となりました。

 この頃まではオーランド周辺の開発はさほど進んでおらず、周辺一帯はもともと湿地で地盤がゆるかったこともあり、地価はかなり安かったのですが、ディズニーはむしろそこに目をつけ、湿地帯ならではの多くの水を生かしたテーマパークの開発を企画し、1965年、EPCOT(EPCOT = Experimental Prototype Community of Tomorrow)構想を発表します。

 その後、ウォルト・ディズニー本人は1966年12月15日に亡くなりますが、兄のロイ・O・ディズニーが計画を引き継ぎ、1971年10月1日、マジック・キングダムを核としたウォルト・ディズニー・ワールドが開園しました。ちなみに、WDWの開発に伴い、湿地帯には大規模な灌漑が行われ、運河によって推理が整えられたため、フロリダ南部のエバグレーズ地方の水不足が解消されるというオマケも付きました。

 さて、現在のオーランドおよびその近郊はWDWのみならず、ユニバーサル・オーランド・リゾート、シーワールドなどのテーマパーク・遊園地やを100ヶ所以上のゴルフ場、デイトナビーチなどのビーチリゾートを多数抱える米国有数の観光地となっています。それゆえ、今回のテロ事件ではターゲットにされたという面もあるわけですが、一刻も早く、今回ご紹介の切手のように、シンデレラ城をバックにのんきに蜂蜜を舐めていられるような平和な状況が回復してほしいものです。


 ★★★ 講座のご案内 ★★★

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 恋人の日(ブラジル)
2016-06-12 Sun 16:56
 きょう(12日)は、ブラジルでは“恋人の日”です。というわけで、“恋人”のイメージを取り上げたものとして、この切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ブラジル・エイズ予防(2011)

 これは、2011年12月1日の世界エイズデーに合わせてブラジルが発行したエイズ啓発キャンペーン切手の1枚で、男女とハートとコンドームに「それを防ごう」を意味するポルトガル語の“PREVINA-SE”の文言がデザインされています。なお、ポルトガル語の“PREVINA-SE”のうち、“S”の部分がレッド・リボン(エイズへの理解と支援の象徴)となっています。

 切手の原画を制作したジラウド(ジラルドとも。本名ジラウド・アウヴィス・ピント)は、ブラジルを代表するイラストレイター、漫画家、作家で、1932年、ミナスジェライス州カラチンガ生まれ。「マルキーニョ坊や」や「FLICTS(フリッチス ふしぎな色の旅)」等の児童向け作品で知られるほか、社会風刺漫画の分野でも活躍しています。

 さて、もともと、ブラジルの“恋人の日”は、ブラジル(とポルトガルおよびパドヴァ)の守護聖人にして、縁結びの聖人とされる聖アントニオ(1193年没)の命日が6月13日であることから、その前日を選んで、1952年にサンパウロ商業協会が設定し、後にブラジル全土で定着したものです。

 毎年、この日は、恋人同士や夫婦がパートナーにプレゼントを贈るならわしとなっていますが、贈り物としては、縁を深めるために写真立てを贈るというのがオーソドックス(もちろん、他の贈り物を交換するカップルも大勢います)だそうです。ちなみに、この種のイヴェントというと、日本では、製菓会社の始めたヴァレンテインデーにチョコが定番ですが、2月14日というと、ブラジルではカーニヴァルの時期に重なっているため、どうしてもそちらに関心が集中して、ヴァレンタイン・デーは盛り上がらないという事情もあるようです。

 さて、現在、8月のリオ五輪開催にあわせて、拙著『リオデジャネイロ歴史紀行(仮題)』を刊行すべく、制作作業を進めています。定価、刊行日などの詳細が決まりましたら、随時、このブログでもご案内いたしますので、よろしくお願いします。
 

 ★★★ 講座のご案内 ★★★

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 ★★★ アジア国際切手展<CHINA 2016>作品募集中! ★★★

 本年(2016年)12月2-6日、中華人民共和国広西チワン族自治区南寧市の南寧国際会展中心において、アジア国際切手展<CHINA 2016>(以下、南寧展)が開催されます。同展の日本コミッショナーは、不詳・内藤がお引き受けすることになりました。

 現在、出品作品を6月12日(必着)で募集しておりますので、ご興味がおありの方は、ぜひ、こちらをご覧ください。ふるってのご応募を、待ちしております。

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 女王陛下の卒寿を寿ぐ
2016-06-11 Sat 10:42
 きょう(11日・6月の第2土曜日)は、英国のエリザベス女王90歳の“公式誕生日”です。というわけで、最近の英国切手の中からこの1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      英国・QEII在位最長記念普通切手

