内藤陽介 Yosuke NAITO
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 切手で巡る庭園散歩:ロック・ガーデン
2010-03-13 Sat 21:29
 (財)建設業振興基金の機関誌『建設業しんこう』の3月号が出来上がりました。僕が担当している連載「切手で巡る庭園散歩」では、今月はこの1枚をもってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ロックガーデン

 これは、1983年にインドで発行されたロック・ガーデンの切手です。

 インド北部のパンジャブ州は1947年にインドとパキスタンが分離独立したことで分断され、英領時代の州都ラホールはパキスタン領となりました。このため、インド側はフランスの建築家ル・コルビジェに依頼して新州都チャンディーガルを建設します。

 この地の交通局員だったネック・チャンドは、1951年から、新州都の建設に際して生じた大量の廃材を拾い集めて大量のオブジェを造り、それらを公有地に無断で配置。木を植え、水を引いて広大な庭園をひそかに造っていました。これが、ロック・ガーデンです。

 1975年、“秘密庭園”を発見した市当局は、公有地を不法占拠したかどでチャンドを処罰しようとしましたが、あまりにも壮大なスケールのオブジェと造園に驚嘆した市民の多くがチャンドを支持。このため、当局もロック・ガーデンを正式に認可せざるを得なくなりました。

 現在、ロック・ガーデンは観光名所となり、その独特の景観を楽しみにやってくる観光客は、市の財政に大いに寄与しています。今回ご紹介の切手では、園内の彫刻の一部が取り上げられただけですが、その独特の雰囲気は十分に伝わってきます。

 さて、1年間続いた「切手で巡る庭園散歩」は今回で最終回です。ご愛読いただいた皆様には、この場をお借りしてお礼申し上げます。4月以降の『しんこう』では、別のテーマでの新連載がスタートしますので、引き続き、ご贔屓のほど、よろしくお願いいたします。


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