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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 クリスマス・モードのソウル
2008-11-30 Sun 09:20
 昨日の記事にも少し書きましたが、現在、仕事でソウルに来ています。昨夜は早速、打ち合わせ(と称する飲み会)があったのですが、関係者との待ち合わせ場所のホテルロッテは、こんな感じですっかりクリスマス・モードでした。(左端はロビーの装飾、ついで、左から順に西→東の方向でホテルの外側を撮影しました。以下、画像はクリックで拡大されます)

 ロッテ・クリスマス:ロビー ロッテ・クリスマス西 ロッテ・クリスマス中 ロッテ・クリスマス東

 さすがに、まだ(ギリギリ)11月ですので、街中がクリスマス・ムード一色というわけにはいかないのですが、こういう風景を見ていると、やっぱり、こんな切手をもってきてみたくなりますね。(画像はクリックで拡大されます)

 韓国・1958年用年賀

 これは、1957年12月11日に3種セットで発行された1958年用の年賀切手(韓国の年賀切手としては、これが最初の発行です)の1枚で、クリスマス・ツリーの脇に干支の犬がしゃがんでいるデザインになっています。初期の頃の韓国の年賀切手は、“お正月”を連想させる伝統的なデザインのものとクリスマスをイメージしたものが同時に発行されていますが、今回ご紹介のものなどは、一枚で両方を兼ね備えたものといってもよさそうです。まぁ、英文のクリスマス・カードには“Merry Christmas and a Happy New Year”という具合に、クリスマスと正月を一緒に祝う文言を書きますから、考えようによっては、合理的なデザインといえないこともないのかもしれません。

 韓国では4人に1人がクリスチャンともいわれており、キリスト教の社会的影響力は侮れないものがあります。

 朝鮮におけるキリスト教は、1784年、外交使節の一員として北京に派遣された李承薫が、かの地で教理を学び、洗礼を受けて帰国したのがルーツとされています。その後、李王朝の下でキリスト教は弾圧されていましたが、1876年の開国に伴い、欧米諸国との外交上の必要から、キリスト教の禁止は解除され、新旧キリスト教の宣教が本格化していきます。

 日本統治下では、プロテスタントが総督府との対決姿勢を鮮明に打ち出したのに対して、カトリック側は総督府に対して宥和的な姿勢をとり、勢力を伸張しました。熱心な信徒であった安重根が伊藤博文の暗殺事件を起こした後、カトリック教会が安の起こした事件を非難し、安の信者としての資格を剥奪したことなどは、韓国カトリック教会の“対日協力”の事例としてよく引き合いに出されるエピソードです。

 このため、第二次大戦後は、アメリカの占領時代を経て大韓民国が成立したこともあって、韓国におけるキリスト教の主導権はプロテスタントが握ることになります。もっとも、1970年代の朴正・維新体制時代には、カトリックもプロテスタントと協力して民主化運動に積極的に展開したため、両派ともに弾圧の対象となりましたが、そのことがかえって、カトリックの復権につながったとも言われています。

 なお、拙著『韓国現代史:切手でたどる60年』でも、韓国のキリスト教について若干のページを割いていますので、機会がありましたら、ぜひ、ご一読いただけると幸いです。


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この記事のコメント
 長いことご無沙汰して、申し訳ありません。
 当初3カ月くらいの語学留学でソウルに来たつもりでしたが、自分の頭の悪さに呆れ果てて、ずるずる勉強を続けています。やはりどの道、プロになろうと思ったら並大抵のことではなれないものだと今更ながら感じています。

 ところで先日、ソウル中央郵便局内に2008年11月7日から切手資料館らしきものができたと聞き、早速行ってみました。資料館名は「ウッピョ ムンフア ヌリ(強いて訳せば、『切手文化の世界』といったところでしょうか)」で、同郵便局に地下1階、一般窓口の近くにありました。 (HP http://service.epost.go.kr/main/event/maev01001.jsp すみませんが、韓国語です)

 そこでは、韓国の郵便事業の歴史、韓国や外国の切手、漫画切手等の特徴ある切手のパネル展示がなされているほか、切手印刷方法の紹介、全韓国切手コレクションの閲覧ができるようになっています。
 やはり最近の博物館、資料館らしく、切手クイズコーナーや、映像による切手紹介コーナーも充実していて、むしろ切手初心者が興味を持てそうな展示方法になっています。
 また今回頼まなかったのですが、韓国にもあるフレーム切手の撮影コーナーもあり、もちろん切手販売コーナー備えてあります。

 実は、かつてこの場所にあった旧ソウル中央郵便局ビル内には、「郵政博物館」がありました。しかし、おそらくビル建て替え工事に伴って京畿道チョナン(天安)市に移転しています。
 もちろん、「郵政博物館」はまだそのままあるにもかかわらず、新中央郵便局ビルにわざわざ作ったのは、「郵便事業や切手収集の宣伝効果」の上で、やはりソウルにもあった方が良いと判出したためではないでしょうか。

 なお、この資料館の開館時間ですが、公休日以外午前9時から午後6時まで(入館は30分前まで)となってます。

 興味がおありの方は、一度立ち寄られれば宜しいかと思いお知らせした次第です。
 では、失礼します。
2009-01-25 Sun 17:14 | URL | muraki #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 muraki様
 お久しぶりです。お元気そうでなによりです。

 さて、そうる中郵地下の展示室には、昨年暮れにソウルに行った時に見に行ってきました。小学生の見学コースなんかにはぴったりという雰囲気ですよね。CGなんかは良くできていると思います。

 なお、展示の中には「こんなところにまで」という感じで竹島切手が登場しているのですが(murakiさんはご覧になりましたよね)、このあたりについては、また日を改めてこのブログでもご報告したいと思います。
2009-01-30 Fri 21:12 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 お久しぶりです。相変わらず韓国語を覚えきれず、1年以上ソウルで語学留学生生活を送っております。
 韓国事情はネットで何でもわかった気になっていたのですが、実際に暮らしてみると、「聞くと見るとは大違い」。期待はずれもあれば思わぬ儲けものもある毎日です。

 さて、先日上記切手資料館について韓国語HPリンクしたのですが、それではいくら何でもわかりにくいと思いますので日本語で紹介されているHPを紹介します。 (http://www.seoulnavi.com/spot/goods_article.php?category_id=08&goods_seq=1372 「ソウルナビ」より)
 
 場所は、日本のガイドブックで必ず紹介される盛り場ミョンドンの西南側入り口と言うべき角に立っています。お時間がおありでしたら、見てみるのもよいかもしれません。 
2009-06-21 Sun 17:16 | URL | MURAKI #m9Mkai6k[ 内容変更] | ∧top | under∨
 MURAKI様

 お久しぶりです。今月末にはソウルに行きますので、お会いできればうれしいです。
2009-07-10 Fri 00:05 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
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2009-07-12 Sun 23:09 | | #[ 内容変更] | ∧top | under∨
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