内藤陽介 Yosuke NAITO
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 バルカンの小パリ
2008-06-27 Fri 08:52
 ブカレストで開催されていた世界切手展EFIROも気がつけば今日が最終日。とりあえず、日本人出品者の受賞速報が出ていないようなので、掲載しておきましょう。受賞者の皆様にはお祝い申し上げます。(って、自分もその一人なので、なんだか変な気分ですが…)

 なお、このリストは会場で張り出されたもののメモなので、誤りなどがあったらご容赦ください。フレーム番号順にアルファベットで敬称略のお名前(苗字は大文字)、賞:点数、の順です。

 ・OTA Yasuki LS:78
 ・SAITO Tamaki V:81
 ・TAKAKU Kenichi LV:87
 ・IIDA Fumio V:84
 ・KODAMA Hiroaki V:84
 ・MIZUMURA Nobuyuki LS:75
 ・WADA Fumiaki LV:85
 ・OHBA Mitsuhiro V:82
 ・SASAKI Yasuhiro G:90
 ・MURAOKA Yasuhiro LS:76
 ・KOMIYAMA Satoshi V:80
 ・NAITO Yosuke V:88 (オープンクラスにはLVのメダルはありません)

 さて、ブカレストの切手展のためにルーマニアに行っていたくせに、今までの会期中、ブカレストがらみの記事を何も書いていないことに気がつきましたので、今日はこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

 ブカレスト国立図書館

 これは、1928年にルーマニアで発行された観光宣伝葉書の1枚で、ブカレストの国立図書館(大学図書館)の写真が印刷されています。

 ブカレストの国立図書館は、1836年、聖サヴァ・アカデミーの図書館として創設され、1838年夏から一般に公開されました。近代図書館としての体制が整えられたのは、モルダヴィア・ワラキア統一後の1859年のことです。

 1901年5月27日の法令によって、国内の中央図書館は1867年創立のルーマニア・アカデミー図書館となり、国立図書館の建物は格下げされてしまいますが(今回の葉書はこの時期のものです)、共産政権時代の1955年6月、再び国立中央図書館として利用されるようになり、現在に至っています。ブカレスト市内中心部の革命広場に面した場所にあるため、1989年の銃撃戦では火災の被害に遭い、貴重な古文書など多くの書籍が失われたそうです。

 その昔、ブカレストは“バルカンの小パリ”とも呼ばれた瀟洒な街並みを誇っていましたが、共産政権時代に多くの歴史的建造物は“ブルジョア的”として取り壊され、無味乾燥な社会主義建築が乱立するようになったといわれています。それでも、この国立図書館をはじめ、往時を偲ばせる建築はところどころに残っており、我々の目を楽しませてくれます。

 ちなみに、僕がブカレストにいた間は、サッカーのUEFA欧州選手権2008の真っただ中でしたので、この葉書と同じ構図で写真を撮ると、正面に巨大な垂れ幕がかかっていました。(こんな感じです)

 大学図書館2008

 このすぐ脇の広場には、サッカー観戦のための超大型スクリーンと観客席も設けられていましたから、きっと、試合のある日はこのあたりは大変な騒ぎで、とても落ち着いて本なんか読める状況じゃなかったんでしょうね。なお、正面のカロル1世の巨大な騎馬像は、近年、人々の浄財を集めて建てられたもので、以前の葉書にはありません。

 さて、昨年刊行の『タイ三都周郵記』につづく切手紀行シリーズの1冊として、そう遠からずルーマニアの本を出すこともあるでしょうが、その時には、かつての“バルカンの小パリ”のかけらを現在とつなぎ合わせるような1章を書いてみるつもりです。

 お知らせ
 7月1日付で福村出版から刊行予定の『韓国現代史:切手でたどる60年』は、すでに本として出来上がったとの連絡が出版元からメールで入りました。が、いかんせん、ルーマニア滞在中で実物を確認できませんので、詳細は7月2日に帰国した後で、ご紹介します。

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