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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 切手で訪ねるふるさとの旅:東京
2011-05-10 Tue 16:45
 ご報告が遅くなりましたが、『(郵便局を旅する地域活性マガジン)散歩人』第9号(2011年5月号)ができあがりました。僕の連載「切手で訪ねるふるさとの旅」では、今回は東京を取り上げました。そのなかから、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

        皇居・二重橋

 これは、1974年1月に発行された昭和天皇の“大婚50年”の記念切手の1枚で、皇居の二重橋が取り上げられています。

 1974年1月26日、昭和天皇と香淳皇后は、一般の金婚式にあたる大婚(天皇の結婚)50年を迎えました。当時、天皇は72歳、皇后は70歳です。ちなみに、金婚式当日の天皇・皇后のスケジュールは以下の通りでした。

 09:00 宮中三殿での拝礼(侍従が代拝)
 10:20 表御座所で宮内庁長官(宇佐美毅)から祝辞を受ける
 11:00 竹之間で内閣総理大臣(田中角栄)以下の閣僚、衆参両院議長、最高裁判事、皇太子夫妻以下の皇族ならびに元皇族からの祝辞を受ける
 12:00 豊明殿で内宴
 14:00 桃華楽堂での舞楽(万歳楽と衲曾利)の観覧
 15:40 連翠間での宮内庁関係者を招いての茶会
 夜   吹上御所での祝いの膳

 なお、当日は宮内庁正面玄関前に記帳所が設けられ、午前9時から午後3時30分までの間に約2000名が一般記帳を行いました。

 大婚50年の記念切手は、当初、昭和48年度の発行計画が発表された際は公表されておらず、10月になって、急遽、発行が発表されました。この間の経緯については良くわかっていませんが、天皇と皇后は、大婚50年に関しては公的な祝賀行事は辞退したいとの意向を明らかにしていたため、記念切手が当初の発行計画から外されていたのではないかともいわれています。

 今回ご紹介の切手に取り上げられた二重橋は、本来、皇居正門の鉄橋(正式名称は西丸下乗橋)のことです。もともと、この場所には江戸時代に江戸城西丸が改修された際に、木造橋が架けられていました。この木造橋は、橋の下に足場のための橋が架かっており、二段構造になっていたため、「二重橋」と呼ばれていました。その橋が、1888年に鉄橋として架け替えられ、さらに、1964年、新宮殿建設の際に現在の橋に架け替えられたというわけです。

 なお、鉄橋の手前には1887年に完工の石橋(西丸大手橋)があるため、石橋と鉄橋の二つの橋をあわせて「二重橋」と呼ばれることも少なくありませんが、これは、本来の用語からすると誤用です。ただし、郵政省は、この誤用に基づいて、今回の切手のデザインを「二重橋(石橋・鉄橋)」と説明しています。

 さて、今回の記事では、地図をバックに、皇居・二重橋のほか、雷門、東京駅、国会議事堂御、東京タワー、小笠原、高尾山の切手を取り上げ、東京都の代表的な観光地を紹介する構成となっております。掲載誌の『散歩人』は各地の郵便局などで入手が可能ですので、御近所でお見かけになりましたら、ぜひお手にとってご覧ください。


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