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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 清水の舞台に白アリ被害
2011-06-08 Wed 23:23
 きのう(7日)、世界遺産の清水寺で、国宝にも指定されている本堂の“清水の舞台”を支える柱78本のうち12本にシロアリ被害などが発生していることがわかりました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

        第3次昭和・2円

 これは、1948年1月10日に発行された2円の通常切手(第3次新昭和切手)で、清水寺の本堂が描かれています。1946年12月1日に発行された第1次新昭和切手の2円切手が無目打・裏糊なしで、日本語の表示が右書きで菊花紋章が入っていたのに対して、今回の切手は、目打と裏糊つきで、菊花紋章はなし、日本語の表示は左書きです。また、算用数字での額面の表示方法も両者は異なっています。

 清水寺は、延暦年間(782-806)に坂上田村麻呂が造営したのが始まりといわれていますが、その後、焼失と再建を繰り返し、現在の本堂が建てられたのは1633年のことです。本堂は、急な崖に大規模な建物を建てているため、前面の床を高くして長い束柱で支える懸け造りの構造をとっています。建物本体は大きな寄棟造りでその前面は庇までふきおろしています。さらに、前面の左右には翼廊が突き出し、それぞれに小屋根を架け、両翼廊の間は「清水の舞台」で親しまれている広い舞台になっています。

 ちなみに、思い切ったことをすることのたとえとして「清水の舞台から飛び降りる」との表現がありますが、1872年に明治政府が飛び降り禁止令を出し、柵を張るなど対策を講じるまで、1694年から1864年の間に実際にこの舞台から人が飛び降りたケースは234件に上りましたが、亡くなったのは15%以下だったそうです。

 さて、清水寺では、現在、本堂をはじめ奥の院や釈迦堂など境内の国宝、重要文化財の計9棟を対象に、1967年以来となる“平成の大修復”を約40億円の総事業費(うち文化庁が55%を補助)をかけて行っていますが、今後、柱のX線撮影などで被害状況を詳細に調査したうえで、傷んだ箇所を取り除いて新しい材料で継ぎ足す“根継ぎ”などの対策が必要になるとみられています。当然、修復費用の大幅アップは避けられないでしょうが、わが国が誇る世界的な文化財だけに、国としても支援を惜しまず、きっちりと修復してほしいものです。


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