 これは、昨年(2015年)9月9日、女王の在位が歴代最長となったことを記念して発行された期間限定の普通切手です。

 エリザベス女王は1926年4月21日、ロンドンのメイフェアで、ヨーク公アルバート王子(後のジョージ6世)とエリザベス王妃の長女として誕生し、宮廷内で大切に養育されました。1952年2月6日、父王ジョージ6世の崩御により王位(英本国に加え、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど英連邦15国の君主)を継承して以来、2015年9月9日で在位63年216日を数えました。これは、彼女の高祖母で大英帝国の繁栄の象徴とされたヴィクトリア女王(在位1837年6月20日-1901年1月22日)の在位期間63年215日を抜き、英国の君主として在位期間の歴代最長記録更新となりました。即位以来、女王が接してきた英首相は12人、ローマ教皇は7人、米大統領は12人にも及んでいます。

 また、2007年12月21日には、エリザベス女王はヴィクトリア女王(1819年5月24日生まれ)を抜いて、英国史上最高齢(当時、81歳243日)の君主となっています。

 女王の在位期間が歴代最長となったことを記念して、英国ロイヤル・メールは、記録更新の9月9日から1年間、女王の肖像を描くマーチン・タイプのファーストクラス用切手(切手発行時の額面は63ペンス)の刷色を、従来の赤色から、紫色に変更して発行しています。ファースト・クラス用の普通切手に、今回と同じ紫色の刷色が用いられるのは、今回が最初のことです。また、一般の通常切手では、背後の隠し文字が“Royal Mail”となっていますが、今回ご紹介の紫色の切手は“Long to Reign Over Us”となっています。

 ちなみに、エリザベス女王の生物学上の誕生日は4月21日ですが、公式の祝賀行事などを行う“公式誕生日”は、好天に恵まれやすい毎年6月第2土曜日に設定されています。わが国でも、大正時代には、8月31日の大正天皇の誕生日(=天長節)とは別に、10月30日を“天長節祝日”とし、公式の祝賀行事などは10月30日に行われていました。

 まぁ、いまさら言っても仕方のないことなのですが、今上陛下が年末の12月23日になったのは誰のせいでもないのですが、大正天皇やエリザベス女王の例に倣い、別途、2月くらいに“公式誕生日”を設定して、年末の喧騒を気にすることなく、祝賀行事を行えるようにしていただいたら良かったのに…とついつい思ってしまいますな。


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 沖縄東方で米印海軍共同訓練
2016-06-10 Fri 22:22
 わが国の海上自衛隊も参加する米印海軍共同訓練“マラバール”が、きょう(10日)から、沖縄東方海域で始まりました。海自の参加は3年連続5回目で、日米印3か国が海上安全保障協力を強化することで、東・南シナ海やインド洋への進出を活発化させている中国を牽制する狙いがあります。というわけで、きょうは、この切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      インド・国際観艦式(2016)

 これは、今年2月6日にインドが発行した国際観艦式の記念切手で、海上を航行するインド海軍の空母“ヴィクラマーディティヤ”が取り上げられています。

 切手に取り上げられた空母は、もともとはソ連海軍の1143.4型重航空巡洋艦“バクー”として1987年に竣工しました。その後、“アドミラル・ゴルシコフ”と改称され、1991年のソ連崩壊後は、ロシア海軍が継承し、1995年5月にムルマンスクで行われた第二次世界大戦終戦50週年記念観艦式に参加したのを最後の花道に、1995年7月、予備役編入されました。

 これに先立ち、ロシア政府は1994年からインド政府と同艦の売却交渉を開始。その結果、1998年12月、「艦自体は無償譲渡する代わりに、修理・近代化改装費用はインド側負担とする」との内容で両国の合意が成立し、航空母艦への改装の後、2013年11月16日、インド海軍へ正式に引き渡されました。インド海軍の空母“ヴィクラマーディティヤ”としての就役は2014年6月のことです。

 ちなみに、今回の共同訓練“マラバール”に参加しているインド海軍の艦船は、シヴァリク級フリゲートの“サップラ”および“サヒャディ”、海軍補給艦“シャクティ”、誘導ミサイルコルベット艦“キルヒ”の4隻で、空母“ヴィクラマーディティヤ”は参加していません。

 じつは、“ヴィクラマーディティヤ”は、実際には、ロシアの老朽艦をベースにした小型のスキージャンプ空母(通常の西側空母がカタパルトで航空機を射出するのに対して、船の速度とスキーのジャンプ台に似た傾斜によって離陸する方式の空母)であるため、重量のある爆弾やミサイルを搭載した航空機を飛ばすことができず、実戦で使用するには不向きで、むしろ、空母を保有していること自体を誇示するためのものという性格が強いものです。それゆえ、観艦式やその記念切手には登場しても(というよりも、むしろ、それこそが同艦の最大のお役目なわけですが)、今回の共同訓練には、実際に使える艦のみということで、参加が見送られたということなのでしょう。


