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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ダーウィンの日
2019-02-12 Tue 04:32
 きょう(12日)は、進化論で知られるチャールズ・ダーウィンが1890年2月12日に生まれたことにちなむ“ダーウィンの日”です。というわけで、こんな切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      エクアドル・ダーウィンとビーグル号

 これは、1936年、ダーウィンのガラパゴス諸島訪問100周年を記念して、同諸島を領有するエクアドルが発行した切手で、ダーウィンとビーグル号が描かれています。

 1831年にケンブリッジ大学を卒業したチャールズ・ダーウィンは、恩師ヘンズローの紹介で、同年末、英海軍の測量帆船、ビーグル号に乗船しました。

 ビーグル号は、1820年5月11日にテムズ川のウーリッジ造船所で進水し、1826-30年にはパタゴニア(アルゼンチン・チリ)とティエラ・デル・フエゴ諸島(チリ)で最初の水路調査を行いました。

 1831年に始まる航海では、ダーウィンは、当初、博物学者としてではなく、ロバート・フィッツロイ艦長の話相手のための客人の扱いでした。ビーグル号は1831年12月27日にプリマスを出航し、南米に向かう途中、西アフリカ沖のカーボヴェルデに寄港し、ダーウィンはここで火山などを観察して、航海記録の執筆を始めます。その後、南米東岸を南下し、ブラジルのバイーアを経てリオデジャネイロに到着したところで、艦の専任博物学者だったマコーミックが下船したため、ダーウィンがその後任となりました。

 その後、ビーグル号はモンテビデオ(ウルグアイ)、南米大陸南端のティエラ・デル・フエゴ島を経て、1834年6月、マゼラン海峡を通過。同年7月、ダーウィンは寄港地のバルパライソ(チリ)での1ヵ月間の病気療養を経て、各地で測量・調査を行い、1835年9月15日、ガラパゴス諸島のサン・クリストバル島(英語名:チャタム島)に到着しました。

 当時のガラパゴス諸島は流刑地として利用されていたため、当初、ダーウィンはこの地のゾウガメは島外から食料として持ち込まれたものと考えていましたが、ガラパゴス総督からゾウガメは諸島のあちこちに様々な変種がおり、詳しい者なら違いがすぐに分かるほどだと教えられ、初めてガラパゴス諸島の変種の分布に気づきます。

 こうして、1835年9月15日から10月20日までのガラパゴス諸島滞在中、ダーウィンは、ゾウガメ、イグアナ、マネシツグミ等に強い興味を示したものの、現地滞在中は、種の進化や分化に気がついていなかったようです。

 ガラパゴス諸島を後にしたビーグル号は、ニュージーランド、オーストラリアを経てインド洋を横断し、モーリシャス島、ケープタウン、セントヘレナ島を経て、ふたたび南米に向かい、バイーア、カーボヴェルデ、アゾレス諸島を経て1836年10月2日に英国のファルマス港に帰着。この間、ダーウィンは寄港した船に託して恩師のヘンズロー宛に報告書と標本を頻繁に送り、それらをヘンズローが博物学者たちに回覧していたことから、帰国したときには、すでに有名人になっていました。

 5年に及ぶ航海を通じて、ダーウィンは、①南米沿岸を移動すると、生物が少しずつ近縁と思われる種に置き換えられていくこと、②南米で今は生き残っていない大型の哺乳類化石があること、③ガラパゴス諸島の生物の多くが南米由来と考えざるを得ないほど南米のものに似ていることを感得。これに、航海中に読んだライエルの『地質学原理』の「地層がわずかな作用を長い時間累積させて変化する」という内容から着想を得て、動植物にもわずかな変化があり、長い時間によって蓄積されうるのではないか、また大陸の変化によって新しい生息地ができ、生物がその変化に適応しうるのではないかと考えるようになります。

 このアイディアはその後、時間をかけて慎重に練り上げられていきました。

 たとえば、ダーウィンがガラパゴス諸島で収集した鳥類の標本は不十分で、採集場所の記録もないなどの不備も多かったため、彼は、鳥類標本については同船仲間のコレクションを参考にしています。また、進化論の重要な根拠となった鳥類のフィンチ類やマネシツグミ類については、ロンドンで標本の整理を担当した鳥類学者のジョン・グールドによって、それぞれ近縁な種であることが発見されました。

 こうして、さまざまな検証と論考の末、1859年に刊行されたのが『種の起源』です。同書で提起された進化論は、それまでの生命観を一変させる画期的なものとなり、それとともに、ガラパゴス諸島の名も広く世界に知れ渡ることになりました。


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