内藤陽介 Yosuke NAITO
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 最初の柔道切手
2008-08-10 Sun 15:54
 北京オリンピックでは女子柔道の谷亮子が今大会日本人選手の初メダルとなる銅メダルを獲得しました。金が期待されていただけに残念といえば残念ですが、何はともあれ、世界で第3位ですからね。とりあえず、健闘を讃えたいと思います。というわけで、今日は日本初(というよりも、世界初)の柔道切手を持ってきてみました。(画像はクリックで拡大されます)

 第8回国体

 これは、1953年10月の第8回国体の記念切手です。このときの国体切手の題材選定に際しては、当時の郵務局長・松井一郎が柔道の愛好家であったことから、彼が柔道切手の発行を強く主張したといわれています。
 
 切手のデザイン制作に際しては、郵政省のデザイナーだった木村勝と久野実の2人が東京・水道橋の講道館に取材に赴き、写真等の資料を借り出したのですが、講道館側の資料には切手向きのものがなかったため、木村らは、著名な柔道家であった醍醐敏郎に各種の型を実演してもらって写真を撮影。それをもとに、木村が「跳ね腰」を、久野が「巴投げ」を描く原画を作成しましたが、同時に発行されるラグビーの切手の原画が横型であったことから、柔道も横型にあわせることになり、木村の「跳ね腰」ではなく、久野の「巴投げ」が採用となりました。

 ところが、久野の「巴投げ」に対しては、講道館側から、「絵画としては良いのだが、巴投げのような寝技はレスリングにもあり、間違えられても困るから変更したほうが良いのではないか」との意見が出されたため、あらためて、三船久蔵 による型の演技を撮影した映画を資料として久野が「肩車」の場面を描く原画が作成し、切手となりました。なお、三船は、1956年に発行の世界柔道選手権の記念切手のモデルにもなっています。

 なお、今回ご紹介の切手については、印影の加減で技を掛けている選手が足袋を履いているように見えるとか、あるいは、柔道着が柔道着らしく見えない、などの批判が寄せられるなど、デザイナーの苦労の割には、評判はいま一つでした。

 なお、五輪期間中は、日本人選手がメダルを獲得したら、その競技の切手をご紹介していくつもりです。男女別とか、細かい種目については、大目に見てください。今回は、とりあえず、日本人のメダル第一号ということで、柔道も“一番切手”をご紹介しました。

 * 先ほど、カウンターが38万PVを突破しました。いつも遊びに来ていただいている皆様には、あらためて、お礼申し上げます。

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