郵便学者・内藤陽介のブログ
 切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。
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 近代美術・特殊鳥類の時代
 以前からこのブログでもご案内しておりましたが、4月20日付で<解説・戦後記念切手>シリーズの第6巻として、日本郵趣出版(切手関係の専門出版社です)から『近代美術・特殊鳥類の時代:切手がアートだった頃 1979−1985』が刊行となります。その現物が出来上がってきましたので、あらためてご挨拶申し上げます。(画像は表紙カバーのイメージ。クリックで拡大されます)

 近代美術・特殊鳥類の時代

 <解説・戦後記念切手>シリーズは、1946年以降に発行された記念・特殊切手(ただし公園・年賀切手を除く)について、切手発行の経緯やデザイン、当時の人々の評判などの情報を網羅的にまとめた“読む事典”です。2001年の刊行以来、昨年までに刊行した第1〜5巻では、1946年12月の「郵便創始75年」から1979年の「国土緑化運動」までを採録しましたが、今回の第6巻は、それを引き継ぎ、1979年5月の「近代美術シリーズ(第1集)」から1985年3月の「国際科学技術博覧会(つくば博)」までの全記念切手についてまとめました。

 この時代の切手は、いわゆる切手ブームが終わった後に発行されたものであり、発行当初から“額割れ”扱いされてきたため、これまで、収集家の興味や関心の対象となることはあまりありませんでした。しかし、この時代、印刷局の技術は飛躍的な進歩を遂げており、純粋に印刷物としてみると非常にクオリティの高い切手が少なからず生み出されていることは見逃せません。

 そうした技術的な面での解説に加えて、本書では、

 ・「ふみの日」の切手はどのような経緯で発行されるようになったのか?
 ・国際文通週間の切手の題材に、突如、“人形”が登場したのは何故か?
 ・「消防100年」の切手で、ぼかしで隠されている文字とは?
 ・わずか12歳の少女の信じられないほど艶っぽい後ろ姿の切手とは?
 ・「プロ野球50年」の記念切手が発行されるまでの郵政省と読売新聞社との暗闘とは?

 といったエピソードもご紹介しています。

 このように、本書はバラエティ豊かな内容で、切手収集家の方はもちろん、戦後史に興味をお持ちの方にも関心を持っていただけるのではないかと考えております。

 奥付上の刊行日は4月20日ですが、一部切手商の店頭などでは、早ければ今週末には実物をご覧いただけると思います。書店等でも実物をお見かけになりましたら、是非、お手にとってご覧いただけると幸いです。

 なお、4月26日(土)13:00より、東京・浅草の都立産業貿易センター台東館にて開催のスタンプショウ’08会場内にて、本書の刊行を記念してトークイベントを行います。入場は無料で、スタンプショウ会場ならではの特典もご用意しておりますので、是非、遊びに来てください。皆様のお越しを心よりお待ち申しております。

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【2008/04/24 17:18】 | # [ 編集]


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プロフィール

内藤陽介 (ないとう・ようすけ)

Author:内藤陽介 (ないとう・ようすけ)
 1967年、東京都生。東京大学文学部卒業。郵便学者。日本文芸家協会会員。切手の博物館・副館長。切手などの郵便資料から、国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱し、研究・著作活動を続けている。
 主著:<解説・戦後記念切手>シリーズ(日本郵趣出版、現在、第6巻まで刊行)、『北朝鮮事典』、(竹内書店新社)、『外国切手に描かれた日本』(光文社新書)、『切手と戦争』(新潮新書)、『反米の世界史』(講談社現代新書)、『皇室切手』(平凡社)、『これが戦争だ!』(ちくま新書)、『満洲切手』(角川選書)、『香港歴史漫郵記』(大修館書店)、『タイ三都周郵記』(彩流社)ほか著書多数。最新作は『韓国現代史:切手でたどる60年』(福村出版)

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