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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 第1次大戦終結90年
2008-11-11 Tue 17:56
 1918年11月11日にドイツが降伏して第一次大戦が終わってから、ちょうど90年になりました。というわけで、きょうはこんなモノをもってきました。(画像はクリックで拡大されます)

 平和記念

 これは、1919年7月1日に発行された“平和記念”を、逓信省発行の官製記念絵はがきに貼り、発行日の特印を押したものです。

 第1次大戦に参戦し、戦勝国となった日本は、1919年1月に始まったベルサイユ会議に参加し、同年6月28日、講和条約に調印します。これを受けて、同年7月1日が“平和記念日”とされ、全国各地で様々なイベントが催されるとともに、記念切手が発行されています。

 逓信省は1919年1月から記念切手と絵はがき発行の準備を進め、5月14日までに図案をすべて決定していましたが、報道されている会議の進行状況から、講和条約の調印は8月以降になりそうなので、記念切手の準備は7月半ばまでに完了すればいいと考えていました。ところが、急遽、6月28日の条約調印、7月1日の平和記念日という段取りが決まったため、あわてて、7月1日の切手発行に踏み切ったというわけです。

 平和記念の切手・絵はがきのデザイン制作には、当時の一流画家が参加していますが、ここにご紹介した3銭切手の原画は岡田三郎助によるもので、絵葉書の「収穫」の図は南薫造によるものです。なお、特印の羊は“平和の象徴”であると同時に、切手が発行された1919年の干支(己未 )にちなむものとして選ばれたのだとか。現在でも、4月に発行の切手趣味週間の切手の題材を、干支にちなむ動物の絵から取ることがありますが、その発想は90年前とあまり変わっていないということなのかもしれません。

 さて、干支といえば年賀切手ですが、<解説・戦後記念切手>シリーズの別冊としてこの年末に刊行予定の『年賀切手』のほうは、本文の原稿はすべて終わり、現在、編集作業が着々と進められています。表紙のデザインもほぼ固まりましたので、近いうちにこのブログでもいろいろとご案内することになると思いますが、よろしくお願いいたします。

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