内藤陽介 Yosuke NAITO
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 聖ゲオルギウスの祝日
2010-04-23 Fri 09:04
 きょう(4月23日)は、キリスト教の聖人の1人、聖ゲオルギウスの祝日です。というわけで、この1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      聖ゲオルギウス(モルドヴィツァ)     聖ゲオルギウス壁画(実物)


 これは、1971年にルーマニアが発行した切手で、聖ゲオルギウス(ルーマニア語ではスフント・ギョルゲ)の龍退治を描くモルドヴィツァ修道院の壁画が取り上げられています。右側には、修道院南面の西側上部に描かれている壁画実物の画像を貼っておきました。

 現在のモルドヴィツァ修道院の場所には、もともと、アレクサンドル善公が1410年に物見の塔のある要塞を兼ねた石造りの教会を建てたといわれています。これをもとに、1532年、モルダヴィア公のペトゥル・ラレシュが要塞としての防御機能を強化して建てたのが現在の修道院の原型です。

 切手に取り上げられた聖ゲオルギウスはカッパドキアの出身で、ローマ皇帝ディオクレティアヌスの軍隊の連隊長も務めました。龍に苦しめられていたリビア州シレネを訪れた際、龍を退治して生贄となっていたセルビオス王の娘を救い、感謝した住民はこぞってキリスト教に改宗したという、龍退治の伝説で有名です。

 その後、異教の王に捕えられ棄教を求められ、釘で拷問を受けたり、毒入りの葡萄酒を飲ませられたり、車裂きの刑に処せられてもことごとく生き延びましたが、最後は首をはねられて殉教しました。

 ちなみに、聖ゲオルギウスの殉教した4月23日は、小説『ドン・キホーテ』の作者セルバンテスの命日(1616年)であり、さらにシェイクスピアの誕生日(1564年)であって命日(1616年)でもあるという、文学と縁の深い日でもあることに結びつけて、スペイン・カタルーニャ地方では、男性が女性に赤いバラを贈り、女性は男性に本を贈る風習があります。これを真似て、日本でも4月23日を“サン・ジョルディ(聖ゲオルギウスのカタルーニャ語での表記)の日”として、本と花を贈りあおうと関係業界がキャンペーンを行っていますが、バレンタイン・デーのチョコのようには定着していませんな。

 なお、モルダヴィアの壁画修道院については、拙著『トランシルヴァニア・モルダヴィア歴史紀行』でもいろいろとご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。
 

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