内藤陽介 Yosuke NAITO
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 聖母無原罪瞻禮
2010-12-08 Wed 10:44
 きょう(8日)は、カトリックの教義でいう“無原罪の御宿り”の祭日。聖母マリアが罪無くして(すなわち原罪を受け継がずに)母アンナの胎内に宿り生まれた記念日で、マカオでも“聖母無原罪瞻禮”として祝日になっています。というわけで、きょうは聖母マリアを描くマカオ切手の中から、この1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

        マカオ・慈悲聖母印花税票(1953)     慈悲聖母レリーフ(実物)

 これは、1953年にマカオで発行された慈善印花票の50アヴォス切手で、民政總署中庭の“慈悲聖母”のレリーフが取り上げられています。右側には、そのレリーフの実物の写真も貼っておきます。 

 マカオで慈悲聖母を描いた慈善印花票が最初に発行されたのは1930年のことでした。その発端は、1930年8月30日付の『憲報』紙に掲載された投書で、その内容は「増大する一方の政府の福祉予算を賄うために、募金の一環として、郵便料金とは別に郵便物に貼付させる印花票(一般には“印紙”と訳されるが、郵便物に貼られる場合は“郵便税切手”の訳語があてられることが多い)を発行したらどうか」というものでした。この提案が受け入れられ、11月8日、マカオ政庁は印花票の発行を決定。12月25日、慈悲聖母を大きく描いたデザインをジョゼ・ダス・ネヴェス・カステラが制作し、香港で印刷された“慈悲聖母”の印花票が発行されました。

 このとき発行された印花税票の額面は5アヴォスで、翌1931年1月1日から7日までの間に差し出された郵便物に貼付することが義務づけられていました。これが、一定の成果を挙げたため、翌年以降も継続して発行されるようになり、以後、1981年まで、同じ図案で額面と刷色を変更した慈善印花票が各種発行されています。今回ご紹介のモノは、そのうちの1953年発行の50アヴォス切手で、マカオで製造された“第5組”と呼ばれているモノの1枚です。

 なお、今回ご紹介の慈悲聖母のレリーフがある民政総署については、拙著『マカオ紀行』でも詳しくご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。
 

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