内藤陽介 Yosuke NAITO
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 旧南方占領地の戦後史(2)
2005-06-18 Sat 01:31
昨日に引き続き、今日(18日)も「旧南方占領地の戦後史」の中からのご紹介です。

ラブアン・カバー

 今回、ご紹介しているのは、1945年12月、ラブアン島(ボルネオ島北部の小島。日本の占領中は“前田島”と呼ばれていた)からオーストラリア宛に差し出されたカバーで、戦前発行の英領ノース・ボルネオの切手に“BMA”の加刷をした切手が貼られています。ご注目いただきたいのは、消印でモールス信号の形をしています。これは、この地域に進駐したオーストラリア軍が使用したものです。

 太平洋戦争というと、我々は日本がアメリカ・イギリスと戦った戦争というイメージを持ちがちですが、その“イギリス”の中身には、英連邦の一員としてのオーストラリア、ニュージーランドの人々が少なからず含まれていたことを見逃してはならないでしょう。実際、オーストラリア軍は、(米軍と比べるとかなり小数でしたが)敗戦後の日本にも進駐しており、日本との戦争において、英連邦内では重要な役割を果たしています。

 さて、ボルネオ島は、現在、いくつかの国が分割領有していますが、第二次大戦以前は、英領地域と蘭(オランダ地域)領地域に分かれていました。太平洋戦争中は両地域ともに日本軍に占領されましたが、終戦直後、とりあえず両地域に進駐して日本軍の降伏を受理したのはオーストラリア軍でした。その後、戦前の蘭領地域は、独立宣言を発してオランダとの戦争に突入したインドネシア領に組み込まれますが、それ以外の地域は、当面、英領にとどまり、イギリスの支配が復活することになります。
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この記事のコメント
#373
切手や郵便からこんなにいろんな事がわかるなんて、目から鱗・・・でした。これからは時々訪問してお勉強させて頂きたいと思います。いつでも訪問できるようにリンクしてもよろしいでしょうか?
2006-10-25 Wed 22:51 | URL | 暇人主婦 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 暇人主婦様
 はじめまして。コメントありがとうございます。
 来年(2007年)は8月末から9月初にかけて、クアラルンプールでちょっと大きな切手展があるので、久しぶりにマレーシアに行ってみようかな、と考えていたところなので、リンクのお話、大歓迎です。
 僕のほうも、自分のリンクに早速追加させていただきました。
 これを機会に、今後とも、お付き合いいただけると幸いです。
2006-10-26 Thu 01:24 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
#377
ご承諾、ありがとうございます。早速リンックさせていただきます。
これからヨロシクお願いいたします!
2006-10-26 Thu 13:54 | URL | 暇人主婦 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
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