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 ラーマ9世在位70年
2016-06-09 Thu 14:01
 1946年6月9日、タイのアーナンタマヒドン国王(ラーマ8世)の崩御に伴い、プーミポンアドゥンラヤデート国王(ラーマ9世、日本では“プミポン国王”と呼ばれることが多い方です)が王位を継承されてから、きょうでちょうど70年です。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      タイ・国王在位50年(即位式・シート)

 これは、1996年にタイで発行された国王在位50年の記念切手のうち、国王の即位宣言の場面を取り上げたシートです。

 ラーマ9世の兄王にあたるラーマ8世は1925年生まれで、1932年の立憲革命の際にはわずか7歳でした。このため、混乱を避けてスイスに留学していましたが、1935年にプラチャーティポック(ラーマ7世)国王が退位したのを受けて国王となりました。ただし、幼年のため摂政団が組織され、1938年11月に即位の大礼を執り行うために一時帰国したものの、その後はスイスに戻って法律の勉強を続けていました。

 その後、1945年に大戦が終結し、国王ご本人も成年に達したということで、1946年12月5日、7年ぶりに帰国しました。

 ところが、1946年6月、帰国後わずか半年のラーマ8世が寝室で額を打ち抜かれて死亡するという国王怪死事件が発生したため、弟のプーミポンアドゥンラヤデート殿下がラーマ9世として王位を継承しました。

 ラーマ9世は、1927年12月5日、米国ボストン生まれ。父親のソンクラーナカリン親王はチュラーロンコーン(ラーマ5世)国王の第69子で、ラーマ9世が生まれたときには、ハーバード大学で医学を学んでいました。その後、ラーマ9世は1歳で帰国し、5歳でマーテーデー学園に入学して初等教育を受けましたが、立憲革命後はスイスに移り、以後、兄のアーナンとマヒドンと生活を共にし、1945年にタイに帰国しています。ただし、王位継承時には成年に達していなかったため、再びスイスに戻り、もともとの専攻であった自然科学から法学・政治学へと専攻を変更して、学業を続けることになりました。

 スイス滞在中の1948年10月、国王は交通事故に遭い、長期の入院を余儀なくされますが、その入院中に知り合ったモム・ラーチャウォン・シリキット・ティリヤコーン(後のシリキット王妃)と恋愛関係になり、一時帰国した後の1950年4月28日に結婚。それから週間後の1950年5月5日のことで、王室の慣例に従い、王宮内のパイサーンタクシン堂で即位式が行われました。

 戴冠式では、金の銘板に国王の名前“プラバート・ソムデット・プラパラミンタラ・マーハー・プミポン・アドゥンヤデート・マヒタラーティベート・ラーマーティボディー・チャクリーナルボディン・サヤーミンタラー ティラート・ボロムマナートボピット”が記され、イチジクの木で作られた八角形の玉座に座った国王は、国民からの請願を受けるかたちで「タイ国民の利益と幸福のために正義をもって統治する」と即位の宣言しました。今回ご紹介のシートは、その場面を取り上げたものです。

 なお、国王の即位式が行われた王宮の建物や玉座については、拙著『タイ三都周郵記』でもご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。
 

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 本年(2016年)12月2-6日、中華人民共和国広西チワン族自治区南寧市の南寧国際会展中心において、アジア国際切手展<CHINA 2016>(以下、南寧展)が開催されます。同展の日本コミッショナーは、不詳・内藤がお引き受けすることになりました。

 現在、出品作品を6月12日(必着)で募集しておりますので、ご興味がおありの方は、ぜひ、こちらをご覧ください。ふるってのご応募を、待ちしております。

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 世界海洋デー
2016-06-08 Wed 10:33
 きょう(8日)は“世界海洋デー”です。というわけで、海にまつわる切手の中から、この1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      リオデジャネイロ開港100年

 これは、1908年7月14日にブラジルで発行された“リオ・デ・ジャネイロ(以下、リオ)開港100周年”の記念切手で、グアナバラ湾を背景に、ブラジルを象徴する女神と、ポルトガルを象徴する勇者が向かい合うようすが取り上げられています。切手の上方には、当時のポルトガル国王カルロス1世(左)とブラジル大統領アルフォンソ・ペナ(右)の肖像も並べて描かれています。なお、切手の原画を制作したのは、ブラジル近代絵画の巨匠エンリケ・ベルナルデリです。

