内藤陽介 Yosuke NAITO
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 10日遅れの朝顔市
2008-07-18 Fri 10:47
 毎年、7月6~8日に開催される東京・入谷の朝顔市ですが、今年は、サミット開催のため今日(18日)から3日間の開催だそうです。というわけで、今日はこの切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

 あさがお

 これは、1961年8月1日に“花切手”の第8集として発行された“あさがお”の切手です。

 四季折々の花を切手に登場させようという花切手の企画が最初に持ち上がったのは、1955年のことで、郵政省の事務方と郵政審議会・切手図案審査専門委員の一人で植物学者(東京大学名誉教授)の小倉謙は、昭和31年度に花切手を発行すべく、審議会に提案しています。しかし、このときは、時期尚早との理由からこの企画は採択されませんでした。

 いったんお蔵入りしていた花切手の企画ですが、1961年が郵便創業九十年にあたっており、その記念行事の一環として発行されることが決まり、1960年10月以降、シリーズ発行に向けての具体的なプランが決定されます。その結果、1961年1月の“すいせん”を皮切りに、毎月1種ずつ、季節の花を題材として発行する花切手のシリーズがスタートしました。

 8月の花に選ばれた“あさがお”の原画は、印刷局の中島桂が以前に描いていたものをシリーズの企画に合わせて描きなおしたもの(1961年2月6日に完成)と、郵政省の大塚均が制作したもの(2月16日に完成)を比較・検討したうえで、中島の作品を修正のうえ採用することとされました。これは、大塚の作品が、半開きの花と全開きの花が並んでいるという、現実には起こりえない状態であったためです。

 ちなみに、朝顔といえば、東京・入谷の朝顔市が有名であることから、下谷入谷局が初日押印を担当することとなり、同局では、8月1日の切手発行に先立ち、朝顔市初日の7月6日から、鬼子母神と朝顔を描いた風景印が使用されています。

 なお、この切手を含む“花切手”については、拙著『切手バブルの時代』でも詳しく解説しておりますので、機会がありましたら、ご一読いただけると幸いです。(アマゾンでは古書として高値が付いていますが、発売元にはまだ在庫がありますので、定価でお求めになれます)

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