内藤陽介 Yosuke NAITO
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 台湾に行ってきます
2008-03-06 Thu 10:06
 明日(7日)から、台湾の台北世界貿易中心(TWTC)でアジア国際切手展<TAIPEI 2008>が開催されます。今回は、僕も出品者として自分の作品の搬入・搬出をやりますので、今日から12日まで台湾に行ってきます。というわけで、まずはこの切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

 ミカドキジ

 これは、今回の切手展を記念して、会期初日の明日発行予定の切手の1枚(画像は台湾郵政のHPから取りました)で、彼の地の1000元札のほか、切手展のシンボルマークにもなっているミカドキジがとりあげられています。

 ミカドキジは台湾固有種のキジで、台湾最高峰の玉山(日本時代、新高山といわれていた山です)や阿里山などの高地に生息しています。

 日本時代の1906年のことで、現地調査に来ていたイギリス人の博物学者、ウォルター・グッドフェローが、玉山付近で在地のツォウ人が髪飾りとしてつけている白黒の羽を見て新種の鳥と確信し、これをイギリスに持ち帰って鑑定したことで、その存在が広く知られるようになりました。ミカドキジとの名前は、 当時、台湾が日本領だったことを踏まえ、グッドフェローが明治天皇に敬意を表してこの鳥に“Syrmaticus mikado”との学名をつけたことに由来しています。

 自分が出品者として参加している切手展の初日に、こういう“ジャポニカ”切手が発行されると、日本人としては単純素朴に嬉しいものですな。

 さて、今回の切手展では、僕は、2005年の<JAPEX>に出品した「“戦後”の誕生」をリニューアルした作品“Making of Pacific-Asian Order from WWII to the EarlyPeriod of the Cold War”を出品しています。

 これまで、国際展に出品した作品は、大きく分けて、①昭和の戦争(満洲事変~1945年の終戦まで)、②香港の歴史、③戦後史(1945年以降)の3種類があるのですが、このうちの戦後史のコレクションの一番初期のかたちは、1995年の全日展に出品した『戦後史』という作品で、それをもとに、2000年のバンコク展(アジア展)には“A History of Occupied Japan”として出品しました。ただし、このときの作品は、タイトルからもご想像いただけるように、日本国内の民主化・非軍事化の流れを中心にすえたものだったため、どうしても“ジャパン・ローカル”のようなコレクションになってしまい、外国人審査員の評判も芳しいものではありませんでした。

 その後、2005年に<JAPEX>の企画展示「1945」に「“戦後”の誕生」を出品した際には、“A History of Occupied Japan”をベースに、欧州・日本・中国・朝鮮・東南アジアの地域ごとに、“戦前”から“戦後”への流れをまとめたのですが、今回は、その構成をもう一度組み直し、日本国内の出来事を取り上げるのは最小限にして、戦前、列強諸国の植民地支配を受けていたアジア・太平洋地域が、日本の占領時代を経て、第二次大戦後の東西冷戦という新たな枠組みの中でどのように変わっていったのか、という国際関係史の流れを中心とするよう、全面的にリニューアルしました。今回の英文タイトルはそうした事情を反映したものですが、邦題としては、2005年以来の「“戦後”の誕生」を使うつもりです。

 作品は、前史として、日本のアジア・太平洋地域への拡大と撤退を示した後、ヤルタ会談と日本の降伏、日本撤退後の中国、朝鮮、東南アジアの状況、そして、アジアにおける冷戦構造の枠組みを決定した中華人民共和国の成立・朝鮮戦争・(第1次)インドシナ戦争をとりあげています。インドシナ戦争まで含めたのは、1954年のジュネーブ協定によって、ベトナムの南北分割が確定し、アジア・太平洋地域における冷戦構造が完成したことを表現したかったからなのですが、ちょっと範囲を拡大しすぎたかもしれません。

 まぁ、今回の作品は、過去の出品作品のリニューアルとはいえ、実際にはほとんど新作のようなものですし、取り扱っている時代も新しく、「昭和の戦争」コレクションのようにフルスケール(8F)での参戦ではありませんから、賞の結果にはあまり期待していないのですが、何年か後にLVのメダルを取ってフルスケール出品の資格を得るためにも、審査員をはじめ作品をご覧いただいた方々の忌憚のないご意見をうかがって勉強させていただければ幸いと思っています。

 なお、台湾へは自分のパソコンを持って行き、あらかじめ、取り込んでおいた切手類の画像を元に、いつもどおり毎日1本ずつ記事を書いていく予定ですが、現地のネット環境等により更新ができないことがあるかもしれません。その場合は、あしからずご容赦ください。

 * 昨日の香港協会のパーティーでの講演は無事、終了いたしました。お集まりいただきました多くの方々には、この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。
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