 1498年、ヴァスコ・ダ・ガマのポルトガル艦隊がインド航路を開拓したことを受けて、ポルトガル王マヌエル1世は、1500年2月15日、ペドロ・アルヴァレス・カブラルを長とする第2次インド遠征隊を派遣します。ところが、カブラルの艦隊は予定の航路を大きく外れてブラジルに漂着してしまいました。これが、ヨーロッパ人によるブラジルの“発見”と言われている出来事です。

 続いて、1502年1月、ガスパール・デ・レモス率いるポルトガルの艦隊が、今度は明確に南米大陸を目指す意図をもってブラジルに到達。一行が到達したグアナバラ湾は、湾口がぐっと狭まっているため、彼らはここを川と勘違いし、到着したのが1月だったことから、河口の一帯を“1月の川”、すなわちリオ・デ・ジャネイロと命名しました。

 その後、欧州でナポレオン戦争の嵐が吹き荒れていた1808年、ナポレオン軍の攻撃を受けたポルトガルのブラガンザ王朝はリスボンからブラジルに逃れ、植民地政庁のあったリオに亡命政権を樹立します。以後、1821年にポルトガルの宮廷がリスボンに帰還するまでの間、リオの開発は急速に進み、その後の繁栄の基礎が築かれます。

 今回ご紹介の切手は、そうしたブラガンザ王朝のリオ遷都をアレゴリーで表現したもので、居並ぶ艦隊の隙間越しにグアナバラ湾口のポン・ヂ・アスーカルを描くことで、ポルトガル人がはるばる大西洋を渡ってリオに到着したばかりであることを表現しています。

 さて、現在、8月の五輪開催にあわせて、拙著『リオデジャネイロ歴史紀行(仮題)』を刊行すべく、制作作業を進めています。定価、刊行日などの詳細が決まりましたら、随時、このブログでもご案内いたしますので、よろしくお願いします。
 

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 切手で訪ねるふるさとの旅:長崎・佐賀・福岡
2016-06-07 Tue 20:35
 ご報告がすっかり遅くなりましたが、『(郵便局を旅する地域活性マガジン)散歩人』第32号(不定期刊)ができあがりました。同誌に掲載の僕の連載「切手で訪ねるふるさとの旅」では、今回は“異国との交流、古代ロマンへの誘い 対馬~壱岐~北九州”というメインの特集に合わせて、ゆかりの各県から一つずつ題材を選ぶという構成ですが、そのなかから、きょうはこの切手をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      壱岐対馬国定公園

 これは、1970年2月25日に発行された“壱岐対馬国定公園”の切手です。

 壱岐対馬国定公園は、長崎県北西部の壱岐および対馬の海岸部を中心とした国定公園で、ツシマテン、ツシマヤマネコなど大陸性の固有種が多く棲息するほか、元寇の防塁跡や原の辻遺跡、金田城跡など歴史的な遺産も多いことで知られています。切手は、浅茅湾と対州島を背景に、豆酘地区の女性を描くものですが、豆酘には、年老いた母親を残して采女として朝廷に出仕することを拒み、自害した鶴王を祀った美女塚があります。

 さて、今回の記事では、壱岐対馬国定公園のほか、伊万里・有田焼、長崎街道、旧グラバー住宅、唐津くんち、佐世保の願掛け牛、そして吉野ヶ里遺跡の切手を取り上げました。掲載誌の『散歩人』は各地の郵便局などで入手が可能ですので、御近所でお見かけになりましたら、ぜひお手にとってご覧いただけると幸いです。

 
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 無事帰国しました。
2016-06-06 Mon 19:22
      ニューヨーク展・APSメンバーと

 さきほど、本日(6日)夕方、無事、ニューヨークから帰国いたしました。現地では、世界切手展<NEW YORK 2016>日本コミッショナーの吉田敬さん、アシスタント・コミッショナーの池田健三郎さん、菊地恵実さん、出品者の井上和幸さん、斉藤環さん、田村邦彦さん、長谷川純さんをはじめ、多くの方々にいろいろとお世話になりました。お世話になった全ての方々に、この場をお借りして、あらためてお礼申し上げます。

 冒頭の写真(以下、記事中の画像はすべてクリックで拡大されます)は、一般社団法人・全日本郵趣連合理事の井上和幸さん(右から2人目)、斎藤環さん(写真撮影に回っていただいたため、残念ながら写真には写っていません)と3人で、切手展実行委員長のウェイド・サーディ氏(中央)、スティーヴン・ロッド氏(左から2人目)らとの会談後に撮影したものです。今回の現地での会談は、今後の郵趣界にも大きな影響を及ぼす内容となり、大変に実りのあるものとなりました。その具体的な成果につきましては、数ヶ月以内には公表できると思いますので、どうぞご期待ください。

 さて、現地では、今回の切手展を記念して会期初日(5月28日)に発行された切手のシートを買ってきました。(下の画像)

