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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ダゲスタンで連続テロ
2011-09-22 Thu 23:51
 ロシア南部ダゲスタン共和国で、きのう(21日)からきょう(22日)にかけ、首都マハチカラなどでテロとみられる爆破や狙撃が相次ぎ、少なくとも7人が死亡し、60人以上が負傷したそうです。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。というわけで、きょうはこの切手です(画像はクリックで拡大されます)

        マハチカラ

 これは、1960年にソ連が発行した“自治共和国の首都”の切手の1枚で、ダゲスタン自治共和国の首都、マハチカラ中心部の部位なく通り周辺の景観が描かれています。

 ダゲスタンはカスピ海西岸、チェチェン共和国、グルジアアゼルバイジャンなどと隣接しており、国土の4分の3を山岳・丘陵地帯が占めています。ちなみに、ダゲスタンというのは民族名ではなく、テュルク語で“山の国”の意味です。

 山岳地帯で人々の自由な往来が困難だったこともあって、世界でも有数の多言語・多民族地域として知られ、約5万平方キロの面積に30以上の民族が住んでいます。そのうちの主要10民族とされているのが、民族とされる10の民族は、コーカサス諸語の民族であるアグル人、アヴァール人、ダルギン人、ラク人、レズギ人、ルトゥル人、タバサラン人、ツァフル人、およびテュルク系民族のクムク人とノガイ人で、住民のほとんどはスンナ派のムスリムです。

 このうち、レズギ人とノガイ人には、それぞれ、周辺国に居住する同一民族による統一と独立を求める勢力があり、クムク人には母語による教育・文化の保護を理由としたダゲスタン内での自治国家創設を求める動きがありますが、ダゲスタン全体としては、諸民族の関係は比較的安定しているとされています。

 ただし、この地域は、伝統的に北カフカスにおけるイスラム文化の中心地となっており、1859年にチェチェンとともに帝政ロシアに併合されるまでロシアに対する抵抗運動の拠点となっていたという歴史的背景があります。このため、チェチェン系のテロ組織による反ロシア活動の拠点となっているともいわれ、1999年にシャミル・バサエフが率いるチェチェンのイスラム原理主義グループがダゲスタンで行ったテロは、ロシアによるチェチェン侵攻の一因ともなりました。

 今回のテロ事件がいかなる勢力の犯行によるものなのか、現時点ではまだ明らかになっていませんが、2014年のソチ冬季五輪を無事に開催するにはカフカス地方の安定が不可欠なだけに、ダゲスタンを含むこの地域の情勢はフォローしていこうと思っています。


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