内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ピエール・キュリー150年
2009-05-15 Fri 09:21
 キュリー夫人ことマリ・キュリーの夫で、物理学者のピエール・キュリーが1859年5月15日に生まれてから、きょうでちょうど150年です。というわけで、きょうはこの1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

 キュリー夫妻

 これは、1938年にフランスが発行した“がん制圧”の寄附金つき切手で、ピエールとマリーのキュリー夫妻が描かれています。夫妻が放射性元素のラジウムを発見したのは1898年5月12日のことで、彼らはこのほかポロニウムも発見し、1903年にはノーベル物理学賞を受賞しました。なお、切手上には夫妻のラジウム発見は“1898年11月”との表示がありますが、これは、ラジウム発見が論文として発表された日付によるものです。

 ラジウムとポロニウムの発見はキュリー夫妻の共同作業によるものですが、ピエールは個人としても優れた業績を数多く残しています。なかでも、磁性の研究では、彼が、磁性体は温度を上げるとその性質を失うことを発見したしたことにちなみ、強磁性体が常磁性体に変化する転移温度のことを“キュリー温度(キュリー点)”と呼ぶのだそうです。これは、マリーとは無関係に、純粋にピエールの業績によるものです。

 もっとも、妻のマリーが独立以前のポーランド出身で、女性初のノーベル賞受賞者。さらに、夫が亡くなった後の1911年にはノーベル化学賞も受賞する(ちなみに、物理学賞と化学賞のダブル受賞は彼女だけです)など、経歴としてはかなり派手ですからねぇ。起伏に富んだマリーの生涯は伝記として読んでいても面白いでしょうけれど、地道な研究者であるピエールの生涯というのは、たしかに、ドラマ性には乏しいですな。彼の能力や業績というものとは全く無関係に、ピエール先生イコール“キュリー夫人の夫”というイメージが強くなってしまうのも、しかたのないことなのかもしれませんね。

 そういえば、学問・芸術の世界では、夫婦や親子での勲章受賞という例もしばしば見受けられるんですが、切手の世界では、親子で国際展のゴールド・メダリストになったという話は(少なくとも日本人では)あまり聞きませんねぇ。スタートからして2代目というのはかなり有利だと思うのですが、親父の道楽につきあわされてきた家族としては、切手なんかこりごり、というパターンが多いということなんでしょうか。まぁ、我が家もそうなりそうな雰囲気ではありますが…。


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