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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 セントクリストファーかセントキッツか
2011-08-29 Mon 13:57
 まずはお知らせです。

        週刊ポスト9月9日号表紙       週刊ポスト・特集扉

 本日(29日)発売の『週刊ポスト』9月9日号(小学館 税込み定価400円)は、巻頭グラビアで「懐かしの切手大全」と題して8頁の大特集を組んでいます。内容は、拙著『切手百撰 昭和戦後』の同じコンセプトで、懐かしの昭和の切手を通覧してみようというもので、僕のインタビューも掲載されています。。全国書店はもとより、駅売店・コンビニなどでも実物をお手に取っていただけますので、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。

 さて、韓国の大邱で行われている陸上の第13回世界選手権では、きのう(28日)の男子100メートル決勝で、世界記録保持者のウサイン・ボルト(ジャマイカ)がまさかのフライングで失格となったことが大いに話題となりましたが、個人的には、セントキッツ・ネイヴィスのキム・コリンズが銅メダルを獲得したことが興味を引きました。というわけで、きょうは、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

        セントキッツ・KGVI戴冠

 これは、1937年5月に英領時代のセントキッツ・ネイヴィスで発行された英国王ジョージ6世戴冠式の記念切手の初日カバーです。切手上の国名表記は、セントクリストファー・アンド・ネイヴィスとなっていますが、首都のバセテールの消印の局名表示はセントキッツになっています。

 セントキッツ・ネイビス連邦は、西インド諸島の小アンティル諸島内のリーワード諸島に位置するセントキッツ(セントクリストファー)島とネイビス島の2つの島から構成されており、1983年9月、英連邦加盟国として独立しました。

 首都バセテールのある島は、島の発見者であるクリストファー・コロンブスにちなみ、セントクリストファー島と命名されましたが、クリストファーの愛称(略称)がキッツであるため、セントキッツ島とも呼ばれるようになりました。

 現在、日本の外務省では、セントクリストファーを採用しており、マスコミ各社もこれに倣っているようですが、肝心の同国外務省は、セントクリストファーでもセントキッツでもどちらも正式名称という立場をとっており、切手の国名表示はセントキッツになっています。じっさい、コリンズ選手の画像をネットでいくつか探してみたら、下のように、いずれもセントキッツとなっていました。

        キムコリンズA     キムコリンズB

 ちなみに、きのうの決勝でも、コリンズ選手のユニフォームの表示はセントキッツでしたが、報道各社は選手の国籍をセントクリストファーと報じていました。

 もちろん、同国外務省がどちらも正式名称としている以上、メディアがどちらの名称を使おうと間違いではないのですが、実際に流れている映像がセントキッツとなっている以上、セントクリストファー(セントキッツ)というような説明の仕方があった方が親切だろうと思います。かつて、北朝鮮報道に際しては、少なくとも初出時には、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と必ず言っていたことを考えると、決して無理なことではないと思うんですが…。それとも、北朝鮮に対しては配慮できても、カリブ海のマイナー国のことなんて知ったことか、ということなんでしょうか。

 もっとも、当の御本人たちはセントクリストファーでもセントキッツでもどっちでも良いという姿勢で、1通のカバーで切手と消印の表示が違っているというありさまですからねぇ。僕がぶつくさ言ってみても、しょうがないのかもしれませんな。

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