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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 日本メキシコ400年祭
2009-11-23 Mon 09:37
 日本とメキシコの交流400周年を記念して、現地時間の21‐22日(日本時間だときのう・きょう、ですかね)、メキシコの首都・メキシコ市中心部で“日本メキシコ400年祭”が行われ、日本からはヨサコイソーラン節の演舞やおみこしなどが参加しました。というわけで、きょうはこの1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

 日墨修好100年

 これは、1988年11月13日に発行された“日墨修好通商条約署名100周年”の記念切手です。

 日本とメキシコとの関係は、鎖国以前の1609年、前フィリピン総督ドン・ロドリゴの一行がメキシコ(当時は“ヌエバ・エスパーニャ”といった)への帰途、台風に遭い、上総国岩和田村(現・千葉県御宿町)の海岸に漂着し、日本側がこれを救助したことから始まりました。また、1613年、遣欧使節として派遣された支倉常長は、ヌエバ・エスパーニャ太平洋岸のアカプルコへ向かい、アカプルコから陸路大西洋岸のベラクルスを経由して、ローマに到着しています。

 幕末の開港以来、欧米との不平等条約の改正を悲願としていた日本は、1871年には清朝と日清修好条規(平等条約)を結び、1876年には朝鮮と日朝修好条規(日本に有利な“逆不平等条約”)を結んでいましたが、次なるステップとして、アジア以外の国と対等条約を結んで前例をつくるべく、メキシコに白羽の矢を立てます。

 一方、メキシコとしても、当時、東アジアとの貿易のために日本か清朝と交流を持ちたいと考えていました。

 こうした両者の思惑が一致して、1888年11月、アメリカの首都ワシントンDCで両国特命全権公使(日本側は陸奥宗光、メキシコ側はマティアス・ロメロ)の間で、日墨修好通商条約が結ばれました。ちなみに日墨の“墨”はメキシコの漢字表記が墨西哥であることに由来するものです。

 この条約は、わが国にとって、外国から絶対的主権を承認された最初の本格的な平等条約で、外国人に対する裁判権・租税課税権・両国民の自由な居住権等を認めたものでした。一方、メキシコ側にとってもアジア諸国と結んだ最初の条約となっています。ちなみに、日本政府は、アジア以外での初の本格的な平等条約の締結を非常に喜び、メキシコ大使館の用地として永田町の一角を提供しています。

 1988年は、日墨修好通商条約の調印から100周年にあたっていましたが、当初、昭和63年度の切手発行計画には、この件に関する記念切手は含まれていませんでした。

 ところが、同年8月16日にメキシコ側は条約の署名100周年の記念切手を発行し、記念イベントの一環としてメキシコ市で両国外相(日本側は宇野宗佑、メキシコ側はセプルベダ)が2人で一緒に記念切手の初日カバーに特印を押すなどのパフォーマンスを行っています。

 こうしたこともあって、外務省が記念切手の発行を要請し、これを受けて署名記念日の11月30日、記念切手が発行されました。

 切手の図案は、メキシコ国旗の中央に描かれている鷲の紋章です。

 13世紀に繁栄したアステカの神話によると、現在のメキシコシティの前身であるティチティトラン(アステカ帝国の都)は、戦争と太陽の神“ウィツィロポチトリ”の予言者の「朝日に翼を広げる一頭のワシがサボテンに止まり、蛇をむさぼり食うのを見る土地を汝らの安住の地にすべし」との託宣に基づいて建設されたことになっています。切手に描かれた国章はこの神話をデザイン化したもので、メキシコ国立人類博物館には国章の図案のもとになったオリジナルの石碑が展示されています。

 さて、現在、<解説・戦後記念切手>シリーズの第7巻(最終巻)として、今回ご紹介の切手を含む1985年4月から昭和末までの記念・特殊切手を取り扱った『昭和終焉の時代』の制作作業中です。すでに本文は出来上がっており、年末には店頭に並ぶ予定で準備を進めておりますが、正式な刊行日や定価などの詳細が決まりましたら、このブログでも逐次ご案内してまいりますので、よろしくお願いいたします。


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     *当日会場にてお支払いをお願いいたします。

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