       米・ニューヨーク展シート

 切手のデザインは、19世紀の切手や紙幣に用いられていたクラシックな彩紋のパターンを再現したもので、裏面には、赤と青の組み合わせの例として、こんな図も印刷されていました。

        米・ニューヨーク展シート裏面

 切手や紙幣などに用いられる彩紋の印刷には、歯車を組み合わせて複雑な幾何学模様の原版彫刻を行う“彩紋彫刻機”が不可欠ですが、この機械は、19世紀初頭に発明されました。切手のデザインとしては、1843年にブラジルで発行された“牛の目”の切手が、その特徴を活かした名品として有名です。

 彩紋彫刻機のルーツについては、1810年にスイス生まれのヤーコブ・デーゲンが発明した“guillochiermaschine”とする説と、1812年に米国で特許を取得したエイサ・スペンサーの“geometrical lathe”とする説があります。両者の接点やその発明内容の異同については良くわかっていませんが、どちらももともとは時計職人で、時計の文字盤などに装飾模様を彫刻する“ローズ・エンジン”に改良を加えて紙幣の原版彫刻に応用し、偽造防止に役立てるという点では共通しています。

 さて、この発明に即座に目をつけたのが、後に、世界最初の切手ペニーブラックの製造に深くかかわってくるジェイコブ・パーキンスでした。

 パーキンスは、1766年、北米マサテューセッツのニューベリーポート生まれ。10代の頃は鍛冶職人として修業を積んでいましたが、その腕を見込まれて21歳の時にマサテューセッツ造幣局に雇われ、コインの原版彫刻を担当します。

 その後、爪切りから大砲の製造までさまざまな機械製作に携わっていましたが、凹版彫刻用の鋼材を開発したのを機に、彫刻家のギデオン・フェアマンと共に印刷所を創業し、1809年、学校の教科書の印刷を始めました。

 フェアマンが原版を彫刻した挿絵の教科書は、当時としては画期的なもので大いに評判となったことから、パーキンスは印刷事業に本腰を入れるようになります。その一環として、パーキンスは、スペンサーから彩紋彫刻の特許を買い取っただけでなく、スペンサー本人を雇い入れて、彩文彫刻を施した紙幣の製造に着手しました。

 一方、当時の英国では偽造紙幣の横行が深刻な社会問題となっており、英国政府は、1819年、賞金2万ドルを掲げて“偽造不可能な紙幣”を公募します。

 この機会をとらえて、パーキンス、フェアマン、スペンサーの3人は渡英し、ロンドンのオースティン・フライヤーに彫刻凹版印刷にも対応可能な印刷所、パーキンス・アンド・フェアマン社のオフィスを構え、王立協会会長のジョゼフ・バンクス卿をはじめ、関係各方面に自分たちの試作品を売り込み、高い評価を得たのです。

 ところが、パーキンスらの試作品は、品質面では文句なく他を圧倒していたにもかかわらず、ジョゼフ・バンクス卿は、“偽造不可能な紙幣”を作るのはイングランドの出身でなければならないと頑なに主張しており、そのままでは、“外国人”であるパーキンスらが紙幣製造を受注するのは困難でした。

 そこで、パーキンスは、当時、英国を代表する凹版彫刻家であり、出版業者でもあったチャールズ・ヒースを共同経営者として迎え入れ、1819年12月、フリート・ストリートにパーキンス・フェアマン・アンド・ヒース社を開業しましたが、ほどなくしてフェアマンがパーキンスらと袂を分かったため、パーキンス・アンド・フェアマン社として“偽造不可能な紙幣”を製造することになります。

 ここに、1823年、彫刻家のヘンリー・ペッチが入社。さらに、1829年5月、パーキンスの二女と結婚したジョシュア・バタース・ベーコンが共同経営者となったことで、彼らの印刷所はパーキンス・ベーコン社に社名を変更。1834年にはペッチも共同経営者に名を連ねるようになったことで、後に、ペニー・ブラックの印刷を請け負うことになる“パーキンス・ベーコン・アンド・ペッチ社”が誕生しました。

 その意味では、米国人こそがペニー・ブラックを作ったとも言いうるわけで、今回の切手に、19世紀米国の彩紋のデザインが取り上げられたというのも故なきことではないわけです。

 なお、このあたりの事情については、拙著『英国郵便史 ペニー・ブラック物語』でもまとめておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。

 
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 <NEW YORK 2016>終了
2016-06-05 Sun 13:56
 早いもので、5月28日から始まった世界切手展<NEW YORK 2016>は、昨日(4日・現地時間)、無事に終了しました。先ほど、現地時間で日附が変わった頃に作品とメダルのピックアップも終了し、本日のフライトでニューヨークを発ちます。というわけで、無事の帰国を願って、毎度恒例、2都市間のエアメールの中から、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      パンナムFFC ニューヨーク→東京  パンナムFFC ニューヨーク→東京(裏)

