内藤陽介 Yosuke NAITO
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 洗礼者ヨハネ殉教の日
2009-08-29 Sat 15:34
 きょう(8月29日)は、洗礼者聖ヨハネの殉教の日です。というわけで、こんな切手をもってきました。(画像はクリックで拡大されます)

 アルボーレ修道院

 これは、1996年にルーマニアが発行した切手で、南ブコヴィナ地方の“5つの修道院”のうちのアルボーレ修道院が取り上げられています。

 アルボーレ修道院は、1503年、モルダヴィアの貴族だったルカ・アルボーレが洗礼者ヨハネ(ルーマニア語でいうとイオアンですが)の殉教にささげるために建立されました。

 洗礼者ヨハネは、人々に神の国の到来と悔い改めを説くとともに、ヨルダン川でイエスを含む多くの人々に洗礼を授けていましたが、当時、この地域を治めていたヘロデ王が弟の妻ヘロディアを自分の妻としたことを批判し、投獄されてしまいます。その後、ヘロデは、自らの誕生日の宴席で、ヘロディアの娘サロメが披露した踊りに感心し、褒美として望むものは何でも与えると公衆の面前で約束。これに対して、ヨハネを憎んでいたヘロディアは、娘のサロメをそそのかしてヨハネの首を望ませました。ヘロデは、ヨハネを投獄したものの、彼が人々の尊敬を集めていることを知っていたため、ヨハネの処刑には躊躇しましたが、最終的に、王として公の約束を破るわけにはいかず、ヨハネの首を斬ってしまいました。これが、洗礼者ヨハネの殉教です。

 今回ご紹介した修道院を建立したアルボーレは、シュテファン大公、ボグダン3世、シュテファニツァの三代のモルダヴィア公に仕えましたが、後にシュテファニツァと対立し、1532年、二人の息子とともに斬首されてしまいます。まぁ、彼も修道院を建立した際には、まさか自分がヨハネと同じ運命をたどることになろうとは想像だにしていなかったでしょうが、なんとも皮肉な話です。

 さて、今年はチャウシェスクの処刑で全世界に衝撃を与えたルーマニアの民主革命から20周年にあたります。これにあわせて、現在、11月にルーマニアがらみの本を刊行すべく準備を進めているところです。正式タイトルや内容の詳細などが決まりましたら、逐次、このブログでもご案内してまいりますので、どうかよろしくお願いします。

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