内藤陽介 Yosuke NAITO
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 スキー100年
2011-01-12 Wed 14:37
 1911年1月12日、新潟県の高田(現・上越市)で、 オーストリアのフォン・レルヒ少佐が高田陸軍歩兵連隊の青年将校にスキー指導を行い、日本に本格的なスキーが伝えられてから、きょうでちょうど100年です。というわけで、きょうはこの切手です(画像はクリックで拡大されます)

        オーストリア・スキー選手権

 これは、1933年にオーストリアで発行された国際スキー連盟・世界選手権大会の記念切手です。

 テオドール・フォン・レルヒは、1869年、プレスブルク生まれのオーストリア=ハンガリー帝国の軍人で、日露戦争で勝利を収めた日本陸軍の研究のため、1910年11月に交換将校として来日しました。彼のスキー技術に注目した日本陸軍は、新潟県高田の高田歩兵第58連隊(堀内文次郎連隊長)のスキー指導を依頼します。なお、フォン・レルヒが伝えたスキーは杖を1本だけ使うスタイルで、現在のように2本の杖を使うスキー術は、1930年のハンネス・シュナイダーが日本にもたらしました。ただし、フォン・レルヒ自身は第二次大戦後の1945年12月24日まで存命でしたから、この切手が発行された当時は、自分でも2本の杖を使ってスキーを滑っていたかもしれません。

 ちなみに、第一次大戦を経てオーストリア=ハンガリー帝国は崩壊し、彼の生まれ故郷のブレスブルクはチェコ・スロヴァキア領ブラスチラヴァとなりました。その後、ブラスチラヴァは、ナチス・ドイツによって蹂躙され大戦の終結によって解放された後、共産主義世界に組み込まれ、共産主義体制の崩壊後はチェコとスロヴァキアの分離によりスロヴァキアの首都になっています。こうしてみると、郵便史的になかなか面白そうな場所で、ちょっと興味をそそられますな。


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この記事のコメント
#1923 始めまして
先生の本を拝見しました。切手がこれほど国を物語っているとは驚きでした。いやらしい切手、なるほどと思い知らされました。更なる続編が気になります。ご活躍をお祈りしております。
2011-01-13 Thu 06:29 | URL | 大室 #mQop/nM.[ 内容変更] | ∧top | under∨
 大室様

 こちらこそ、今後ともよろしくお付き合いください。
2011-01-20 Thu 23:08 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
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