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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ノーベル医学生理学賞に本庶佑氏
2018-10-02 Tue 09:36
 スウェーデンのカロリンスカ医科大は、きのう(1日)、本年度のノーベル医学生理学賞を京都大の本庶佑特別教授と米テキサス大MDアンダーソン癌センターのジェームズ・アリソン教授に贈ると発表しました。本庶氏の功績は、従来、外科手術、放射線、抗癌剤が中心だった癌治療に、「免疫で治す」という第4の道をひらいたというもので、日本のノーベル賞受賞は、2016年の医学生理学賞の大隅良典・東京工業大栄誉教授に続き26人目です。というわけで、きょうはこんな切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      スウェーデン・グスタフ5世70歳

 これは、1928年6月16日、スウェーデンが発行した“国王グスタフ5世70歳”の記念切手です。切手上には表示がありませんが、郵便局の窓口では、額面に対して5オーレの寄付金を上乗せして発売され、その全額が癌研究への助成金にあてられました。これが、切手と“癌”が結びついた最初の事例で、このため、今回ご紹介の切手が(デザイン的には癌とは無関係のため、わかりづらいのですが)“癌切手”の第1号とされています。

 ちなみに、今回受賞した本庶氏らの研究グループは、1992年、免疫の司令塔を担うリンパ球“T細胞”で働く“PD-1”遺伝子を発見。PD-1が免疫反応のブレーキ役に相当することが分かり、ブレーキを取り除くことでがん細胞を攻撃する新しいタイプの「癌免疫療法」の開発に結びつけた功績が、今回の受賞につながりました。

 その後、本庶氏の研究を基に癌治療薬の開発が進み、2014年、小野薬品工業が、悪性黒色腫(メラノーマ)の治療薬としてPD-1の抗体医薬“オプジーボ(一般名ニボルマブ)”を発売。この薬は、肺癌や胃癌などでも効果が確認され、現在は60カ国以上で承認されています。


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