内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 万仏節
2009-02-09 Mon 14:57
 きょう(2月9日)は、タイの三大仏日のひとつ、“万仏節”です。というわけで、タイの仏教切手の中からこんなモノをもってきました。(画像はクリックで拡大されます)

 遊行仏

 これは、1988年に発行されたプッタ・モントン公園の切手の1枚で、同公園の遊行仏が取り上げられています。プッタ・モントン公園はバンコクの西方約30キロ、ナコン・パトム県にあり、国王陛下の在位50周年(1996年)の記念事業として作られました。園内には仏教に関する建造物があり、各種の仏教行事にも使われています。切手に取り上げられた遊行仏はそのシンボル的な存在で、イタリア人彫刻家のシン・ピーラシーが制作しました。

 遊行仏というのは、諸国を遍歴する釈迦の姿を造形化した仏像で、13世紀から15世紀にかけてタイを支配したスコータイ王朝の時代に生まれました。他の地域では見られない、タイ独自のものです。

 さて、伝承によると、陰暦3月の満月の日に釈迦がウェールワン寺院を訪れた際、悟りの境地に達した1250人の弟子(阿羅漢)が偶然一堂に会したという“奇跡”が起きたそうです。また、その際、釈迦は3ヶ月後の自身の入滅を予見したともいわれています。

 タイの万仏節はこの故事にちなむもので、毎年、彼らの旧暦3月の満月の日に行われています。このため、年によって西暦の日付とはズレが生じるのですが、ことしは、2月9日がその日にあたるというわけです。

 万仏節の伝統的な過ごし方としては、日没後、お寺に行き、ろうそくを持って寺の本堂を3周するのだそうです。おそらく、プッタ・モントン公園でも何かのイベントが行われるのではないかと思います。また、仏日であるがゆえに飲酒は禁じられ、スーパーやコンビニで酒を買うことはできず、飲食店でもアルコール類の販売は停止されます。満月の下で、心静かに過ごしなさいということなのでしょうが、僕なんかは、せっかくの満月なんだから月見酒を楽しみたいとついつい思ってしまいます。

 さて、現在、“切手に見る仏像”といった趣旨の本を作っています。現在、切手の博物館で開催中の「ザ・仏像展」がきっかけになり、昨年末に突如決まった仕事なのですが、なんとか同展の会期中に本を出してしまおうという版元の意向もあって、ここのところ毎日、仏像切手三昧の日々が続いています。本の正式なタイトルや詳細が決まりましたら、またこのブログでもご案内いたしますので、どうかよろしくお願いいたします。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★  
   
 誰もが知ってる“お年玉”切手の誰も知らない人間ドラマ 好評発売中!
  
 年賀切手   夕刊フジ(イメージ)  『年賀切手』   日本郵趣出版 本体定価 2500円(税込)
 
 年賀状の末等賞品、年賀お年玉小型シートは、誰もが一度は手に取ったことがある切手。郷土玩具でおなじみの図案を見れば、切手が発行された年の出来事が懐かしく思い出される。今年は戦後の年賀切手発行60年。還暦を迎えた国民的切手をめぐる波乱万丈のモノ語り。戦後記念切手の“読む事典”<解説・戦後記念切手>シリーズの別冊として好評発売中!
 1月15日付『夕刊フジ』の「ぴいぷる」欄に『年賀切手』の著者インタビュー(右上の画像:山内和彦さん撮影)が掲載されました。記事はこちらでお読みいただけます。
 
 もう一度切手を集めてみたくなったら 
 雑誌『郵趣』の2008年4月号は、大人になった元切手少年たちのための切手収集再入門の特集号です。発行元の日本郵趣協会にご請求いただければ、在庫がある限り、無料でサンプルをお送りしております。くわしくはこちらをクリックしてください。
スポンサーサイト

別窓 | タイ:ラーマ9世時代 | コメント:2 | トラックバック:0 | top↑
<< 火の用心 | 郵便学者・内藤陽介のブログ |  ご難続きの熊野古道>>
この記事のコメント
#2161 参考になりました
万仏節の事を調べている最中、この記事を拝見しました
大変参考になりました
切手を元に、その時代の事に想いを馳せると楽しそうですね
他の記事もいろいろ拝見させてもらいます

情報元として紹介させていただきました
2012-03-07 Wed 13:18 | URL | naree #RmVAfd/w[ 内容変更] | ∧top | under∨
 naree様

 僕の拙い文章がお役にたてたようで嬉しいです。今後とも、これを機会によろしくお付き合いください。
2012-03-12 Mon 23:38 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/