 これは、1947年のパンアメリカン航空(以下、パンナム)の世界周遊飛行によるニューヨーク=東京間の初飛行カバー(FFC)で、1947年9月26日にニューヨークを出発し、10月3日に東京に到着しています。

 パンナムの世界周遊飛行は、サンフランシスコを出発してホノルル→東京→香港→バンコク→デリー→ベイルート→イスタンブル→フランクフルト→ロンドン→ニューヨークというルートの001便と、ニューヨークを出発して逆回りでサンフランシスコにいたる002便がありますが、今回は、ニューヨーク発の002便のカバーを持ってきました。ついでですので、9月27日に東京を発ち、10月3日にニューヨークに到着した001便のカバーの画像も下に貼っておきましょう。

      パンナムFFC 東京→ニューヨーク

 さて、今回の切手展では、コミッショナーの吉田敬さん、アシスタント・コミッショナーの池田健三郎さんをはじめ、多くの方々にいろいろとお世話になりました。おかげさまで、いろいろと実りの多いニューヨーク滞在となりました。その成果につきましては、追々、皆様にもご報告して参りますが、まずは、現地滞在中、お世話になった全ての方々に、この場をお借りしてお礼申し上げます。

 なお、あす(日本時間で6日)の午後には、成田に到着の予定です。無事に帰国しましたら、すぐにそのまま、平常通り仕事をするつもりですので、内藤の不在によりご不便・ご迷惑をおかけしている皆様におかれましては、今しばらくお待ちくださいますよう、伏してお願い申し上げます。

 
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 モハメド・アリ、亡くなる
2016-06-04 Sat 14:18
 プロボクシングの元世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリ氏(以下、敬称略)が、きのう(現地時間3日)、亡くなりました。享年74歳。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      キンシャサの軌跡(加刷)

 これは、1975年にザイール(現コンゴ民主共和国)で発行された“キンシャサの奇跡1周年”の記念切手です。

 1966年、ヴェトナム戦争さなかの米国で、世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリは徴兵を拒否。このため、1967年、アリは一審で禁錮5年・罰金1万ドルの有罪判決を受け、プロボクサーとしてのライセンスを剥奪され、1970年まで正規の試合ができませんでした。

 一方、違法賭博の胴元として何度も逮捕されていたドン・キングは、1971年に保釈されると、1972年、地元クリーヴランドでチャリティー・イヴェントとしてモハメド・アリによるエキシビジョンマッチを実現し、仲介手数料として8万ドルを手にしていました。

 当時の米国では公民権運動が盛り上がり、黒人の間にも権利意識が高まっていましたが、こうした空気を利用して、キングは「アフリカは黒人の故郷である」として、ボクシングと人種問題を絡めてアフリカでの興行を考えます。

 これに食いついてきたのが、ザイールの独裁者、モブツ・セセ・セコでした。コンゴ民主共和国の独裁者として国号をザイールに変更した彼にとって、アリの試合を開催することは、自分の命名した新国名を世界的に定着させるための絶好の舞台になると思われたからです。

 かくして、モブツはキングに1000万ドルを提供し、1974年10月30日、元王者モハメド・アリと、当時の世界ヘビー級王者ジョージ・フォアマンとの世紀の一戦“ランブル・イン・ザ・ジャングル”が、ザイールの首都キンシャサの“5月20日スタジアム(現タタ・ラファエル・スタジアム)”で行われることになりました。(ちなみに、切手の加刷は1974年9月24日を変更して9月25日となっていますが、これらはいずれも試合当日の日付ではありません)

 当時、アリは32歳。復帰後の1971年には当時のチャンピオン、ジョー・フレージャーと戦って敗れており、すでにボクサーとしてのピークは過ぎたと見られていました。一方、1973年にフレイジャーを破ってチャンピオンの座についたフォアマンは、当時25歳。まさに日の出の勢いで、試合は圧倒的にフォアマンが有利というのが大方の予想でした。

 ところが、アリは、ロープにもたれながらフォアマンのパンチを腕でブロックし、相手の疲れを待つ“ロープ・ア・ドープ”という戦術によって、8回、疲れを見せたフォアマンに一気に反撃し、KO勝利を収めます。

 試合の模様は全世界にテレビ中継され、人々はアリが劇的な復活をとげた“キンシャサの奇跡”に大興奮。アリの第2期黄金時代が開幕しました。

 ちなみに、当時のザイールの通貨は、国名と同じ“ザイール”で、補助通貨はマクタ(1ザイール=100マクタ)でした、今回ご紹介の切手が発行される1年前の1974年、ザイール郵政はこの切手と同図案の切手を発行しており、その額面表示は20マクタとなっていましたが、今回ご紹介の切手は、“ザイール”の名前をより定着させるため、額面表示を“0.20ザイール”に変更しています。

