内藤陽介 Yosuke NAITO
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 世界最古の現役空母が退役
2017-03-05 Sun 15:15
 世界最古の現役空母(航空母艦)としてギネス認定もされている、インドの空母“ヴィラート”が、あす(6日)、いよいよ退役します。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      インド・ヴィラート(2006年観艦式)

 これは、2006年2月12日、インド東海岸のヴィシャーカパトナムで行われた大統領観艦式を記念してインドが発行した切手のうち、ヴィラートを取り上げた1枚です。

 今回退役するヴィラートは、もともと、第二次大戦中の1944年、英海軍の空母“エレファント”として、ヴィッカース・アームストロング社のバロー・イン・ファーネス造船所で起工されました。翌1945年の終戦で建造が一時中止されましたが、1952年、造船台をあけるために工事が再開されます。その後、1953年2月16日に進水したものの、作業はなかなか進まず、1957年になってようやく完成。さらに、大規模な改装を経て、1959年11月18日、“ハーミーズ”の名前で就役しました。

 当初、ハーミーズは1981年に退役の予定でしたが、1982年にフォークランド紛争が勃発すると、急遽、整備が行われ、英国艦隊の旗艦として、軽空母“インヴィンシブル”とともに、海軍航空隊のシーハリアーやSASと海兵隊の兵員を運びました。

 ところで、インド海軍最初の空母は、1961年に英国から購入した“ヴィクラント”ですが、こちらは、もともと、1945年進水の英空母“ハーキュリーズ”でした。ハーキュリーズは、1971年の第三次印パ戦争でパキスタンの空軍基地を無力化し、バングラデシュ独立に大きく貢献。その経験から、インド政府は空母の有用性を認識し、空母2艦体制を模索していました。

 こうしたタイミングで、ハーミーズが1984年4月13日付で英海軍を退役し、1985年に除籍されたため、翌1986年4月、インド海軍はこれを購入。デヴォンポート造船所での改修を経て、1987年、サンスクリットで“巨人”を意味する“ヴィラート”の名で再就役させました。

 1993年9月、ヴィラートは浸水事故を起こしますが、これを機に、修復後の1995年には新型レーダーを追加。さらに、1999年7月から2001年4月にかけての改修作業では、推進システムの改良、防空センサーの追加、新型通信システムの導入、バラクSAM等の追加が行われています。

 2004年、インド海軍はロシアから“アドミラル・ゴルシコフ”を購入し、“ヴィクラマーディティヤ”と命名。これにより、ヴィラートは2008年に退役の予定でしたが、ヴィクラマーディティヤの改装工事が遅れたため(最終的に、ヴィクラマーディティヤの就役は2014年のことでした)、ヴィラートの退役もさらに延期され、ムンバイおよびコーチでの近代化改修が行われ、きょうまで現役として運用されていたというわけです。

 なお、退役後のヴィラートは、宿泊施設を有する博物館船となる予定だとか。機会があれば、ぜひ、ホテル“ヴィラート”に1泊してみたいものです。


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