内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 バンコクの反政権デモ
2008-08-26 Tue 21:31
 きょう(26日)未明から、タイのバンコクでは反政府市民団体「民主主義市民連合」(PAD)がサマック首相の退陣を求めて大規模な抗議行動を行っており、国営テレビのオフィスが占拠されたほか、3万人近いPAD支持者らが首相府と4つの官庁を包囲。PAD関係者によると、数十万人がバンコク市内で街頭デモに参加し、政府の主要庁舎の機能は停止を余儀なくされ、バンコクに続く幹線道路3本も封鎖されたとのことです。

 というわけで、今日はこの1枚を持ってきてみました。(画像はクリックで拡大されます)

 民主記念塔の憲法
 
 これは、1975年の総選挙に際してタイで発行された民主記念塔の切手の1枚で、塔の頂上に収められている憲法が描かれています。

 民主記念塔は、1932年の立憲革命を記念して1940年に作られたモニュメントで、バンコクの王宮からもほど近いラーチャダムヌーン通にあります。中央の塔を囲むように、民主主義の飛躍を象徴する4つの翼が配されたデザインになっており、翼の下には立憲革命の主役となった人民党員の活躍を描いたレリーフも飾られています。

 1973年10月、タイでは社会正義・公正・平等の実現を求めて、いわゆる学生革命が発生し、タノーム軍事政権が崩壊してタンマサート大学学長のサンヤー・タンマサックを首班とする文民政権が発足します。文民政権は、1975年1月に総選挙を実施し、民主党を第1党とするセーニー・プラーモート内閣が発足。これが、タイの歴史上、実質的に初めての民主的な政権交代となりました。今回ご紹介の切手は、この選挙の投票日にあわせて発行されたものです。

 その後も、タイでは、1992年の民主化運動や2006年のクーデターなどの政治的な危機が発生すると、記念塔の周辺には多くの人々が集まり、民主主義の擁護を求める集会が行われています。

 今回のPADの抗議行動は、サマック首相が憲法を改正し、タクシン前首相の職権乱用罪を回避させようとしていると批判して起こったものですが、騒動が長引けば、“憲法記念塔”とも呼ばれる民主記念塔の前で抗議行動を行う市民の映像が日本のニュースでも流れるケースも多くなるでしょうね。

 なお、民主記念塔とその周辺の歴史スポットについては、拙著『タイ三都周郵記』でもいろいろとご紹介しておりますので、よろしかったら、ぜひ、ご一読いただけると幸いです。

 もう一度切手を集めてみたくなったら 
 雑誌『郵趣』の2008年4月号は、大人になった元切手少年たちのための切手収集再入門の特集号です。発行元の日本郵趣協会にご請求いただければ、在庫がある限り、無料でサンプルをお送りしております。くわしくはこちらをクリックしてください。  
スポンサーサイト

別窓 | タイ:ラーマ9世時代 | コメント:0 | トラックバック:1 | top↑
<< 蛇マニアにお勧め | 郵便学者・内藤陽介のブログ |  次はロンドン>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
 民主党の大江康弘、渡辺秀央両参院議員らが離党を検討していることが28日、分かった。同党幹部が同日午前明らかにした。 時事通信... …
2008-08-28 Thu 19:59 ブログニュース | ∧top | under∨
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/