内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 TAXE
2017-03-15 Wed 11:53
 所得税の確定申告は今日(15日)までですが、皆さんは無事に済まされましたか?手回し良く2月中に済ませたという方も多いのでしょうが、僕は今年もまた〆切ギリギリ、先ほどようやく書類を提出したところです。というわけで、毎年恒例“TAX”ネタとして、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ブラジル・リオ開港100年記念絵葉書裏面  ブラジル・リオ開港100年絵葉書

 これは、1908年7月14日にブラジルで発行された“リオ・デ・ジャネイロ(以下、リオ)開港100周年”の記念絵葉書の使用例で、1910年3月10日、リオ・グランデ・ド・スル州のサンタマリアからドイツ宛に差し出され、3月12日付のモンテヴィデオ(ウルグアイ)の中継印が押されています。葉書はもともと国内用のもので額面は50ヘアイスですが、これに100ヘアイス切手を貼り足したものの、料金不足だったため、万国郵便連合の公用語、フランス語で郵便料金(=郵税)を意味する“TAXE”の頭文字の“T”の印を押し、不足料として200ヘアイスを徴収すべきことが書きこまれています。

 1502年1月、ガスパール・デ・レモス率いるポルトガルの艦隊はブラジル・グアナバラ湾に到着。グアナバラ湾は湾口がぐっと狭まっているため、彼らはここを川と勘違いし、到着したのが1月だったことから、河口の一帯を“1月の川”、すなわちリオ・デ・ジャネイロと命名しました。

 その後、欧州でナポレオン戦争の嵐が吹き荒れていた1808年、ナポレオン軍の攻撃を受けたポルトガルのブラガンザ王朝はリスボンからブラジルに逃れ、植民地政庁のあったリオに亡命政権を樹立します。以後、1821年にポルトガルの宮廷がリスボンに帰還するまでの間、リオの開発は急速に進み、その後の繁栄の基礎が築かれます。

 今回ご紹介の絵葉書はこのリオ遷都から100周年になるのを記念して発行されたもので、同図案の切手も発行されています。絵面の原画は、ブラジル近代絵画の巨匠エンリケ・ベルナルデリが制作しました。グアナバラ湾を背景に、ブラジルを象徴する女神と、ポルトガルを象徴する勇者が向かい合うようすが取り上げられており、居並ぶ艦隊の隙間越しにポン・ヂ・アスーカルを描くことで、ポルトガル人がリオに到着したばかりであることを表現しています。また、上方には、当時のポルトガル国王カルロス1世(左)とブラジル大統領アルフォンソ・ペナ(右)の肖像も並べて描かれています。

 なお、リオデジャネイロとその歴史については、昨年刊行の拙著『リオデジャネイロ歴史紀行』で詳しくご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。
 

★★★ ブラジル大使館推薦! 内藤陽介の『リオデジャネイロ歴史紀行』  ★★★ 

       リオデジャネイロ歴史紀行(書影) 2700円+税

 【出版元より】
 オリンピック開催地の意外な深さをじっくり紹介
 リオデジャネイロの複雑な歴史や街並みを、切手や葉書、写真等でわかりやすく解説。
 美しい景色とウンチク満載の異色の歴史紀行!
 発売元の特設サイトはこちらです。


 ★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインよろしくポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。

スポンサーサイト
別窓 | ブラジル:旧共和国時代 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/