内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ふんどしの日
2017-02-14 Tue 12:46
 きょう(14日)は、2と14で“ふんどし”と読む語呂合わせから、日本ふんどし協会(2011年12月14日設立)が制定した“ふんどしの日”です。というわけで、昨年同様、“ふんどしの日”を祝して、この切手をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      沖縄・航空(赤風神)

 これは、1961年9月21日、米施政権下の沖縄で発行された航空切手で、ふんどし姿で風を吹かせている赤色の風神が描かれています。沖縄では、1959年10月15日に海外向け郵便料金が改正されましたが、新料金に対応した切手の発行は遅れ、今回ご紹介の切手を含む“天女・風神航空”の切手が発行されるまでは、加刷切手でしのいでいました。なお、今回ご紹介の切手の27セントは米本土、アラスカ、カナダ、中近東など宛の航空書状の料金に相当しています。

 日本絵画の伝統では、風神は大きな袋を持った鬼の姿で描かれます。俵屋宗達の『風神雷神図』(屏風)はその代表的な事例ですが、宗達の風神は袴のようなものを着用しており、褌そのものは見えません。これに対して、今回ご紹介の切手に取り上げられた山田真山の風神は褌がしっかりと見えるので、“ふんどしの日”に相応しい1枚といえましょう。

 切手の原画を制作した山田真山は、1885年、沖縄県那覇市生まれ。本名は渡嘉敷兼慎です。幼くして父を亡くし、貧困の中、石垣や西表島などを転々として生活していましたが、空き缶で作った船の出来栄えに感心した大工の親方に見込まれて養子となり、
東京で大工としての修業をはじめました。

 しかし、柱にカンナをかけていた際、柱の節が人の顔に見えてきたため、思わずその顔を彫りこんでしまったことから、用かを放逐され、絵はがきの絵をかく店で働き、牛乳配達をしながら資金をため、20歳の時に、東京美術学校に入学。彫刻家・山田泰雲(高村光雲の弟子)に塑像を学び、後に、泰雲に見込まれて養子となって“山田真山”と名乗るようになりました。

 美術学校卒業後、真山は中国・北京の美術学校の教師となり、帰国後、小堀鞆音に日本画を学びます。小堀は、東京・明治記念聖徳絵画館の壁画、「東京御著輦」を制作しましたが、その縁で、1924年、同館の壁画「琉球藩設置の図」を描いて、一躍、脚光を浴びました。

 その後、故郷の沖縄に戻り、1945年には沖縄戦を体験。その経験を踏まえ、戦没者の慰霊と人類の平和を願い、世界100カ国の霊石を集め、1957年から高さ21m の観音像(平和祈念像)の制作を始め、20年の歳月をかけて完成させました。また、「郷土の文化を守る会」の会長として文化遺産の収集、再興に尽力しています。

 さて、相撲のまわしまで含めると、ふんどし姿の男性を描く切手はいろいろとあります。やはり日本男児たるもの、毎年2月14日には、そうした切手を毎年1枚ずつご紹介していこうかと思いますので、よろしくお付き合いください。


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