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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ベルリンの壁崩壊20年
2009-11-09 Mon 17:00
 1989年11月9日にドイツの“ベルリンの壁“が崩壊して、きょうでちょうど20年です。というわけで、こんな切手をもってきました。(画像はクリックで拡大されます)

 ベルリンの壁10年

 これは、1971年に東ドイツが発行した「ベルリンの壁10年」の記念切手の1枚で、ブランデンブルク門の前に立つ兵士が描かれています。

 第二次大戦後の1949年、東西ドイツが発足すると、東ベルリンは(東ドイツを統治していた)ドイツ民主共和国の首都となりましたが、西ベルリンは地理的に西ドイツと離れていたことから、形式上「(西ドイツを統治していた)ドイツ連邦共和国民が暮らす、米・英・仏3か国の信託統治領」となりました。ただし、当初、東西ベルリン間の往来は一般の住民にも可能で、1950年代には東に住んで西に出勤する者や、その逆のケースも少なくありませんでした。

 しかし、東西の往来が自由であるがゆえに、ベルリン経由で東ドイツから西ドイツへの亡命が後を絶たず、東ドイツ経済は深刻なダメージを被ることになります。このため、東西ベルリンの交通を遮断する目的で、東ドイツは1961年8月13日午前0時、東西ベルリン間を結ぶ68の道すべてを閉鎖し、有刺鉄線による最初の“壁”の建設を開始。2日後には石造りの本格的な壁の建設が開始されました。これが、ベルリンの壁で、今回ご紹介の切手にも“壁”の建設が始まった1961年8月13日の日付が入っています。

 当時、東ドイツ側は「“壁”は西側からの軍事的な攻撃を防ぐためのもの」と主張していましたが、実際には、東ドイツ国民が西ベルリンを経由して西ドイツへ流出するのを防ぐためのもので、西側へ脱出しようとして、逮捕まいしは射殺された人々も少なくありません。その一方で、東ドイツ政府は、年金支給年齢の満65歳になれば、(国家として年金を支払う必要がなくなるため)無条件で西ドイツへの“移民”の申請を認めています。

 このように、東ドイツ国民を封じ込めていた“壁”ですが、1985年にソ連で始まったペレストロイカの波は東欧にも波及し、1989年5月、ハンガリー政府がオーストリアとの国境を開放すると、ハンガリー経由での亡命を企図して東ドイツ国民が大挙して国外に脱出。“壁”の存在が有名無実化したことに加え、東ドイツ国内でも民主化を求めるデモが活発化したこともあり、同年11月9日、東ドイツ政府は議会の承認を経ずに済む“旅行自由化の政令”を公布。これにより、「東ドイツ国民はベルリンの壁を含めて、すべての国境通過点から出国が認められる」として、“壁”の存在意義は消滅しました。

 なお、この政令は当初、11月10日に公表されるはずでしたが、手違いで前日の9日に公表され、押し寄せた群衆を前に検問が廃止されています。なお、物理的な壁の破壊は、日付が変わった10日未明から始まっており、その意味では、壁崩壊の記念日は9日とも10日ともいえそうですな。

 さて、“ベルリンの壁”が崩壊した後、東欧共産諸国では雪崩を打って民主革命がおこります。そして、その終着点が、独裁者チャウシェスクの衝撃的な処刑で幕を閉じた12月のルーマニア革命でした。そのルーマニア革命20年にちなみ、先ごろ刊行したのが拙著『トランシルヴァニア/モルダヴィア歴史紀行』ですので、お手にとってご覧いただけると幸いです。また、革命記念日の12月22日には、下記のように忘年会を兼ねた出版記念パーティーもやりますので、ぜひ、遊びに来てください。 


 ★★★ 出版記念パーティーのご案内 ★★★

 『トランシルヴァニア/モルダヴィア歴史紀行』の刊行を記念して、ルーマニア民主革命20周年の記念日にあたる12月22日、下記のとおり出版記念パーティーを開催いたします。ちょっと変わったオフ会あるいは忘年会としていかがでしょうか。当日は、僕のトークのほか、楽しいアトラクションを予定しております。

 ・日時 2009年12月22日 18:30~

 ・会場 レストラン・ルーマニア(本格的ルーマニア料理のレストランです)
     *東京都中野区本町1-32-24(東京メトロおよび都営地下鉄中野坂上駅1分)
      tel: 03-5334-5341 地図などはこちらをご覧ください。

 ・会費 7000円(『トランシルヴァニア/モルダヴィア歴史紀行』1冊つき)
     *当日会場にてお支払いをお願いいたします。

 ・参加ご希望の方は、12月18日までにキュリオマガジン編集部まで、電子メール(info@fujimint.com)にてお申し込みください。たくさんの方々のお越しを心よりお待ちしております。
 

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