 “キンシャサの奇跡”により、ザイールとその首都キンシャサの名は一躍全世界の人々に認知されることになり、その点では、モブツの思惑通りとなったわけですが、今回ご紹介の切手もまた、そうした事情を反映したものとみてよいでしょう。

 
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 金賞受賞しました!
2016-06-03 Fri 13:55
      ニューヨーク展・メダル授与 

 ニューヨークで開催中の世界切手展<NEW YORK 2016>(以下、ニューヨーク展)は、1日(以下、日付などは現地時間)に審査結果が発表され、おかげさまで、僕の出品作品 A HISTORY OF HONG KONG は金賞(90点)を受賞しました。

 冒頭の画像は、2日に行われたメダル授与式(今回は、大金賞以下、一般競争出品へのメダルの授与はパルマレスで行われたのでなく、会場内で授与式が行われました)で、メダルを拝領している場面です。ちなみに、今回頂戴したメダルは、展覧会のロゴマークをあしらった、こんなデザインのモノでした。

      ニューヨーク展メダル  ニューヨーク展・メダル(裏)


 メダルは賞のランクに関わらずすべて同じ色・材質で、ルーペをあしらった裏面には出品者の名前が刻まれています。また、出品者用のIDカードもロゴマークをデザインしたもので、こんな感じでした。
      
      ニューヨーク展・IDカード

 ちなみに、実際に米国で発行された自由の女神の切手は、もしくは上半身の一部をトリミングしたものが大半で、まれに全身像を取り上げていても、下の画像(1922年に発行された12セント切手です)のように斜めの角度からのものばかりで、今回の展覧会のロゴマークのように、正面からの象をデザインしたものというのは、ちょっと思い浮かびません。

      米・自由の女神(1922)

 むしろ、こうした正面からの像の切手は、スペインの「合衆国憲法150年」の記念切手や、韓国の国連軍参戦感謝記念切手のように、米国以外で発行されたものの方が多いように思います。

 さて、今回、ニューヨークに展示した A HISTORY OF HONG KONG は、2014年のソウル展(世界展)2015年の香港展(アジア展)に続いての金賞となりましたが、まだまだ、最上位の大金賞(95点以上)に到達するには道は険しそうです。改善の余地が大いにある発展途上のコレクションですので、引き続き、皆様の御支援・ご指導を仰ぎつつ、精進を重ねて行きたいと思っておりますので、なにとぞよろしくお願いします。


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 ニューヨークに来ています
2016-06-02 Thu 12:20
 私事ですが、現在、ニューヨークで開催中の世界切手展<NEW YORK 2016>に出品者として参加のため、昨日(1日)、成田を発って現地時間の1日夜(日本時間2日朝)、ニューヨークに到着。先ほど、ホテルにチェックインを済ませて、まずはホッとしているところです。ということで、きょうは、今回の出品作品の中から、ニューヨークへの到着便ということで、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      CHINA加刷カバー(廣州→NY)

 これは、1917年5月21日、廣州からニューヨーク宛のカバーで、香港切手に“CHINA”加刷の切手が計10セント貼られています。

 辛亥革命後の中国は混乱が続いていましたが、特に、1916年に袁世凱が亡くなると、混乱はさらに深まりました。

 その結果、中国大陸で流通していた通貨が下落し、香港ドルとの為替差が拡大。当時、中国各地に設けられていた英国局では無加刷の香港切手を現地通貨で販売していましたので、そのまま無加刷の切手を販売し続けると為替差を利用した投機が行われることになりますので、1917年以降、“CHINA”と加刷した切手を発行し、使用するようになりました。

 今回ご紹介のカバーは、その“CHINA”加刷切手の比較的初期の使用例で、1917年5月21日に廣州から差し出され、香港経由でニューヨークまで届けられています。

 さて、世界切手展<NEW YORK 2016>はすでに5月28日から開催されており、僕じしんは、昨年(2015年)、香港で開催されたアジア国際切手展<HONG KONG 2015>に出品した作品 A History of Hong Kong を大幅にリニューアルして出品しています。作品は、コミッショナーの吉田敬さん・池田健三郎さんのご尽力で、すでに無事展示されているとのことですので、明日は朝から(日本時間だと22:00のオープンから)会場に行って、久しぶりの対面を果たしてこようかと思います。

