内藤陽介 Yosuke NAITO
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 イラン・イラク戦争
2005-09-22 Thu 11:55
 今日(9月22日)は、いまからちょうど25年前の1980年、イラン・イラク戦争が勃発した日です。

 イラン・イラク戦争の本質は、1979年のイスラム革命でイラン国内が混乱している隙に乗じて、国境問題を有利に解決しようとしたイラクのサダム・フセイン政権が起こした侵略戦争ですが、当時の国際社会は、革命の波及を恐れて、とにかくイランを勝たせないように、イラクを支援していました。そのことが、後にイラクの軍事大国化を招いたことは周知の通りです。

 さて、イラン・イラク戦争に際しては、両国がさまざまなプロパガンダ切手を発行しているのですが、今回は、前回の拙著『反米の世界史』(講談社) に収録しそこなったこんな絵葉書をご紹介します。

イランイラク戦争

 絵葉書は、イランの革命戦士(右側の黄色の人物。帽子にはイランの国章が入っている)が、銃を片手に侵略者をぶっ飛ばしているというデザインです。革命戦士の背後には、ホメイニとおぼしき人物の肖像やイスラム共和国の国旗もかかげられており、なんとも分かり安い構図です。なお、侵略者は、恐らく、イラク兵のつもりなのでしょうが、見ようによっては米兵のようにも見えます。まぁ、どっちにしても、当時の革命イランから見れば不倶戴天の敵であることに変わりはないのですが…。

 この絵葉書には、「イランイスラム共和国」の銘が絵面の下に白地でも入っていますからおそらく、オフィシャルなモノであることは間違いないのですが、詳細については分かりません。ただ、裏面には切手が貼られ、1981年7月の消印が押されていますから、戦争の勃発後、比較的早い時期に作られたものであることだけは間違いなさそうです。

 先ほど、イラン・イラク戦争に関してはプロパガンダ切手が数多く発行されていると書きましたが、『イラン・イラク戦争』というタイトルで展覧会の作品を構成する場合、切手だけでは、どうしても単調なものになってしまいます。やはり、こういう官製の絵葉書の類や軍事郵便や捕虜郵便の封筒・葉書などを入れると、作品として仕上げた時にパンチが効いてくるので、大事にしたいマテリアルです。(なにより、絵のインパクトが強いので、お気に入りです)

 なお、全くの余談ですが、イラン・イラク戦争が勃発した当時、僕は中学生で、お彼岸のお墓参り(そういえば、もう何年も行けないでいます)から帰ってきて、夕飯を食べながらテレビを見ていたら、ニュースで戦争が始まったことを伝えていたのを鮮明に覚えています。1979年のイスラム革命の直前(1978年中だったと思いますが)、テヘランから引き揚げていた商社マンの子供がクラスに転入してきたこともあって、なんとなく、イランのニュースに関心を持っていたことも影響していたのかもしれません。あれから、25年も経ったのか、と思うと、ちょっと感慨深いものがあります。
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