内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ファティマ聖母の行列
2009-05-14 Thu 05:10
 昨夜はお目当ての“ファティマ聖母の行列”をマカオで見て、香港のホテルに戻ってきました。というわけで、早速この1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

 ファティマの聖母(マカオ)

 これは、1949年2月1日、マカオで発行された“ファティマの聖母”の切手で、聖母と3人の子供たちが描かれています。なお、これと同じデザインの切手は、マカオを含むポルトガル領9地域(アンゴラ、カポ・ヴェルデ、マカオ、モザンビーク、ポルトガル領ギニア、ポルトガル領インド、サントメ・プリンシペ、東ティモール)で発行されています。

 1917年5月13日、ポルトガルの農村、ファティマで、ルシア、フランシスコ、ジャシンタの3人の子供が羊の番をしているときに、突如“聖母”が現れ、毎月13日に同じ場所へ会いに来るように命じます。ルシアは急いで両親にその出来事を報告。両親も最初は信じませんでしたが、噂が広がり、ファティマには大勢の参拝客が訪れるようになりました。

 聖母の予言は、第一次世界大戦の終結やロシア帝国の崩壊と共産主義の台頭、核兵器の使用やローマ教皇の暗殺事件などの内容を含んでいたとされています。その後、カトリック教会は聖母の出現を公認し、5月13日はファティマの聖母の出現記念日とされるようになりました。ちなみに、3人の子供のうちのジャシンタとフランシスコは1919年から1920年にかけて流行の病で相次いで亡くなりましたが、その後、調査のために墓が開かれた際、ジャシンタの遺体の顔の部分は腐敗していなかったそうです。一方、残されたルシアは修道女となり、2005年2月13日に97歳で亡くなりました。

 マカオの“ファティマ聖母の行列”は、このエピソードにちなみ、聖職者が祈祷をあげるなか、白い装束に身を包んだ女性達によって聖母の像が掲げられ、聖ドミニコ教会からペンニャ教会まで厳かな行進が行われるというものです。

 ちなみに、行列で使われるマリア像と出発地の聖ドミニコ教会はこんな感じ(↓)です。

 行列で使うマリア像   聖ドミニコ教会(マカオ)

 この像が、こんな感じ(↓)で運ばれていきます。ルシア、フランシスコ、ジャシンタの3人に扮した子供も一緒に像に歩きます。左から、出発時の風景、教会を出るところ、街中の風景(背景にマカオを代表するカジノ、グランド・リスボアが映っています)です。

 聖母の出発   聖母、教会を出る   街中の聖母

 で、下の画像はゴールのペンニャ教会とそこに入っていく場面です。

 ペンニャ教会   ペンニャ教会に入る聖母

 最終的にはこんな感じ(↓)でペンニャ教会に落ち着きます。この間、1時間半弱といったところでしょうか。最後まで付き合うと、記念に白バラをくれます。香港へ帰る時に、カバンその他の荷物あって手に持って行くのが難しかったので、ジャケットの胸にさして持ち帰りました。やっぱり、滅多なところに捨てたりすると、罰が当たりそうですからね。現在、香港のホテルの部屋のコップに水を入れて、テーブルの上に飾ってあります。

 行列完了   行列終了後の筆者

 “ファティマ聖母の行列”はカトリックの重要な宗教行事ということで、マカオのみならず、各国からも大勢の観光客が詰めかけており、大変な混雑でした。僕自身はカトリックの信者ではないのですが、そこは“八百万の神”の国の人間ゆえ、しっかりと拝んできました。さてさて、そのご利益やいかに。
 
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