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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 飛行艇さながら
2009-01-17 Sat 12:34
 きのう(アメリカ時間15日)、ニューヨークのラガーディア空港を離陸した飛行機のエンジンが鳥を吸い込み、出力が急低下したため、ハドソン川に不時着水し、乗客が全員無事に助かったという出来事がありました。というわけで、飛行機の着水にちなんで、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

 香港=サンフランシスコFFC

 これは、1937年4月29日、香港からサンフランシスコ宛に差し出された初飛行カバーで、カバー左下には、パンアメリカン航空(パンナム)の飛行艇チャイナクリッパーのカシェが押されています。

 パンナムのチャイナクリッパーは、1935年11月22日、太平洋横断定期第一便として就航しました。当初は、サンフランシスコを出発した後、ホノルル、ミッドウェー、ウェーク、グアムを経由して4泊5日の日程でマニラに到着するというスケジュールで、マニラから香港へと航路が延長されたのは1937年のことでした。今回ご紹介のカバーは、その香港から戻ってくる最初の便に搭載されていたモノで、裏側には5月4日のサンフランシスコの着印が押されています。

 飛行艇は、海面や湖面などの水面を利用して発着できるため、滑走路などの大規模な飛行場設備が不要であることに加え、長距離飛行中の機体にトラブルがあった場合にはとりあえず着水して対処することが可能です。このため、長距離飛行の技術が十分に発達していなかった第二次大戦以前の時代には、大洋横断航路などで盛んに用いられていました。

 ちなみに、英領時代の1984年に香港で発行された「香港航空事業」と題する切手には着水時のチャイナクリッパーの姿が取り上げられているので、参考までに画像を張り付けておきます。

 チャイナクリッパー(着水時)

 ちなみに、飛行艇としてのチャイナクリッパーは、このほかにも、英領香港100年の記念切手にも取り上げられていますが、こちらは、本来の“チャイナクリッパー”である快速帆船と並んで取り上げられているため、切手上の説明文は“チャイナクリッパーと飛行艇”となっています。

 なお、1930年代の古き良き香港については、拙著『香港歴史漫郵記』でもいろいろとご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひ、ご一読いただけると幸いです。


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