 なお、展覧会の会期は6月4日までですので、作品を引き取って5日に現地を発ち、日付が変わった6日に帰国の予定です。現地にはパソコンも持ち込んでいますので、この間もブログは通常通り更新していく予定ですが、なにぶんにも海外のことですので、ネットの接続環境が悪くなったり、何かトラブルが発生するなど、諸般の事情で記事の更新ができなかったり、メール等での連絡が取れなくなったりすることがあるかもしれません。

 いろいろとご不便・ご迷惑をおかけするかもしれませんが、その場合には、なにとぞご容赦ください。

 
 ★★★ アジア国際切手展<CHINA 2016>作品募集中! ★★★

 本年(2016年)12月2-6日、中華人民共和国広西チワン族自治区南寧市の南寧国際会展中心において、アジア国際切手展<CHINA 2016>(以下、南寧展)が開催されます。同展の日本コミッショナーは、不詳・内藤がお引き受けすることになりました。

 現在、出品作品を6月12日(必着)で募集しておりますので、ご興味がおありの方は、ぜひ、こちらをご覧ください。ふるってのご応募を、待ちしております。

 ★★★ 内藤陽介の新刊  『ペニー・ブラック物語』 のご案内 ★★★ 

       ペニーブラック表紙 2350円+税

 【出版元より】
 若く美しい女王の横顔に恋しよう!
 世界最初の切手
 欲しくないですか/知りたくないですか

 世界最初の切手“ペニー・ブラック”…名前は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという収集家も多いはず。本書はペニー・ブラックとその背景にある歴史物語を豊富なビジュアル図版でわかりやすく解説。これからペニー・ブラックを手に入れたい人向けに、入手のポイントなどを説明した収集ガイドもついた充実の内容です。

 発売元の特設サイトはこちら。ページのサンプルもご覧いただけます。


 ★★★ 内藤陽介の新刊  『アウシュヴィッツの手紙』 のご案内 ★★★ 

       アウシュヴィッツの手紙・表紙 2000円+税

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 アウシュヴィッツ強制収容所の実態を、主に収容者の手紙の解析を通して明らかにする郵便学の成果! 手紙以外にも様々なポスタルメディア(郵便資料)から、意外に知られていない収容所の歴史をわかりやすく解説。

 出版元のサイトはこちら。各書店へのリンクもあります。

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 おかげさまで11周年
2016-06-01 Wed 08:37
 おかげさまで、2005年6月1日にこのブログをスタートさせてから、きょうでちょうど11周年になりました。日頃、このブログを応援していただいている皆様には、あらためて、お礼申し上げます。 というわけで、フィラテリーの世界で“11”といえば、やはり、この1枚でしょうか。(画像はクリックで拡大されます)

      ペニー・ブラック11版

 これは、1840年に発行された世界最初の切手“ペニーブラック”の第11版の使用済みです。

 ペニー・ブラックの印刷には、12種類の版(実際に印刷に使用された版なので“実用版”とよばれます)が使われました。専門的には、これら12の版には、印刷所での登録順に1a、1bと2から11までの番号を振って分類しています。一般的な傾向として、後期の版になるほど、印刷数が少なくなるため、市場価格は高くなる傾向があり、最後の11版を入手しようとすると、最初の1a版の10倍程度の出費が必要になります。ちなみに、画像の切手は僕の持ち物ではなく、千葉晋一さんからお借りしてスキャンさせていただいたモノです。

 ペニー・ブラックの版を分類する方法としては、切手の左下と右下に入れられている“チェック・レター”の部分を調べるのが一般的です。

 チェック・レターは、当時の英国切手の印面下部の両脇に入っているアルファベットのことで、1シート240面に対応して、左上端のAAから右下端のTLにいたるまで240種類の組み合わせが存在します。したがって、右側の文字がL以降のMやSになっていれば、直ちにそれは偽造であることがわかりますし、同じ組み合わせのチェックレター(の切手を貼った郵便物)が一度に何枚も郵便局に持ち込まれれば、局員は怪しんでチェックするだろうと考えられたわけです。

 チェック・レターのアルファベット部分は、職人がパンチと呼ばれる工具をハンマーで一つずつ叩いてくぼみをつけることで、実用版が作られたため、版を作るごとに、それぞれの文字は四角の枠の中で上下左右に寄っていたり、傾いていたりするなど微妙な差異があります。このため、その特徴を確認することによって、それぞれの切手がどの版で印刷されたモノかを特定できます。今回ご紹介の切手に関しては、“HB”の組み合わせのうち、右の“B”の文字が枠の中の右上に寄っており、なおかつ、少し傾いているので、専門的なチェックリストにより、11版の切手であることが確認できたわけです。

 なお、ペニーブラックとその収集のポイントについては、拙著『英国郵便史 ペニー・ブラック物語』でもまとめておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。
 
 
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