内藤陽介 Yosuke NAITO
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 インドネシアに行ってきます!
2017-08-01 Tue 00:10
 私事で恐縮ですが、インドネシア・バンドンで開催される世界切手展<Bandung 2017>に出品者および第2コミッショナーとして参加するため、きょう(1日)午前中の飛行機で成田を発ち、まずは経由地のジャカルタに向かいます。インドネシア行きは2012年の世界切手展<INDONESIA 2012>以来5年ぶりです。というわけで、インドネシア・ジャワ島がらみの切手の中から、この1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      フランス・ボロブドゥール(1979)

 これは、1979年2月24日にフランスが発行したボロブドゥール寺院の切手で、ストゥーパと与願印の釈迦如来像が描かれています。

 インドネシア・ジャワ島中部にあるボロブドゥール寺院は、仏教を奉じるシャイレーンドラ朝が8世紀から9世紀にかけて建造した大寺院ですが、その構造は密教の曼荼羅を立体的に再現したものと言われています。

 曼荼羅とは、大日如来の説く真理や悟りの境地を視覚的に表現したもので、一般的には絵画など平面に表わされますが、ボロブドゥール遺跡のように諸尊の彫像を立体的に配置する羯麿曼荼羅(立体曼陀羅)と呼ばれるものも存在しています。

 ボロブドゥール寺院は、全体が基壇、方壇、円壇の3段の構成となっていますが、これは、それぞれ欲界、色界、無色界の三界を表現しており、人々はボロブドゥールに登る事で、三界を体験することができる構成になっています。そして、72基のストゥーパは三重円を描くように並び、頂上には釈迦の遺骨を納めたとされる巨大なストゥーパがあり、天上をめざしています。この中心塔は空洞になっていますが、これは大乗仏教の真髄である“空”の思想を強調していると考えられています。

 切手に取り上げられている釈迦如来像は、左手が掌を前側に向けて下げる“与願印”となっていますが、これは、人々の願いを聞き入れ望むものを与えようとする深い慈悲を表わす身振りとされています。副コミッショナーとして、日本からお預かりしたコレクションがご出品者のご期待に適う結果になりますように…との思いを込めて、選んでみました。なお、ボロブドゥール寺院と関連のマテリアルについては、拙著『蘭印戦跡紀行』でもまとめておりますので、機会がありましたら、ぜひ、ご覧いただけると幸いです

 さて、今回は、メイン・コレクションのA History of Hong Kong を出品するほか、日本からの出品作品が多数あるため、第1コミッショナーの山崎好是さんをサポートするための第2コミッショナーとして、作品の搬入・撤去のほか、現地での各種会議・会合にも参加してくる予定です。

 展覧会の会期は3日から7日までなのですが、作品を搬入しなければなりませんので、本日夕方、ジャカルタ入りした後、陸路でバンドン入りし、あす(2日)、作品の展示作業を行う予定です。なお、展覧会終了翌日の8日に現地を発ち、9日朝、帰国の予定です。

 この間、ノートパソコンも持っていきますので、このブログも可能な限り更新していく予定です。ただし、なにぶんにも海外のことですので、無事、メール・ネット環境に接続できるかどうか、不安がないわけではありません。諸般の事情で、記事の更新が遅れたり、記事が書けなかったりする可能性もありますが、ご容赦ください。


 ★★★ NHKラジオ第1放送 “切手でひも解く世界の歴史”  ★★★ 

 7月27日(木)に放送の「切手でひも解く世界の歴史」の第6回は無事に終了しました。お聞きいただいた皆様、ありがとうございました。次回の放送は、高校野球があるため、少し間が開いて8月24日(木)16:05~の予定です。引き続き、よろしくお願いいたします。 

 なお、27日放送分につきましては、8月3日(木)19:00まで、こちらの“聴き逃し”サービスでお聴きいただけますので、ぜひご利用ください。

 ★★★ 内藤陽介 『朝鮮戦争』(えにし書房) 重版出来! ★★★ 

      朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

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